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女装が似合う男性キャラへの抵抗がない時代の到来を告げるサンデー11号國崎出雲の事情感想

國崎出雲の事情

 イギリスのYahooからこのサイトに「國崎出雲の事情 感想」でアクセスして下さった方、ありがとうございます(私信)。

 今回は、兄弟子の女形・皇加賀斗が、主人公の出雲に女形への興味を抱かせるエピソードでした。主人公の出雲は、「女形」に惹かれてはいるものの、ジェンダー的な意味でのメンタリティは男のままで女装に対する反発心が根強いので、読んでて「早く素直になっちゃえばいいのに!」とムズムズして来るところがあるのですが、加賀斗は現代オタク的な意味での「女装男子」(定義:こんなに可愛い子が女の子のはずがない)に近い位置にいるキャラなので、オタクとしては見ていて心が休まります

 とりあえず今回は「変身ヒーローみたいなものと思えばいい」と出雲を説得することに成功した加賀斗ですけど、いずれは出雲が自分(の女装した姿)に惚れてることに付け込む形で出雲に対してもっと積極的に女装の素晴らしさを心身ともに教え込み、身も心も自分好みの女装男子にしてしまうレベルにまで籠絡して頂きたいです。
 いやまあ、このマンガのコンセプト的には出雲がそうなっちゃうのはむしろ敗北なような気がしますが、個人的には一向に構いません。

 なお、今回の最初の2ページ目までは明らかにそういう妄想を読者に抱かせるあざとい作りになっており、たいへん好感が持てました。もっとやれ(ひどい感想)。


ヨタリヨタリと遅くとも、肉体は君に追いつくぞ。いつか必ず、追いつくぞ。サンデー11号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 肉体は精神の檻。ここのところの「神知る」は、人間の精神は肉体を超越できるか否か? という命題に対して想いを馳せずにはいられない、極めて哲学的なストーリー展開を見せていましたが、ついに今回、あの「神」を自負する桂馬ですら女の躰の性という現実の檻からは逃れることはできないことを、ついに提示してしまいました。
 体が女であるが故にどうしても男性からの接触に反応してしまい、脳も女であるが故に乙女ゲーにハマって二次元の男子にときめいてしまう。心は所詮肉の奴隷、精神性など午睡の夢なのです(via 鉄道少年の憩)。

 自らの精神が肉体に破れたことを自覚した桂馬の心理を表現した「遺書」から「神は死んだ」に至るコマの流れはまさに素晴らしいの一言であり、電車の中でサンデー読んでて笑いをこらえるのに必死でした。やっぱりこのマンガは面白いですわ。哲学的な意味で。

 そして、その「神は死んだ」の直後から始まる美生との再会劇のシークエンス、そして(前話からの懸案である)「女神探し」へと繋げる流れも面白かったです。勿論、今の美生がものすごく可愛くなってるというのはあるのですが、それ以上に、一度どん底に落ちた桂馬に「美生に女神が宿っているかも知れない」という一筋の光明を与え、読者に今後の展開に期待を持たせるという、物語構成の作り方の上手さに感心しました。やっぱりこのマンガは面白いですわ(連呼)。

 若木先生力作の攻略済みキャラクターイラストは、切り取って永久保存させて頂きます。


私もそろそろ幼女を抱っこして「お父様」と呼ばれたいお年頃のサンデー11号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「神出鬼没に現れて攻撃してくる」敵キャラとして思い浮かぶのが、昔タイトーが出していたシューティングゲーム「メタルブラック」の5面ボスである私ですが、皆さんどこまで判ってもらえるでしょうか?(挨拶)

 以下、サンデー11号の「絶チル」の感想です。

キャット・ウォーカー(4)あらすじ:

 「フェザー」に意識を乗っ取られた皆本は、いつもの「やさしいお兄さん」風の皆本とは違った、ちょっと腹黒な雰囲気のダーティー皆本に大変身。それに伴って属性もチェンジ、「ユーリ」を精神的に追い詰めるためにナイをぎりぎりまで痛めつける指示を出す皆本は、さながら鬼畜攻めの様相を呈して来た。兵部が化けた皆本にはドギマギするチルドレン達も、今のダーティー皆本にはドン引き気味な様子。「ナイもあなたも、誰かの道具なんかじゃない!」ってことをユーリに伝えるために皆本を道具として使うフェザーさんは、やっぱ半端ない。

 しかし、その可哀想なナイも薫のサイキックで押さえつけていないと、スカートの影から出てきて服を切り裂いたりしてやんちゃが止まらない。影があるところなら、どこにでもテレポートできるのが大変にやっかいだ。「影」を失くし、ナイの接近を防ぐには、やはりスカートを脱ぐしかないのか。一度スカートを脱がされていつものクレバーさを失っている紫穂が、この事実を事実として受け入れることはできるのか。続く。

 ナイの能力は「影」を媒体にする必要があるので、媒体を必要とせずに部分テレポートが可能な澪の能力にはやや利便性で劣るものの、強力なものであることには代わりありません。自分の体で影を作って葵の帽子から腕を出してナイフで攻撃して来たシーンは、彼女の能力の強力さというか凶悪さを示すのに十分な描写でしょう。
 ここまで強いと、なんだか彼女はここで使い捨てるのが勿体ないくらいの能力の持ち主なような気がしてきました。スカートから飛び出て服だけを切り裂いて「ニャー」と叫びながら去っていく幼女だなんて、悪の怪人としてはキャラが立ちまくってると思います。ナイが幼女だからこそギリギリでシャレで済まされるくらいのヤバさです。幼女でなかったら間違いなく変態
 個人的には、「はじめてのあく」に登場してキョーコの服を切り裂いてほしいくらいの逸材です。個性的な戦闘員を使い捨ててしまうのは、悪の組織の悪い癖ですよね。

 一方、既にナイにメロメロになっている(オレの中での確定事項)ユーリは、このままではナイを失ってしまうという現実と、悪の組織の娘としての「お父様」への愛との間で葛藤の真っ最中であり、ついカッとなって「ファントム」の幻の首を締めてしまうくらいにまで精神的に追い詰められている様子。
 薫の手にすら余るナイを止められるのはおそらくユーリだけなので、彼女がナイへの愛が「お父様」へのソレに打ち勝てるか否か、そこがこのエピソードの落としどころなのではないかと思いました。

少年漫画では死闘を演じるとキャラが満身創痍になるわけですが、ウチの子はみんなまだ嫁入り前の女の子ですし、傷が残ったりするのも心配です。

 というわけで演出上、主に服をボロボロにしたり、恥ずかしい思いをさせたりしてます(笑)。けしてエッチな気持ちで描いているわけでは・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、細かいことは気にするな。

これは四次元ポケットです :週刊少年サンデー10/12号: 完成原稿速報・ブログ版

 あとこの椎名先生のコメントを読んで、そう言えば「絶チル」は子供達が直接的な暴力を受ける描写というのが極力オミットされているよな、と思いました。紫穂がスカート剥がされて恥ずかしそうにシャツを伸ばしているのも作者の愛情の標。多分。


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