サンデー 一覧

かのんちゃんマジ天使 サンデー44号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 「桂馬くんなら…たどり着ける

 久しぶりに登場したかのんちゃんですが、何だかすっかり正ヒロインの風格と貫禄を感じさせるキャラクターに成長していて、読んでて畏敬の念さえ抱くほどでした。かのんちゃんマジ天使。ここまで神々しいオーラを放たれてしまうと、もはや信仰の対象となってもおかしくないレベルです。

 元々桂馬が今回の女神探しを(複数の女性を同時攻略するという多大なリスクを負ってでも)推し進めているのは、かのんが古悪魔の手によって刺されてしまい、彼女を復活させるためには他の女神たちの力が必要である──ということもありますけど、それ以上に桂馬には「あの時、かのんを守れなかった」という後悔の念があるからに他なりません。
 今回の冒頭、桂馬がかのんの頬に手を当てて「かのん…!」と呼びかけた時の表情は、他の女子達に接するときとは違う真剣さがあるように思えました。彼はまさに、かのんのために戦っているのです。
 そしてかのんもまた、その桂馬を心から信頼しています。「桂馬くんなら…たどり着ける」と言った彼女の表情が天使のように安らかだったのは、桂馬のことを信じているからこそなのでしょう。

 そう考えれば、かのんが現時点で正ヒロイン的な扱いを受けているのも納得できるというものです。前回ドタバタラブコメディを繰り広げた他の女神たちが宿る女子達とは、なんというかこうステージが違うと表現するしかないくらい、ヒロインとしての格が違っているのではないかと思います。
 つまり、桂馬と恋人になろうとする女子は、「正ヒロイン」たるかのんを倒さなければならないのです。かのんにラスボスの風格が漂って来ましたよね(ラスボス?)。

ときめきメモリアル 対戦ぱずるだま
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ときメモ対戦ぱずるだまは、最終面で伝説の樹の下で正ヒロインでありラスボスである藤崎詩織と一騎打ちするという、壮絶なラブバトルが展開されます


サンデー43号感想まとめ版

ARAGO

 ついに最終回。戦いが終わった後でアラゴがとった行動が「戴冠石」の中に自分の代わりに封じ込められたセスの救出だった、というところにグッと来ました。まさかのアラセスエンドですよ。
 思えばアラゴはパッチマンとの最終決戦の時も常にセスのことを気にして、自分が不甲斐ないばかりにセスが犠牲になったことを後悔していました。逆に言えば、(この世界に絶望していたはずの)セスが自分の身代わりに「戴冠石」に入ってアラゴが世界を救う手助けをしてくれたからこそ、アラゴは兄と一体になってしまったパッチマンとの絶望的な戦いにも「セスの想いを無駄にしてはいけない」との一心で立ち向かうことができたのです。そう考えれば、アラゴが最期にセスを救い出そうとするのも納得行くというもの。
 戴冠石の中でアラゴとの幸せな夢を観ているであろうセスを救い出し、正夢に変えて欲しいものですね。お幸せに

 後日談では、個人的にはココがジョーのおっさんの遺志をついて杖を気丈に使ってるのが良かったです。獣に変化するリオと、今もけも百合コンビを組んでるのも個人的に大喜び(百合?)。リオに対して敬語を使いながらも彼女を犬のように指揮しているところが特にいいですね。
 そんな感じで、新井先生おつかれさまでした。楽しかったです。次回作も期待してます。

BE BLUES!

 主人公のチームが敗戦。「あおい坂」の時のようにチームが成長しながら勝ち進んでいくタイプのマンガになるのかな? と思っていたのですが、「BE BLUES!」はあくまで主人公の龍は苦難の道を歩みつつ、自らのプレイスタイルで周囲の人々を変えていく過程を描くスタイルのマンガなんだな、と再認識させられました。

 にしても優希は風呂に入ってパジャマに着替えてから龍の部屋に行ってベッド脇に座るとか、随分積極的だなあと思いました(発想が不健全)。全国のサッカー少年は今回の「BE BLUES!」を読んで、「俺にもこんなカノジョがいたら、もっと頑張れるのに…!」とつぶやきながら、リア充爆発しろ的な呪詛がこもった悔し涙を流したに違いありません。罪作りなマンガですね(褒めてます)。

おすもじっ!

 今回の「おすもじっ!」は、何と言っても若頭が「炙る?」と言ってるコマの後ろに書かれている、ライターでスプーンを炙ってるシーンのヤバさに尽きます。薫くんがサンマの鮨を食べて感激のあまり涙を流しながら変な踊りを踊ってるところも相当ヤバいですが、ライターで炙るのはマンガ的な表現を超えた妙な生々しさがあってもっとヤバイです(どうヤバイのか判らない良い子は判らないでいいです)。
 何故このマンガは、こんな渡る必要がない危ない橋をわざわざ自ら渡るような表現方法を取ったのでしょうか。加藤先生と加賀先生は、今いったい何と戦っているのでしょうか。いやまあ、実際このシーンはものすごく面白かったので、個人的にはこれで一向に構わないのですが。

 かつて「焼きたて!ジャぱん」には、登場人物がせつせつと大麻の素晴らしさを説きながら大麻の実入りパンを作るエピソードがありましたが、サンデーのグルメマンガには、何というかこう読者が「このマンガの作者は、いったい今何と戦っているのか?」と訝しまざるを得ない狂気を帯びていないと大成しない法則性があるのかも知れません。正気にては大業ならず。


めがみみっくす→ゆみみみっくす→メガCD→セーガー(連想) サンデー42号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 これまで見つかった女神たちが一同に介して、桂馬の所有権を主張する話。
 先週までの歩美とちひろが演じた恋と友情の狭間で思案が交錯し合う緊迫した生臭い桂馬争奪戦とはうってかわり、マンガみたいな個性を持った女神たちがその個性をアピールしつつ、如何にもマンガ的な形式でドタバタラブコメをやらかすという、極めてお気楽な内容になっています。こういうレベルのラブコメ劇なら何も考えないでニヤニヤして読んでいられるので安心です。
 キャラクターとしては、やはりミネルヴァの座り込みが強烈な印象を与えます。宿主の栞の妙なところの強情さは、明らかにミネルヴァの影響を受けてますね。座られたい(ダメ)。後はディアナが旦那の浮気性に悩む本妻というか、ヤマカムの山田さんが指摘したように「めぞん一刻」の響子さんみたいに嫉妬深くて素敵でした。恨まれたい(ダメ)。

 そんなマンガみたいな女神たちの力でアポロ=かのんは現在の状態から更に変化しそうですが、「神託」を得られるかどうかはともかく、やはり残りの一人のメリクリウスがいないと完全復活までには至らないんじゃないかと思います。しかし、こんな状態でもしアポロが復活すると、更に今回のようなドタバタラブコメディのメンバーが増えて収拾がつかなくなるんじゃないんでしょうか。まあ、マンガ的にはその方が面白いので一向に構わないのかも知れませんが。

百合百合な雰囲気を醸しているディアナと天理が表紙を飾っていますが、この巻の最大の見所は桂馬がおっぱい星人の本性をノーラにさらけ出すところです


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