サンデー 一覧

葵は黒タイツ派なのでしょうか。素晴らしいですね。サンデー17号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ネットでは昨夜から急に小学館の二次利用ポリシーが厳しすぎるという話題で盛り上がってたようですが、小学館は以前からずっとこの建前をネット上で堅持し続けているので、個人的には相変わらずブレてないなと感心したりしてました。
 というかお久しぶりです(挨拶)。

 なおこの著作権絡みの話に関しては、Togetterにあった椎名先生の発言のまとめが参考になるのでリンクしておきます。キャラクターなどの著作権はあくまで出版社ではなく著作者本人にあること、および著作者の承認なしに取り締まることはないこと、その一方で出版社側は許可を求められたら「いい」とは言えないこと、などは留意しておくべきでしょう。
 というか、小学館におけるキャラクターの二次利用の渋さっぷりについて語りだすと、その昔「うる星やつら」のラムちゃんのCGを描くプログラムは小学館のパソコン雑誌「POPCOM」以外に掲載できなかったんだぜ? とかそういうオッサン臭い話を始めてしまいかねないので、以下サンデー17号の絶チルの感想を書きます。

スタンド・バイ・ミー(2) あらすじ:
 オレも葵のようなお姉ちゃんが欲しかったよ…(感想)

 まず葵の良き「お姉ちゃんっぷり」については、勿論彼女の優しい性格や姉としての資質というものもあるんでしょうが、やっぱり薫や紫穂という手のかかる友達を相手にして来たことが多分に影響しているのではないかと思いました。彼女もまた、薫や紫穂との付き合いを通じて色々と成長していることが伺えます。
 あとは、何気に親に対して甘えるのも上手いですよね。この辺が「出た!計算!」と言われる所以なのかも。いやまあ、葵自身は実際は計算も何もしておらず、ごく自然にそうしているに違いないと信じてます。葵はいい子(フォロー)。

 しかしその後物語は一変、ティムにキモい自走レアメタル結晶(コミックス22巻参照)がいつの間にかとりついてしまって彼は再び洗脳状態となり、葵はバレットと共に大ピンチにという展開に。
 ティムから「バレット、君もこっちに帰ってきなよ」と言われて過去の記憶がフラッシュバックするものの、葵の「今ウチが頼りにできるのはあんただけなんやで!!」という悲鳴にも似た必至の呼びかけで我を取り戻し、バレットは葵を守るために再び銃を構えたのであった──という一連の流れは、突然の危機をきっかけにバレットと葵の間にフラグが立ってもおかしくない展開であり、もしバレットの中に欠片でも「GS美神」の横島君のエッセンスが入っていたら「マジっスかー! 頼りにされちゃっていいんスかー!」とか鼻血出しながら興奮して叫びだしかねないところなんですけど、しかし残念ながらバレットは元々自分が葵から(というか女子全般から)「モテる」という可能性を一切考えない完成された非モテオタクなので、フラグが立ちそうな気配は今のところ全くありません。
 まあこの局面ではモテよりもストイックに葵の身を守ることを優先するのが正しいので、これはこれでいいのですが。

 またバレットは、かつて任務に失敗して秋葉原のネカフェに引き篭っていた時にティムから劇場版チルチルの名シーンを引き合いに出して励まされて自我を取り戻したという心温まる痛いエピソード(コミックス18巻参照)でティムには恩義があるはずなので、ここでその恩を返さなければオタクがすたるというもの。この若さにして完成された非モテアニメオタクの意地で、何とか葵を守りつつティムを「黒い幽霊」の魔の手から救い出して欲しいものですね。続く。


柔らかい石はいい笑顔の者に(「八咫烏」の藤吉郎を見ながら)。サンデー17号感想

BUYUDEN

 萌花が不良中学生軍団を単身で撃破し、彼女のボクシングの実力の半端無さをマンガ的に表現したの巻。
 公園で倒れる不良少年たちのカットを見て自分が思い出したのは、「シグルイ」4巻で虎眼流の少年剣士に喧嘩を売った挙句、藤木源之助一人に素手で倒された浪人軍団の姿でした。つまりはそれくらい衝撃的だったということです。萌花が「シグルイ」の藤木ばりに「野良犬相手に表道具は用いぬ」と言ってもおかしくないくらいの衝撃です。
 もし本当に萌花が虎眼流の剣士だったら、倒した後に一人残してあとはそこら辺で拾った石を不良に落として止めを刺すはずであり、残された一人は萌花の剣名を広めるための生き証人となるはずであり、更には武君がそこに理想の剣士の姿が目の前に輝いているからという理由で「いつか私も…」と涙を流さなければならないのですが、でもそうはならなかったので、萌花は虎眼流の剣士ではないことだけは間違いないようです。

 いったい彼女は、何処でボクシングの訓練を受けているのか、そして今回の暴力事件を彼女にボクシングを教えている面々がどう受け取るか? といったところが焦点になるのでしょうか。萌花が不良少年相手に事件を起こしたと知った父親が、「シグルイ」の牛股師範のように「でかした!」と攻撃的な笑みを浮かべたりしたらどうしよう。正気にては大業成らず。武勇伝はシグルイなり。続く。

おすもじっ!

 サンデー春の大攻勢第四弾は寿司漫画。冒頭からいきなり寿司屋の親方が主人公・司の正体が男装女子であることを冥土の土産的な勢いで語りだした時にはどうなるものかと思いましたが、最終的にはその主人公を男だと思い込んだ元ヒモの青年・寿に惚れ込まれて二人で寿司屋を営むことになる、という展開に落ち着きました。
 司の寿司屋がこれからどうなるのかはまだ判りませんが、とりあえず寿が事あるごとに司のことを「こいつ男なのにどうしてオレはこんなにドキドキしちゃうの? これって恋?」と性的な視点で見つめてドギマギしてしまう性倒錯ラブコメディとして展開することは間違いなく、そういうのが好きな人なら楽しく読めそうな予感がします。

 あと個人的には、「おすもじっ!」の原作を担当しているのが「ギャンブルッ!」の作者の鹿賀ミツル先生であることに驚きました。あの鹿賀先生の作品なら、ただの寿司マンガで終わることなく、これから更に波乱に満ちた展開が巻き起こることを期待したいです。20XX年、日本政府が寿司を全面合法化し、日本は世界一の寿司大国となった…!(まちがい)

今週のサンデー

今週のサンデー

少年サンデー編集部
(C)Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2011-03-27

ムシブギョー

 「う…鰻が服の中に~!?

 サンデー超連載時代の「ムシブギョー」とは、津軽からやって来た仁兵衛が様々な経験を経ておっぱいフェチに目覚めるまでの物語と定義できますが、今回のお春殿のおっぱい大盤振る舞いな展開により、仁兵衛がおっぱいに目覚めたことは必至の有様でしょう。よって、今回のエピソードをもってサンデー超の展開をなぞるこれまでの「ムシブギョー」は終演を迎え、次回からは新しい「ムシブギョー」が始まるに違いない! と思いました。
 しかしあの熱血硬派な「ムシブギョー」が、まるで80年代のエロコメみたいなあからさまなエロ展開を仕掛けてくるとは意外でした。作者の福田先生の気合いの入れようが伺えるというものです。これからも作品が節目を迎えるたび、お春殿のおっぱいをお願いします(感想)。

はじめてのあく

 作者に愛された変態・黄村が大活躍(ギャグマンガ的な意味で)の巻。彼が「死ぬ前に一度でいいから1000人の美女に踏まれたかったー!」と泣き叫んだり、ユキの甘言に乗せられて簡単に調子に乗ってしまうところは、かつての「GS美神極楽大作戦」における横島君を彷彿とさせてくれます。
 こういう男の古典的なダメさっぷりを判りやすく表現してくれるキャラは現代少年マンガでは貴重な存在なので、何としても生き残って欲しいですね。まあ彼なら仮に瀕死になっても女子に踏まれれば生き返ると思いますが。

神のみぞ知るセカイ

 フィオーレは今ひとつ垢抜けない優等生といった印象が強いキャラでしたが、「フン、お前…何にも知らないのね!!」のコマにおける桂馬を見下したような邪悪な笑みは、私の中にある美少女に蔑まれたい欲求を思い起こすのに十分なものでした。良かったです(感想)。
 しかし次回はどうも女神ウルカヌスとタイマンバトルになりそうな予感ですが、ウルカヌスは桂馬ですらあれほどてこずった相手なので、おそらく『ヴィンテージ』の下っ端に過ぎない彼女では秒殺は必至。あのサディスト的な笑みが彼女の最期の輝きとなってしまいそうな予感。さようならフィオーレ(決めつけた)。

 あと桂馬と意図せずに密着する体勢になったハクアがかわいいです。アニメ第二期が楽しみです。

結界師

 物語も大詰めとなったこの作品ですが、今回はついに良守がケーキ作りにこだわる理由が明らかになったというお話でした(やや曲解)。

 神をも殺せる能力を持っている良守母こと守美子ですが、息子達とのコミュニケーションは上手く取れていたとは言いがたく、彼女もその辺を気にかけていた模様です。今回、彼女が自ら「真界」を中から閉じてこの世界に残ると言い出したのもどうやらそれに対する気後れがあった様子。息子に対する気後れがそのまま息子と永遠に断絶することを選択させるというのは極端と言えば極端なんですけど、その辺が異能能力者たる所以なのかも知れません。
 ちょっとヌけたところがある美人のお母さんって、ちょっとイイですよねー(感想)


明は初音にとっくに食われているものと思ってました。すみません。サンデー16号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 理系の人間に対してサプリメントの皆本のように「前よりも5ミリほど短く」と曖昧な指示を与えると、紫穂のように「そんな指示では曖昧さが多すぎて正しく実行できない」とパニックになってしまうので気を付けてください(挨拶)。

 以下、遅くなりましたが先週のサンデー16号の「絶チル」感想です。

スタンド・バイ・ミー(1) あらすじ
 泣いてすがるアダムを振りきってコメリカから戻ってきた皆本は、かつてうっかりチューしちゃった薫と久しぶりに二人きりになってしまい、年甲斐もなくアタフタするのであった。

 ところでこのサイト的には、「スタンド・バイ・ミー」編と言えば勿論「GS美神極楽大作戦!!コミックス23巻に掲載された、生き返ったおキヌちゃんが美神除霊事務所に出戻って来るエピソードのことを指す。ネクロマンサーの笛!(←連載中期における不遇なアイテムの象徴)
 今読み返すと、絵柄が全然違うんですよねー。首の太さとか。

 今回からエピソードの名称は「スタンド・バイ・ミー」と変わりましたが、実質的には前回の「600万ドルの男」のエピローグ的な位置付け。すっかり皆本にメロメロになってはいるものの、わがままを言わずに皆本と拳を合わせて再会を誓う「男の約束」を交わせるくらいにまで成長したアダムが心底可愛くて仕方ありませんでした。勿論健全な意味で(自己フォロー)。
 ケンとメアリーがアホな子になっちゃったのは、今回のエピソードの性格からして彼ら以外にコメディリリーフができる人材がいなかったからなので、まあ仕方ないです。次回頑張ってください。次回が何時になるか判らないですが。

 そして今回の「スタンド・バイ・ミー」のメインは、どうやら葵とバレットメインの冒険譚ということになりそうな感じです。この二人は、これまでサプリメントなどで絡む機会が何故か多く、またキャラクター的にも「根が真面目」という点が共通しているところから考えると、フラグが立つかどうかはともかくとして、実は案外相性はいいのかも知れません。
 ただバレットは、葵と絡むたびにどんどんダメになって行ってる点がやや気掛かりではありますが(葵の下着姿をうっかり観てしまったけど「忘れて」と言われて本当に忘れてしまうなど)、まあバレットは元々そういう子なので致し方ないです。そういう点を含めていい子なんです。今回はバレットのそんな可愛らしさの描写にも期待していきたい。勿論健全な意味で(自己フォロー)。

 皆本と薫の方はあんな感じなので今回はあまり進展はなさそうですが、薫が「皆本との二人だけの秘密を持ってしまったこと」と、「それを『何でも話せる友達』だった葵と紫穂に話せないこと」の間で思い悩んでいる姿は印象的でした。彼女はこうして悩みながら大人になって行くんですよね…(うっとり)。
 まあ、本当に大人になってしまったら「友達に話せない彼氏とのヒミツなんて、あって当然じゃん?」って風になってしまって夢も希望もなくなってしまうので、薫にはいつまでも純粋な今の気持ちを忘れないでいて欲しいなと思いました。キモイですね(自覚)。おわり。


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