國崎出雲の事情
女装といえばこの前「わぁい!」を読む機会に恵まれたので一通り読んでみたのですが(いきなり)、掲載されているマンガのストーリーが「好きになった女の子が実は女装した男の子(オトコの娘)でビックリ!
」的なものが多かった印象を受けました。
確かに、このパターンはいわゆる女装男子を絡めたラブコメストーリーの基本形だとは思うのですが、そもそも「わぁい!」を読むような読者は既に可愛ければちんこの有無とか余裕で超越する覚悟を完了させた強者であり、「好きになった女の子が実はオトコの娘だった」的な展開に対しては「そもそも性別なんて関係ないじゃん?」と即時に結論が出てくる程に訓練されているのではないかと思われるので、今後はその辺の問題に対して更に突っ込んだ、斯様な強者をも唸らせるマンガの登場を期待したいところです。
何にしろ「オトコの娘」というジャンルに特化した雑誌が、今この時代に定期刊行される意義はかなり大きいので、今後の更なる発展に心から期待します。あと付録には、「わぁい!」の広告にも掲載されていた股間の膨らみを目立たせないようにする女装専用下着を希望。ブルマはさすがにちょっとアレだけど、これならみんな着けるよね!
そして「國崎出雲の事情」の方は、相変わらず粂寺先生の対出雲オシオキ妄想がエロくて良かったです。次回はいよいよ粂寺が出雲達を査定する「三人吉三」が開幕しますが、出雲達の演技が彼女の「出雲を落第させ、その罰として出雲に性的な意味でのオシオキをしたくてしたくてもう堪らない
」という頑なな欲求に勝つことができるのかどうかが焦点でしょう。
勿論、少年漫画的には粂寺の歌舞伎役者への偏見を出雲が「演技」で解く展開が予想されますが、しかしこのマンガはどっか何かがおかしいので、粂寺の偏見が解けた時に一体彼女が出雲に対して如何なる行動に出てしまうのか予測できません。何か、歌舞伎役者への偏見は解けたけど、でも出雲にオシオキをしたくて堪らないのは治らなかった的なオチになりそうな気がして仕方がありませんがどうだろう。
T.R.A.P.
「天草…オレの声だけ聞いてろ! お前はそれでいい
」
記憶を失って以来の初めての実戦に戸惑う海音に対し、彼が超人ではなく、また真崎の生まれ変わりでもなく、只の未熟なルーキーに過ぎないと理解した五十嵐が、彼に言い放った言葉がこれ。もし自分が海音君だったら、間違いなく五十嵐に惚れちゃいます。というか海音君でなくても惚れる。サンデー22+23号で一番グッと来た台詞がこれでした。
みんな大好き海音君の争奪戦において、五十嵐が一歩リードしたのは確実な様です。
はじめてのあく
「お前はオレに捕まる運命で――
」
「ハイハイ分かった分かった! 仕方ない。捕まってあげよう!
」
どう見てもプロポーズとその返答です。本当にありがとうございました。
この二人、まだ結婚してないのはおかしいと思う(真顔で)。
DEFENSE DEVIL
火の海地獄編終了。今回はクライマックスということで、クカバラがイダマリアのダークマターをキスで吸い出すシーンが最大の見せ場だったのですが、肝心のチュウの部分はプリキュア大爆発的なカットで間接的に処理されていたのが、個人的にはちょっと残念でした。行為が終わった後のクカバラの変わり果てた顔を見る限り、何かもの凄く激しそうなキスっぽいので尚更です。
確かに健全なサンデー読者である少年少女達にとっては梁慶一先生の色気たっぷりな作画による男女の睦み合いの描写は刺激が強いのかも知れませんが、そもそもイダマリアがぱんつ丸見えの状態で戦闘したり、ブリルハートがぱんつ履いていなかったりしていたんだから、キスシーンくらい問題ないんじゃないかと思うのですがどうか。バトルシーンでは「戦闘が激しかったからぱんつ見えちゃうんですよ
」とか「悪魔なのでぱんつ履いてないんですよ
」とか言い訳できるんだけど、キスシーンではそういう言い訳が立たないからなのでしょうか。
それとも、唇にチュウではなくてもっと違うところからダークマター的なアレをチュウチュウ吸い出してるとかいうアレでしょうか? それなら仕方ないのかな?(だんだん書いてることがダメになって来たのでおわり)
アラタカンガタリ
女装といえば(略)ですが、まさかあの「アラタカンガタリ」が女装展開になるとは予想できませんでした。
前回は「大変だ! ミクサの従者ラミが、敵対する鞘・クグラの属鞘の手によってさらわれてしまったよ!
」という深刻な事態に陥っていたところで終わっていたので、これはしばらくの間はラミを巡るシリアスな展開が続くのではないか? とか思っていたのですが、そこでまさかの女装展開キタコレ。これはすごい。本当にすごい。
いやまあ確かに「ラミはクグラの『貢ぎ物』としてさらわれた」「クグラへの貢ぎ物は女のみ」という設定は既に提示されていたので、ここで「女装して潜入する」というネタが来るのはストーリーの展開的には全く問題はないのですが、でも「実は『男装の麗人』であるミクサが単身クグラの元に乗り込む
」ではなく、「革やカンナギも女装してみんな一斉に乗り込む
」展開になったのは、個人的に斜め上でした。
しかもちゃんと「以前『衣装』を操る劍神を降していたので、女装も簡単にできる!
」という設定も事前に仕込んでいたという念の入れ様であり、つまり今回の女装ネタはいきなり挿入が決定されたものではなく、ミクサが登場した時点で既に今回に至るプロットが造り上げられていたと考えざるを得ません。多分。
また、ちゃんと男性キャラの女装シーンがコメディとして成立しているところ(特にカンナギ様)や、どさくさに紛れてコトハをよりエロい格好に変化させることで、女装そのものに興味がない普通(=サンデー読者の分際で「わぁい!」とか興味がない男性。多分マイノリティ)の男性読者に対してもきちんと楽しく読ませる配慮がなされている点など、今回は本当に感心させられました。面白かったです。