サンデー 一覧

アニメ版のモガちゃん人形の声優って誰でしたっけ?サンデー21号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 コミックス21巻限定版のDVDをようやく観る時間を作ることができたので観てみたんですけど、内容はDVDのパッケージに同梱されていたおまけマンガのオチに使われていた「幸せだったTVアニメの思い出がうかびあがりましたそのものでした。
 観ているうちにTVアニメ版観てた頃の思い出がよみがえり、「あーこんな話あったよなー」と当時のことを反芻してしまう。そんな感じ。

 内容は基本的に総集編+新作のトレーラーという構成ですが、総集編部分の演出がチルドレン毎にちょっとづつ異なっているのが面白いところ(特に紫穂。いい意味でひどい)。また新作部分では、既にサンデーや公式サイトでも報じられていますが、明らかに変態さんな格好をしている皆本が印象的でした。どうしてこうなった
 OVA版のメインは中学生になったチルドレン達の新たな活躍になるはずなのですが、おいしいところは全て皆本(と声優の中村悠一さん)が持って行ってしまうのではないか? という予兆をひしひしと感じざるを得ません。兵部はそれを阻止することができるのか!(間違った予測)

 以下、サンデー21号の感想です。

トイソルジャーズ #3 あらすじ:

 憧れの造形師「Mr.9」こと九具津のアジトに意気揚々と乗り込んだティム(オタク)とバレット(オタク)であったが、何故か九具津のアジトにECMを構えて待ち伏せしていた「普通の人々」によって、パンドラメンバー共々捕らえられてしまってしまって大ピンチ。銃器戦闘のプロフェッショナルであるはずのバレットですら、ECMと大量の萌えフィギィアに囲まれ、彼らの気配を察することができなかった模様。彼の勘が働かなかったのは、間違いなく萌えフィギィアのせいだろう。オタクにとって萌えフィギィアは兵器。いやマジで。
 あとバレットは殴られそうになった澪を「かばう」(一般的なゲームでは好感度が上がる)したのだが、この行動で彼女の好感度が上がったかどうかは不明。でも何かこのカップリングは個人的に想定外の組み合わせなので、なんかあれこれ想像するのが初々しくて楽しい。アリだと思う(感想)。

 その一方、ティムとバレットの部屋に澪達の存在の痕跡をかぎ取った皆本は、薫とベッドでいちゃいちゃする強制イベントを何とかクリアした後に九具津のアジトに侵入するものの、やはりECMの効果で無力化されてしまい、「普通の人々」から銃弾の雨を浴びせられて大ピンチに陥る。
 しかし、その窮地に颯爽と現れたのは、我らが九具津が操る等身大モガちゃん人形であった。彼の操るモガちゃん人形は「普通の人々」を一掃、そして更に皆本との共闘を申し出る。昨日の敵に対してどう出る皆本。続く。

 いやもう、自分が皆本なら九具津に惚れても仕方がないくらい九具津さんカッコイイ! 的な状況だと思うのですが、それでもチルドレン達から無条件でキモい呼ばわりされちゃうところが、さすが俺たちの九具津さんです。
 「人形を操作して意のままに操る」という能力そのものはティムと基本的には一緒なはずなのに、何故九具津はここまでキモがられてしまうのでしょうか。メイド服コスチュームになってるモガちゃん人形の造形の問題か、そのモガちゃん人形を介してわざわざ会話するところがよくないのか、それとも単に九具津さん本人から如何ともし難いキモいオーラが漂っているからなのか。「キモい」という言葉は、理屈じゃ説明できない生理的嫌悪感から発せされているものであると考えると、思わず「キモい」と発したチルドレンにとっては、やっぱりどっかしらにキモく感じるところがあったのでしょう。
 やっぱりモガちゃん人形の造形が専門用語で言うところの「不気味の谷」的なアレなところがあるのと、そのモガちゃん人形に対して九具津さんが過剰に入れ込んじゃってるところが、やっぱりちょっとアレなのでしょうか。

 また、パンドラに移って造形師としての才能を楽しそうに発揮している最近の九具津を見てると忘れそうになってしまうのですが、かつて彼がバベルに所属していた頃はパンドラに内部情報を流しており、その事実に気付いた賢木を本気で殺そうとした一面を持ち合わせていることは、九具津というキャラを理解する上で忘れてはいけないことだと思います。つまり、彼は目的のためには手段を選ばず、もちろん人を殺すことも厭わないのです。
 実際、今回のモガちゃん人形による銃撃では、「普通の人々」の戦闘員はみんな死んじゃっててもおかしくはないくらいの、派手な撃たれ方をしてました。この辺の内面の暗さというか、ある種の狂気めいたところも、九具津さん独特のキモさに繋がっているのかも知れません。
 九具津というキャラは、基本的には「萌えフィギィアを武器にして戦う」コメディ要員的な位置付けにあると思うのですが、掘り下げることによってサイコホラーに通じる狂気を内包した物語を内面に持たせることもできるという、実に奥が深い存在だなと思った次第です。

 まあ、いくら九具津が生理的にキモかろうが、現在の状況下では皆本やチルドレンは彼と共闘せざるを得ないので、次回は彼らが「普通の人々」にさらわれたティムや澪達を追う展開が予想されます。九具津の人形が(おそらくは「普通の人々」によって)テロリズムに使われそうになったいきさつも、そこで明らかになるのではないのでしょうか。


少年誌のグラビアに男性アイドルグループが起用される時代に我々はいるサンデー21号感想

結界師

 「もう、3回ほど殺したんです

 先週までとは打って変わり、灰の状態からでも余裕で復活できる脅威の再生能力を持つカケルの過去話開始。
 今回は、何よりもこの壱号の「3回ほど殺したんです」という台詞にグッと来ました。この台詞からは、「死」が日常であるミチル達の殺伐とした生活っぷりと、そんな彼らをも驚かせるカケルの超常っぷりがにじみ出ており、「非日常」や「不死身」が大好きな私の心の中に住む中二男子が大喜びしてました。専門用語で言うところのイモータルな存在には、やっぱり純粋に憧れちゃいます。

 「結界師」の世界では、無道さんの例もあるように不死身のキャラ(=魂蔵持)はかなりの重要人物として位置付けられる傾向があるので、カケルも今後の物語の鍵を握る存在になることは間違いないでしょう。彼女の恩人であるミチルを直接殺したのは扇七郎(属性:イケメン)であることを考えると、いずれカケルは扇七郎とバトルに突入することは必至の有様。イモータルとイケメンの夢の対決です。
 更に言えば、カケルはかなり強度なつるぺた体型っぽいので、その辺も夢です。誰の夢なんだ(何これ?)。

國崎出雲の事情

 登場するキャラの大半がどっか性倒錯を起こしている「國崎出雲の事情」の中でも特に性的な意味で倒錯してそうな粂寺皐ですが、このキャラの造形をどっかで見たことあるよなーと記憶の中を検索したところ、「パタリロ!」のバンコランにたどり着きました。モデルがバンコランじゃ仕方ないですね。

 この人は基本的に言動が全ておかしいので、個人的には(やはりナチュラルに言動がおかしい)皇に次いで大好きなキャラです。今回は、保健室で寝ている出雲を見つけ、スーツを脱ぎながら「悪い子め! 停学の前にオシオキされたいか!」と言い出すところが笑いのツボに入りました。
 この台詞だけ切り出すと明らかに「教師と生徒」という身分の違いに基づいたパワーハラスメントに他ならないのですが、そもそもこの粂寺というキャラは最初から身分が違おうが何だろうが出雲に対してエロいことしか考えていない変態であることを全く隠そうとしていないキャラであるため、読んでいても「この変態め!」とニヤニヤしながら清々しい気持ちになることができます。つまり、粂寺皐は良い変態です。
 同じ変態なら、彼女のように人を幸せにする変態でありたいものですね。

 そしてその粂寺に迫られてる出雲ですが、女装させられて恥ずかしい思いをさせられながらもどっかしらで悦びを感じているように私には見えるのですが、その辺どうなんでしょうか。
 でも、もし出雲が完全に目覚めちゃったらこのマンガは終わってしまうので(倫理的に)、粂寺さんはその辺を上手く匙加減して出雲を攻めて頂きたいものだよなと思いました。

T.R.A.P.

 「今さら静岡にてめーらの出る幕なんざねえってな!
 このマンガの舞台が静岡であることを今知りました。舞台が静岡なら、一人くらい語尾に「ずら」を付けたりするキャラがいないとおかしくないですかね?(いる方がおかしいと思う)

 物語の方ではカイン君が早速過去のトラウマに起因してそうなトラブルが発生して苦しみそうな展開ですが、先週までモテモテだったのでこれくらいの試練は必要だと思いました(心が狭い感想)。あと、ライバル高校の生徒からも「真崎絡み以外で五十嵐が立ち直る訳がない」と言われまくっている五十嵐君は、生前はどれだけ真崎君のことを愛していたんだろうか? と想像して、ちょっと怖くなりました。

神のみぞ知るセカイ

 アニメ化決定おめでとうございます(遅い)。コミックス8巻の帯に若木先生の漫画家としての経歴が書かれており、端的に言って人としてダメだった時期が非常に長かったことが自虐的に表現されていますけど、今若木先生が「神知る」を描けるためにはこの「ダメだった時期」の経験が絶対的に必要であったことは明らかです。よって、何ら恥じる必要はありません。
 漫画家に限らず何らかの表現者にとって大切なのは、自分が「何者」であるかを知り「自分にはこれしかない」というものを見つけること、そしてそれを表現できる術を持つことである――ということを、若木先生は身を以て体現していると申せましょう。挫折してギャルゲーにのめり込んだことが心の糧となり、それが後の成功に繋がる。いい話です。多分

 連載の方は、いよいよ檜の「巨大化」の謎に迫るところまでやって来ました。桂馬に反抗されてそれを制圧したり、落ち込んだ桂馬を慰めた時に巨大化が発生しているところからすると、彼女の「オレはビッグだ」的なプライドが刺激された時に巨大化するみたいなトリガーがあるのかも知れません。
 何にしろ、おっぱいがでかいお姉さんキャラが更にでかくなるのはステキだと思いました(結局)。

はじめてのあく

 ジローとサブローがエロ雑誌を拾ってしまってドタバタするという、今となってはレトロな味わいを感じてしまうエピソード。ポルノ雑誌が「ビニ本」なんて言い方されてた時代のエッセンスを感じます(古い)。

 最近は、この手のポルノ雑誌の廃棄についてもゾーニングという概念が発生して来ており、成人向け雑誌を捨てる専用のゴミ箱なんてのが置いてある自治体も結構あるようなので、今回の様な「道ばたでエロ本拾う」系の話を普遍的に少年マンガのネタとして使える時代というのは、実はもうそんなに長くないのかも知れないなあ、と漫画の内容とは全然関係ないことを考えてしまいました。すみません

電脳遊戯クラブ

 サンデー21号のグラビアを「嵐」が飾ったことが話題となりましたが、その号のサンデーの巻末に掲載された「電脳遊戯クラブ」は、徹頭徹尾うんこをフィーチャーした不潔極まりない内容でした。
 爽やかでカッコイイ男性アイドルグループが少年マンガ雑誌のグラビアを飾るのはまさに「時代」を感じさせますが、今週の「電脳遊戯クラブ」は時代全く関係ないというか、むしろ「人間の欲望を自由に描く」ことができるマンガという媒体が本来持っている粗暴な下品さに満ちあふれていたように思えます。これは言うなればロックなのです。ロック。
 今回の「電脳遊戯クラブ」はただひたすらうんこを積み上げた汚くて臭い下品なマンガですが、例え時代が変わって誌面がいくら爽やかになったとしても、マンガの本質とはこのようなものであるべきなのだ! ということを、暗に訴えているのかも知れません。まあ今回は結局うんこなんだけど。


「これはフツーの反応だよ!」のフツーと「普通の人々」の普通は同義か否か?サンデー20号絶チル感想

 OVA予告DVD付きコミックス21巻発売記念のプロモーションで、椎名高志先生耐久7時間なりきりチャット完遂という奇跡をTwitterで目の当たりにしてしまった皆さんこんにちは(挨拶)。
 あれは控え目に言っても色々な意味でおかしなイベントだったと思いますが、「またやりましょう」とご本人が仰っているところからして、作者にとっても有意義なイベントだったのではないかと思いました。もちろん我々ファンにとっては最高のイベントでしたよ。あの時、あの場にいることができてホント良かったです。
 結局、当日は仕事が全く手に付きませんでしたけどねー(ダメ)

 以下、サンデー20号の絶チル感想です。

トイ・ソルジャーズ #2 あらすじ

 市街地で拳銃を乱射しようとした「人形」の製作者は、「Mr.9」こと九具津であったことが(読者にとって)判明。一体彼は、この人形を何の意図で製作していたのか、何故この人形が市街地で拳銃を乱射しなければならなかったのか。謎は深まるばかりであった。

 その一方、「Mr.9」の正体が九具津であることを知ったティム(オタク)とバレット(オタク)は、何かもう大喜びでおおはしゃぎ。パンドラとバベルの組織の垣根など、彼ら(オタク)にとってはそもそもどうでもいいことだったのだ。彼らのこの前向きというか、いい意味でのこだわりのなさっぷりは、全人類が見習うべきだと思う。
 そんなアレで、「『フェザー』のよりしろとなる人形のヒントを得る」とか「彼の制作した人形が拳銃を乱射しようとしていた原因を突き止める」とか、そういったことを一切かなぐり捨て、もはや単なる一介のファンの立場でパンドラの子供たちと一緒に九具津に面会しようとしていたティムとバレットだったが、そこに現れたのはよりによって「普通の人々」。
 思想的には九具津と全く相容れない、如何にも「フツーじゃないから」という理由だけでオタクを平気で迫害しそうな彼らが、何故よりによって九具津のアジトで待ち伏せをしていたのか。その目的とは何なのか。彼らに捕まったティム達は、果たしてどうなってしまうのか。そして、「皆本とティムバレが一緒の部屋に同居する」ことをもしパティが知ったら、彼女は如何なる妄想を捻り出して来るというのか(関係ない)。続く。

 今回の最大の見どころは、(皆本やチルドレンにはないしょで)九具津の隠れ家に潜入したティムとバレットのはしゃぎっぷりで決まりでしょう。
 彼らの妄想の中の九具津さんの格好良さっぷりや、彼が作ったエロフィギィアの数々を見て感涙するところなどは明らかに笑うところなのですが、「憧れの造形師のアトリエに踏み込んでワクワクする」彼らの心理は私にもよく判るだけに、何というかこう優しい気持ちというか、生暖かい感情が沸き上がってきます。何てカワイイ奴らなんでしょう。

 また、健康的な男子は大抵電車模型が好きなので、カズラにおかれましては彼氏が電車模型好きであっても決してdnbkしないで頂きたい所存です。まあパティさんのレベルまで判る必要はないとは思いますが。
 しかしまさか電車までオッケーだとは、本当にパティさんの守備範囲は半端ないですね。中学生の頃にこんな女子が同じクラスにいたらと思うと…(*´Д`)

 あとチルドレンパートでは、皆本がチルドレン達との同居状態を正式に解消することが明らかになりました。中学生になったばかりの頃は「皆本から離れて実家で暮らす」提案に対して激しく抵抗したチルドレン達でしたけど、割と素直に皆本の提案を受け入れている今の様子を見てると、その頃に比べれば男女としての分別が必要であると理解できるレベルにまで成長していると解釈するべきでしょう。健全な意味での性的な意味で。
 ただ、皆本の薫に対する態度を見ている限り、彼が彼女たちのそういった面での成長をどこまで把握しているのかは謎というか、多分把握してないっぽいですね。判りやすく言えばボンクラです。今はまだ単なるボンクラで済んでますが、これがいずれは今後の薫との関係に致命的な影響を及ぼすような気がしてなりません。

 そして次回は、「普通の人々」に囲まれたパンドラの子ども達が大ピンチ! しかもチルドレンの助けは望めそうにない! という絶体絶命なシチュエーションが予想されますが、きっと我らが九具津さんなら何とかしてくれる! と信じてます(まだ欠片も出て来てないけど)。真のオタクなら、自分の部屋に部外者が入っただけで大激怒するのが普通ですからね! ましてや、それが「普通の人々」だったりしたら! 九具津さんを怒らせたらマジで怖いと思うよ!


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