サンデー 一覧

T・Pぼん購入日記+サンデー23号感想

 お久しぶりです。

 「最後の2話を含む初めての完全版!」なる宣伝文句に惹かれて、「藤子F不二雄大全集・TPぼん」の3巻を購入しました。
 自分は「TPぼん」のコミックスは潮出版社版と中公文庫コミック文庫版を所有していますが、この藤子F不二雄大全集版の3巻に収録されているのはこれらには未収録のエピソードのオンパレードなのが、往年のファンとしては非常に嬉しいです。これからゆっくり読みます。
 以上日記終わり

 以下はサンデー23号の感想です。


ムシブギョー

 この前の蟲奉行暗殺編に引き続き、実は仁兵衛どのはもの凄い剣の素質の持ち主であることを提示したエピソード。
 江戸に迫る危機を前に仁兵衛どのがハイパー化していくのは頼もしい限りなのですが、連載当初の「剣に対しては愚直だけどそれ以外は全くのボンクラ」な仁兵衛どのと比べると、随分遠くに来てしまったような気がします。「機動戦士ガンダム」でアムロがただの甘えん坊の兄ちゃんではなくて実はニュータイプだった、と知った時の感じ?(よく判らない例え) 
 例え仁兵衛どのがどれほど人間離れした尽力を発揮しようとも、せめて彼には「おっぱいの大きい女性が大好き」というおっぱい星人の矜持だけは忘れてほしくないなと思わざるを得ません。

マギ

 「赤魔道士」「青魔道士」といった形でのキャラクターのタイプ分け、魔法には属性が8つあってそれぞれに相性があるなどの話を見てると、「マギ」はこのままゲームになっちゃうんじゃないか? と思いました。
 ゲーム化するなら、自分はパーティーの前衛役であるモルジアナになって、魔法関係なくひたすら蹴りまくりたいです。あと白龍から唐突にプロポーズされてドギマギしたい。

 教官のおっぱいを見るだけであんな逆境に耐え続けられたアラジンは偉いと思う(感想)。

戦コレ!

 実は「戦国コレクション」のアニメは毎回見てるのですが、というか今期のアニメで毎週かかさずに観ているのは「戦国コレクション」と「しばいぬ子さんだけなのですが、単に「かわいい戦国武将をかわいいと思いながら愛でる」だけのコンセプトかと思っていた「戦コレ」アニメが第四話辺りから雰囲気が変化し、「現世に降ってきた武将達はこの社会のセーフティーネットによって守られない異邦人である」「アウトローな組織に雇われて犯罪を犯す者もいる」「武将達の存在は全ての人に許容されている訳ではなく、彼らを排斥したがっている人もいる」「武将達の元いた世界はこの現世とは時間軸が異なる、全くの異世界である」など、だんだんきな臭い雰囲気が散りばめられてきており、「ゆるい美少女アニメ」の枠内には収まりつつも、次第に油断ならない作品になりつつあるなと思ってます。

 その一方でサンデー連載の「戦コレ!」ですが、アニメなどとは全く異質だけど「これはこういうマンガだ」と覚悟さえできれば、これはこれですごい面白いマンガであるという評価は、もはや自分の中で揺るぎなくなっています。多分少数派だと思うけど。
 まかり間違っても信長と仙石君のラブコメ的な展開には陥らず、毎回信長を含めた過激な自爆オチを繰り返す愉快なマンガでいて欲しいものですね。

ひめはじけ

 「テコ入れなんだよよよよよー!

 何か唐突に、「神聖モテモテ王国」で言うところのデビル教団みたいなキャラが登場してきた今回の「ひめはじけ」。
 「ひめはじけ」は毎回楽しく読んでまして、姫さまの友達であるレギュラー陣も揃ってこれから楽しい美少女わんさかな日常マンガが始まるよ! と期待していたのですが、実はテコ入れが必要なほど人気なかったのかと心配になって来ました。がんばれ洋介先生。

ハヤテのごとく!

 マリアさんといえば、「ハヤテ」の連載初期はハヤテの憧れの女性で漫画内のヒエラルキーの最上位に位置していたように記憶していますが、そんな彼女も今では立派なナギのお母さんです。マリア自身も、もうそういう立場を否定しなくなってるような気がします。
 マリアの公式設定の年齢は17歳なはずなのですが、ここでいう17歳は井上喜久子さん的な意味での「17歳教」に近いものなのかも知れません。

電波教師

 「人生変わる程面白いモンに出会っちまって、学校なんて行っていられなくなる──全生徒がそうなるのが目標だ

 「やりたいことしかやらない」を公言する鑑が、教師という職業を通じて己の本当の趣味に目覚めた瞬間。カッコイイですね。今回はある意味、第一部完的な内容といって良いのではないのでしょうか。鑑先生の今後のご活躍にご期待ください(終わるの?)。
 「電波教師」って、「読者である子供たちに将来への希望を持たせる」という意味においては、極めて正統派なマンガなんじゃないかと思ってます。いやマジで。

絶対可憐チルドレン

 宇津美の出現に立ち上がって手ブラしながら驚いたり、その宇津美によって窮地に追い込まれた皆本達を心配して手ブラしながら「助けに行かなきゃ!」と言ってお尻を見せてくれる薫は、ホントにいい子だなあと思いました(読者サービス的な意味で)。

 物語の方は、理不尽なまでに京介を嫌っている宇津美と、彼から京介を庇いつつ自分は超能力者の育成に定評があることをさりげなくアピールする皆本、そしてその皆本に頼り甲斐を感じつつある京介少年、という感じでしょうか。皆本がごく自然に京介の信頼を得る行動をしているのは流石という他なく、フェザーの狙いはやはりこのような形で皆本と兵部の間に信頼の絆を作るところにあったのかなーと思ってしまいます。
 最終的にこの二人は手を結ぶことこそが、薫を悲劇の未来から救い出す唯一の道でしょうからね。

リーム姐さんの次にちょっと年下のユミ子をパートナーに持ってくる展開は流石です


雑誌とキスするネタは既に「教育的指導!」が23年前に通過していた…サンデー20号くらいまでの絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー付録のAKBキスの味初体験写真って、かつて「Dr.椎名の教育的指導!」でネタにしてた「誌面の女の子とキス」と、やってることは一緒なんですよね。違う点と言えば、「教育的指導!」の方では誌面とキスした男子を変態扱いしてましたけど、今度のAKBの写真の方は雑誌の方がむしろその変態行為を推奨していることくらいです。

 「教育的指導!」のこのエピソードが掲載されたのは今から23年前ですが、これはつまり23年の間に、この社会は印刷された女の子にキスして紙をシワシワにする行為を「変態」ではなく「当然」であると許容するように変化した、と考えることができるのではないのでしょうか。

 それが社会にとって本当に良いことなのかどうかは私には判りませんが、少なくともアイドルの写真にキスしてベッタベタのシワシワにしようとも「変態」と後ろ指を指されることがなくなったばかりか、その写真に刷り込まれた匂いをクンカクンカスーハースーハーすることが奨励される世の中というのは、少なくともそれ以前よりも我々のような人間にとっては生きやすい時代になっている、と言えるのではないのでしょうか。

 願わくば、このサンデーの匂いつき写真企画がAKB48といった現実に存在するアイドルだけではなく、ナギとかヒナギクとかシンドバッド様などの二次元キャラをも対象にするものになって欲しい、と思います。二次元キャラに対してクンカクンカしたりモフモフしたりすることが許される、理解寛容に溢れた社会。私も微力ながら、そのような社会の構築を目指して頑張れたらいいなと思います。

 なお、今自分が一番体臭を嗅ぎたいキャラは、「神のみぞ知るセカイ」のハクアです。
 彼女の体臭が自分の想像しているものとどれだけ近いのか確認してみたいです。理解と寛容をお願いします(オチ)。

 以下、これまで感想がかけなかった分の絶チルの感想です。

サンデー20号
  • 連載300回記念。まもなくコミックス30巻も発売されますが、コミックス30巻と言えば「GS美神」だったらアシュタロス編のまっただ中でドタバタやってた頃であり、もし「絶チル」の連載が「GS美神」と同程度まで続くのであれば、このマンガもアシュ編と同様にかなりのクライマックス的な局面に差し掛かっていると言えるのではないのでしょうか。
  • どうでもいいですが、サプリメントで背景に人魂を背負ってる兵部は、ちょっとおキヌちゃんみたいで可愛いですね。今の兵部もおキヌちゃん同様に「死んでも生きられます! ちょっと死ぬほど苦しいけど」状態と言えなくもないですよね。ですよね。
  • ちびっこや外国の読者のためにね
     ちびっこはともかく、外国では今回のような入浴シーンには修正が入ってしまう可能性があるので、絵から正しい情報を得られないのではないかと心配してしまいました。
  • オモチャを目の前にして高揚するティムとバレット面白いじゃないですか。ずっと暖かい眼差しで見てたいです。
  • 宇津美さんは自分が書いたノートであればいくらでもコピーが存在しているとか、そういう感じなんでしょうか。彼は少なくとも幼少期の京介の姿は知っているはずなので、宇津美が今の京介を見てどのような反応を示すのか、興味深いです。
サンデー19号
  • サプリメントでこのマンガは人類滅亡エンドを迎えるという壮大なネタばらしをしてて凄いと思いました。
  • 皆本さんが怒ってるのも、よーするにヤキモチでしょ?
     皆本の下心というか本心が、既に志穂と葵に悟られてることを示す台詞。薫がイマイチ判ってなさそうなのが(皆本にとって)救い。
  • さあおくつろぎください。ほらくつろげこの野郎
     賢木の面白がり方が尋常ではないのが気になりますが、これも彼なりに皆本にリラックスして欲しいと気を使っているのかも知れません。にしても心の底から面白がってるのが判って、こちらも微笑ましいです。
サンデー18号
  • 賢木がギリアムにウルトラスーパーデラックスガン細胞を打ち込まれたエピソードの完結編。非常に内容が濃くて咀嚼するのが大変な回という印象。
  • この話の最大のポイントは、多分冒頭の賢木による皆本および兵部の評価。「お前が自然にできることを、必死でやってできない奴もいる」「あいつ(兵部)は怖くてたまらないのさ、もう一度誰かを信じて裏切られることが」という言葉は、その後京介が皆本の指揮下に入って一緒に暮らすようになる展開になったことを考えると、皆本および京介が一緒になって乗り越えなければならない点を示唆しているように思えます。
  • 皆本は兵部がかつて信じていた人間に裏切られたということを理解し、および兵部が(周囲から疎外されても自分を保ち続けた皆本とは違って)挫折を経験したことで「善人」ではいられなくなる弱さを持っていることを認めること。
     そして京介は、信じていた人間がいつか裏切るかもしれない、自分も裏切られてギリアムのような「怪物」になってしまうかも知れない、という恐れを克服し、その上で(薫たちが皆本を心から信頼しているのと同様に)人を信じられるようになること。多分そんな感じになるのではないかと思いました。
  • にしても京介のアホ毛は強烈に可愛すぎて困る。


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今読み返すと「教育的指導!」ってネタがヒドいの多いですね(褒め言葉)


俺の子供を産んでくれ!サンデー21/22号「正しいコドモの作り方!」感想

正しいコドモの作り方!

 新連載。タイトルから判る通り、「ちょっとエッチなラブコメディ」という少年誌の王道を目指すために始まったようなラブコメマンガですよねコレ(決め付け)。

 「思いを寄せているヒロインとのセックス」を主人公の最終目的に掲げることで読者(主に童貞)の妄想を掻き立ててときめかせ、「主人公の遺伝子には特殊な力があり、それを狙う悪い女子達が毎回全裸で迫って来る」という形を物語の基本構造とすることで、毎回主人公が性的な方法で遺伝子(=精液)を搾り出されそうになる物語を合法的に作れるという構成。素晴らしいです

 現在のサンデーには、欲望に正直な主人公がその欲望から来る妄想を武器に戦う「GAN☆KON」が連載されていますが、この「正しいコドモの作り方!」はセックスの存在を明確にちらつかせている点で、より直接的に読者(主に童貞)のココロをドキドキさせてくれるのではないのでしょうか。いい歳していまだにジュブナイルポルノみたいな話が大好きな私としては、こういうマンガを待ってました! という心境でいっぱいです(念のため書いておきますが、勿論褒めてます)。


 なお、作画担当の黒田高祥先生のこれまでの作品は、クラブサンデーで読むことができます
 個人的には本邦初公開となる「嵐田ツインズ」と、(既に公開は終了していますが)年上のカッコイイ女性への憧れを描いた「音和田セッション」が好みです。

嵐田ツインズ

嵐田ツインズ

黒田高祥
(C)Takayoshi Kuroda/Shogakukan 2012

めちゃくちゃ可愛い女子と公園デート中の男子。しかしその正体は、嵐田兄に変装した双子の嵐田妹だった!風邪をひいた兄のために勝負デートに挑む妹は乙女の気持ちをつかむことができるか?週刊少年サンデーで連載「正しいコドモの作り方!」がスタートする、黒田先生の未発表読切!

posted with EmbedSunday on 2012-05-03


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