感想 一覧

平野綾はすっかり少年誌のアイドルですねえサンデー51号感想

ツール!

 「ロードレースがマイナースポーツ? そりゃ日本だけの話だ!
 自転車ロードレースは一度テレビなどで観戦してみればその面白さは一目瞭然な競技だと思うのですが、そのテレビ放送の機会があまりないことが、日本ではいまいちマイナーな理由の一因ではないかと思います。日本の民放テレビ局は基本的に日本人が出ていない競技には興味を示してくれない傾向があるので、やっぱり日本人選手が本場のヨーロッパで活躍して報道してもらうのが、日本でロードレースをメジャーにする近道なんでしょうね。マンガの中でやたらと「日本人」を強調しているのも、そういう意図があるのかも知れないなと思いました。
 後は、「茄子 アンダルシアの夏」のような面白いロードレースアニメがもっと作られることでしょうか。かつて鷲宮町の町興しに貢献し、現代にバンドブームを甦らせた京都アニメーションに自転車アニメを作ってもらうとかどうだろう(どうやって)。

結界師

 断頭島の不死身の鎌姉ちゃんこと炎上寺彩子とか、調査室の眼鏡の濃いおっさんこと探野耕造とか、天然パーマでワカメ王子の夕上清輝とか、キャラが立った連中が久しぶりに出て来ました。特に、かつてその飄々とした態度で時音をも翻弄した清輝の再登場は嬉しいです。よりによってこの男を敵に回すとは、ショタ総帥も迂闊なことを…(ゴゴゴ)
 そして最後に出て来たのが、良守母こと墨村守美子。サンデーには「最強キャラは主人公の母親」というパターンの作品が時折見受けられますが(例:「GS美神」)、その伝統を今に伝える彼女の再登場は、この作品のストーリーがいよいよのっぴきならないところまで到達したことを示唆しているに違いありません。これからの展開が楽しみになってきました。

ハヤテのごとく!

 アテネを助けるか、ナギを助けるか。長かった旅路の果てに、ようやくハヤテが取るべき選択が二つに収束しました。少年マンガの主人公の模範解答は勿論「どちらも助ける」なのですが、ハヤテの力ではそれを達成できるかどうかは判りません。どちらを救うにしろどちらも救うにしろ、ハヤテ自身が全てを引き受けて何とかしないといけなさそうな雰囲気満載。常々思いますが、ハヤテは本当に大変なマンガの主人公になってしまいました。
 果たしてハヤテはどう動くのか。そして、肝心のナギお嬢様が再び誌面に登場するのは何時になるのか。こちらも今後の展開に期待です。

MAJOR

 「くっ、目にゴミが…!」を新しい死亡フラグタームに加えたことで名を馳せた今回の「MAJOR」。一試合完全燃焼主義を貫き、これまで試合中に様々な怪我や故障をしては復活してきた一人アストロ球団の異名を取る吾郎ちゃんがこの程度のダメージで死ぬとは考えられませんが、さすがにこの試合はもう降板でしょう。現在の試合はまだ第六戦であるという舞台設定を考えると、この試合は吾郎の所属するホーネッツが負けて、次の第七戦で再び吾郎が甦る、みたいな展開が王道だと思います。
 でも、父と同じく「試合中に頭にボールが当たって死亡、産まれてくる息子が父の無念を晴らす」という路線もまた王道なので、油断できません

はじめてのあく

 学園モノの華である文化祭ネタをたった一話で消費するなんて大胆な! と思って藤木先生のブログを見てみたら、「素直にかいておけばよかった。」なんてことを書きつつションボリしており、さすが藤木先生はやることが違うと思いました。
 あとコミックス3巻買いました。改めて読むと山下みのりは面白いキャラだなあ。腹黒で。

金剛番長

 「MAJOR」の『ゴシュ』のおかげであまり話題にされていない感がありますが、こちらの「お前達、なぜ漢字の形にーっ!?」もかなり大概だと思います。このコマの存在で、これまでの最終決戦への盛り上がりが全てギャグに転化されてしまいました。マンガって凄い(褒めてます)。


「特別定価260円」が「定価260円」に変わったことに今更気付いたサンデー50号感想

マギ

 伝説によれば(正確にはWikipediaによれば)「ルフ」とはアラビアンナイトにも登場したロック鳥ことを指し、ロック鳥はいわゆるフェニックス、即ち火の鳥と同一の存在であるとのこと。「ルフとは全ての生命の魂を繋ぐ世界の血潮」というババ様の言葉は、再生を繰り返して永遠の時を生きる「不死鳥」としての火の鳥や、火の鳥が象徴している輪廻転生の概念を連想させます。
 斯様なことをアラジンに伝え、そして一族には生き残るための戦いをしろと命じて、ババ様は微笑みながら大往生。「散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞ」という覚悟のススメ理論に従えば、ババ様は再びルフから生まれ変われるに違いありません。
 弓矢で撃たれた直後にババ様が死んじゃった!と思ってた自分が浅はかでした。ババ様格好良すぎます。オレもババ様みたいに死にたい(死ぬの?)。

 あと今回は煌帝国のお姫様こと白瑛も体を張って頑張ってましたが、割と心臓に近いところをズバッと斬られてませんでしたでしょうか。もの凄い痛そうなのですが大丈夫なんでしょうか。彼女もまた「覚悟とは苦痛を回避しようとする生物の本能すらも凌駕する魂の事である!」という覚悟のススメ理論に沿って覚悟をキメているということなのでしょうか。高潔なのはいいけど潔すぎです姫様。
 次回はおそらく戦争がしたくて仕方がないやんちゃな部下と対峙する展開になりそうですが、姫様が死んじゃうと黄牙一族が困っちゃうので、何とかここは生き残って欲しいところです。

結界師

 「俺に悪役になれと?」「もう既に悪役ですよ

 今回から登場した元奥久尼さんの部下・綺砂魚さん登場の巻。正守相手に上記の様な受け答えがさらりと出来る、飄々とした性格がステキな女性です。でもこの人もこの世界の中で長生きすると、いずれは奥久尼さんみたな頭巾の奥から目を光らせる妖怪キャラになってしまうのですよね。時は残酷ですね(決めつけた)。

 物語の方は、ついに正守が総帥の側にいる水月の存在にまでたどり着いたというところまで来ました。水月は裏会の記録の全てを統べるデータベース的な存在でありながら、総帥は彼女の記録を自身の復讐のためだけに使っている――という認識で良いのでしょうか。そして総帥は、何か深遠な理由があって裏会を破壊している訳ではなく、単に自身の夢路への憎悪を晴らすために全てを破壊しようとしているということの様です。目的が単に「破壊」なので、おそらく全ての説得は無意味。敵に回すと一番迷惑なタイプです。
 あと、多分総帥は色々と言い訳を作って水月といちゃいちゃするのも目的だと思います。勝ち気で生意気な少年×引っ込み思案なお姉さんのカップリングは個人的に好きなので、判ります

神のみぞ知るセカイ

 「神知る」名物の痛回。今回はいつにもまして読者をほったらかして好きなことやってる感が濃厚な話でしたが、桂馬程のコアなギャルゲーマーですら、自分がゲームをデザインする立場になると「ギャルゲーで一番大切なのはあくまでギャルだ」という大原則を時として忘れてしまうことは、示唆に富んでいたと言えなくもありません。

 今回のエピソードは、泣かせ系ノベルゲームが全盛になった時代に「あんなのはゲームじゃない」と突っ張ってた当時の自分に読ませてあげたかったです。当時素直にあの手のゲームを受け入れていたら、今頃はきっともっとダメになっていたに違いないです。残念(残念?)。

ハヤテのごとく!

 アテネとのバトル開始以来、もはや違うマンガになったと評判の「ハヤテのごとく!」ですが、「とりあえずフロにでも入るか…」からの強引な入浴シーンへの転換、および伊澄が不自然にエロチックなポーズで英霊の話をしているシーンを読むと、ああやっぱりこのマンガは「ハヤテ」なんだよなあと思い直しました。

はじめてのあく

 正義の人は、ひたすら迷惑な人だけど悪い人ではなかったという話。明らかに変態なキョーコファンクラブの皆さんから「変態」よばわりされたことについては同情します。

 そして正義の人こと草壁ファミリーの構成が「こわしや我聞」の工具楽一家に酷似している点については、多分作者が意図的にやったんだろうなあと思って藤木先生のブログを見たのですが、本当に意図的なものなのか、それとも無意識でマンガ描いていたらいつの間にかこうなっちゃってたのか、イマイチ判断がつかなくなりました。藤木先生のことなのできっと何も考えていないとは思いますが(決めつけた)。

ディフェンスデビル

 クカバラが覗いた少女達のシャワーシーンに、作画担当の梁慶一先生の本気を見ました。このシャワーシーンからは、何というかこう倫理的なヤバさを感じます。少女達の体が明らかに未成熟なのにおっぱいだけ膨らんでるところとか、明らかにヤバい。ディフェンスデビルバヤイ。


今日はサンデー50号の発売日ですがサンデー49号感想

ツール!

 サンデーでは珍しい、自転車ロードレースを題材にしたマンガが連載開始。チャンピオンの「弱虫ペダル」がコアな人気を博し、日本人選手がツール・ド・フランスに出場して完走を果たすなど自転車競技が盛り上がる機運が出て来ている中で、今なら自転車で行ける! と判断したのかも知れません。
 マンガとしては、風を読むことに関しては天賦の才能を持つ主人公ヒイロが自転車の世界でその才能を開花させ、この世界で若き天才として君臨しているゼウスに挑んでいくという、少年マンガとして極めて真っ当な王道路線を辿る作品になりそう。主要な女性キャラが一切出てこない潔さも含め、このまま少年達の成長を清々しい視点で描いて欲しいですね。余計な妄想はこちらが勝手にしますので(何)。

境界のRINNE

 「どうだイ?」のコマの中途半端に萌えキャラっぽい絵は、いったいどなたが描かれたんだろうと思いました(感想?)。

 このマンガでは明るく楽しい怪奇コメディ路線に徹している高橋留美子先生ですが、何かの間違いで「人魚の森」や「笑う標的」といった本気で怖いサイコホラー路線の顔を垣間見せたりしたら、さぞや恐ろしいマンガに早変わりしてしまうのではないか? と、顔のない女学生を見て思ったりしました。あのキャラ怖いです。

神のみぞ知るセカイ

 「現実はボクから、どんどん自由を奪っていく…!!」と桂馬が言ってるコマに出てくるキャラが、みんな魔界や天界出身の非現実的な存在であり、かつ桂馬に対して非現実的の権化である美少女わんさかコメディー的な関係で結ばれているところが妙におかしかったです。ノーラも桂馬におっぱい触られたのでもう仲間です。
 斯様に非現実的な存在達も、二次元こそが現実であり二次元に没頭することが真の自由であると認識している桂馬にとっては全て「現実」。現実が常に我々の前に立ちはだかる壁であることには同意します。

はじめてのあく

 本格的に正義の味方な人が登場。「正義」というのはあくまで正義を叫んでいる側から見た正義に過ぎず、立場が変われば「正義」の定義そのものが変わってしまうことは、現実社会の様々なイデオロギー対立を紐解くまでもなく、すでに「ドラえもん」がマンガの中で述べているのは既に皆さんご存じの通り。今回のエピソードも、またドラえもんの言説の正しさを証明することになりそうです。
 今回登場した草壁ケンは、「悪い人じゃないんだけどただひたすら迷惑」という典型的な正義漢っぷりを堪能させてもらえそうな雰囲気。正義に負けずにがんばれ悪の人。

ディフェンスデビル

 イダマリアはダークマターをその体の中に持っているので、ダークマターを得ることで強靱な悪魔に変身できるクカバラにとってはベストなパートナーとなれる――という理屈で、ことある毎にイダマリアがクカバラから不可抗力的なセクハラをされるのが新展開の肝な様です。素晴らしい

金剛番長

 地球に優しいエコロジーの推進や食料自給率の上昇など、現代日本において絶対的に「正しい」とされていることを推進するキャラを敵として堂々と登場させるセンスがジャイガンスティックなエピソード。このセンスは、「自由・平等・博愛」という名の妖怪を一番最初の敵として登場させた山口貴由先生の「悟空道」を彷彿とさせます(あくまで個人的に)。
 そしてそんな「敵」を打ち砕くのが、科学の英知の象徴であるマシン番長であるところが最高に格好良かったです。なので、マシンお兄ちゃんは月美ちゃんと結婚することを許可します。


スポンサーリンク
1 61 62 63 64 65 66 67 85