感想 一覧

AKB48クリアファイルは前田敦子Verが出て来ました∩(´∀`)∩サンデー22+23号感想

國崎出雲の事情

 女装といえばこの前「わぁい!」を読む機会に恵まれたので一通り読んでみたのですが(いきなり)、掲載されているマンガのストーリーが「好きになった女の子が実は女装した男の子(オトコの娘)でビックリ!」的なものが多かった印象を受けました。
 確かに、このパターンはいわゆる女装男子を絡めたラブコメストーリーの基本形だとは思うのですが、そもそも「わぁい!」を読むような読者は既に可愛ければちんこの有無とか余裕で超越する覚悟を完了させた強者であり、「好きになった女の子が実はオトコの娘だった」的な展開に対しては「そもそも性別なんて関係ないじゃん?」と即時に結論が出てくる程に訓練されているのではないかと思われるので、今後はその辺の問題に対して更に突っ込んだ、斯様な強者をも唸らせるマンガの登場を期待したいところです。
 何にしろ「オトコの娘」というジャンルに特化した雑誌が、今この時代に定期刊行される意義はかなり大きいので、今後の更なる発展に心から期待します。あと付録には、「わぁい!」の広告にも掲載されていた股間の膨らみを目立たせないようにする女装専用下着を希望。ブルマはさすがにちょっとアレだけど、これならみんな着けるよね!

 そして「國崎出雲の事情」の方は、相変わらず粂寺先生の対出雲オシオキ妄想がエロくて良かったです。次回はいよいよ粂寺が出雲達を査定する「三人吉三」が開幕しますが、出雲達の演技が彼女の「出雲を落第させ、その罰として出雲に性的な意味でのオシオキをしたくてしたくてもう堪らない」という頑なな欲求に勝つことができるのかどうかが焦点でしょう。
 勿論、少年漫画的には粂寺の歌舞伎役者への偏見を出雲が「演技」で解く展開が予想されますが、しかしこのマンガはどっか何かがおかしいので、粂寺の偏見が解けた時に一体彼女が出雲に対して如何なる行動に出てしまうのか予測できません。何か、歌舞伎役者への偏見は解けたけど、でも出雲にオシオキをしたくて堪らないのは治らなかった的なオチになりそうな気がして仕方がありませんがどうだろう。

T.R.A.P.

 「天草…オレの声だけ聞いてろ! お前はそれでいい

 記憶を失って以来の初めての実戦に戸惑う海音に対し、彼が超人ではなく、また真崎の生まれ変わりでもなく、只の未熟なルーキーに過ぎないと理解した五十嵐が、彼に言い放った言葉がこれ。もし自分が海音君だったら、間違いなく五十嵐に惚れちゃいます。というか海音君でなくても惚れる。サンデー22+23号で一番グッと来た台詞がこれでした。
 みんな大好き海音君の争奪戦において、五十嵐が一歩リードしたのは確実な様です。

はじめてのあく

 「お前はオレに捕まる運命で――
 「ハイハイ分かった分かった! 仕方ない。捕まってあげよう!
 どう見てもプロポーズとその返答です。本当にありがとうございました。

 この二人、まだ結婚してないのはおかしいと思う(真顔で)。

DEFENSE DEVIL

 火の海地獄編終了。今回はクライマックスということで、クカバラがイダマリアのダークマターをキスで吸い出すシーンが最大の見せ場だったのですが、肝心のチュウの部分はプリキュア大爆発的なカットで間接的に処理されていたのが、個人的にはちょっと残念でした。行為が終わった後のクカバラの変わり果てた顔を見る限り、何かもの凄く激しそうなキスっぽいので尚更です。
 確かに健全なサンデー読者である少年少女達にとっては梁慶一先生の色気たっぷりな作画による男女の睦み合いの描写は刺激が強いのかも知れませんが、そもそもイダマリアがぱんつ丸見えの状態で戦闘したり、ブリルハートがぱんつ履いていなかったりしていたんだから、キスシーンくらい問題ないんじゃないかと思うのですがどうか。バトルシーンでは「戦闘が激しかったからぱんつ見えちゃうんですよ」とか「悪魔なのでぱんつ履いてないんですよ」とか言い訳できるんだけど、キスシーンではそういう言い訳が立たないからなのでしょうか。

 それとも、唇にチュウではなくてもっと違うところからダークマター的なアレをチュウチュウ吸い出してるとかいうアレでしょうか? それなら仕方ないのかな?(だんだん書いてることがダメになって来たのでおわり)

アラタカンガタリ

 女装といえば(略)ですが、まさかあの「アラタカンガタリ」が女装展開になるとは予想できませんでした。
 前回は「大変だ! ミクサの従者ラミが、敵対する鞘・クグラの属鞘の手によってさらわれてしまったよ!」という深刻な事態に陥っていたところで終わっていたので、これはしばらくの間はラミを巡るシリアスな展開が続くのではないか? とか思っていたのですが、そこでまさかの女装展開キタコレ。これはすごい。本当にすごい。

 いやまあ確かに「ラミはクグラの『貢ぎ物』としてさらわれた」「クグラへの貢ぎ物は女のみ」という設定は既に提示されていたので、ここで「女装して潜入する」というネタが来るのはストーリーの展開的には全く問題はないのですが、でも「実は『男装の麗人』であるミクサが単身クグラの元に乗り込む」ではなく、「革やカンナギも女装してみんな一斉に乗り込む」展開になったのは、個人的に斜め上でした。
 しかもちゃんと「以前『衣装』を操る劍神を降していたので、女装も簡単にできる!」という設定も事前に仕込んでいたという念の入れ様であり、つまり今回の女装ネタはいきなり挿入が決定されたものではなく、ミクサが登場した時点で既に今回に至るプロットが造り上げられていたと考えざるを得ません。多分

 また、ちゃんと男性キャラの女装シーンがコメディとして成立しているところ(特にカンナギ様)や、どさくさに紛れてコトハをよりエロい格好に変化させることで、女装そのものに興味がない普通(=サンデー読者の分際で「わぁい!」とか興味がない男性。多分マイノリティ)の男性読者に対してもきちんと楽しく読ませる配慮がなされている点など、今回は本当に感心させられました。面白かったです。


少年誌のグラビアに男性アイドルグループが起用される時代に我々はいるサンデー21号感想

結界師

 「もう、3回ほど殺したんです

 先週までとは打って変わり、灰の状態からでも余裕で復活できる脅威の再生能力を持つカケルの過去話開始。
 今回は、何よりもこの壱号の「3回ほど殺したんです」という台詞にグッと来ました。この台詞からは、「死」が日常であるミチル達の殺伐とした生活っぷりと、そんな彼らをも驚かせるカケルの超常っぷりがにじみ出ており、「非日常」や「不死身」が大好きな私の心の中に住む中二男子が大喜びしてました。専門用語で言うところのイモータルな存在には、やっぱり純粋に憧れちゃいます。

 「結界師」の世界では、無道さんの例もあるように不死身のキャラ(=魂蔵持)はかなりの重要人物として位置付けられる傾向があるので、カケルも今後の物語の鍵を握る存在になることは間違いないでしょう。彼女の恩人であるミチルを直接殺したのは扇七郎(属性:イケメン)であることを考えると、いずれカケルは扇七郎とバトルに突入することは必至の有様。イモータルとイケメンの夢の対決です。
 更に言えば、カケルはかなり強度なつるぺた体型っぽいので、その辺も夢です。誰の夢なんだ(何これ?)。

國崎出雲の事情

 登場するキャラの大半がどっか性倒錯を起こしている「國崎出雲の事情」の中でも特に性的な意味で倒錯してそうな粂寺皐ですが、このキャラの造形をどっかで見たことあるよなーと記憶の中を検索したところ、「パタリロ!」のバンコランにたどり着きました。モデルがバンコランじゃ仕方ないですね。

 この人は基本的に言動が全ておかしいので、個人的には(やはりナチュラルに言動がおかしい)皇に次いで大好きなキャラです。今回は、保健室で寝ている出雲を見つけ、スーツを脱ぎながら「悪い子め! 停学の前にオシオキされたいか!」と言い出すところが笑いのツボに入りました。
 この台詞だけ切り出すと明らかに「教師と生徒」という身分の違いに基づいたパワーハラスメントに他ならないのですが、そもそもこの粂寺というキャラは最初から身分が違おうが何だろうが出雲に対してエロいことしか考えていない変態であることを全く隠そうとしていないキャラであるため、読んでいても「この変態め!」とニヤニヤしながら清々しい気持ちになることができます。つまり、粂寺皐は良い変態です。
 同じ変態なら、彼女のように人を幸せにする変態でありたいものですね。

 そしてその粂寺に迫られてる出雲ですが、女装させられて恥ずかしい思いをさせられながらもどっかしらで悦びを感じているように私には見えるのですが、その辺どうなんでしょうか。
 でも、もし出雲が完全に目覚めちゃったらこのマンガは終わってしまうので(倫理的に)、粂寺さんはその辺を上手く匙加減して出雲を攻めて頂きたいものだよなと思いました。

T.R.A.P.

 「今さら静岡にてめーらの出る幕なんざねえってな!
 このマンガの舞台が静岡であることを今知りました。舞台が静岡なら、一人くらい語尾に「ずら」を付けたりするキャラがいないとおかしくないですかね?(いる方がおかしいと思う)

 物語の方ではカイン君が早速過去のトラウマに起因してそうなトラブルが発生して苦しみそうな展開ですが、先週までモテモテだったのでこれくらいの試練は必要だと思いました(心が狭い感想)。あと、ライバル高校の生徒からも「真崎絡み以外で五十嵐が立ち直る訳がない」と言われまくっている五十嵐君は、生前はどれだけ真崎君のことを愛していたんだろうか? と想像して、ちょっと怖くなりました。

神のみぞ知るセカイ

 アニメ化決定おめでとうございます(遅い)。コミックス8巻の帯に若木先生の漫画家としての経歴が書かれており、端的に言って人としてダメだった時期が非常に長かったことが自虐的に表現されていますけど、今若木先生が「神知る」を描けるためにはこの「ダメだった時期」の経験が絶対的に必要であったことは明らかです。よって、何ら恥じる必要はありません。
 漫画家に限らず何らかの表現者にとって大切なのは、自分が「何者」であるかを知り「自分にはこれしかない」というものを見つけること、そしてそれを表現できる術を持つことである――ということを、若木先生は身を以て体現していると申せましょう。挫折してギャルゲーにのめり込んだことが心の糧となり、それが後の成功に繋がる。いい話です。多分

 連載の方は、いよいよ檜の「巨大化」の謎に迫るところまでやって来ました。桂馬に反抗されてそれを制圧したり、落ち込んだ桂馬を慰めた時に巨大化が発生しているところからすると、彼女の「オレはビッグだ」的なプライドが刺激された時に巨大化するみたいなトリガーがあるのかも知れません。
 何にしろ、おっぱいがでかいお姉さんキャラが更にでかくなるのはステキだと思いました(結局)。

はじめてのあく

 ジローとサブローがエロ雑誌を拾ってしまってドタバタするという、今となってはレトロな味わいを感じてしまうエピソード。ポルノ雑誌が「ビニ本」なんて言い方されてた時代のエッセンスを感じます(古い)。

 最近は、この手のポルノ雑誌の廃棄についてもゾーニングという概念が発生して来ており、成人向け雑誌を捨てる専用のゴミ箱なんてのが置いてある自治体も結構あるようなので、今回の様な「道ばたでエロ本拾う」系の話を普遍的に少年マンガのネタとして使える時代というのは、実はもうそんなに長くないのかも知れないなあ、と漫画の内容とは全然関係ないことを考えてしまいました。すみません

電脳遊戯クラブ

 サンデー21号のグラビアを「嵐」が飾ったことが話題となりましたが、その号のサンデーの巻末に掲載された「電脳遊戯クラブ」は、徹頭徹尾うんこをフィーチャーした不潔極まりない内容でした。
 爽やかでカッコイイ男性アイドルグループが少年マンガ雑誌のグラビアを飾るのはまさに「時代」を感じさせますが、今週の「電脳遊戯クラブ」は時代全く関係ないというか、むしろ「人間の欲望を自由に描く」ことができるマンガという媒体が本来持っている粗暴な下品さに満ちあふれていたように思えます。これは言うなればロックなのです。ロック。
 今回の「電脳遊戯クラブ」はただひたすらうんこを積み上げた汚くて臭い下品なマンガですが、例え時代が変わって誌面がいくら爽やかになったとしても、マンガの本質とはこのようなものであるべきなのだ! ということを、暗に訴えているのかも知れません。まあ今回は結局うんこなんだけど。


トゥーリオマッケナーイ!(頑張って下さい)サンデー20号感想

ハヤテのごとく!

 「長いシリーズも終わったし、この話から読むのもいいんじゃね?
 これはつまり、「すっかり長期連載になった『ハヤテ』をここから読み始める奴なんかいねえよ!」という、制作者の開き直りの意思表明ですね。判ります

 そして今回から驚愕の新展開な訳なのですが、ナギと新キャラ女子がGペンを持っており、かつ冒頭でサンシャイン60の屋上で何かナギが叫んでいるところから推理すると、最終的には「ナギが一儲けを狙って漫画を描いて同人誌即売会に参加するけど、結果的にヒドイ目に遭う」(売れ行き的な意味で)というストーリーになるんじゃないかと予想できます。今回ではまだマスターオブニートを気取っている彼女ですが、そのプライドはいずれサンシャインシティコンベンションセンターで開催される同人イベントで粉々に打ち砕かれる運命にある訳ですよ。
 今回のナギは、まるで「破壊の女王」となって皆本に撃ち殺されることが運命付けられている「絶チル」の薫のようです。ナギかわいそう…(決めつけ)。

 とりあえず、現在の都心では二千万でトラを飼えるほどの庭付きで、かつ賃貸可能な部屋まである物件というのはまず出てこないと思うので、その辺の現実にどうハヤテが立ち向かうつもりなのかが見物です。というか、そんな物件があったら、まず自分が引っ越したいです。

T.R.A.P.

 けなげ・いたいけ・はかなげの美少年基本三要素が揃ったカイン君が、モテてモテて仕方がなくなってしまうエピソード。
 過去の記憶を失っているというはかなさと、それ故に自分の居場所を作るために「真崎君の代わり」になろうといじましく努力するいたいけさ、そしてそんな自分の運命に耐えつつにっこり笑うけなげさっぷりに、周囲の女子も男子もみんなメロメロですよ。何という天然ジゴロ

 ただ、今回出て来てサッカー部の顧問を引き受けた和田先生は、カイン君に興味はあることは一緒なものの、彼に対する視線は他の生徒達とは異なっていることは明白です。明らかに視線がやらしいですよ先生。彼は美少年基本三要素が揃ったカイン君をネタに、一体何を狙っているのでしょうか。

ARAGO

 今は飄々とした態度でセクハラしまくってるジョー・サリバン警部補だが、実は彼には語られざる秘められた過去があり、今も執念深く「パッチマン」を追っていたのであった! みたいな感じの過去編に突入。やっぱりダンディな男には背負うべき過去が必要ですよね。少年マンガに出てくるオヤジキャラが大好きな私としては、なんかますますジョーに惚れちゃいそうです。ハァハァ(まちがい)。

 今回は、当時の彼の相棒であるルバートがやたらと自分の娘の存在を強調しているところが、何というかこうテンプレート通りの悲劇が待ち受けている展開を感じざるを得ません。「今日帰るぞ、二人で必ずだ! もうプリンセスに花買っちまったんだ!」だなんていうルバートの台詞は、ンもうあからさまな死亡フラグ立てワードであり、ここまで清々しく死亡フラグを自ら立ててしまう彼は、もうこの時点で自分の死を覚悟していたのではないか? と思ってしまう程です。
 男には、死ぬと分かっていても死なねばならん時があるんじゃろかー(「神聖モテモテ王国」におけるファーザーの言葉)。

最強!都立あおい坂高校野球部

 あお高の野球部ルーキーの白鳥恭介って、「鳳ボンバー」に出て来てませんでしたっけ?(挨拶)

 ついに最終回にして大団円。キタローと千秋のイチャイチャがあまり読めなかったのは個人的に残念ですが、少年誌向けの高校野球マンガとしては理想的と言って良いくらいに綺麗に終わることができた、とても幸せな作品だったと思います。田中先生おつかれさまでした。次回作では「鳳ボンバー」みたいなオッサン臭いマンガを期待します(多分無理)。
 最終回のサプライズは勿論チア部の巴先輩がナイスバディになって出て来たところなんですけど、私個人としては昨年の地区大会の初戦で出て来た宝田が再登場したのが嬉しかったですね。相変わらずバカそうで何よりでした。

ツール!

 「カリン様~オラにも超神水を~」って台詞は、サンデー的にオッケーなんでしょうか。
 とりあえず、このマンガ自体がヨーロッパを始めとしたワールドワイドな展開を狙っているので、ワールドワイドな人気を誇る「ドラゴンボール」ネタも許されると解釈するのが妥当なのか。でも、それだとアンパンマンネタはどうなんだということになるのか(どうでもいいと思います)。

 マンガとしては、主人公のヒイロが入ったチームのリーダー・ローランがキャラとして面白そうな予感。今のところは極めてクールかつクレバーな眼鏡キャラなのですが、眼鏡キャラというからには「クールな眼鏡の仮面の下に隠した本当の自分」が存在しているはずです(決めつける)。彼の眼鏡の仮面が外れた時にどんなことが起こるのか、今から楽しみでなりません。
 とりあえず、彼の実力の鱗片が明かされるであろう次回に期待です。


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