サヤ氏の眼鏡記念・サンデー2号感想
だがしかし
サヤ氏の眼鏡! サヤ氏の眼鏡!(連呼)
これがアニメ化決定のパワーなのか…調子乗ってるとここまでできるのか…アニメ化すごい…というのが今回の感想です。
しかし今回のサヤ氏眼鏡事件により、彼女は実は目が悪いけど普段はメガネを掛けていないのか、それとも伊達メガネを「こんなこともあろうかと」的な先読みで喫茶店の店内に常備していたのか、どっちなのか? という謎が新たに発生しましたが、比較的どうでもいい謎なので追求しなくて良いという結論に達しました。
なのは洋菓子店のいい仕事
佐井涼子編が終了。お話的には佐井が自分がどんな菓子を作りたいのかという目標に目覚め、彼女のお菓子作りのための居場所を守ることもでき、変装しなくてもちゃんとお菓子作りへの夢を語れるようにもなって、めでたしめでたしといった感じでしたけど、実はこのマンガで「お菓子を作ることで人を救う」展開が発生したのはこれが初めてなのではないのでしょうか。
あの、第一話目にして「ケーキは暴力
」と言い放ち、パティシエが自らタバコを吸い、お菓子に関する悩みを抱えて来店する少女たちを誰ひとりとして救ってこなかった、「洋菓子店が舞台のパティスリーコメディ」から連想される一般的なハートフルなイメージを常にぶち壊してきた、あの「なのは洋菓子店のいい仕事」が! ついに! 一人の少女の悩みをお菓子で解決したんですよ! 少女の! 悩みを! お菓子で! これはすごいパラダイムシフトなのではないのでしょうか!(←無駄に煽るスタイル)
多分こういう話になったのは、今回の主役キャラがタイムではなくセージであることが大きいんだと思います。セージはタイムとは違い、お菓子で人を幸せにできる才能と人柄を持ち合わせた、このマンガでは極めて稀有な存在だったんだよなーと、今回のお話を読んで思いました。
ただこのマンガにおけるお菓子を作る側の人間は、タイムや今出川やそして今回のヒロインである涼子のようなロックな性格(穏当な表現)なのがデフォルトっぽいので、涼子が言うようにセージがこれから本当にお菓子を作る側に回れるのかどうかは、まだ判りません。彼の人生の往く道はどっちなのか。
それはそうと変装してないモードの涼子はエライかわいいというか、我々のような嗜好の読者にはとてもグッと来る造形をしているキャラなので良いですね(感想)。
マギ
アリババ君の「一瞬を永遠に感じる超集中力」は、個人的には旧版の「銃夢」のコミックス最終巻でガリィがやってた「脳のクロックを上げることで世界がスローモーションに見える」アレを思い出しました(古い)。
この能力は事実上アリババ君が無敵化することに等しい訳であり、彼を暴力によって止められる者はもう誰もいないでしょう。つまり彼は文字通り「何にでもなれるし、どこにでも行ける」存在になったことを意味しています。オーバー・ザ・フューチャー!(←ファンサイト要素)
ここまで主人公が進化するとなると、やっぱり物語は終盤に近づいて来ている感じがします。誰にも止められない能力で、アリババ君がこれから何を何遂げようとするのか注目。
暁の暴君
ハヤトとカズマの戦いは、カズマがいわゆる初見では対処不可能な「わからん殺し」によってハヤトに勝利しましたが、このタイミングでついにこのマンガにおける現段階のラスボスであり、かつこのマンガの中で最もカズマに執着している存在でもある大嶽さん(さん付け)が登場、ハヤトの指導権を彼の父親からまんまと奪取することに成功しました。
大嶽さんは、最終的にカズマが倒さなければならないラスボスであるにも関わらず、カズマに対して嫌がらせができる状況となれば自ら進んで行動して色々と小細工を弄する、いい年したオッサンのラスボスらしからぬフットワークの軽さを持ち合わせているのがとても良いなと、常々思っています。
もっとも、指導権を手に入れたとはいえ、荒ぶるハヤトが大嶽の意のままに動くとは思えないのですが。
大嶽さんがハヤトをどう調教していくのかも見ものですね(ひどい感想)。
絶対可憐チルドレン
「他人の恋をただ見続ける影の存在でありたい!
」
パティさんのこの台詞、何かものすごく共感します。もし自分が女子に生まれていたら、「来世は乙女ゲームの世界にいるモブな女子キャラになって、攻略対象の男性キャラ同士がイチャイチャするところを観ていたい!」って願っていたに違いないと、かねがね思ってますからね!(それもどうか)
ただ、今回の話はパティのアレな言動を表層に置きながらも、不幸な過去を背負っているパティや悠理が心の奥底に今も抱えている「自分の幸せ」についての複雑な感情を垣間見ることができたエピソードだったのではないかと思います。
悠理が薫に過剰に惹かれているのも、パティが二次創作に熱中しているのも、単に対象に萌えているからだけではなかったという訳ですね。好意的に解釈すれば。
読み切り:マギレモノ
ヒロインが通行人を惨殺するシーンにわざわざ「新風と共に本誌初登場!」というアオリ文句を入れる辺りに、この作品の推しっぷりが伺えます(ドクロ)。
作品としては、ひたすら人間が切り株になる系統の、割と救いのないスプラッタな内容でしたが、サンデーでこの手の血まみれな作品が載るのはかなり久しぶりな気がするので、そういう意味では新鮮でした。こういう路線のマンガも今後の連載の選択肢の一つとしてアリと考えているのかも知れません。
小学館 (2015-12-18)
売り上げランキング: 51
4巻は18日に発売。アニメをプロモーションにして更に売り込みたい感じがすごくします