神のみぞ知るセカイ 一覧

めがみみっくす→ゆみみみっくす→メガCD→セーガー(連想) サンデー42号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 これまで見つかった女神たちが一同に介して、桂馬の所有権を主張する話。
 先週までの歩美とちひろが演じた恋と友情の狭間で思案が交錯し合う緊迫した生臭い桂馬争奪戦とはうってかわり、マンガみたいな個性を持った女神たちがその個性をアピールしつつ、如何にもマンガ的な形式でドタバタラブコメをやらかすという、極めてお気楽な内容になっています。こういうレベルのラブコメ劇なら何も考えないでニヤニヤして読んでいられるので安心です。
 キャラクターとしては、やはりミネルヴァの座り込みが強烈な印象を与えます。宿主の栞の妙なところの強情さは、明らかにミネルヴァの影響を受けてますね。座られたい(ダメ)。後はディアナが旦那の浮気性に悩む本妻というか、ヤマカムの山田さんが指摘したように「めぞん一刻」の響子さんみたいに嫉妬深くて素敵でした。恨まれたい(ダメ)。

 そんなマンガみたいな女神たちの力でアポロ=かのんは現在の状態から更に変化しそうですが、「神託」を得られるかどうかはともかく、やはり残りの一人のメリクリウスがいないと完全復活までには至らないんじゃないかと思います。しかし、こんな状態でもしアポロが復活すると、更に今回のようなドタバタラブコメディのメンバーが増えて収拾がつかなくなるんじゃないんでしょうか。まあ、マンガ的にはその方が面白いので一向に構わないのかも知れませんが。

百合百合な雰囲気を醸しているディアナと天理が表紙を飾っていますが、この巻の最大の見所は桂馬がおっぱい星人の本性をノーラにさらけ出すところです


「ま、しゃーないしゃーない!!」諦められるの? サンデー42号神のみ感想

神のみぞ知るセカイ

 「人ノ世トハ、面白イモノダナ…

 桂馬・歩美・ちひろによる三角関係正式勃発を機に、満を持してメリクリウスがその存在を示唆。しかしメリクリウスが誰に憑依しているのかは明示されず、「人ノ心ハ私ノ想像ヨリモ遥カニ複雑デ遥カニ楽シイ」とかまるで世間知らずの神様みたいなことを呑気に言ってる始末です(神様だけど)。さすがに最後の女神なだけあって、このネタでまだしばらく引っ張る気が満々のようです。
 メリクリウスとその相手の会話のコマの背景には水平線が描かれており、その前にちひろが海沿いの道路を歩いている描写が入っていたので、ここだけ見るとメリクリウスの宿主はちひろが濃厚ということになりますけど、しかし最後の女神なので色々と設定が捻られている可能性も多分にあると思います。個人的には「メリクリウスは桂馬に憑依していたら面白いなあ」とか思っていたのですが、少なくともその線だけはなくなったっぽい(最初からないです)。

 あとは、歩美がちひろに電話した時、「あたし、桂木の布団の中でちひろの告白聞いてたんだ」とか黒いことを言い出したらどうしようと心配していたのですが、さすがにそんなことはなかったので安心しました。歩美は友達思いのいい子!(強調) でもこういうことを言い出す黒歩美が出てくる薄い本は読みたいかも。

 今回描写がなかったハクア(多分現在エロい尋問をされてる最中)を含め、物語は大分緊迫して来ましたけど、そんな中で亮くんが天然ボケでフィオーレをヒィヒィ言わせてたシーンには癒されました。亮のいい意味でのバカっぷりは半端ないです。これくらいバカでないと、あのノーラのバディは精神的に務まらないんでしょうか。


P57の布団の中で拗ねてる歩美に気を取られて油断していたサンデー40号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 今週の「神のみぞ知るセカイ」を読んだ人が、みんなTwitterで「今週の『神知る』は神汁だった」と言い出すので何事かと思ってサンデーを読んだら、本当に『神知る』が神汁だったので驚きました。
 「歩美は汗っかきなので、桂馬の布団にずっと潜っていたら汗をかいてしまった」という理屈で彼女を汗だくにさせて服をスケスケにするとか、ちょっとこの発想は凄すぎます。さすが若木先生は違う

 今回の話は、基本的には桂馬が「歩美とちひろの鉢合わせ」なる危機敵状況をどのように切り抜けるのか? というスリルとサスペンスだけで十分に盛り上がって面白くなるシチュエーションですし、更にラストにおけるちひろの思わぬ告白というサプライズイベントがあったおかげで普通のラブコメマンガとしても十二分に面白いエピソードに仕上がっていると思うのですが、しかし作者の若木先生はそれだけに飽きたらず、「桂馬の布団の中に隠れる歩美に汗をかかせ、スケスケにすると同時に彼女の感情が如何に昂っていたのかを表現する」ことで、スリルとサスペンスに満ちた今回のお話に更にエロスの要素を投入してきました。エロス。スリルとサスペンスとエロス。これでお話が面白くならないはずがありません。
 実際、歩美がのぼせるほど汗をかいてしまったのは、単に布団の中が暑かったからだけでは絶対ないですよね。汗以外の汁も間違いなく出てますよね(ダメ発想)。

 とはいえ、今回の歩美は、ちひろが桂馬のことをどのように想っているのかについて、ちひろが桂馬に聴かせるために奏でた新曲を布団の中で隠れて聴きながら「察して」しまったのも確か。布団から出た彼女が怒っていたのは、それに感づいてしまったからに他ならないでしょう。
 それに、ちひろが桂馬に対して真っ直ぐに向い合い、曲を奏でて桂馬に「この曲は好きだ」と言われ、それを聞いて自分の気持ちを確認した上で告白したのとは対照的に、自分はそれを隠れて見ているだけだった上に桂馬に対して嫉妬してしまった、という後ろめたさもあったのかも知れませんね。

 何にしろ、ちひろが桂馬に告白したことで、この三者の関係は一気に動き出すことは必至。嗚呼、桂馬を巡る歩美とちひろの泥沼の争いが、ついに切って落とされてしまうのか。私としては、ついに来るべき展開が来てしまったのかとガクブルしてます。もはや女神がどうこういう次元は自分の中で超越してしまいましたよ。
 ああもう、この恋の行方はどうなっちゃうの?(乙女チックに) 続く。

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