絶対可憐チルドレン 一覧

葉っぱ一枚あればいい。サンデー27号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 一般的にサンデーで「葉っぱ」と言えば、もちろん「七海の葉王」の異名を持つ「マギ」のシンドバット様の事を指すのですが、まさか松風君がシン様が統べる葉っぱ一枚界隈に殴り込んで来るとは予想外でした。
 彼がこれからそういう道で生きるのであれば、まあ頑張って欲しいなと思いました(まちがい)。

 物語的には、新しい「黒い幽霊」のエスパー育成計画が明らかになりました。「第三世代(ザ・サード)強化計画」という名前は仰々しいというかちょっと厨っぽいですが、やってることは要するに「クローンに自我を持たせて競争し、有能な個体を選別して教育する」ということなので、ある意味真っ当な学習機関に近付いたとも言えます。やってることは真っ当じゃないけど。

 その計画を聞いた澪は「こいつらみたくワガママにしてみたってこと?」とボケてましたけど、この言葉は案外いい線を突いているのかもと思いました。
 今回のファスナーフェチさんを見る限りでは、今のところ第三世代のエスパーはまだどっちかというと単なる変態という趣が強いのですが、いずれ「黒い幽霊」の第三世代のクローンから、チルドレンと比類しうる能力と頭脳、そしてギリアムとは違った自我を持った、ギリアムの命令に従おうとしない極めてワガママな究極の個体が登場することになるのかも知れません。
 もしそのような個体が本当に現れた場合、「彼」は人類にとってどのような存在となるのでしょうか。かわいいけれど性格難ありな「彼」は、果たして地球を救う天使か、滅ぼす悪魔か…!?

 もしそのような個体が登場すれば「絶チル」の根本的なテーマがループし始めるので、結論としてこの作品は永遠に連載が続くことになるんじゃないと思われます。良かったですね(良くない気がする)。


絶対可憐チルドレン(1) (少年サンデーコミックス)
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彼女達が地球を救う天使にも、滅ぼす悪魔にもならなかった未来に我々はいる。多分


松風君は異性に気を使いすぎて疲弊するタイプだと思った サンデー22+23号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 女は褒めろの回(要約)。「絶対可憐チルドレン」というマンガは、そもそもの出発点が「超能力が使える可愛い女の子が好きだから仕方がない」的な作者の強い願望から来ているので、今回の松風君の「君らの最高の能力と可愛さを思い知らせてやろう!」という台詞は、ある意味このマンガの原点であると言えなくもないのかも知れません。

 話の中では、松風君が葵と紫穂をノセるためにものすごく頑張って「可愛らしい」と褒めており、当の二人もその気になってそれっぽいポーズをしてたりしてましたが、この辺は「松風君の意図は見え見えだけど、まあノッてあげましょう」という二人の優しさを感じずにはいられませんでした。実際、松風君の性格からして、ここでちゃんと彼の意図通りにノッてあげないと、激しく落ち込んで作戦指揮能力が著しく落ちることは必至の有り様ですからね。リーダーをその気にさせるのも部下の勤めの一つですよね。
 男の「女は褒めろ」の神話にあえて乗ってあげるのも、また女子力の一つなのでしょう。女子って大変ですねえ。

 また今回気付いたところとしては、葵が「ま、当然やけどね!」とドヤ顔しながらポーズ取ってる時の左手の形と、松風君が「解禁!」と頑張って叫びながら変なポーズ取ってる時の左手の形が似ているなと思いました。親指と人差指と中指を伸ばしてる感じのアレ。眼鏡キャラ特有の指の使い方なんでしょうか(何)。

 そして今回の敵役となるファスナー使いの男(個人的愛称:ファスナーフェチ)については、その能力と仮面はともかくとして、基本的なスタイルがボンテージファッションなので、今度はそういうタイプの変態なのかなと思いました。ボンテージフェチでかつファスナーフェチとなると、かなりの重症なのではないかと推測されます。
 ファスナーフェチの種類としては、ファスナーを開け閉めする時の音に興奮するタイプと、ファスナーを上までぴっちり締めてる時の状態に興奮するタイプがあるようなのですが、彼の場合は衣装がボンテージファッションなので、多分後者のタイプですね。これはつまり、ファスナーフェチはボンテージフェチの延長上にある趣味であるということなのかも知れません。
 ファスナーフェチな彼のおかげで、フェティシズムの新しい知見を得ることができました。ありがとうございます

 マンガの感想になってない気がします。


ウルトラマンネクサス (少年サンデーコミックス)
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椎名先生が「ネクサス」描いてた頃の貴重なコメントはこちらから読めます


松風君の父ちゃん、「耳すま」の雫の父と同じ声してそうと思ったサンデー16号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 前回までの皆本と薫のターンが終了し、今度は松風君の番に。冒頭の「かわいいのか? かわいいんだな?」の下りの親子の会話はラブコメディ系ホームドラマみたいで心が温まりますが、前回までの話を読めば判るように薫はもはや深層心理のレベルに至るまで皆本のことが大好きになってますし、皆本は皆本で実は自分は薫のことを愛していることを何か自覚し始めていることを考えると、現状では松風君がそこに割って入るのは相当難しいことが、改めて示されたとも言えます。

 しかし皆本×薫メインのラブコメ展開を希望する私としては、薫に対する感情を自覚しつつあるとはいえ、まだ恋愛に関してはボンクラな皆本の目を覚まさせる意味でも、松風君にはせめて当て馬レベルにはなって頂かないと面白みがないのです(ひどい)。松風君の戦いはまだ始まったばかりなのです。

 とりあえず、早いところ薫を両親と引きあわせた上で、ご町内に「松風さんとこの息子さんにカノジョができた」と噂を立て、「薫は松風君の恋人である」という社会的な既成事実を作る足がかりを得るのはどうでしょう。インモラルな雰囲気漂う歳の差カップルを崩すためには、やはり社会的な圧力が有効では(それは悪役のやることです)。

 あと、松風君は見たもの全てを記憶できる能力を持っているので、一度見たパンチラも忘れることができない、というのは盲点でした。ラブコメマンガにおけるラッキースケベ要員として完璧な才能なのではないかと思います。今度も色々なものをチラチラ見ては時折反芻して赤面したりする、瞬間記憶能力者ならではのムッツリスケベ描写に期待したいです。
 皆本もああ見えてかなりのムッツリスケベですので(決めつけ)、せめてムッツリなところでは師を超えるようになって頂きたい。

 もはや感想にも何もなっていないので終わります。


絶対可憐チルドレン 41 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
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すみません、コミックス41巻は給料出たら買います…


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