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ギリアム×兵部展開突入記念 サンデー5・6〜7号絶チル感想

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 中学生編の最後で因縁をつけられた兵部に嫌がらせをするため、ギリアムが不二子を操って兵部の動揺を誘う展開。兵部を痛めつけるためなら文字通りどんな回りくどいことでも労力と時間を惜しまずに投入する、ギリアムの陰険っぷりが輝く話になっています。

 ギリアムは兵部に執着しているので、彼が出てくるとどうしても話の雰囲気がギリアム×兵部になってしまうのは致し方ないところではありますが、個人的には超常部隊編の頃から兵部×不二子のカップリングが大好きなので、ギリアムの性癖も判るけどもうちょっと兵部と不二子との絡みも楽しませて欲しかったなーというのが正直なところです。

 でも、不二子にわざわざ超常部隊時代の制服を着させて兵部の動揺を誘ったり、不二子が自害しようとして瀕死の重傷を負った時に兵部から「僕を置いて行く気かッ!」と不二子に対する本音の言葉を引き出させたのは、ギリアムちょっといい仕事したな! と評価して差し上げたい所存です(歪んだ感想)。

 そして、前回のサンデー7号では不二子が「今やっていることは全部自分の意志」と言いながら、「人間は異質なマイノリティを受け入れることができない愚かな存在だ! 人間はダメだ! なのでエスパーとノーマルの間に最終戦争を起こして世界を滅ぼし、エスパーが世界を征服する!」みたいなことを演説していましたけど、これって「ノーマルとエスパーの間の確執を解消する世界を実現する」ためにこれまで働いてきた不二子が、その影で日頃こぼしていた愚痴みたいなものなんじゃないのか? と思いました。
 我々一般人も、例えば仕事が上手く行かなくて気落ちしている時は「こんなクソ仕事もうやってられねえ! 会社爆発しろ!」とか「上司が無能で迷惑なので勝手に死んでくれないかな!」とか「もう働きたくない! 家の庭から石油が湧いて大金持ちになって仕事しないで済むようになりたい!」とか思いがちになりますが、つまりはそれと同じようなものです。多分。
 不二子の高説に対して、兵部や葉は勿論のこと賢木も「気持ちは判る」と言ってましたけど、この手の感情はマイノリティであるエスパーである彼らにとって、不二子の言葉は心の何処かに常に抱いていたものであることは間違いないでしょう。

 こういった負の感情も自分の中から生まれるものなので、これも「自分の意志」であると言えばそうなるのですが、勿論これらは心の疲労やストレスから生じた一時の気の迷いに過ぎないので、実際に会社を爆発させたり上司を殺しに行ったり庭を掘削したりは普通はしません。
 ギリアムの洗脳は、そういった負の感情を増幅し、愚痴に過ぎなかった気の迷いこそが「本当の自分の意志」だと思い込ませるものであると言えます。誰もが持っている心の弱みに付け込んで相手を支配し、意のままに操る。汚いさすがギリアム汚い。

 そんな感じで心が弱った時の対策としては、やっぱりよく食べてよく寝るのが一番と決まっていますので、「黒い幽霊」対策としては日頃から健康的な生活をして心と体の疲労を溜め込まないようにすることが大切ですよね! という結論に達しました。
 私も今日は早めに寝たいと思います。おやすみなさい(おわり)。

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47巻は真木と兵部の過去編がメイン


皆本と兵部が歴史的な共闘を成し遂げた記念 ここ最近の「絶チル」感想

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 前回の銭湯を舞台にした皆本と兵部の全裸会談を経てバベルとパンドラが共闘、洗脳された不二子の奪還を目指してバベルに侵入を開始するという、いよいよ対不二子編のクライマックスが近いことを予感させる展開になって来ました。

 今回のバベルとパンドラの共闘劇は、不二子と真木というそれぞれの組織の最重要人物が共に黒い幽霊に洗脳されてしまったことをきっかけに実現した訳なんですが、よく考えてみたら皆本が兵部に対して「力を貸してくれ」と面と向かって頼み、それを兵部が(気まぐれとか、成り行きとかそういう理由ではなく)「女王のためだ」という理由を付ける形にしろ正式に承諾するという展開は、実はこのマンガ史上初めてのことなのでは、という気がします。

 皆本が目指すエスパーとノーマルが共存する世界を作るためには、皆本はいつか兵部のことを認めて共に戦わなければならないのではないか──と、自分は「絶チル」が小学生編だった頃からずっと思って来たんですけど、前回の銭湯のエピソードはこの物語がついにその地点にまで到達したことを示していたのかも知れません。
 皆本と兵部が銭湯の大浴場で漫才しながらイチャイチャしてするとか(やや語弊)、銭湯の番台に「一番湯のカナタ」のカナタが座ってるとか、その辺の突っ込みどころがあるサービスシーンなのかと思いきや、実は「絶チル」の歴史が大きく動いた会談だったんですよねアレ。侮れません

 そんな感じで皆本と兵部の関係についてはある程度の決着が付いたと思われるんですが、その銭湯の回の更にもう一つ前の回でやっていたはずの「隠れ家になってる安アパートで寝っ転がってる皆本のところに、薫が一人で世話を焼きに来る」という皆本と薫の関係については、何か途中で話が終わってしまって中途半端な印象を受けました。

 せっかく薫が「今夜は友達の家に泊まるって言って来たから!」と、何かラブコメマンガみたいなことをウッカリ言ってしまった訳ですし、この辺はもうちょっと掘り下げて欲しかったなというのが正直な気持ちです。
 薫も皆本もお互いのことを意識していることは確実なんですし、あの後二人で一緒に夕食を食べたからには、何かもうちょっとこう「初情事まであと1時間」的な微妙な雰囲気のトークが繰り広げられたのでは? とか思ってしまう訳ですよ。いやもうこいつら絶対そういう雰囲気になってたよね!(決めつけ)

 そういうちょっとエッチなラブコメ路線な話は、賢木が言うように今の事態が収拾してからじゃないとダメということなんでしょうか。さっさと不二子を倒してラブコメ展開に移行して欲しいッスね(まちがい)。

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アニメ版のBD-BOXは12/23発売。あれからもう8年も経つのかー


サンデー46号感想メモ

天野めぐみはスキだらけ!

 前回にしろ今回にしろ、もし掲載誌がサンデーではなくCOMIC高だったら(以下略)! というお話でしたね。
 めぐみに始終抱きつかれていた学が最後すっかり枯れ果てていましたけど、めぐみのおっぱいをあれだけ押し付けられれば、そりゃまあまだウブな学が枯れるまでイッちゃうのも致し方ないと思いました(酷い感想)。

 でも気のおけない幼馴染とはいえ女子があれだけ怖がってるんだから、学はもうちょっとめぐみに優しく接してしてあげても良いのではとも思いましたが。学君もまだまだですねえ。

マギ

 シンドバッド!? 死んだはずでは…(ポプテピピック風に)

 ウーゴ君にしろダビデ老にしろ、何かみんな目の輝きが既に常道を逸しているというか、端的に表現するとおかしい(頭が)感じが出ているのが素晴らしいと思いました。
 ここ最近の「マギ」はちょっと普通じゃないんですが、こういう我々の常識を飛び越えた神話的なスケールのマンガを少年誌で読める機会もそうそうはないので、貴重な機会だと思って楽しんで読むようにしてます。

だがしかし

 久しぶりに「だがしかし」本来のノリである駄菓子のうんちくマンガが帰ってきた回でした。
 「ああ見えてハジメは地頭が良い」という特性を、森永チョコボールのキョロちゃんのデザインとピカソが使った技法の共通点を述べることで表現しているのが新しいです。これはほたるやココノツではできない形のうんちくですね。

 あとはハジメがココノツに対して「好きな子いるの?」とかお姉さんぶりながらも、ココノツに下手なこと言うと解雇されるのではと疑心暗鬼になってるところも良かったです。異性で年下の雇用主にどんな態度で振る舞えばよいのか悩む新人女性なんて題材、ちょっと社会派レディコミっぽくないですかね?(ないです)

湯神くんには友達がいない

 ちひろへの告白が飛び交うラブコメ回になるはずだった回(ならなかったの意味)。

 今回ばかりはちょっとラブコメマンガっぽい雰囲気になるのかな? と期待させておきながら、やっぱり普通のラブコメ展開を頑として拒否する、いつもの「湯神くん」が拝めて楽しかったです。「彼女とのデートを賭けて勝負だ!」というお約束的な言葉が、ここまで空虚に響くのも素晴らしいというか何というか。
 これが「タッチ」を排出したサンデーに載ってる唯一の野球マンガというのもメタ的な意味で面白いですよね(と言われても)。

 今回、一応ちょっとソレっぽいかな? という描写は、最後の最後で湯神が倒れたちひろに手を貸すところだけでしたが、そのシーンがあるだけでも「如何な『湯神くん』と言えども、いつかはもしかしてもしかするのでは?」と期待できてしまうところも上手いなと思います。

初恋ゾンビ

 褐色巨乳美人の吐瀉物にまみれるという新属性が爆誕!
 すげえ! 前回の「古見さん」の黒髪まみれフェチを早くも超越する、新たなフェチが登場したよ!(そこかよ)

絶対可憐チルドレン

 椎名先生、この前Twitterで山に行ったとかそんなことをつぶやいていたと思ったら、早速それがマンガに反映されてますね。取材と趣味を兼ねていたんでしょうか。

 本編の方は、谷崎主任が合流したことで、ついに可憐ガイズに谷崎が加入するのか!? とちょっとだけ期待していたのですが、彼の役どころは可憐どころか「自分勝手な行動をして危機に陥ることで、現在の主人公達の状況が最悪であることを読者に教える」系のすっかり駄目な人枠として起用されており、やっぱり基本的にはこういうキャラだったんだよなと再認識するに至りました。
 谷崎主任は基本的にエスパーを躾けて育成すること、およびナオミに虐げられて悦びを感じることに関してだけは有能なので、もし今後があるなら、そういうフィールドで輝いて欲しいなと思います。最後にナオミと再開できてよかったですねえ(フォロー)。

 あと話の中で「誰にも気付かれることなくチルドレン達に助言を与える人物」の存在が示唆されていましたが、これは一体誰なんでしょうか。バベルの管轄が及ばない日本国籍以外のエスパー? それとも「財団」の関係者? 謎の眼帯男?

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今や「からかい上手の高木さん」「恋は雨上がりのように」と並ぶ、小学館を代表するラブコメマンガになりつつ感


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