BE BLUES! 一覧

いたいけな弟キャラ登場記念・サンデー12号「BE BLUES!」感想

ついなでたくなる頭ってありますよね
BE BLUES!

 今回は龍にレギュラーの座を脅かされていると感じ始めた小田さんにフォーカスが当たったエピソードでしたが、やはり特筆するべきは今回登場した小田のの浩二君でしょう。

 まず純粋に造形がカワイイですし、またその態度からして兄のことが大好きなのは簡単に伺えます。そして見逃せないのは、こちらに走り寄る弟を見た小田が「走ったりして大丈夫か?」と彼の体を心配する発言をしている点で、つまり彼はそれほど体が強くないことが推測されます。体が弱いだけに、サッカー部で活躍している兄のことは純粋に尊敬しているに違いありません。
 つまり浩二君は、けなげ・はかなげ・いたいけの三拍子が揃った、まさに理想の弟と言っても良い存在なのです。もちろん小田がそんな弟のことを可愛く思っていることは、弟の頭を愛おしげに撫でている仕草からも判ります。

 こんないたいけな子が「にーちゃんの試合を友達と一緒に見に行く」と言い出し、兄もそれに応える。これはどう考えてもフラグです。フラグ(連呼)。「この戦争が終わったら結婚するんだ」と同じくらいの、判りやすいフラグだと思わざるを得ないです。
 小田がフォワードのスタメンの座を龍に奪われるとかならまだしも、何かそれ以上の不幸が小田さんを襲う可能性も否定できません。「BE BLUES!」は正統派の少年スポーツマンガですが、必要とあらばキャラクターに瀕死の重傷を負わせることもためらわない作品であることを、我々は忘れてはいけないのです。この前も、アンナが「優希が龍のちんこを見たのが気に食わない」という理由だけでうっかり死にかけましたしね。
 なので、小田さんにはとにかく無事リーグ戦を生き延びて欲しいと思いました(おおげさ)。

 その一方、龍はタンクトップ姿でエロスな雰囲気を健康的に醸し出している優希と楽しそうにリーグ戦での活躍を誓うというリア充っぷりを発揮していたので、やはり心情的には小田さんを応援したくなりますね。心が狭いですね。


BE BLUES!~青になれ~(16) 少年サンデーコミックス

kindle版はまだ16巻が最新の模様


小学館漫画賞受賞記念・サンデー11号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 小学館漫画賞受賞おめでとうございます!(おそい)

 先週のサンデー10号は表紙が小学館漫画賞受賞記念で「BE BLUES!」だったんですけど、そこに描かれている龍や優人やナベケン達は皆笑顔だったのにも関わらず、桜庭だけこんな騒ぎに巻き込まれて迷惑してんだよ!」的な迷惑そうな表情だったのが、相変わらず協調性の欠片もない彼らしくて実に良いなと思いました。いやマジで。

 今週のサンデーにおいても、桜庭はせっかくAチームに戻ったというのに「試合に使わないなら呼んでくるな」的な態度でずっとベンチに座ってましたね。龍の方は、以前の対抗戦でミルコに言われた「一対一のチャレンジを厭わない姿勢」を意識して試合に望んで結果を出すなど、ちゃんとミルコからの課題に向き合っている様子が描かれていますが、一方の桜庭は相変わらず協調性のなさを発揮しているところからして、ミルコの課題をクリアしようとは微塵も思っていない様子でした。
 でも、桜庭はそれでいいんですよ。彼は武蒼に入った時に一度協調性があるかのように猫を被った態度を取ったために大失敗をやらかしているので、彼に協調性を求めるのは基本的に無理だし、更にそれは彼のサッカースタイルの良さを消してしまいかねない可能性が非常に高いのです。なのであの子はあれでいいんですよ(保護者っぽく)。

 龍が「自分の目指すサッカー」を混成チームで作ってAチームの主要メンバーや監督陣にアピールすることに成功したように、彼もまた自分のカスっぷりを隠さず、それでもこのチームには自分が必要だと思わせるというか、むしろ桜庭のためのチームを作るべきと思わせる方向に努力した方が良いと思います。桜庭にそういうことができるとは思えませんが(結局)。
 龍の目指すサッカーのスタイルには桜庭は必要不可欠であると龍は考えているはずなので、やっぱり最終的には龍が桜場を籠絡することになるんでしょうか。「BE BLUES!」における高校生編のラスボスは、埼玉県内の他の強豪校ではなく、やはり桜庭なのかも知れません。

 あと今週は、桜庭を一度挫折させた張本人である赤城中央のノアさんが出てきましたが、彼が桜場を「協調性はないけど面白いやつ」と今も割と高く評価しているようにも見えるところが、保護者的な心境的には嬉しかったです。ノアさんにはいつかまた再び桜庭さんと対戦し、ゴリゴリ潰すことで彼をもう一回り成長させて欲しいッスね(ひどい)。

 今週の結論としては、藍子っちーにちょっかい出す窪塚マネージャーが生き生きしてるところが良かったです。

鳳ボンバー(5) (少年サンデーコミックス)

そしてアンナには、田中モトユキ先生の往年の怪作「鳳ボンバー」のあやや並みのはっちゃっけっぷりを期待したい。それくらいしないと逆転の目はない(決めつけ)


がっかりフラレナオン祭りの予感しかしないサンデー8号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 AチームとBCD混成チームとの練習試合は、龍には1対1の場面でのチャレンジ精神の欠如、桜庭にはチームの得点を素直に喜べるメンタリティの欠如、という課題がミルコから課せられる結果となりました。

 龍と桜庭のどちらもメンタルな部分に関わる問題と言えますが、龍の方は性格が前向きなのでまあいずれ克服できるのではないか(というか、今回の海水浴編で克服のキッカケを掴むんじゃないのか)と思える反面、桜庭の方は彼の性格を考えるとそれ克服するの絶対に無理なんじゃね? と突っ込まざるを得ない感じがするのがアレです。

 今の桜庭のプレイ面での快調っぷりは、元々の高慢な性格を隠すことをやめて「俺様を尊敬しろ!」と高々と言い放つカスっぷりを復活させたからこそだと思われるので、それと「チームのメンバーに対するリスペクト」を両立させるのはかなり至難なのではと予想されます。チームメイトの得点を喜べるメンタリティを獲得した桜庭なんて桜庭じゃないと言いたい(誰に?)。
 何にしろ、ミルコに課せられた彼の宿題の重さが伺えます。桜庭の試練はまだまだ続きそう。

 そして本編のアンナのがっかりフラレナオン祭りですが(決めつけ)、アンナが「曲がりなりにもアスリートなのに実は泳げない」という意外なドジっ子属性を持ち出してきたおかげで、単にアンナが(サッカー以外のことは多分何も考えていない)龍に相手にされずにガッカリして終わりではなく、如何にもラブコメマンガ的なドタバタコメディな展開を予想させる形になってきました。伊達にサンデー8号では「ハヤテのごとく!」の次に掲載された訳ではなさそうです(関係ない)。
 あと、龍に対して好意を丸出しにするアンナに対抗して優希が「龍の裸を見たことがある」と、こっちもラブコメマンガ的な形で本妻アピールをしているところも面白かったです。年下のアンナと同レベルで張り合ってる姿はカワイイですね(一応褒め言葉)。

 しかし、今回の海水浴編で最も龍のことを考えていたのは、龍が悩んでいることを察してわざわざ息抜きの場であるビーチサッカーをセッティングした宮崎であることは間違いありません。ホント宮崎は龍のことが大好きなんだよなと改めて思った次第です。

BE BLUES!~青になれ~ 17 (少年サンデーコミックス)
田中 モトユキ
小学館 (2014-12-18)

17巻のレビューを読むと、優人の活躍を褒めてる方が多い印象。あの試合で一番株を上げたのは間違いなく優人


スポンサーリンク
1 11 12 13 14 15 16