桜庭さん、実はサッカー選手として普通に有能なのでは疑惑 サンデー22+23号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 「視野が狭い」と揶揄されていた桜庭さんが、ノールックで側面から飛んできたボールを足でキャッチして視野の広さをアピールするという、意外な一面を見せた話でした(本来の主題である龍の視野のことは、とりあえずここでは置いておくことに決定)。

 桜庭さんはドリブル突破が異様に上手いことと、そのクセに性格がカスなのでプレイに協調性が全くないことばかりに注目が行きがちなキャラなんですが、実はちゃんとサッカー選手としての基本的な能力も高いことが暗に提示されたと言えます。
 まあ確かに、周囲の状況が把握できているからドリブラーとしての適切なプレイができているんでしょうけど、だからこそパスを全然出さないのが余計にアレなんですよね。だから桜庭さん大好き(ウットリ)。

 ただ、コーメイに「見えてねえからパス出ねえんだろ?」と煽られて「見えてるわ! 出す必要ねーだけだ!」と返してましたが、これは逆に言えばパスを出す必要性を自分に感じさせればパスを出してやっても良いとも言える訳で、桜庭の攻略(恋愛ゲーム的な意味で)には、彼にパスの必要性をより感じさせることが重要なのではないかとも思いました。

 ミルコ爺さんは「ボールをロストしたら交代」という手綱を付けることで桜庭にパスプレイを強要させてましたが、果たして龍、そして余命幾ばくもない(妄想設定)黒部監督は、如何にパスを出さない桜庭を手懐け、彼の秘められた力をチームの為に使わせるのか。彼らの攻略手腕に注目ですね。続く。


BE BLUES!~青になれ~ 19 (少年サンデーコミックス)
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コミックス19巻は桜庭さんのドヤ顔仕様なので、書店に並んだら礼拝するしかない所存

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唐揚げ屋は死んだ鶏の肉を使っているという事実 サンデー22+23号「なのは洋菓子店のいい仕事」感想

なのは洋菓子店のいい仕事

 前回、ついに「なのは洋菓子店」のライバル役となる和菓子店「和菓子しらかわ」と、レギュラーキャラ(およびラブコメ要員)となるであろうそこのオーナー姉妹が登場し、いよいよ前作「神のみぞ知るセカイ」のようなラブコメ展開が開始されるのでは? と期待されていたこのマンガなんですが、今回は何故かまさかのニワトリ回に。

 ストーリーとしては、「なのは洋菓子店の卵を生んでいるのは、個性的なニワトリ達である」「洋菓子にとって卵の存在は極めて重要である」ということが伺える、洋菓子マンガとしてはある意味正しい内容でしたが、前回で美少女キャラを出しておいてからの突然のニワトリ女子回というのは、明らかに読者の意表を突くものであったと思います。この話の筋の崩し方はすごいです(褒めてます)。

 このマンガ、実は本当は第一話や今回の第四話のような、ちょっと型破りなことをやりたいのはないか? と思えるようになって来ました。冷静に前回の内容を振り返れば、ラブコメ回というよりはうんこ回というべき内容だったしなあ。やっぱりそういう方向性なんでしょうか。

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期待のアホの子降臨記念 サンデー22+23号「tutti!」感想

tutti!

 個人的に高校の吹奏楽部というと、「中学の頃から吹奏楽やってる音楽好きな連中が集まる部活」という文化系的なイメージと、「基本的なノリは体育会系であり、夏の高校野球の応援に駆り出されて暑い中で延々と演奏させられるのがすごい大変」という体育会系を併せ持った、アンビバレンツな存在であるという歪んだイメージしかないんですけど、この認識は一般的なものなんでしょうか(挨拶)。

 新連載。テーマは吹奏楽部。音楽をテーマとした「響け!ユーフォニアム」や「セッション」といった作品が話題となる中、やるなら今しかない! と狙っている感がありありと伺えます。いいと思います

 物語としては「人数が少ない弱小吹奏楽部に、天才的なセンスを持った型破りの新人がやって来る」という基本的なパターンだと思われますが、その「型破りの新人」役である金髪キャラの頼城君がものすごくカワイイ音楽バカであり、個人的に好感が持てました。バスケの音や動きを音階やリズムとして聞き取る描写をすることで、このキャラが根っからの音楽バカであることを表現している所は上手いと思います。
 そして彼は過去にトランペットを演っていて今も音楽が大好きであるのにも関わらず、何か過去に色々あって音楽を捨てたという感じの描かれ方をされていますが、その実態は全然音楽を捨てられていないことがンもうバレバレであり、吹奏楽部女子の桜井さんの罠にあっけなく釣られる始末。
 この感じだと、多分「音楽を捨てた」理由も何かものすごい下らないことが原因に違いありませんね(決めつけ)。

 とにかくこの頼城君がものすごくアホの子でカワイイので、このマンガもとても気に入りました。次回以降、如何に彼が吹奏楽部に籠絡されていくかが楽しみです。

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サンデー超増刊で連載されていた片桐先生の前作

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