サンデー 一覧

高橋留美子先生単行本二億冊突破記念企画 サンデー17号「私の”るーみっくわーるど”」感想

私の”るーみっくわーるど”

 サンデー17号は高橋留美子先生単行本二億冊突破記念と称して、サンデー連載陣の先生方による高橋留美子作品のキャラクターイラストが掲載されていました。

 基本的にお祭り企画なので、我々読者としては素直に「わーすごーい」と思って眺めていればいいんですけど、どの先生もキャラクターの選択や描き方が極めて個性的であり、それぞれの作品に対する各先生方の思い入れの深さをイラストから窺い知ることができるという意味でも、とても興味深いものだったと思いました。
 荒川弘先生が「うる星やつら」の竜之介の親父を描いていたり、大高忍先生がおっぱいがすごい大きい「らんま1/2」の乱馬を描いていたり、田辺イエロウ先生や渡瀬悠宇先生が「人魚の森」を描いていたりするところなんか、こう実に「らしい」です。

 その中でも個人的に一番面白いなと思ったのは、「闇をかけるまなざし」「笑う標的」「忘れて眠れ」という、高橋留美子作品の中でも特にサイコホラー寄りな作品を選んだ藤田和日郎先生です。

 藤田先生が漫画家を志していた頃はこれらの作品に強い影響を受けたとのことで、イラストも「サンデー連載作家が描いた高橋留美子先生のキャラクター」というよりは、むしろ「ファンロード」や「OUT」といった往年のサブカル雑誌の読者投稿欄に掲載された、熱心なファンが描いたハガキといった雰囲気を醸し出していると思いました(四十代以上にしか判らない比喩)。
 藤田先生の漫画家としての原点がむき出しになっている、という意味でもとても素晴らしいイラストです。

 そして椎名先生はラムちゃん一択かと予想していましたが、連載作品の主役キャラが武器を持って勢揃いという構図のサービス精神あふれるイラストだったのは嬉しい誤算でした。
 イラストの中では「めぞん一刻」の響子さんがホウキを持って登場していますが、響子さんのホウキは彼女の怨念がこもったある種の武器であるのは間違いないので問題ないと思います。


高橋留美子傑作短編集(2) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-03-22)
売り上げランキング: 8,504

闇をかけるまなざし」「笑う標的」「忘れて眠れ」が掲載された「るーみっくわーるど」の保存版。藤田先生のイラストで興味を持たれましたら是非。
単行本二億冊を記念し、高橋留美子先生のコミックスの全てが電子書籍化されたというニュースも報じられています


「初恋ゾンビ」林間学校編の指宿くんへの一言感想

 サンデー16号において、「初恋ゾンビが見えなくなるようになるためには、初恋ゾンビそのものへの恋心を失わなければならない」という極めて重要な情報が提示された「初恋ゾンビ」。物語がまた一つ大きく動いたような感じがします。

 本当は、今回は「初恋ゾンビ」の夏休み編に入ってからのまとめ的な記事(江火野さんと指宿くんはどちらがアドバンテージを取っているのか。主にエロ方面で)を書くつもりでしたが、諸般の事情で記事を書く時間が取れなくなってしまったので、林間学校編が終わった段階での感想を一行で書きます。

 指宿くんは、自分の体が持つ女としての魅力について、もっと自身を持っていいと思います。
 指宿くんの肉体を間近にしたタロウが、どれだけ劣情を抱いたのか教えてあげたいくらいですよ!

 あと江火野さんについては、家庭環境的に「洒落っ気」という概念を育てる余地がなかったことが『恋愛には興味がない』という彼女の性格(というか、今やタロウへのアプローチを妨げる心理的な制約になってしまった)を形成してしまったのが大変にもったいなく思いましたが、でもそういう家庭環境がなければプール編でのピッチピチ水着も拝めなかった訳であり、大変に難しい問題だなあと思った次第です。

初恋ゾンビ 6 (少年サンデーコミックス)
峰浪 りょう
小学館 (2017-03-17)
売り上げランキング: 1,840

江火野さんの水着をもう一度拝みたい方はこちら


日本刀を持った制服女子へのこだわりを感じる作品 サンデー14号「RYOKO」感想

今週のベストカット
RYOKO

 コミックス1巻が発売された際、「サンデー非科学研究所」において作者の三ツ橋先生に『食へのこだわり』というテーマのインタビュー記事が掲載されていましたが、先生から出てくる「食へのこだわり」への回答が「作業に集中すると食べるのを忘れてしまい、栄養失調寸前になったことがある」「気合を入れたい時にたくあん一本を丸ごと食べた事がある」などといった感じで、むしろ日常生活での食へのこだわりのなさっぷりが明らかになったところが面白かったです。
 「RYOKO」で描かれる幸せな食卓は、そういったリアルな自分の食事にはない憧れが反映されたものであるとのこと。

 でも、個人的に「RYOKO」に対しては、「食へのこだわり」以上に「日本刀を持った制服女子中学生へのこだわり」を激しく感じている次第なので、もしまた三ツ橋先生にインタビューする機会があったら、ぜひ「日本刀を持った制服女子中学生」へのフェティシズムについても掘り下げて欲しいなと思いました。
 三ツ橋先生、カタナを持って戦う制服女子に対する執拗なこだわりは絶対にあるはずですよ! 絶対!(決めつけ)

 そして本編の方は、銃を武器に戦う元死刑囚のお姉さん・冷々が登場しました。彼女にはどうも最愛の妹を失ったつらい過去があるらしく、常に前向きで自分の命をも救おうとする料子に対して妹の面影を見ているような描写も入れられているので、彼女が料子にメロメロになるのはもはや時間の問題であると言えましょう。

 もし一度メロメロになったら、何かものすごい勢いで料子を可愛がりそうな気がしますよあの人。大人のクールな女性が女子中学生を盛大に可愛がる絵柄とか最高だと思います。楽しみですね(決めつけ)。

 あとは余談になりますが、個人的なこのマンガの楽しみの一つに、食材が出す鳴き声のバリエーションがあります。
 基本的にこのマンガに出て来る食材は、鳴き声が自己紹介的というか自分の名称をもじったものになっているのが特徴で、例えばお米は「ベイベイベイ」と効果音を響かせながら米粒を発射しますし、アサリは「リンリン」と鳴きながら空を飛び、サザエは「サアアアアン」と雄叫びを上げて腕を振り下ろし、アスパラガスは「パアアア」と叫びながら走り回ったりします。
 今回のボス食材はアワビなんですけど、アワビだけにその鳴き声は「あわわわわ」というドジっ子みたいな声に違いありません。あわわわ言いながら盛大にコケて料子を押し潰しにかかるとか、そういったドジっ子特有のアクションを交えた迷惑な攻撃方法に期待したいですね(ウソです)。

RYOKO(1) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-03-03)
売り上げランキング: 17,869

今のところ、高得点を付けているレビュアーは将来への期待値込みという印象


スポンサーリンク
1 2 3 4 172