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姉さん、事件です!(間違い)サンデー50号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今回メカ皆本ハーマイオニーVer1.5が繰り広げた「自由意志」の名の元でのご奉仕の数々は、我々に「自由意志」とは何かを考えさせられますね。嘘ですが(挨拶)。

 本編の方は、「未来予知によって初音の父親らしい人物の死が検知された」という設定で始まるミステリー(というか、「犬神家の一族」の判りやすいパロディ)の体裁を取っています。
 予知された映像は、何というかこうあまりに犬神家の一族っぷりが甚だしいので、もし私がバベルの予知課の担当だったら間違いなく突っ返すレベルのおかしさなんですけど、絶チルの舞台は近未来ということもあってか、既に予知課のエスパー達は「犬神家の一族」ネタを知らなかったのかも知れません。近未来では原作の小説や映画はおろか、にしおかすみこの有名なネタも既に廃れて久しいんでしょうか。何か寂しいですね(関係ない)。

 そんなアレな事件ではありますが、前回破滅の未来を覆すために「破滅の女王」となる未来の薫への別離を心に決めた皆本にとっては、「どんな予知だろうと必ず覆す!」と金田一耕助のコスプレをするくらい気合が入る事例であることは間違いありません。自分の父が犯人ではないかと意気消沈している明のためにも頑張って欲しいところではあります。
 でも、今回の最終ページでは早速「薫と同じ布団で寝させられそうになる」というベッタベタなオチを付けられてあからさまに動揺しているところを見ると、まだ未来の薫に対するモヤモヤは吹っ切れていないのかもしれませんね。皆本が自ら歩むことを決めたセカンド童貞の道は、やはり険しそうです。

 「一番近しい関係だからこそ、こじれると泥沼になって殺したりしそうじゃないですか!
 将来薫と泥沼になって殺したりする未来が待ち受ける皆本の動揺を図らずも誘った明のこの台詞ですが、こんな言葉がすらすら出てくるなんて、これまで家族絡みで何かと苦労していることを伺わせます。やっぱり明くん大変なのね…(´・ω・`)。

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当時は「怖そうな映画は苦手だから」「流行りモノは苦手だから」と何となく敬遠していたのですが、やはり流行ってる時に素直に見ておくべきだったと今になって後悔してます


誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ サンデー50号神のみ感想

神のみぞ知るセカイ

 「アユミ…泣くなよアユミ…
 誰!?(感想)

 桂馬とちひろのデートイベントは今まさに佳境を迎えていますが(主に性的な意味で)、その一方で歩美の方も何か大変なことになっていることが明らかになりました。鏡の中から歩美に語りかけているこの黒人女性は、いったいなんでしょう。
 歩美がリューネの持つ「女神レーダー」に引っかからなかった描写があったからには、彼女が女神であるとは考えられませんし、これまでの女神は基本的に宿主の姿と瓜二つな姿を取っていることからしても、歩美とは(服は一緒だけど)全く容姿が異なるこの女性は、やはりこれまでの女神とは異なる存在であると考えざるを得ません。
 本当にこの人(人じゃないけど)はメリクリウスなんでしょうか。それとも、メリクリウスよりももっとおぞましい何かなのでしょうか。

 にしても、これまで散々マンガの中で「歩美かちひろの中に女神がいる」と吹きこみ、時折この二人の中のどちらかに女神がいるかのような描写もあったので、「やっぱりこの二人のうちのどちらかに女神がいるのかー女神がいない方の子はこれからどうなっちゃうんだろうなー」と常日頃から悶々としてたんですが、まさか両方共に女神がいないらしいというオチが待ち受けているとは思っていませんでした。
 どうやらこれまでの描写は、読者を意図的に誤解させる壮大な叙述トリックだったみたいですね。騙されたよ!(嬉しそうに)

 そして性的な意味で盛り上がってる桂馬とちひろの方は、今まさにキス(というか、雰囲気的にはそれ以上)をしようとしたその瞬間、桂馬が「ちひろの中には女神はいない」と判断したことで、俄然暗雲が垂れ込めてきました。

 普通に考えれば、ちひろは女神とか関係なしで桂馬のことを男性としてちゃんと好きになることができたんだから、それはちひろや桂馬にとってとても素晴らしいことですし、それに前回から今回にかけての「デート」では、あの桂馬もちひろ相手だとあまり気負わず割と自然に付き合っているように見えたので、仮にこの二人がこのまま普通に付き合いだしても案外上手く行きそうなんじゃ? 君たちこのまま付き合っちゃいなYO! とか思ってしまうんですけど、でも桂馬が今やっているのはちひろとのデートではなく、あくまで女神を出すための再攻略に過ぎないことを忘れてはいけません。
 ちひろとキスしても女神が出てこないことが明らかであれば、彼はちひろとキスする必要がなくなります。それに「攻略の鬼」となっている今の桂馬なら、不必要と判断すればちひろとのフラグをへし折ることを躊躇しないでしょう。実際、ちひろからの告白を彼は一度無視することでフラグをへし折った前科がありますし。

 しかし桂馬も、ちひろが女神関係なしで純粋に自分のことを好きだと思っていることも把握しているはずなので、そんな彼女の気持ちをこの状況下で踏みにじることができるかどうかは、まだ判りません。あくまで女神探しを優先するのか、それともちひろの気持ちに応えるのか。今桂馬は、非常に重要なルート選択を迫られているのかも知れないなと思いました。

 しかし今回のちひろは、んもう読んでてどうにかなっちゃいそうなくらい可愛かったです。しかもエロい。「はじめてだからやさしくして」ですよ。どどどどうしよう? こんな経験したことないよ? ボクここからどうすればいいの?(錯乱)

はじめてのチュウ
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「はじめてのチュウ」は様々なシンガーにカバーされている名曲。このCD持ってます


椎名先生は兵部対ギリアム戦ですら4コマで済ませかねない漫画家…サンデー49号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「僕が未来の彼女への気持ちを断ち切ればすむ。
  そうすれば、もう…僕は彼女には合わずに終われる──

 未来の薫へのヤンデレ的な愛情を持っていることを自覚した皆本が選んだ道は、「ヤンデレてしまうくらいなら、最初から『彼女』を愛さなければいい」という、極めてストイックなものでした。
 でもまあ、これバッドエンドルートですよねー(感想)。

 「僕が未来の彼女への気持ちを断ち切ればすむ」とは言うものの、現段階で既に未来の薫に対して(さらに言えば、徐々に成長して来ている今の薫に対しても)惹かれてしまっているのは事実だと思うのですが、皆本は自分のそういう感情を知ってか知らずか、その点をあえて無視しているように思えます。
 この辺の感情を無視しつつ未来の薫への憧憬を抱き続けている限り、皆本は自分の心に対して嘘を付いていることになる訳で、やっぱり最終的には「僕はお前にはならない」にはなれないような気がしてなりません。まあ、そういうかたくなさが皆本の最も大事な個性でもあるので、これはこれで致し方ないんでしょうけど。
 それにしても、皆本は一応公式には童貞じゃないことになってるんだから、ここまで異性に対してかたくなにならなくてもいいような気もするのですが、これって専門用語で言うところのセカンド童貞をこじらせてる状態なんでしょうか?

 斯様な堅物を相手に恋しちゃた薫はこれから色々と大変なんじゃないかとは思いますし、実際大変だったから「破壊の女王」となって撃ち殺されなければ皆本と向きあうことが出来ないくらいにまで追い詰められてしまったんでしょうけど、何とか今度の時間線では少しは幸せになって欲しいところです。

 「だいじょうぶ。頭をスッキリさせるいい方法があるわ
 あと紫穂は、賢木の相手をしてる時が、一番本来の歪んだ彼女のままの姿で輝けているように思えます。
 これもっていうのかしら?(言わない気がする)

兵部フィギュア付きのコミックス28巻は12/16発売予定とのこと。兵部の過去編がメインになりそうです


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