サンデー 一覧

「特別定価260円」が「定価260円」に変わったことに今更気付いたサンデー50号感想

マギ

 伝説によれば(正確にはWikipediaによれば)「ルフ」とはアラビアンナイトにも登場したロック鳥ことを指し、ロック鳥はいわゆるフェニックス、即ち火の鳥と同一の存在であるとのこと。「ルフとは全ての生命の魂を繋ぐ世界の血潮」というババ様の言葉は、再生を繰り返して永遠の時を生きる「不死鳥」としての火の鳥や、火の鳥が象徴している輪廻転生の概念を連想させます。
 斯様なことをアラジンに伝え、そして一族には生き残るための戦いをしろと命じて、ババ様は微笑みながら大往生。「散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞ」という覚悟のススメ理論に従えば、ババ様は再びルフから生まれ変われるに違いありません。
 弓矢で撃たれた直後にババ様が死んじゃった!と思ってた自分が浅はかでした。ババ様格好良すぎます。オレもババ様みたいに死にたい(死ぬの?)。

 あと今回は煌帝国のお姫様こと白瑛も体を張って頑張ってましたが、割と心臓に近いところをズバッと斬られてませんでしたでしょうか。もの凄い痛そうなのですが大丈夫なんでしょうか。彼女もまた「覚悟とは苦痛を回避しようとする生物の本能すらも凌駕する魂の事である!」という覚悟のススメ理論に沿って覚悟をキメているということなのでしょうか。高潔なのはいいけど潔すぎです姫様。
 次回はおそらく戦争がしたくて仕方がないやんちゃな部下と対峙する展開になりそうですが、姫様が死んじゃうと黄牙一族が困っちゃうので、何とかここは生き残って欲しいところです。

結界師

 「俺に悪役になれと?」「もう既に悪役ですよ

 今回から登場した元奥久尼さんの部下・綺砂魚さん登場の巻。正守相手に上記の様な受け答えがさらりと出来る、飄々とした性格がステキな女性です。でもこの人もこの世界の中で長生きすると、いずれは奥久尼さんみたな頭巾の奥から目を光らせる妖怪キャラになってしまうのですよね。時は残酷ですね(決めつけた)。

 物語の方は、ついに正守が総帥の側にいる水月の存在にまでたどり着いたというところまで来ました。水月は裏会の記録の全てを統べるデータベース的な存在でありながら、総帥は彼女の記録を自身の復讐のためだけに使っている――という認識で良いのでしょうか。そして総帥は、何か深遠な理由があって裏会を破壊している訳ではなく、単に自身の夢路への憎悪を晴らすために全てを破壊しようとしているということの様です。目的が単に「破壊」なので、おそらく全ての説得は無意味。敵に回すと一番迷惑なタイプです。
 あと、多分総帥は色々と言い訳を作って水月といちゃいちゃするのも目的だと思います。勝ち気で生意気な少年×引っ込み思案なお姉さんのカップリングは個人的に好きなので、判ります

神のみぞ知るセカイ

 「神知る」名物の痛回。今回はいつにもまして読者をほったらかして好きなことやってる感が濃厚な話でしたが、桂馬程のコアなギャルゲーマーですら、自分がゲームをデザインする立場になると「ギャルゲーで一番大切なのはあくまでギャルだ」という大原則を時として忘れてしまうことは、示唆に富んでいたと言えなくもありません。

 今回のエピソードは、泣かせ系ノベルゲームが全盛になった時代に「あんなのはゲームじゃない」と突っ張ってた当時の自分に読ませてあげたかったです。当時素直にあの手のゲームを受け入れていたら、今頃はきっともっとダメになっていたに違いないです。残念(残念?)。

ハヤテのごとく!

 アテネとのバトル開始以来、もはや違うマンガになったと評判の「ハヤテのごとく!」ですが、「とりあえずフロにでも入るか…」からの強引な入浴シーンへの転換、および伊澄が不自然にエロチックなポーズで英霊の話をしているシーンを読むと、ああやっぱりこのマンガは「ハヤテ」なんだよなあと思い直しました。

はじめてのあく

 正義の人は、ひたすら迷惑な人だけど悪い人ではなかったという話。明らかに変態なキョーコファンクラブの皆さんから「変態」よばわりされたことについては同情します。

 そして正義の人こと草壁ファミリーの構成が「こわしや我聞」の工具楽一家に酷似している点については、多分作者が意図的にやったんだろうなあと思って藤木先生のブログを見たのですが、本当に意図的なものなのか、それとも無意識でマンガ描いていたらいつの間にかこうなっちゃってたのか、イマイチ判断がつかなくなりました。藤木先生のことなのできっと何も考えていないとは思いますが(決めつけた)。

ディフェンスデビル

 クカバラが覗いた少女達のシャワーシーンに、作画担当の梁慶一先生の本気を見ました。このシャワーシーンからは、何というかこう倫理的なヤバさを感じます。少女達の体が明らかに未成熟なのにおっぱいだけ膨らんでるところとか、明らかにヤバい。ディフェンスデビルバヤイ。


扉絵を見てパティは制服で同人ショップに入り浸るのかと心配になったサンデー49+50号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ドラマ版「なぞの転校生」の本放送を観たことがある皆さん、こんにちは!(年配者向け挨拶)

 先週分は諸般の事情でがんばれなくて間に合わなかったので、今週まとめて感想書きます。
 椎名先生はいつもがんばっていて素敵ですネ!(ファンサイト要素)

・先週分

 まず度を超していちゃつくインパラヘン国王夫妻に度肝を抜かれた先週号。二年連続して何人もの赤ん坊を出産したにも関わらずセラの体型が全く崩れていないのは、流石にマンガだろうと思いました(マンガです)。
 それにしても、いかな育児環境が整っていそうな国王夫妻と言えども、あれだけ赤ん坊が居ると夜泣きの対処とか授乳とかが大変なんじゃないかと、他人の家庭ながらも心配です。劣悪な環境下で子育てに奮戦した結果、母親がヤンデレになってく「ぢごぷり」とはエラい違いだ。

 その辺はともかく、先週掲載分で留意しておくべきなのはやはり「フェザー」の正体の件。結論としては現段階では「まだよく判らない」というところに落ち着きましたが、フェザーが「超度7以上のエスパー」であると提示されたことは重要です。この作品世界において「超度7」は、6より凄いことは確かだけどどれだけ凄いのかは測定できないのでよく判らない、という人知を越えた力であるとされていますが、「超度7以上」ということはチルドレン達の様な超すげえエスパーよりも更に凄い超々すげえエスパーであるということであり、もはや「それは本当に人間なのか?」と疑っていいレベルではないかと思いました。
 マサラみたいな「過去のエスパー達の意識の集合体」みたいな存在がアリなのであれば、これまで登場してこなかったような形で「意志」を持った、より高次な存在が出て来てもおかしくはないのかも知れません。超能力者がアリなんだから、宇宙人や未来人や異世界人がいても不思議じゃないですよねこのマンガ。ウソですが。

 そして、そんな超すげえエスパーから一方的に惚れられてしまう皆本の「エスパーに好かれる」才能も、やはり超すげえです。多分これも超能力の一種。

・今週分

 兵部と不二子は、今からでも遅くないので結婚すればいいのに(感想)。
 それにしても、いくらパンドラが活動し易くなるからと言っても、わざわざ外交官特権を行使できる立場を得てまで「普通の学校に行きたい」という子供達の希望をかなえてあげるだなんて、兵部も随分丸くなったものです。孫の心配をするおじいちゃんみたいな境地?

 薫達のクラスにパンドラメンバーが大挙してやって来るという展開は、「絶チル」小学生編の最終エピソードを彷彿とさせるので「そろそろ中学生編が終わるんじゃないか」みたいな一抹の不安がよぎったりなんかした方もおられるのはないかと思いますが、今週や過去のサプリメントの兵部の台詞から考えても、パンドラメンバーの「転校」はあくまで今後の彼らの遠大な行動への布石と捉えた方が良さそう。今後しばらくは、澪達パンドラメンバーが学校に居座ることで様々な事件が起こるような形で話が進むのではないのでしょうか。
 そして今週の引き方を見る限り、今回のエピソードの焦点はパンドラ対ファントムドーターになりそうな感じ。最終的には「フェザー」をも巻き込む形でドタバタするかも知れませんが、とりあえずは悠理が澪の上履きに画鋲を入れたりとか、そういうベタなネタが出てくることを期待したいです。

 後は比較的どうでもいいことですが、パンドラメンバーの中ではパティがダントツでクラスメートからモテそうだと思いました。男の子向けマンガに偏見なく興味を持ってくれる女子の存在は、この年代のオタク男子にとっては理想そのものですよね。ですよね。
 後はどこまでパティの腐妄想を許容できるのか、クラスのオタク男子達の懐の広さが試されること請け合いです。そんなエピソードが出てくるかどうかは不明ですが(多分ない)。

 澪は黙って「お嬢様」を演じていられればそれなりにモテそうなのですが、黙らないので無理でしょう。とりあえずは小学生編同様、隣の席の東野にちょっかいだしてちさとちゃんに嫉妬される役回りになりそう。
 あと、カガリが女子からモテてるのはちょっと意外。椎名先生のマンガで男性キャラが無条件にモテるだなんて珍しくないですか(偏見)。こちらも、モテるカガリを見てカズラが嫉妬するパターンになるのでしょうか。


今日はサンデー50号の発売日ですがサンデー49号感想

ツール!

 サンデーでは珍しい、自転車ロードレースを題材にしたマンガが連載開始。チャンピオンの「弱虫ペダル」がコアな人気を博し、日本人選手がツール・ド・フランスに出場して完走を果たすなど自転車競技が盛り上がる機運が出て来ている中で、今なら自転車で行ける! と判断したのかも知れません。
 マンガとしては、風を読むことに関しては天賦の才能を持つ主人公ヒイロが自転車の世界でその才能を開花させ、この世界で若き天才として君臨しているゼウスに挑んでいくという、少年マンガとして極めて真っ当な王道路線を辿る作品になりそう。主要な女性キャラが一切出てこない潔さも含め、このまま少年達の成長を清々しい視点で描いて欲しいですね。余計な妄想はこちらが勝手にしますので(何)。

境界のRINNE

 「どうだイ?」のコマの中途半端に萌えキャラっぽい絵は、いったいどなたが描かれたんだろうと思いました(感想?)。

 このマンガでは明るく楽しい怪奇コメディ路線に徹している高橋留美子先生ですが、何かの間違いで「人魚の森」や「笑う標的」といった本気で怖いサイコホラー路線の顔を垣間見せたりしたら、さぞや恐ろしいマンガに早変わりしてしまうのではないか? と、顔のない女学生を見て思ったりしました。あのキャラ怖いです。

神のみぞ知るセカイ

 「現実はボクから、どんどん自由を奪っていく…!!」と桂馬が言ってるコマに出てくるキャラが、みんな魔界や天界出身の非現実的な存在であり、かつ桂馬に対して非現実的の権化である美少女わんさかコメディー的な関係で結ばれているところが妙におかしかったです。ノーラも桂馬におっぱい触られたのでもう仲間です。
 斯様に非現実的な存在達も、二次元こそが現実であり二次元に没頭することが真の自由であると認識している桂馬にとっては全て「現実」。現実が常に我々の前に立ちはだかる壁であることには同意します。

はじめてのあく

 本格的に正義の味方な人が登場。「正義」というのはあくまで正義を叫んでいる側から見た正義に過ぎず、立場が変われば「正義」の定義そのものが変わってしまうことは、現実社会の様々なイデオロギー対立を紐解くまでもなく、すでに「ドラえもん」がマンガの中で述べているのは既に皆さんご存じの通り。今回のエピソードも、またドラえもんの言説の正しさを証明することになりそうです。
 今回登場した草壁ケンは、「悪い人じゃないんだけどただひたすら迷惑」という典型的な正義漢っぷりを堪能させてもらえそうな雰囲気。正義に負けずにがんばれ悪の人。

ディフェンスデビル

 イダマリアはダークマターをその体の中に持っているので、ダークマターを得ることで強靱な悪魔に変身できるクカバラにとってはベストなパートナーとなれる――という理屈で、ことある毎にイダマリアがクカバラから不可抗力的なセクハラをされるのが新展開の肝な様です。素晴らしい

金剛番長

 地球に優しいエコロジーの推進や食料自給率の上昇など、現代日本において絶対的に「正しい」とされていることを推進するキャラを敵として堂々と登場させるセンスがジャイガンスティックなエピソード。このセンスは、「自由・平等・博愛」という名の妖怪を一番最初の敵として登場させた山口貴由先生の「悟空道」を彷彿とさせます(あくまで個人的に)。
 そしてそんな「敵」を打ち砕くのが、科学の英知の象徴であるマシン番長であるところが最高に格好良かったです。なので、マシンお兄ちゃんは月美ちゃんと結婚することを許可します。


スポンサーリンク
1 148 149 150 151 152 153 154 192