ARAGO
新連載。「ダレン・シャン」で魅力的なおっさんキャラを多数描いたことで名高い(自分の中で)新井隆広先生が、オリジナル作品を引っさげてサンデーに帰ってきました。
今度の舞台はロンドン市警ということなので、今度はナイスかつダンディな英国紳士がわんさか登場することを期待していきたいです。現代日本では英国紳士というと勿論みんな大好きレイトン教授なのですが、個人的にはむしろ「ストリートファイターIII」に出てくるダッドリーみたいなタイプの紳士が好きです(どうでもいいです)。
そして今回は、第一話というよりは「アラゴ爆誕編」と表現した方が相応しい、この物語の主人公のアラゴが如何なる人物であるのかを描いた話である──という印象を受けました。要するに、アラゴは「パッチマン」と呼ばれる怪人から魂の『寄り代』として狙われるだけの強靭かつ特殊な肉体を持っており、かつそのパッチマンによって兄ユアンの右腕を移植された結果、手から炎を出したりするパワーを持った超人となるに至った──という解釈で良いのでしょうか。
あと最後のシーンでは右手に持った薔薇から精気を吸い取って枯れさせる描写があったので、おそらくアラゴはいわゆる吸血鬼となったのかも知れません。薔薇の精気を吸い取る行為と来ると、このサイト的には「GS美神極楽大作戦!!」のピートを連想してしまいますが、アラゴはピートとは違って「美しい花の生命を吸い取るなんて、僕は罪深い生き物です…
」と自己憐憫に浸るタイプではないので、とりあえず横島に殴られることはなさそうですね(何)。
マギ
期待通りのモルジアナ残酷ショーが開催されたものの、もっと残酷な女・奴隷商人ファティマーが現れてたいそう残酷なことをモルジアナにしたのでモルジアナが大ピンチ! という展開。
序盤はモルジアナが期待通りの大暴れを見せ、ファティマーが登場してからは一転してピンチに陥り、そして捕まって牢屋に放り込まれたらそこにはモルジアナを介抱する謎の美少女が現れた! という最初から最後まで気が抜けない展開で、今回も面白かったです。コミックスが2巻同時に発売されるなど営業的にプッシュされていますし、この調子なら2010年のサンデーの表の顔の座は「マギ」が射止めるかも知れませんね(裏の顔というかオタク向け作品の座は「はじめてのあく」が射止めると予想)。
そして奴隷商人のお姉さまの名前は「ファティマー」というそうですが、これは(ファイブスター物語のアレはともかくとして)イスラム圏では『ファティマ』は女性の名前として比較的よくある名前だそうなので、日本名で表現すると花子さんみたいな感じなのかも知れません。奴隷商人花子。台無しですね(ひどい)。
結界師
良守がフスマを開けたらそこに何故か女湯が! というコマに感激。滅多に拝めない田辺イエロウ先生のサービスシーンですよ皆さん! 今のうちにじっくり観ておいた方がいいですよ皆さん! 田辺先生の描く女性の裸はホントにイイですよ! 腰回りのラインとか、ンもうちょう最高ッスよ!(興奮)
ストーリーの方は、良守が「烏森城の主が子供であることに気付き、彼と遊ぼうとする」という少年マンガ的な意味における正攻法で城の主とコンタクトを取ろうとしている一方で、時音は巨大ゴキブリに化けた式神に行く手を塞がれて錯乱しているという、二人の対比っぷりが面白かったです。
というか、ゴキブリに怯える時音さんは相変わらずカワイイです(ダメ感想)。
神のみぞ知るセカイ
「今まで攻略した女の子たちに女神がいるかも知れないので、女神がいる娘を探し出してくれ」という新たなクエストが発生。プレイヤーである桂馬には、このクエストは拒否できないみたいです。
「女神がいる娘は『攻略』されても記憶が残っている」というのは即ちその娘は桂馬に惚れている事を意味しますが、仮に以前攻略され、今も桂馬に惚れている娘がいたとしても、彼女が桂馬に惚れているのは「女神」がいるためなのか、それとも記憶がなくなった後に再び桂馬に惚れ直してしまったからなのか、の区別をつけることは(少なくとも神ならぬ人間である桂馬には)不可能であるため、この女神探しクエストは非常に難航することが予想されます。
ただ、だからこそ「一度攻略した女子を再び桂馬と絡ませる」ためのギミックとしてはこの設定は非常に魅力的であり、彼女たちが桂馬と再び関わることによって、専門用語で言うところの「焼けぼっくいに火」な状況が多発することが予想されます。2010年の桂馬は、これまた専門用語で言うところの「爆弾処理」に追われることになるのかも知れません。
ハヤテのごとく!
ナギがハヤテに「ここから先の未来は、お前が私を守ってくれ
」とプロポーズし、ハヤテはナギに「僕は必ずお嬢さまの元に帰ってきます
」と応える。相思相愛ですね。オレ、この戦いが終わったら、日本に帰ってお嬢さまの執事に戻るんだ…(死亡フラグ的表現)。
何はともあれ、ハヤテはナギの協力を得て、「ナギお嬢さまの執事」としてアテネを助けることを決意するに至るという、少年マンガ的に最も正しいところに落ち着きました。今後はハヤテがアテネと如何に決着を付けるかが焦点になりそうですが、何かもう現在の覚悟を完了したハヤテは向かうところ敵無しな雰囲気がマンマンなので、まあ死亡フラグ的なアレは大丈夫でしょう。多分。
ツール!
一話全てを使って父親の葬儀を描写し、ヒイロの無念と「ロードレースの世界で世界一になり、父の挑戦が無謀ではなかったことを証明する」決意を描写。このマンガの「ヒイロの人生を描く大河ドラマを作ってやる!」という本気っぷりを、改めて感じた次第です。
月光条例
「あたし、むやみに羽ばたく鳥を狩りたいな
」
「私は『サル回し』を一度してみたかったの
」
とりあえず、藤田和日郎先生の女性キャラを敵に回してはいけないということはよく判りました。
ちょうこわい。