サンデー 一覧

あけましておめでとうございます(論理上は新年号なので)サンデー2010年1号感想

マギ

 先週の話になりますが、白瑛のジンであるパイモンは、乳首に穴を開けて鎖をぶら下げているパンクなファッションがたいそうイカしてるなあと思いました(頭悪い感想)。
 このパイモンというキャラは、元々は「ソロモンの指輪」などに出てくる悪魔がそのモチーフであると考えられ、その容姿については一般的に「女性の顔をした男性の姿をしている」という表現がされている様なのですが、それからインスパイアを受けた結果こんなヤバイ格好したお姉さんをデザインしてしまうってのは、純粋に素晴らしいと思います。感動しました。乳首ピアスで感動。

 そして今週は、あのゴルタスが黄牙の一族の出身だったというのが明らかになりました。「黄牙一族は奴隷狩りの被害に遭っている」という話が遙かアラビアで出会ったゴルタスに繋がるという妙に壮大なスケール感が、「ルフの大いなる流れに導かれたアラジンの冒険」であるこの物語の壮大っぷりを表現していると思います。
 要するに「マギ」はおもしろいです。

ハヤテのごとく!

 ハヤテはアテネかナギかの選択の狭間で悩んでいる最中ですが、ヒナギクは現在その彼の選択の余地に入ることすらできなかったことで落ち込んでいます。でも、自分の側にはそんな自分を気遣って自然にそっと支えてくれる西沢さんがいることに改めて気付き、自分にとって彼女はかけがえのない存在であることに目覚めたのでした、という話でした。あそこで美希が邪魔してなかったら、間違いなくヒナギクは西沢さんに告白してますよね。
 ああ、だから美希はあそこで邪魔に入ったのか。なるほど。

MAJOR

 あの吾郎ちゃんが頭に打撃を受けたくらいでは死なないことは判っていましたが、流石に最終戦には選手として出場できない模様。
 しかしベンチスタートということは選手登録はされていることを意味するので、ゆめゆめ油断できません。

 次号の「重大発表」とは、吾郎ちゃんがパパになることではなく、アニメ六期の放送決定ということでいいのでしょうか。いつか、あの「くっ目にゴミが→ゴシュ」がアニメで放送される時が来たりするのでしょうか。

神のみぞ知るセカイ

 突然出て来た車田正美マンガ的な演出に、電車の中で大笑いしそうになったことは秘密です(←公言した)。桂木桂馬! 神に最も近い男!

 話の方は、桂馬と七香が根詰めて将棋に没頭しているうちに何か普通にフラグ立ってる感があって攻略自体はスムーズに進んでいるように見えますが、今回の主題はそれよりもむしろ最後の桂馬と天理の会話に象徴される様な「何故人は今の自分で満足できないのか」という哲学の追求にある様に思えます。
 桂馬も「神に最も近い男」とはいえまだ人の身なので、今回のエピソードが無事終了した際には何か彼にとっても得るモノがあるのかも知れません。

DEFENSE DEVIL

 クカバラとイダマリアにテニスをさせてシンクロ率を高めようという神父さんの熱血っぷりが面白かったです。
 あと、今回の表紙に書かれた「聖女でも悪女でもない裸の私と向き合って!」ってコピーですが、これってノリがエロマンガのアオリ文句みたいだなと思いました。純愛系の作品の比重が高い成人コミック雑誌掲載マンガのアオリとしてそのまま使えそうな感じ。勿論これは褒め言葉です。

はじめてのあく

 「悪い人ではないけどただひたすら迷惑」という特性を持つ正義の味方見習いの草壁ファミリーですが、その中でも一番やっかいだったのは兄ではなく妹のシズカの方だったという展開に。
 前回のエピソードでジローに対するフラグが立ったら即アプローチを開始する行動力、あらゆることを乙女チックな妄想に変えてしまう煩悩力は侮りがたいものがあるのですが、何より学校の制服のスカートの下にジャージを履くという、中学生女子らしいダサさっぷりがそのままチャームポイントになっているところが怖ろしいです(怖ろしいのか)。あと、個人的には乙型のミサイルを手刀一発で真っ二つにする戦闘力も萌えポイント。
 物語的にも、乙型とライバル関係を構築したということは、今後乙型と共にコメディ要員として出番が増えることが期待されます。このマンガは本当に惜しげもなく良質なキャラを次々と投入しており、先行きが楽しみです。2010年のサンデーを牽引するのは「はじめてのあく」だ! みたいな気概で頑張って欲しいですね。いやマジで。

オニデレ

 周辺キャラの掘り下げを狙った(多分)夏休み合宿編も終わり、物語は久しぶりにサヤのオニデレっぷりを描写するという本来の主題に戻って来た感があります。
 しかし何か「アンジー」に変装したサヤの人格の変わりっぷり、および主人格との分裂っぷりは、もはや「コスプレすると今までとは違う大胆な自分になれるの☆」みたいなメルヘンチックな領域を超えた、ある種の狂気とも言っていいレベルに近付きつつあるのではないかと、マンガの事ながらちょっと心配です。
 でもまあ、サヤの正に対する惚れっぷりはキスされただけで心肺が停止してしまうレベルなので、それはそれで既に狂気の沙汰であると言えなくもありませんが(ひどい)。


平野綾はすっかり少年誌のアイドルですねえサンデー51号感想

ツール!

 「ロードレースがマイナースポーツ? そりゃ日本だけの話だ!
 自転車ロードレースは一度テレビなどで観戦してみればその面白さは一目瞭然な競技だと思うのですが、そのテレビ放送の機会があまりないことが、日本ではいまいちマイナーな理由の一因ではないかと思います。日本の民放テレビ局は基本的に日本人が出ていない競技には興味を示してくれない傾向があるので、やっぱり日本人選手が本場のヨーロッパで活躍して報道してもらうのが、日本でロードレースをメジャーにする近道なんでしょうね。マンガの中でやたらと「日本人」を強調しているのも、そういう意図があるのかも知れないなと思いました。
 後は、「茄子 アンダルシアの夏」のような面白いロードレースアニメがもっと作られることでしょうか。かつて鷲宮町の町興しに貢献し、現代にバンドブームを甦らせた京都アニメーションに自転車アニメを作ってもらうとかどうだろう(どうやって)。

結界師

 断頭島の不死身の鎌姉ちゃんこと炎上寺彩子とか、調査室の眼鏡の濃いおっさんこと探野耕造とか、天然パーマでワカメ王子の夕上清輝とか、キャラが立った連中が久しぶりに出て来ました。特に、かつてその飄々とした態度で時音をも翻弄した清輝の再登場は嬉しいです。よりによってこの男を敵に回すとは、ショタ総帥も迂闊なことを…(ゴゴゴ)
 そして最後に出て来たのが、良守母こと墨村守美子。サンデーには「最強キャラは主人公の母親」というパターンの作品が時折見受けられますが(例:「GS美神」)、その伝統を今に伝える彼女の再登場は、この作品のストーリーがいよいよのっぴきならないところまで到達したことを示唆しているに違いありません。これからの展開が楽しみになってきました。

ハヤテのごとく!

 アテネを助けるか、ナギを助けるか。長かった旅路の果てに、ようやくハヤテが取るべき選択が二つに収束しました。少年マンガの主人公の模範解答は勿論「どちらも助ける」なのですが、ハヤテの力ではそれを達成できるかどうかは判りません。どちらを救うにしろどちらも救うにしろ、ハヤテ自身が全てを引き受けて何とかしないといけなさそうな雰囲気満載。常々思いますが、ハヤテは本当に大変なマンガの主人公になってしまいました。
 果たしてハヤテはどう動くのか。そして、肝心のナギお嬢様が再び誌面に登場するのは何時になるのか。こちらも今後の展開に期待です。

MAJOR

 「くっ、目にゴミが…!」を新しい死亡フラグタームに加えたことで名を馳せた今回の「MAJOR」。一試合完全燃焼主義を貫き、これまで試合中に様々な怪我や故障をしては復活してきた一人アストロ球団の異名を取る吾郎ちゃんがこの程度のダメージで死ぬとは考えられませんが、さすがにこの試合はもう降板でしょう。現在の試合はまだ第六戦であるという舞台設定を考えると、この試合は吾郎の所属するホーネッツが負けて、次の第七戦で再び吾郎が甦る、みたいな展開が王道だと思います。
 でも、父と同じく「試合中に頭にボールが当たって死亡、産まれてくる息子が父の無念を晴らす」という路線もまた王道なので、油断できません

はじめてのあく

 学園モノの華である文化祭ネタをたった一話で消費するなんて大胆な! と思って藤木先生のブログを見てみたら、「素直にかいておけばよかった。」なんてことを書きつつションボリしており、さすが藤木先生はやることが違うと思いました。
 あとコミックス3巻買いました。改めて読むと山下みのりは面白いキャラだなあ。腹黒で。

金剛番長

 「MAJOR」の『ゴシュ』のおかげであまり話題にされていない感がありますが、こちらの「お前達、なぜ漢字の形にーっ!?」もかなり大概だと思います。このコマの存在で、これまでの最終決戦への盛り上がりが全てギャグに転化されてしまいました。マンガって凄い(褒めてます)。


オカマノフ大使になら抱かれてもいいサンデー51号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデーは「MAJOR」の『くっ目にゴミが→ゴシュ』が全てを持って行ってしまった感がありますが、ここは椎名高志先生のファンサイトでもあるので、頑張って「絶チル」の感想を書いてみます。

 今回面白かったというか興味深いと思ったのは、皆本が澪達の現在の境遇を連載開始当初のチルドレン達と同じ様なものだと捉え、澪達を生徒として許容しようとしたところ。薫達チルドレンと澪達パンドラの双方をよく知る皆本だからできた、「バベルの理念に一致する」判断だと思います。
 局長は逆に「何かあったらどうするつもりだ」という感情的な懸念を示していましたが、「犯罪者集団パンドラの子供達が学校に来る」というシチュエーションを考えれば、この場合は局長の主張の方がマジョリティでしょう。エスパーに対して理解がある局長ですら(過保護の気があるとはいえ)こうなるのですから、皆本の今回の(パンドラの子供を信用するという)判断は、この作品のご時世的にかなり大胆なものではないかと思います。そういう意味では、皆本はパンドラというか兵部に対して、ある種の信頼を持つ様になっているのかも知れません。不二子は「あいつは最悪の人間だけど、テロに学校の子供を巻き込んだりはしない…と思う」と言ってますが、皆本もその考えは一緒なのかも。
 最も、その一方で「僕らは兵部とは違う」とも思ってる訳ですが。兵部に対する複雑な男心を抱えた皆本。パティが正真正銘の兵部×皆本の痛弁を作るのも、時間の問題かも知れません(何で)。

 そして薫の方はより判りやすく、彼らを守るために「こいつらと一緒に学校に行きたい」というプリミティブな信頼を築こうとしてます。この辺は薫のエスパーや「女王」としての本能というのもあるのでしょうが、より単純に「仲良くなりたい」という気持ちもあるのかも。
 澪はそんな薫の熱意に負け、薫に手を握られて見つめられてひと言口説かれただけであっけなく陥落。専門用語で言うところの「この女堕ちた」って奴です(違う)。澪は薫のことが好きで好きでたまらないことはもう判りきっているので、これは当然の結果と言えましょう。ここまで典型的なツンデレをナチュラルにするとは、アニメが終わってもさすが釘宮キャラです。

 紫穂に腐女子としての資質がある点については納得ですが、カズラと葵で漫才が成立する関係になるのは意外でした。緊縛プレイが大好きなひねくれたサディストでかつ性教育不足のカズラにこんな意外な一面が!(ひどい)
 カガリは女の群れの中に一人で放り込まれて大変ですね。同情します。

 次回からはそのパンドラメンバーとファントムの対決が始まりそうですけど、「学校で超能力を使わずに問題を解決する」という約束を澪達がどこまで守ろうとするのかが焦点になりそう。とりあえず、マンガ的ないじめの定番である、澪の上履きに画鋲を入れるファントムの姿が見たいです(こだわる)。


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