サンデー 一覧

松風君は異性に気を使いすぎて疲弊するタイプだと思った サンデー22+23号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 女は褒めろの回(要約)。「絶対可憐チルドレン」というマンガは、そもそもの出発点が「超能力が使える可愛い女の子が好きだから仕方がない」的な作者の強い願望から来ているので、今回の松風君の「君らの最高の能力と可愛さを思い知らせてやろう!」という台詞は、ある意味このマンガの原点であると言えなくもないのかも知れません。

 話の中では、松風君が葵と紫穂をノセるためにものすごく頑張って「可愛らしい」と褒めており、当の二人もその気になってそれっぽいポーズをしてたりしてましたが、この辺は「松風君の意図は見え見えだけど、まあノッてあげましょう」という二人の優しさを感じずにはいられませんでした。実際、松風君の性格からして、ここでちゃんと彼の意図通りにノッてあげないと、激しく落ち込んで作戦指揮能力が著しく落ちることは必至の有り様ですからね。リーダーをその気にさせるのも部下の勤めの一つですよね。
 男の「女は褒めろ」の神話にあえて乗ってあげるのも、また女子力の一つなのでしょう。女子って大変ですねえ。

 また今回気付いたところとしては、葵が「ま、当然やけどね!」とドヤ顔しながらポーズ取ってる時の左手の形と、松風君が「解禁!」と頑張って叫びながら変なポーズ取ってる時の左手の形が似ているなと思いました。親指と人差指と中指を伸ばしてる感じのアレ。眼鏡キャラ特有の指の使い方なんでしょうか(何)。

 そして今回の敵役となるファスナー使いの男(個人的愛称:ファスナーフェチ)については、その能力と仮面はともかくとして、基本的なスタイルがボンテージファッションなので、今度はそういうタイプの変態なのかなと思いました。ボンテージフェチでかつファスナーフェチとなると、かなりの重症なのではないかと推測されます。
 ファスナーフェチの種類としては、ファスナーを開け閉めする時の音に興奮するタイプと、ファスナーを上までぴっちり締めてる時の状態に興奮するタイプがあるようなのですが、彼の場合は衣装がボンテージファッションなので、多分後者のタイプですね。これはつまり、ファスナーフェチはボンテージフェチの延長上にある趣味であるということなのかも知れません。
 ファスナーフェチな彼のおかげで、フェティシズムの新しい知見を得ることができました。ありがとうございます

 マンガの感想になってない気がします。


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椎名先生が「ネクサス」描いてた頃の貴重なコメントはこちらから読めます


「乳首は歴史を変えました。いいね?」「アッハイ」 サンデー22+23号「競女!」感想

このシーンはこの作品の一つの到達点だと思います
競女!!!!!!!!

 今回の「競女!」における声に出して読みたい日本語は、「乳首が歴史を変えました!」です(挨拶)。

 のぞみが隆起した乳首に体内にある「真空裂尻」の回転エネルギーを伝え、乳首デコピン一発で対戦相手である真夜を撃沈して勝利という、色々な意味でドラマチックな展開を見せた今回の「競女!」。乳首がおでこに当たっただけで吹き飛ぶ描写が圧巻でした。

 回転エネルギーを一点に集中してパワーを開放させるというと、個人的には「覚悟のススメ」に登場した零式螺旋波紋掌打を思い出します。独特のポーズで大地の力を体に溜め、その力を体内で回転させて波紋にし、その波紋の螺旋パワーを掌の一点に集中して相手をビンタすると、相手は内臓を口から吐き出して死ぬアレです。
 「零式螺旋波紋掌打」と「乳首が歴史を変えました!」の共通点は、回転エネルギーを一点から放出するという理屈と、絵の迫力で読者の道理を押し切ってその理屈を納得させる、「マンガ」というメディアの持つ暴力的なまでのパワーを活用したこと、の二つだと思います。

 このマンガが、通常の女体の道理が通じない、言わば乳首拡充路線とでも言うべきパラダイムに移行したのは「乳首一本背負い」が炸裂した時から明らかなんですけど、その乳首拡充路線を最後まで貫いた結果が今回の「乳首が歴史を変えました!」だったのではないかと、私は思いました。
 「人間の乳首じゃそんなことできないよ!」というツッコミは、おそらく各界から数限りなく寄せられたのではないかと推測されますが、作者の空詠先生は「揉み払い師」の頃からそんなことは重々承知の上でこの路線を突き進んだのでしょう。

 私はこのマンガから、何事も己が信じた道を最後まで貫く姿勢が大切だということを、改めて学んだような気がします。
 いい最終回でした(終わってません)。


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空詠大智先生、この頃から既に「365日寝食を惜しんで乳と向き合った作者」と紹介される始末(褒めてます)


桜庭さん、実はサッカー選手として普通に有能なのでは疑惑 サンデー22+23号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 「視野が狭い」と揶揄されていた桜庭さんが、ノールックで側面から飛んできたボールを足でキャッチして視野の広さをアピールするという、意外な一面を見せた話でした(本来の主題である龍の視野のことは、とりあえずここでは置いておくことに決定)。

 桜庭さんはドリブル突破が異様に上手いことと、そのクセに性格がカスなのでプレイに協調性が全くないことばかりに注目が行きがちなキャラなんですが、実はちゃんとサッカー選手としての基本的な能力も高いことが暗に提示されたと言えます。
 まあ確かに、周囲の状況が把握できているからドリブラーとしての適切なプレイができているんでしょうけど、だからこそパスを全然出さないのが余計にアレなんですよね。だから桜庭さん大好き(ウットリ)。

 ただ、コーメイに「見えてねえからパス出ねえんだろ?」と煽られて「見えてるわ! 出す必要ねーだけだ!」と返してましたが、これは逆に言えばパスを出す必要性を自分に感じさせればパスを出してやっても良いとも言える訳で、桜庭の攻略(恋愛ゲーム的な意味で)には、彼にパスの必要性をより感じさせることが重要なのではないかとも思いました。

 ミルコ爺さんは「ボールをロストしたら交代」という手綱を付けることで桜庭にパスプレイを強要させてましたが、果たして龍、そして余命幾ばくもない(妄想設定)黒部監督は、如何にパスを出さない桜庭を手懐け、彼の秘められた力をチームの為に使わせるのか。彼らの攻略手腕に注目ですね。続く。


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コミックス19巻は桜庭さんのドヤ顔仕様なので、書店に並んだら礼拝するしかない所存


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