サンデー 一覧

松風君の父ちゃん、「耳すま」の雫の父と同じ声してそうと思ったサンデー16号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 前回までの皆本と薫のターンが終了し、今度は松風君の番に。冒頭の「かわいいのか? かわいいんだな?」の下りの親子の会話はラブコメディ系ホームドラマみたいで心が温まりますが、前回までの話を読めば判るように薫はもはや深層心理のレベルに至るまで皆本のことが大好きになってますし、皆本は皆本で実は自分は薫のことを愛していることを何か自覚し始めていることを考えると、現状では松風君がそこに割って入るのは相当難しいことが、改めて示されたとも言えます。

 しかし皆本×薫メインのラブコメ展開を希望する私としては、薫に対する感情を自覚しつつあるとはいえ、まだ恋愛に関してはボンクラな皆本の目を覚まさせる意味でも、松風君にはせめて当て馬レベルにはなって頂かないと面白みがないのです(ひどい)。松風君の戦いはまだ始まったばかりなのです。

 とりあえず、早いところ薫を両親と引きあわせた上で、ご町内に「松風さんとこの息子さんにカノジョができた」と噂を立て、「薫は松風君の恋人である」という社会的な既成事実を作る足がかりを得るのはどうでしょう。インモラルな雰囲気漂う歳の差カップルを崩すためには、やはり社会的な圧力が有効では(それは悪役のやることです)。

 あと、松風君は見たもの全てを記憶できる能力を持っているので、一度見たパンチラも忘れることができない、というのは盲点でした。ラブコメマンガにおけるラッキースケベ要員として完璧な才能なのではないかと思います。今度も色々なものをチラチラ見ては時折反芻して赤面したりする、瞬間記憶能力者ならではのムッツリスケベ描写に期待したいです。
 皆本もああ見えてかなりのムッツリスケベですので(決めつけ)、せめてムッツリなところでは師を超えるようになって頂きたい。

 もはや感想にも何もなっていないので終わります。


絶対可憐チルドレン 41 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 (2015-03-18)
売り上げランキング: 142

すみません、コミックス41巻は給料出たら買います…


性格悪いキャラが更に新登場記念 サンデー16号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 ミルコのアドバイスを実戦で実践しようとして中々上手く行かず、龍が悩む展開。あくまで当初の目標通りチャレンジして結果を出す道を進むか、あるいは友坂の言うようにまずは自分の良さを出すところから入るのか、理想と現実の間で後半龍がどう動くかが注目される展開です。
 が、それはそれとして、今回は対戦相手のチームのフォワードの宮迫がものすごく性格が悪い奴だったのが興味深いですね。

 性格が悪いフォワードといえば、我らが武蒼には勿論みんな大好き桜庭さんが居る訳であり、個人的にはぜひ桜庭さんを出して性格の悪いフォワード対決をして頂きたいと思いました。
 桜庭さんならあの程度の相手、持ち前のテクニックで翻弄できますよ! 更に桜庭さんなら、今の龍のようにミルコのアドバイスに悩むことなく、そんなの無視して自分の良さだけを出すプレーに徹する(そして結果を出せる)ことは確実なので、龍と対比する存在としてドラマに奥深さを与えること確実です!
 桜庭に好き勝手させると武蒼が得意なカウンターサッカーに徹するチームプレイはガタガタになりそうですが、まあそれはそれでですよ! どうですか監督!(と言われても)

 あと今回は、窪塚マネージャーが自分を「おばさん」呼ばわりした小田の弟の友達に対して、「小田さんの出番もきっと来るわよ」とフォローしているところが良かったです。
 実は彼女、ああ見えて子供に対して面倒見が良いタイプなんでしょうか。今回の彼女は、女子高生とは思えない貫禄を持ってると思いました。もちろん褒めてます。

BE BLUES!~青になれ~ 18 (少年サンデーコミックス)
田中 モトユキ
小学館 (2015-03-18)
売り上げランキング: 511

18巻の表紙を飾ってる藍子っちーの出番は、流石にしばらくお預けでしょうか


小学生女子が主人公の少年マンガは名作の法則 サンデー16号「リオンさん」感想

リオンさん、迷惑です。

 リオンさんが小学校に転入し、意識高い系の同級生男子・三上くんに突っかかられて騒動を起こされるという話でした。

 現実における小学1年生というのは、ついこの間まで日がな一日遊んでいた幼稚園児だったという事実を鑑みれば、基本的に我々とは異なる独自のロジックを持った、我々の世界の道理が通じない別種の生物とみなされるものだと思われますが、そんな獣の群れに突然放り込まれても全く臆することなく、むしろ自らの「悪魔」というキャラクター性を周囲に納得させて瞬時にクラスに馴染むことができたリオンさんは、実はものすごくコミュ力が高いのではないかという気がしてきました。

 あるいは、リオンのような個性が高過ぎる存在をも容易に許容できる、このマンガの小学1年生達の世界こそが素晴らしいということなのかも知れません。神も悪魔も小学1年生にかかれば只の変わったクラスメートに過ぎなくなるということなのでしょうか。

 我々に近い道理を持ち、「悪魔」キャラを振りまくリオンを異端として排除しようとした三上くんの方がむしろ異端として扱われている点から考えても、我々はリオンに自然に接するこのマンガの小学1年生のように生き、通りが通じない存在をも受け入れられる寛容の精神を得るべきなのかも知れません。非寛容な雰囲気が蔓延する現代社会におけるアンチテーゼとしても読める「リオンさん、迷惑です。」。深いですね(多分まちがい)。

 あと、世の中には人間が石化されるシチュエーションが大好きな所謂石化フェチというジャンルがあるんですが、自分が石化された上に美少女に粘液をぶっかけられる今回の展開は、フェチ的にはどうなんだろうかと思いました。


WONDERLAND MUSEUM 1 (少年サンデーコミックス)
浦山 慎也
小学館 (2012-11-16)
売り上げランキング: 124,012

「リオンさん」のコミックス1巻は4月発売とのこと


スポンサーリンク
1 49 50 51 52 53 54 55 192