サンデー 一覧

茂野吾郎はまだ…戦っている…!!(ミノル小林っぽく) サンデー15号「MAJOR 2nd」感想

MAJOR 2nd

 大河野球マンガとして一時代を築いた「MAJOR」が奇跡の復活。

 「MAJOR」は吾郎が幼少期だった連載初期からずっと読んでいただけあって、今では吾郎に対して親戚の子供に対するものと似たような愛着が沸いてしまい、今回の劇中で吾郎が今は台湾リーグで野球やってることを知って「んまー吾郎ちゃんまだ頑張ってるのね〜嬉しいわ〜ちっちゃい頃から野球好きだったものね〜でも奥さんと子供さんは寂しいでしょうね〜」とか遠縁の親戚のおばちゃん的なことを思ってしまう始末です。

 今回の「MAJOR 2nd」は、主人公がその吾郎ちゃんの息子の大吾くん。「MAJOR」の最終回では父と同じ野球選手になりたいと子供らしく夢を語っていた彼ですが、何だか父から受け継いだ才能は無根拠な自信尊大な態度だけだったみたいで、夢と現実のギャップで色々と大変そうな感じです。
 「BE BLUES!」の龍もそうでしたが、スポーツものの大河ドラマは幼少期に何らかのハンディを課せられるのが基本だと思われますし、更にこのマンガの作者が満田拓也先生であることを考えると、今後はおそらく「MAJOR」における突然野球の名門校を辞めて転校する展開や、「BUYUDEN」における家庭の事情でいきなりボクシングの名門校への進学を断念させられる展開など、そういう手合の大理不尽な運命が待ち構えていることは必至でしょう。過酷な運命にめげずに頑張って欲しいですね。

 あと、ラストで吾郎の幼馴染だった佐藤寿也の息子と思しきメガネ少年が登場したことで、世代を超えた吾郎×寿也なカップリングがいきなり成立する可能性が急浮上して来ました。ゆめゆめ侮ることなく、この二人の推移を見守っていきたいと思います。

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MAJOR・それは受け継がれてゆく魂の絆(ウルトラマンネクサスっぽく)


電波教師凱旋記念・サンデー14号感想

電波教師

 みんな大好き「電波教師」が、アニメ版放送開始という手土産を引っさげて週刊少年サンデーに凱旋。本当におめでとうございます。「超弩級少女4946」の頃から、東毅先生はデキる子だと思ってましたよ!(エラそう)

 本編の方は、主人公の鑑がどんな自分勝手な人物かを紹介しながら、彼が本来のフィールドである学校の先生ポジションに復帰することで一人のメンコ少年が救われるまでを描く、「電波教師」として王道のストーリー展開でした。新展開になってもこのマンガの基本が全くブレていないことが伺えます。今後も安心して読むことができそう。

 あと今回の終盤のクライマックスでカラーになる演出って、サンデーだと「からくりサーカス」や「きみのカケラ」以来の快挙じゃないんでしょうか。東毅先生が藤田和日郎先生や高橋しん先生と並ぶ大物になった瞬間を観た気がします(おおげさ)。

競女!!!!!!!!

 マスクを被った対戦相手の仮面被った選手が尻からカードを出して主人公たちの瀬戸内チームを挑発してましたが、主人公達はそのカードを見るだけで全くのノーリアクションだったところが面白いと思いました。
 「競女!」という作品は、既に単なる女尻相撲マンガではなく乳と尻を使った異能女体能力バトルマンガとして読むべきものに変質していますが、斯様な世界ではもう尻からピック・ア・カードする程度では驚くにも値しないということなんでしょうか。
 いやまあ、本当はあのシーンは挑発を受けて怒りゲージが上がってしまってリアクションどころではなかった、という描写なのは理解してます。ホントです。

 でもあの仮面の人、二つ名が「マジシャンズバスト」らしいので、本領は尻ではなく乳を使ったマジックだと思われます。乳から何を出してくるのか注目です。

BE BLUES!

 今回の試合、ベンチにちゃんと桜庭さんが座っていて、いつものように悪態を付いていたので安心しました(感想)。今回は飼い主のミルコさんもいることですし、監督が桜場を博打で使ってくれる可能性はあるんじゃないんでしょうか。

 あと今回は対戦相手のエースのシュートを防いだナベケンが目立ってましたが、ゴールキーパーってポジションは「仲間がピンチの時に救ってくれる」ということが可能なので、結構少年マンガ映えする存在なんだよなーと思いました。
 真のヒーローは高いところからちょっと遅れて現れるという「ダイの大冒険」におけるヒュンケルメソッドは、サッカーマンガにおいても有効なのですね。まあ「BE BLUES!」における真の「遅れて現れる」立場のヒーローは、勿論桜庭さんで決まりなんですけどね。既に二回くらい遅れて登場して大活躍してますしね彼。
 何を書いているのか判らなくなったので次。

ノゾ×キミ

 ノゾミが自分の中のドキドキする感情の本当の正体に気付いたけど、もう手遅れだと察して涙するの回。
 この世の中には「冷徹な女王様が真実の愛に目覚め、女王の仮面をかなぐり捨てて愛を訴える」展開に興奮を覚えるフェティシズムが存在すると思っているんですけど、そういうのが好きな人には割とたまらない回だったんじゃなかったんでしょうか。私なんかはンもう大興奮しました(カミングアウト)。

 そしてこのサイトにおける冷徹な女王様といえば勿論「GS美神」の美神令子になる訳ですが、彼女がその仮面を捨てて横島君のために涙を流せるようになるまでには、1991年の連載開始から2013年の東日本大震災チャリティアンソロジー「ヒーローズ・カムバック」に掲載された特別編に至るまでの22年の歳月が必要だったことを考えれば、「ノゾ×キミ」のノゾミはまだ気付くのが大分早かった分、美神よりも良かったんじゃないんだろうかと思いました。
 美神令子さん、もし順当に歳取ってたら今はもう四十(略)。

絶対可憐チルドレン

 暴走すると周囲を巻き込んで自壊する自分の超能力と改めて向き合い、そういった能力もまた自分の一部なのだと薫が覚悟を決める話でした。自分の過去や資質を肯定するという物語は、小学生編クライマックスの皆本や中学生編クライマックスのユーリの時にも語られていましたが、このモチーフが繰り返し語られるということは、やはりこのマンガにおける根底のテーマはここにあるということなのでしょう。

 また、薫が心配なあまり狼狽える兵部の姿が面白かったです。彼も薫と同じ経験をして色々乗り越えてきたので、ここはあえて見守るべきだと判ってはいるけど、でも保護者としては皆本同様に過剰に心配しちゃうんですね。カワイイおじいちゃんですね(褒めてます)。

 あと今回は、兵部の妄想の中でも薫の悪夢の中でも、皆本が胸筋チラヘソチラをやらかしていたことが印象的でした。この二人の中では、やっぱり皆本はチラリズム要員として認識されているんだなと思いました。

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せっかくなので、伝説のコミックマーケット回のアニメ化を希望して行きたい


はい、みなさんこんにちはー(ユーチューバーっぽく) サンデー13号感想

だがしかし

 全世界の子供が親から聞きたくないフレーズとしてトップクラスの破壊力を持つ「父さんな、ユーチューバーで食っていこうと思うんだ」という言葉、「だがしかし」のヨウさんが言うと「このオッサンならあり得る…」と思ってしまう説得力があるところが素晴らしいです。こういうのも人徳の一つだと思います。

 あとベビースターラーメンと言えば、自分が幼少期の頃に虫歯の痛みを紛らわせるために布団の中にうずくまってしゃぶるように食ってた思い出があるのですが、何故歯が痛いのにわざわざそんなことをしていたのかは自分でも判りません。
 以上、自分語り終了。

BE BLUES!

 前回に立ったフラグの通り、スタメンには小田さんではなく龍が入り、兄が大好きな弟の浩二くんは友達からいじめられる展開になってしまいました。
 でも個人的には、あれだけ壮大なフラグが立てられても命が無事だった上に普通にベンチに座っていたので安心しました。生きていればいつかいいこともありますよ(ひどい)。

 そして今回の真の見どころは、小田さんの弟の友達連中から「メガネのおばさん」呼ばわりされてキレる窪塚マネージャーで決まりです。
 後ろから「おばさん」って声かけられて振り向いてしまうってことは、彼女には過去にも同じようなことが何度もあったことが伺えます。彼女、「あずまんが大王」のよみと同じく女子大生に間違えられるタイプなんでしょうか。マネージャー業では割と好き勝手やってそうな印象のある彼女ですが、見えないところで色々苦労してるんですねと思いました。

リオンさん、迷惑です。

 ドレッドヘアの悪魔・ディンブラのことを、三雲が出版社の編集者と勘違いして終始ボケ倒すエピソードでしたが、普通の企業の編集者は授業中にいきなり乗り込んでこないんじゃないかとか、そもそも出版業界にドレッドヘアの編集者って存在し得るのかどうかという点から疑問に思わないところからして、三雲の感性もちょっと違っているのではないかと思われます。

 少なくとも、自分が知ってるリアルな編集者の中には今のところドレッドヘアの人は存在していませんが、でも「サルでも描けるまんが教室」とかを読むとヤクザ顔したパンチパーマの編集者とかはゴロゴロいるっぽいので、ディンブラみたいな人もいてもおかしくないのかも知れません。出版業界の闇を見た気分です(まちがい)。

闘獣士

 「こんなか弱い女を一年も待たせるなんて…情けない男たちね
 散々苦労して囚われの身だった幼馴染の金髪ツンデレビキニアーマー美少女を救出した報酬は、如何にもなツンデレ台詞と、そして彼女が流す一筋の涙でした。生粋のツンデレ美少女であるエレインは、自分を救ってくれた意中の男性に対して、こういう時にどんな台詞を言ってどのような態度を取れば良いのかよく判ってます
 自分もこれから更に徳を積んで、来世では幼馴染の少年から命をかけて救出されるツンデレ美少女に生まれ変われるよう努力したいと思いました(感想か)。

BIRDMEN

 現状かなり烏丸達のラスボスに近い立場にいると思われる、EDENの偉い人・ヴィクトルじいさんが登場しました。その立場や思想はともかく、キャラとしては飄々とした態度のお茶目な性格で好感が持てます。
 田辺イエロウ先生の描くおっさんキャラはみんな魅力的ですけど、ついにEDEN側にも素敵なおっさんキャラが登場したことで、個人的にはかなりテンションが上がりました。EDENはその設計思想からして理系で白衣で頭がおかしいおっさんの巣窟に違いないので、これからも素敵なおっさんをわんさか描いて欲しいところです。

 その一方で繰り広げられた鷹山と烏丸の屋上の密会ですが、話している内容の深刻さはともかくとして、この二人の会話を客観的に観察すると、焦る烏丸に対していきなり鷹山が手を繋ぎに来たり、手を握られた烏丸が動揺してワタワタした態度を取ったり、鷹山がそんな烏丸を見て不敵に微笑んで謎めいた事を呟いたりと、この二人の関係性を疑ってしまうに十分な行動をとっていたと思われます。具体的には腐りそうです。
 もしこの様子を全開の地味子Bこと鮫洲さんが覗いていたら、間違いなくこの二人の関係を誤解してしまうこと請け合いですよ。覗いてたらいいなあ(いいのか)。

絶対可憐チルドレン

 今回の話を要約すると、兵部が言うようにエスパーと言えども風邪を引いて熱が出た時は安静にしておとなしく寝てるのが一番ということですよね?(一応確認)

 あと昔の怪我した兵部をかくまったのは、コミックス5巻でグリシャム大佐をかくまったおかっぱ少女と同一人物であると推測されます。兵部が大怪我したのは戦後の話なので、グリシャムをかくまった時よりも体が成長してて服装も洋服になってるところが芸が細かいなと思いました。
 ただ、「かくまってくれるのが趣味」という文言のおかげで、コミックス5巻の感動的なお話も割と台無しになったような気もしますが、細かいことは気にしない方向で行きたいです。


絶対可憐チルドレン(5) (少年サンデーコミックス)

5巻は『ガール・フレンズ』編における薫の「紫穂…ウソだっ! あんなにさわやかに輝く女じゃないはずなのにー! お前は腐っちまったー!」って叫びからは激しい横島魂を感じます


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