「乳首は歴史を変えました。いいね?」「アッハイ」 サンデー22+23号「競女!」感想

このシーンはこの作品の一つの到達点だと思います
競女!!!!!!!!

 今回の「競女!」における声に出して読みたい日本語は、「乳首が歴史を変えました!」です(挨拶)。

 のぞみが隆起した乳首に体内にある「真空裂尻」の回転エネルギーを伝え、乳首デコピン一発で対戦相手である真夜を撃沈して勝利という、色々な意味でドラマチックな展開を見せた今回の「競女!」。乳首がおでこに当たっただけで吹き飛ぶ描写が圧巻でした。

 回転エネルギーを一点に集中してパワーを開放させるというと、個人的には「覚悟のススメ」に登場した零式螺旋波紋掌打を思い出します。独特のポーズで大地の力を体に溜め、その力を体内で回転させて波紋にし、その波紋の螺旋パワーを掌の一点に集中して相手をビンタすると、相手は内臓を口から吐き出して死ぬアレです。
 「零式螺旋波紋掌打」と「乳首が歴史を変えました!」の共通点は、回転エネルギーを一点から放出するという理屈と、絵の迫力で読者の道理を押し切ってその理屈を納得させる、「マンガ」というメディアの持つ暴力的なまでのパワーを活用したこと、の二つだと思います。

 このマンガが、通常の女体の道理が通じない、言わば乳首拡充路線とでも言うべきパラダイムに移行したのは「乳首一本背負い」が炸裂した時から明らかなんですけど、その乳首拡充路線を最後まで貫いた結果が今回の「乳首が歴史を変えました!」だったのではないかと、私は思いました。
 「人間の乳首じゃそんなことできないよ!」というツッコミは、おそらく各界から数限りなく寄せられたのではないかと推測されますが、作者の空詠先生は「揉み払い師」の頃からそんなことは重々承知の上でこの路線を突き進んだのでしょう。

 私はこのマンガから、何事も己が信じた道を最後まで貫く姿勢が大切だということを、改めて学んだような気がします。
 いい最終回でした(終わってません)。


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空詠大智先生、この頃から既に「365日寝食を惜しんで乳と向き合った作者」と紹介される始末(褒めてます)

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