サンデー 一覧

サンデー17号感想(時間切れで途中までしか書けませんでした版)

新世界秩序
BIRDMEN

 今回は「ハカセ役の大人探し」をキーとして次への展開のタメを作る、エピソード的には比較的地味な話だったとは言えますが、鷹山が烏丸を抱っこして二人で屋上にエスケープするシーンでテンションが高まってしまい、その勢いで最期まで楽しく読むことができたと思います(そこかよ)。

 田辺イエロウ先生の素敵なところは、魅力的だけど人としてはダメなおっさんキャラを描けるところだと確信している私としては、今回出てきた龍目さんはかなり人としてダメそうでちょうトキメキます。理系で白衣で眼鏡なところもポイント高いですね。STAP細胞が騒がれている今、生物化学者はポイント高いッスよ先生。流石です!(褒めてます)

何もないけど空は青い

 この作品、作画担当は「いつわりびと」の飯沼先生ですが、ザコ不良の描き方が如何にも西森先生っぽいところが好感持てます。やっぱり西森作品はこうでないといけませんよね。
 話の内容としては、ヒロインがザコ不良を叩きのめすことで、「これまでの秩序が崩れて新しい秩序が始まった」という世界設定を判りやすく表していると思いました。普通ならハンドアックス構えたモヒカンがヒャッハーするべきところで、誇り高き黒髪の美少女がモヒカンのちんこをすり潰してしまうところが、このマンガにおける世界新秩序を象徴していると言えますね(真顔で)。

 作品そのものは、東日本大震災以後の今の日本の雰囲気を踏まえたものになりそうであり、そういう意味でも今の時代の雰囲気を西森先生や飯沼先生がどうマンガにして描いていくのか、期待していきたいと思います。

競女!

 乳合わせ・乳だまし・尻カウンター・尻捌きと、乳と尻を駆使した激しい技の応酬が拝めて満足です。ここまでちちしりふとももな内容なのにも関わらず、「いやらしい」よりも「カッコイイ」の方に作画や内容のバランスが振れているところも素晴らしいところです。ホントですよ?


競女!!!!!!!!(1) (少年サンデーコミックス)

「競女」はKindle版があるのがありがたい


最近のサンデー思い出し日記

 お久しぶりです。

 ここ最近はサンデーの感想とかをゆっくり書く時間が無いため、タイミングを逸した話題を色々と取りこぼしてる気がします。
 なので落ち穂拾いというか、書けない間に思っていたことを断片的に書き起こしていくテスト。

BUYUDEN連載終了
  • 満田拓也先生が萌花が描けないことを残念がっていたことが印象的だった「BUYUDEN」。
  • 個人的には、武君を素直に誠堂館に進学させて、剣を初めとした四天王と鎬を削る展開にした方が良かったんじゃないかなーとは思いましたが、でも満田拓也先生なのでそんな素直な展開ができないのは仕方がないとも思います。「MAJOR」も高校編はそんな感じでしたしね。
  • ただ、これまでは通じていたやり方が通用しなかったという意味においては、「BUYUDEN」は椎名先生における「一番湯のカナタ」的な位置付けのマンガと言えるのかも知れないとも思いました。巻き返しに期待します。
  • なお、萌花はファッティなヒロインという新機軸を切り拓く存在となり得る可能性を秘めていたとは思うので、今後はさらなる「ヒロインが太っていることの必然性」を持たせた少年マンガの登場が期待されます。
前回のBIRDMEN
  • 烏丸はBIRDMENと化してからは視力が改善してメガネをかけなくなりましたけど、前回の「BIRDMEN」における彼のクレバーな観察眼は、まさに眼鏡男子キャラそのものと言った感じだったと思います。たとえ視力は回復しても、彼の心のメガネは決して外れることがないのです。
  • 心のメガネ」という概念が何なのかについては説明が難しいので察して下さい。
  • 鷹山は烏丸やつばめに対して着実にフラグを立てていますが、彼の性格からしてそのフラグは死亡フラグに直結している気がしてならず、とても心配です。「結界師」の志々尾限と同じ空気感を出してる子なので尚更。
  • 志々尾は救えなかったけど、鷹山は救われて欲しいですなあ。そういう意味でも頑張れ烏丸。彼が心のメガネを外す時があるとすれば、それはやはり鷹山を助ける時なのではないかと思います。
  • 「心のメガネ」という概念が何なのかについては説明が難しいので察して下さい(リピート)。
銀の匙
  • 連載再開は嬉しいのですが、人体錬成を成し遂げたばかりなのに大丈夫なんでしょうか。そんなに無理しなくていいっすよ先生とか思ってしまいます。
BE BLUES! ラブコメ編考察
  • 夏季合宿編に入ってから地味に部活内でのポジションを上げてきている優人ですが、私としては優人がAチームに上がって彼がミーハーな女子からモテるところを、一度は見てみたいんですよ(突然)。
  • サッカー選手としての優人のスペックは、試合中ずっと走れるだけのスタミナがある・チームの為に献身的なプレーができる・龍との相性が抜群である、という点からして将来的にAチームに入ることは多分確実だと思ってます。
  • そして武蒼は「埼玉県のサッカー強豪校」と位置付けられているので、多分サッカー部のレギュラーは同校や他校の女子からモテると思います。
  • あの優人が、もし女子からモテてしまった時にどのような行動を取るのか。やっぱりデレデレしてしまうのか。そんなデレデレ優人に直面させられる優希はどうするのか。その点にだけものすごく興味があります。
  • でも冷静に考えたら、あの性格ではやっぱりモテなさそう(結論)。
  • 優人は現在藍子に対して片思いをしてますが、もし何かの間違いで藍子とカップルになったら、まかり間違いなく藍子の母親から実家の菓子屋の跡継ぎとして婿入りさせられてサッカー選手としてのキャリアが台無しになること請け合いなので、彼はその辺をよく考えたほうがいいとも思います。
  • その藍子は、もはや龍に惚れるルートに入っているのは確実であり、彼女なら龍の本妻・優希のライバルとしての資質は十分あるものと考えられますが、そうなるとこれまで一応ライバルであったアンナは単なる「自称・龍の彼女」な面白キャラに落ちぶれてしまう可能性が。
  • もう既にそうなってるのでいいのか(結論)。
ユリイカ「週刊少年サンデーの時代」
  • まだ全部は読めてませんが、泉信行さんの「男組」から「ケンイチ」に至るカンフー漫画の系譜についての論考は面白かったです。カンフーの世界観には独特の思想体系というか理屈っぽさがありますが、それがサンデーという雑誌や、オタクっぽいサンデー読者の気質と合っているという指摘には納得。
  • GS美神」における「亡霊」の概念を論じた藤岡俊博さんの論考は、美神という作品そのものがバブル時代の亡霊的な存在であった点に始まり、「このマンガで誰が死ぬんだっ!?」「あの~私、もう死んでるんですけど…」などの引用を経て最終的には作品における死生観にまで至る、予想していたよりも遥かにダイナミックなもので面白かったです。
  • 「GS美神」は今でもまだ十分語れるだけの視点を持てるマンガなのだなーと再認識しました。

 おやすみなさい(おわり)。

ユリイカ 2014年3月号 特集=週刊少年サンデーの時代  トキワ荘から『うる星やつら』『タッチ』『名探偵コナン』そして『マギ』『銀の匙』へ―マンガの青春は終わらない

80年代にサンデーを読んでいた方なら楽しく読めると思います


最近のマンガ感想日記

 お久しぶりです(´・ω・`)
 最近のマンガ関係の感想のまとめです。


i・ショウジョ面白い日記

 週刊少年ジャンプ新連載の「i・ショウジョ」は、今回のエピソードのヒロイン観てると何かちょうトキメクのは何故なんだろうと自問自答した結果、彼女は中学校時代にちょっと好きだった同級生に似ているのではないか? という結論に達しました。恋は遠い日の花火(体言止め)。
 決して、要所要所で無防備に見せる彼女の足裏に脚フェチ的な観点で萌えているのではありません。

 あと、「i・ショウジョ」の今回のエピソードは、ヒロインの姿が写し出されて画面を通じて彼女に干渉できるスマートフォンのアプリが話の鍵となってますが、個人的にここから連想してしまったのが、藤子不二雄のSF短編「丑の刻禍冥羅」。
 「i・ショウジョ」は健全な少年向けマンガなので、アプリを通じて女の子を操作できるとはいえ、やることはスカートめくったりおっぱいを揺らす程度でしたが、「丑の刻禍冥羅」の場合、人間が撮影された写真に対して釘を打てばその人物に激痛が走り、写真が車に踏み潰されればその人物も交通事故に遭って死んでしまうという、かなりイヤなガジェットになっています。

 両者を比較すると、「写した人間を操作できる」というアイデアは一緒でも、広げる方向が違うだけで全く違うテイストになってしまうのが凄いよなーとか思ってしまいます。
 というか、多分「i・ショウジョ」でもそのうち、「丑の刻禍冥羅」的なサイコホラーなエピソードは出てきそうな気がします。恋が呪縛に裏返るのは、我々の世界では日常茶飯事ですからね。

「実は私は」コミックス5巻まで読んだ日記

 最近週刊少年チャンピオンを毎週読める機会を得たのですが(ヒント:職場の同僚が買ったものが回ってくる)、今のチャンピオンの中で個人的に一番琴線に触れてるのが「実は私は」です。あまりに面白く感じたので、既刊のコミックスを週に1巻のペースで買い揃えてしまいました。
 本棚がオーバーフロー状態のために電子書籍版を購入して読んでるのですが、電子書籍はあまりに簡単に買えてしまって(金銭的な意味で)困るので、電子書籍は週に一冊だけ買うという誓いを立てています。ちなみに誓った対象はAmazon創業者ジェフ・ベゾスです。嘘。

 物語のメインは朝陽・白神・藍澤を軸にした恋の駆け引き(しかし、みんなアホの子なので駆け引きが成立してない)なんですが、4巻辺りから幼なじみの朱美みかんが猛烈な勢いで追い上げてきて5巻で完全に追い抜いた印象。彼女をこんな可愛くしてしまっていいの? と心配になるくらいです。
 あと、5巻では「黒峰とみかんの子孫」的なバックグラウンドを激しく匂わせた女の子が登場していますが、色々あって彼女がそのうち「うる星やつら」で言うところの諸星こける的な扱いを受けてしまうのではないかと心配です。
 マンガやキャラに対してすら色々心配してしまうのは歳のせいなのか。

絶対可憐チルドレン中学編終了日記

 先週のサンデーを読んだ時に一番驚いたのは、「絶対可憐チルドレン高校生編、今夏スタート!」の文字の下に描かれた、四人組のザ・チルドレンの姿でした。最初観た時は「誰この四人目!? 今更ナオミちゃん!?」とか激しく動揺してしまいましたが、Twitterで「あれは悠理ではないか」との指摘を受け、激しく納得した次第です。ナオミちゃん申し訳ない(何となく)。

 振り返ってみれば、中学生編とはつまるところユーリとフェザーと兵部の物語だったと言うことができると思います。ユーリは彼女の本当にありたい姿であった悠理となり、フェザーは未来を白紙に戻した上で薫たちに未来を託し、そして兵部は幼少期の成長を皆本やチルドレン達と「やり直した」ことで、これまでとは少し違った考えを持つところに至りました。
 来るべき高校生編は、まあ恐らくは皆本と薫を中心とした物語となるでしょう。特に皆本。果たして彼は「自分が育てた少女に惹かれるわけにはいかない」というセカンド童貞の誓いを今後も立て続けるつもりなのか、そうではないのか。彼の選択によって、今は「白紙」となっている未来が黒くなるのか白くなるのか変わってくるような気がしてなりません。
 勿論、ギリアム坊っちゃんが相変わらず捻くれてるのも気がかりです。

 何にしろ物語の再開は夏以降になるとのことなので、その辺を妄想しながら待ちたいと思います。高校生編は専門用語で言うところの「もうちょっとだけ続くんじゃ」になるのか、それとも「MISTERジパング」における本能寺編のようにきっちり物語を終わらせることに全力を注ぐ展開となるのか。何かもうちょっとだけ続きそうな気がする。

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 2
藤子・F・ 不二雄
小学館 (2011-12-22)

「丑の刻禍冥羅」が掲載された大全集はこれ。ヨドバ氏は今頃何やってるんでしょうね


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