サンデー 一覧

マンガとアニメは心に火をつける名言の宝庫!(キリッ)・サンデー45号感想

ハヤテのごとく!

 「たとえ話が全部アニメとか、ホントダメな奴だな
 すみません(何となく)。

 ナギお嬢様ついに開眼そして覚悟完了の回。
 今回の同人誌対決編は、ナギもルカも自分に与えられた運命によって与えられたものではなく、それに抗って自らの手で掴める何かを求めて戦うことがメインテーマとなっているように思えます。そしてルカは己の持って生まれた運命によって与えられたアイドルとしての道を進むことを選び、ナギは己の運命を投げ捨ててまでマンガを描く道を選びました。

 同人誌対決がどうなるかはともかく、己の決意によって道を決められたことは、もともと過酷な運命の元に生まれてきた彼女たちにとってとても幸せなことなのではないのでしょうか。可能性のある若さっていいなあ(今後の可能性が狭いオッサンの感想)。

BE BLUES!

 「真のヒーローは、仲間が絶体絶命のピンチの時に、絶妙に遅れたタイミングで、高いところから颯爽と現れる」という、「ダイの大冒険」におけるヒュンケル様メソッドを実践したかのように桜庭が登場。ついに再び龍とコンビを組んでのプレイが実現することになりました。
 桜庭本人は相変わらずの狂犬っぷりを発揮しており、藍子などは既に彼の態度にドン引きしてますけど、「ああ見えて実は犬が大好き」「おじいちゃんが飼っていた犬を大切に育てているくらいのおじいちゃん子」という要素を提示していることを考えれば、桜庭に対して「犬が好きな人に悪い人はいない」という伝承を適用させようとしていることは明らかです。
 サッカーの試合の方はまだもう一悶着ありそうな予感ですが、最終的に桜庭がただのやんちゃな駄々っ子ではないことが明らかになる感じの話になるんじゃないんでしょうか。桜庭が龍にデレる過程で。

競女!

 難関の試験に合格するために集まった個性豊かなキャラクター達が密室に閉じ込められ、降って湧いたトラブルを皆で解決しようとする展開というと、個人的に「11人いる!」を連想してしまいます(古い)。

 そして、今週も乳首券は発行されなかったんですね…。

マギ

 アリババ君はやっぱり童貞僕達の大好きなアリババ君のままだったんだ! と安心しました。

 この号の「マギ」は、ンもう心底面白かったです。大高先生がたまに描く、こういうどうしようもない話(褒めてます)を本当はもっと読んでみたいんですが、もはや壮大な大河ドラマになった「マギ」にそれを求めるのは、ある意味贅沢なんでしょうね。
 あとモルさんももう少し何とかするべきだと思いました。色々と。

神のみぞ知るセカイ

 天理はありのままの(=ゲームばっかりやっている)桂馬を愛する人物であり、自らは彼に対して干渉をしないタイプだと思っていたのですが、それだけに「悲しいこと、私が半ぶんこするよ!」って台詞には、普段は引っ込み思案な彼女のありったけの勇気と愛を感じてグッと来てしまいました。
 天理はやっぱりいい子ですねえ。息子の嫁にはこういう娘さんが欲しいですねえ(息子?)。

絶対可憐チルドレン

 40号でユーリに封じられたトリプルブーストのトリガーを、実は眼鏡のつるに隠し持っていたという皆本のせこい頭脳的な作戦により形勢逆転、チルドレンのパワーに「フェザー」の力も加わった最初で最後の新必殺技・インフィニティブーストが炸裂。ユーリに施された洗脳を解除すると共に、ギリアムのクローン兵士達のネットワークをも寸断、たじろぐギリアムの前にはついに兵部が! という感じで、ターンオーバーに相応しい逆転劇を演じたエピソードでした。
 唯一気になるのは、兵部の「あの未来がなければ、今これは起きていない。ひょっとしたら、この現在は全て──」という独り言の真意でしょうか。未来を覆すためにこれだけやっても、まだ専門用語で言うところの世界線は変わっていないとか、そういう感じなのでしょうか?

 あとは、自分で「漆黒の堕天使」って言っちゃう兵部は、アニメ世界と変わらずにお茶目だと思いました。果たして兵部とギリアムの決着や如何に。闇でしか裁けない原罪がある(キャッチコピー)。


THE UNLIMITED 兵部京介 06(初回限定版) [Blu-ray]
ジェネオン・ユニバーサル (2013-09-25)
売り上げランキング: 13,311

THE UNLIMITED 兵部京介のBDも完結。11話「嵐の中のふたり」の戦闘シーンで妙に通じあってキラキラしてる兵部とアンディが好きです


アナグルモール連載再開記念・サンデー44号感想

マギ

 あのアリババにすら彼女ができたというのにお前たちと来たら(挨拶)。

 モルジアナの思惑はともかく、あのアリババ君が童貞を脱出したということに衝撃を隠せません。いや何かアリババもトトもウブっぽいのでまだヤッてないかも知れないけど。

境界のRINNE

 何度か言ってる気がしますが、私は四魔れんげが大好きです。
 特に、どう頑張っても不幸にしかならなそうなところと、それに対して全く挫けないところが(褒めてます)。

NOBERU

 物語序盤の敵役であったヒバリをノベルが完膚なきまでに叩きのめした上にフラグまで立てる勢いの話でしたが、今回の見所はやはり清五郎との涙の抱擁でしょう。ノベルとゴールドの枠を交代した時の彼の「演技」は、色々な意味で素晴らしい上に何より面白かったですからね。
 清五郎は大人になったら大成して大役者になるんじゃないかと未だに思ってますが、多分マンガではそこまでは描かれないと思うので妄想で補います。

アナグルモール

 祝連載再開。これで田辺イエロウ先生の「BIRDMEN」が戻ってくれば(個人的に)サンデーは完璧ですよ!

 今回の主役はアルルでしたが、彼女のぽっこりしたお腹はとても柔らかそうで素晴らしいと思います。あの腹から繰り出されるキックは格別でしょうね。ご褒美的な意味で(勿論褒めてます)。

ファンタジスタステラ

 塁のような、実力はあるはずなのにやたらとネガティブで周囲を気にして自分を卑下しているタイプのキャラクターが事実上の主役を張っているのは、サッカーマンガというジャンルではなかなか見られないと思うのですが、そういう性格の割には何か読んでいてもイライラしないのが不思議です。
 ネガティブな発想をベースに常に周囲を気にして慎重に行動しているからこそ、徹平とテレパシーで通じ合うことができるのかも知れません。

競女!

 せっかくのお風呂回だったのにも関わらず、乳首券は発行されなかったんですね…(そこか)

絶対可憐チルドレン

 この回でギリアムがNATOに無理言ってB-2らしき爆撃機を発進させていましたが、個人的にはああいうスタイルの全翼機を見ると無条件に「バトルガレッガ」に登場する銀河一後方に強い戦闘機ブラックハートを連想してしまうので困りました。
 さすがの兵部も、初見でブラックハートのワインダー攻撃を見切るのは至難なのではないかと思われますがどうか(と言われても)。

 それはともかくサンデー44号における「絶チル」は、ようやく帰ってきた兵部を迎えるパンドラ三幹部のそれぞれの態度が見所であったことは間違いありません。
 色々あってツンツンしている態度の兵部に対して真っ直ぐ静かに「自分は少佐が帰ってくることを信じていた」と言って兵部をなだめた真木、逢えて嬉しいのにいまだに素直に態度に出せない葉、逢えた嬉しさを素直に抱擁で表現するけど小言を言うのも(あとついでに賢木を酷い目にあわせるのも)忘れない紅葉と、それぞれの性格が垣間見えていて良かったです。

 危機に陥った兵部を助けて再会する、というシチュエーションは「THE UNLIMITED」にもありましたけど、今回は原作のマンガの方にそれをフィードバックし、原作らしいやり方で表現していると思いました。何だかんだ言っても、今の兵部は彼らなしではもうやっていけないんですよねえ。いいに恵まれて良かったねえおじいちゃん。


マギ 19 (少年サンデーコミックス)

「マギ」のアニメ2期はどこまでやるんでしょうか。各国の英傑が揃うクライマックスバトルは映画で!とかになったりしたらどうしよう(妄想)


フェザーの正体判明記念・サンデー43号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 昨夜Twitterで「9/30を持って株式会社富士見書房が消滅する」という趣旨のツィートを読んだ時、富士見書房が昔ジュブナイルポルノアニメ「くりいむレモン」のノベライズを出してて色々とお世話になったこととか、社会人一年生だった頃に「ドラゴンマガジン」を職場で堂々と読んでいたこととか、「ソード・ワールドRPG」を友人たちとプレイしつつ今で言うところの厨二的な妄想に耽っていたこととか、「スレイヤーズ!」を読みつつ今で言うところのラノベ作家を夢見たりとか、今で言うところのいわゆる黒歴史を色々と思い出してしまって辛くなったんですけど、こういう時こそ

 『不幸な過去は取り消せません。しかし、そこから生まれた未来が良いものであるなら、過去はただ不幸なものではなくなるはずです

 という「絶チル」のハンゾーの言葉を思い起こし、自分の過去を肯定して未来を創る力にする努力をしなければならない、と決意を新たにした今日この頃です。

 こんにちは(挨拶)。

 そういう事例はともかくとして、今回のエピソードでは「絶対可憐チルドレン」全編に渡る大きなテーマの一つである『無駄な過去なんかない』が、ここに来て改めてフィーチャーされている印象を受けます。

 未来の世界で一度「仲間たちが沢山死んでしまい、自身も愛する男性に撃ち殺された」経験を踏まえて過去に戻ってきたフェザー=未来の薫は、「過去に囚われたまま先に進めなくなっているユーリと兵部を救う」ためにこの時代にやって来たことが、今回の話で明確になりました。辛い過去があるからこそ今の自分があり、過去を踏まえて未来を作ることこそが大切である──というテーマは、かつて小学生編の最期のエピソードで子供になった皆本が身を持って経験したことではあるのですが、それを同じテーマを中学生編のクライマックスであろう今回のエピソードに持って来てますね。
 ただ、ユーリと兵部はご存知の通りかなり半端なくハードな過去を経験してきているので、両者に「無駄な過去なんかない」ことを納得させるのは、フェザーを持ってしても相当困難なんじゃないんでしょうか。

 兵部には彼のことを心から愛している(性的な意味ではなく)真木を初めとしたパンドラの愉快な仲間たちがいるので、自分の過去の行いは憎しみを生んだだけではないことを判ってもらえそうな雰囲気なんですけど、ユーリの方はまだもうひと押し足りない気がします。薫たちが「悠理」の記憶を取り戻す、何らかのきっかけが欲しいところです。

 あと今回感心したのは、「黒い幽霊の娘」として人工的に産み出されて家族の愛情というものを全く受けてこなかったユーリと、過去にあまりにも色々なことがあったおかげで「憎しみを肉染みに変えるんだ!」的な感情だけで動いている(と自身で思い込んでいる)兵部の二人は、「過去に囚われている存在である」という意味で一緒であると、読んでいて気づかせてくれたことです。
 おかげで、このエピソードでユーリの話と兵部の話を並行に進めるのは何故なんだろうかという疑問が解けましたよ。

絶対可憐チルドレン 36 マグネットシート付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

限定版だけの「希望ページのサイン入り生原稿10名プレゼント」も行います!
なんやて!(ガタッ)


スポンサーリンク
1 70 71 72 73 74 75 76 192