サンデー 一覧

最近のBE BLUES! 感想列挙

BE BLUES!

先週(42号)

 本筋は、龍が壮大なスケールの大怪我をしてそこからリハビリして復活を遂げたことを知った九重の心の中にフラグが立ったというお話でしたが、個人的にはむしろミルコおじいちゃんが大活躍した回として印象深いです。

 九重に対して「若いんだ…行けるだろ!」と凄みを効かせて恫喝した後に「ココノォエ!ガンバレ!」と激励するミルコおじいちゃんの姿は、旧ユーゴスラビアでナショナルチームを率いていたであろう名監督の鱗片を伺わせるに十分でした。
 物語の中ではまだ明確にミルコが旧ユーゴの代表監督であったことは他の登場人物に明確には提示されていないと記憶していますが、でもまあ彼のモデルはオシム元日本代表監督であることは明らかなので、こっちでも多分そうです(決めつけ)。

 もしミルコが元代表監督であった場合、武蒼の監督とかが見れば間違いなく素性がバレると思うんですけど、もしそうなったらおじいちゃんどうするんでしょうか。「裸の大将放浪記」の山下清のように、身分がバレた途端に逃げ出してダ・カーポが歌う「野に咲く花のように」が流れだしてドラマが終わるんですか?(終わりません)


先々週(41号)

 本筋は、ミルコおじいちゃんが急造のFチームに仕込んだ「ボールをロストしたら5秒間だけチェイスする」守備が功を奏してチャンスが生まれた! というお話でしたが、個人的に注目するべきだと思ったのはやはり冒頭。
 ミルコの通訳を買って出た藍子が、自分のことをまるで覚えていなかった龍に対して「やなやつやなやつやなやつ!」(要約)とムカついているシーンが白眉でした。
 これはつまり、いずれ藍子が龍にデレるサインであることは、現代少年マンガにおける不文律ですよね。ですよね。

 龍はそういう方面には極めて鈍感なボンクラな上、同棲中(語弊)の優希と「自称彼女」のアンナというツートップにマークされていることを考えると、恋愛方面の先行きは極めて絶望的だと思われますが、まあ彼女には頑張って欲しいです。「挫折で失うものがある。だが、はい上がることで新たに得る力もある。」とミルコおじいちゃんも言ってますし(挫折前提)。


先々週週(40号)

 本筋は、桜庭(の飼い犬が)が物欲しそうにヨダレを垂らしつつ龍たちのサッカーの試合を横目で観ながら通り過ぎる、というお話でしたが、個人的に注目するべきだと思ったのは、やはり優人。
 藍子から突然「優人くん」と名前を呼ばれてドギマギしたものの、その直後に自分が彼女から名前を覚えてもらってすらいないことを悟って急激に落ち込む一連のシークエンスが、何かこう女子慣れしていない男子にありがちな挙動不審っぷりを再現していて面白かったです。

 「意中の相手から名前を覚えてもらっていない」状況は藍子における龍との関係と一緒ではあるんですけど、優人が藍子に対して好きとか何とか告白するビジョンが全く浮かばない上、藍子にとって優人は「恋敵の片割れ」という立場に陥る可能性もあることを考えると、何か状況は藍子以上に絶望的です。
 が、まあ彼には龍にはない「女子に興味はあるけど、女子からは特段モテないし相手にもされない」という、実際の人生においては得しないけどマンガのキャラクターとしては(コメディリリーフとして)有用なスキルを持ちあわせている訳であり、そういう意味でも頑張って欲しいです。「挫折で失うものがある。だが、はい上がることで新たに得る力もある。」とミルコおじいちゃんも言ってますし(挫折前提)。


BE BLUES!~青になれ~ 11 (少年サンデーコミックス)
田中 モトユキ
小学館 (2013-09-18)

コミックス最新刊は龍が高校の公式戦デビューを飾ったエピソードが収録されている模様。龍が再び返り咲けるのは何時になるのかなー


さよなら京介少年記念・サンデー39号絶チル感想

 コミックス35巻を買ったんですけど、表紙裏の4コマで「財団」についての極めて重要な設定が明かされたことに驚きました。
 念のためですが、「重大な設定」とは「財団」の設立者がソフィー王女であることであり「ユウギリは可愛い」の方ではないです。ユウギリが可愛いのは既に既知の事実です。

 そしてサンデー39号の感想なのですが、「京介」がその姿を失って消滅した今、本来なら「京介」が兵部に伝えるはずであった『子供時代の子供らしい幸せな思い出』の経験を伝えるのは、京介から皆本の役目になったんだろうな、という点でした。

 皆本が語っていたように、本来京介を皆本が直接預かったのは、兵部に欠如している「子供時代の幸せな思い出」を京介に経験させ、京介と兵部の融合後にその経験をフィードバックさせて復讐の鬼と化している兵部に考え方を改めさせるチャンスを作ることであったと思われます。
 京介がユーリ(というかギリアムの策略)によって破壊されてしまった今となってはもうそれは叶わない計画となってしまいましたが、それ故に、京介少年と最も親密に接した大人であり、彼が普通の子供としてどんな経験をしたのかを一番客観的に知っている、京介の「保護者」であった皆本こそが、兵部に京介の記憶と意志を伝えるべきなのではないのでしょうか。

 兵部がこの世界に戻って来た時、皆本は「京介が兵部に届けたかった記憶」を兵部に伝える義務がある。それが一番彼ら二人にとって良いことなのではないかと思っています。エスパーとノーマルの破滅の未来を避けるためには、皆本と兵部はどこかでお互いを理解しあって手を繋ぐ必要があるとはずなのですが、京介の存在が両者の理解の媒体となって欲しいなー、と個人的には思ってます。

 あとユーリはいまだに薫たちに対して過去の記憶を封じることで心を閉ざしていますが、ここは一つコミックス35巻でハンゾーが言っていた

「不幸な過去は取り消せません。
 しかし、そこから生まれた未来が良いものであるなら、過去はただ不幸なものではなくなるはずです」

 という名台詞を思い出して、自分が「黒い幽霊の娘」だった過去を自分自身で赦し、薫たちと共に新しい未来を作っていって欲しい所存です。

 なお、自分にとってハンゾーというキャラは、初登場時に不二子とタイマンでおしっこ我慢バトルを繰り広げたシーンが脳裏にあるせいか、コミックス35巻の妙にカッコ良いハンゾーの姿を見ると何故か妙に困ります。どうしましょう(と言われても)。


絶対可憐チルドレン 35 ミニクリアファイル付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

ユーリ×ナイ派の私としては、最終的にユーリとナイが平穏に暮す未来を観たいです><


主にサンデー38号神のみ感想

神のみぞ知るセカイ

 美少女ゲームクソゲー列伝!(挨拶)

 今週は月夜と栞がキャッキャウフフする幕間喜劇でしたが(ややウソ)、先週のサンデー38号は、ついに桂馬が幼少期のちひろと歩美に遭遇する展開でした。
 まだ色々とひねくれていない、綺麗なちひろは可愛かったです。ちひろマジ天使。

 で、桂馬はかつて「女神」を探すためにこの二人を攻略、三角関係の泥沼的な展開を繰り広げた挙句、結果的にちひろを「女神」がいないという理由でこっぴどくフラざるを得なくなる結末となりましたが、もし桂馬がこのまま「使命」を遂行して女神を元の宿主に宿す正しい未来に世界を導いたとしたら、やがてちひろは(女神を宿していないが故に)歩美と泥沼の三角関係をもう一度繰り広げた挙句、桂馬にもう一度こっぴどく振られてしまう未来が待っていることになる訳です。
 今回、桂馬が先へ進むことを拒否したのは、やっぱりアレをもう一度やることが判っている未来がやって来るのが嫌だからというのは、確実にあるんだろうなと思いました。桂馬にとって、ちひろとの一件はやはり相当堪えているに違いありません。

 結論としては、個人的にはちひろをこっぴどくフッてしまったあの時のことをまだ引きずって悩んでいる桂馬の姿が拝めたので満足してます。それだけ、桂馬のなかでのちひろのウェイトが大きいことを意味してますからね。
 ちひろはやっぱり、桂馬を「神」ならぬ人間の座に引き戻す、正真正銘の人間の女の子なんですよ。笑顔は天使ですが(←ドヤ顔でタイプしておわり)。


神のみぞ知るセカイ 19 (少年サンデーコミックス)

いつ読んでも19巻ラストはグッと来ますのう。アニメでもラストのライブシーンを観たいですのう


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