感想 一覧

新時代における美少女介護作品の旗手となるか!?(何それ) サンデー9号「リオンさん、迷惑です。」感想

リオンさん、迷惑です。

 単体で社会に出ると数分も持たずに不適合を起こして死んでしまいそうな女の子の世話を諸般の事情で押し付けられ、強制的に同棲することになる系の物語を、個人的に「美少女介護モノ」と呼称していますが、「リオンさん、迷惑です。」もその部類に入ると認識しています。介護の対象は美少女ではなく幼女ですが。
 こういった作品が掲載されるということは、サンデーの主力読者層もそろそろ「娘が欲しい」と思ってるおっさんになって来ているのかも知れません。少なくとも私はそうです。

 これは美少女介護モノなので、基本的には自称悪魔っ子のリオンのウザ可愛らしさを愛でるマンガだと思うんですけど、個人的には眼鏡っ子悪魔のブルーベルが出てきてからこの作品にかなりヒートアップして来ている感があるので、自分はやっぱりこういう子が大好きなんだよなと己を再認識しているところです。
 何かこの子、今時の悪魔としてもかなり非常識なリオン相手に、今後ものすごく苦労させられそうな予感しかしないんですけど、そういった苦労性かつ薄幸そうなところにも、何かこうクるものがあります。

 あと、ブルーベルもいざとなったら大人モードに変身したりできそうですが、彼女が仮に大人になっても、リオンとは違っておっぱいが小さいままのは確定な雰囲気があります。何故でしょうか(と言われても)。


WONDERLAND MUSEUM 1 (少年サンデーコミックス)
浦山 慎也
小学館 (2012-11-16)

浦山先生がサンデーSで連載していた作品。好評なレビューばかりで読んでみたくなりますね


金に執着する汚い大人登場記念 サンデー9号「トキワ来たれり」感想

トキワ来たれり!!

 今回の敵である源術師のおっさんですが、現金を媒体にソーサリーを使う能力は「金の額の多さがそのまま術の強さになる」という意味で視覚的に判りやすいですし、また能力を使う度に現金を消費するもったいなさは我々一般人にも心理的に同調できることもあり、マンガに出てくる能力としてはとても面白いんじゃないかと思いました。
 それに現金を能力にすることで、「金に執着する汚い大人」ってキャラ付けも自然にできますしね。私も汚い大人なので、たかが子供相手に万札を消費する勿体なさには凄く共感できます。

 あと、1万円札の持ち方がちょっと「GS美神」の破魔札っぽいところもグッと来ました(ファンサイト要素)。破魔札も値段が高いほど威力が高くなるという点においておっさんの能力と似ているとも言えますし、何より金の力を能力の根源にすることによる「金に執着する汚い大人」という性格付けは美神令子と方向性が一致しているとも言えます。多分。

 何にしろこのおっさんはここで死ぬのは勿体無いくらい面白いというか、この能力だけで別のマンガを一本作れるくらいだと思いますので、もうちょっと頑張って欲しいなと思いました。最期で真っ二つにされてるけど。

 トキワがようやく主人公らしくなって来て、ちょっと頼もしく思えました(本来の感想)。

史上最強の弟子 ケンイチ(60) (少年サンデーコミックス)

ケンイチ最終巻となる61巻とトキワ1巻は2月に同時発売。狙ってますねえ


THE UNLIMITED -三宮紫穂-(←強そう) サンデー8号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 薫は小学生の頃から「超能力が暴走して手が付けられなくなる状態」の危機を内包していたキャラではあるのですが、彼女同様に葵や紫穂も能力が強すぎてついに自らをも滅ぼしてしまうレベルにまで到達してしまったことが明らかになったエピソード。

 自らの能力を自らの意志で制御できずに暴走させてしまい、結果自分もろとも果ててしまう可能性を抱えて戦うというのは所謂能力バトルものの定番パターンですが、「絶対可憐チルドレン」もいよいよその領域へ本格的に足を踏み込んで来たという印象です。
 葵や紫穂の能力は行き着く先が「自己破壊」なのですけど、薫の場合は能力が能力なだけに下手すると周囲の重力を極限まで歪めた結果、重力の特異点が発生してブラックホール化してしまうんじゃないんだろうか? と心配になって来る程です。もし地上でブラックホールが発生したら勿論地球はおしまいであり、文字通りの「破壊の女王」になってしまうことは必至の有様。

 つまりチルドレン達は自らの能力を制御できなくなって周囲を巻き込み崩壊してしまう、所謂「邪気眼」をリアルで装備したのと同じ状態であると言えます。中二病患者の誰もが夢見る、「死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」っていうアレですよアレ。チルドレン達は、あのセリフを本当に口にする真っ当な資格を得たんですよ。ステキ!(ダメ)

 また、既に彼女たちの能力に対してリミッターが効かなくなって来ているということを皆本が言ってましたが、これはもし彼女たちの能力を解禁したら、文字通り誰にも彼女たちを止める者はいなくなることも意味しています。彼女たちが何らかの意志を持って本気で行動を起こしたら、皆本を含めて誰にもチルドレン達を止められる者はいません
 果たして彼女たちは、自分を破壊する程に強くなってしまった、誰にも止めることができない力で、何をするつもりなのか。あるいは何をするべきなのか。そしてそれを知った松風君はこれからどうするのか。その辺りが高校生編のチルドレン達のテーマになり得るのではないか、という気がします。

 高校生編はこれまで松風君をメインに「チルドレンとどう関わっていくのか」を描く構成の話が多かった感じがしますが、ようやくチルドレンがメインのエピソードがやって来てくれた! という感じがします。彼女たちがメインの話を読めるのは、個人的に嬉しいですね。内容はかなり深刻なんだけど。

絶対可憐チルドレン 40 (少年サンデーコミックス)

39巻までと40巻とでは、絶チルのロゴのフォントが変わっていることに気付いた(おそい)


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