感想 一覧

もはや1週遅れがデフォルトなのが申し訳ないサンデー15号感想

クロスゲーム

 久しぶりに掲載されたはずなのに、何かこのマンガがサンデーに載っていることを自然に受け入れている自分に気付いて愕然(何となく)。あだち充作品とサンデーという雑誌の融合性の高さはやはり異常。高橋留美子先生のマンガも、多分同様に受け入れられるんだろうなあとか思いました。
 次号に掲載される、あだち充VS高橋留美子の読み切り(まちがい)も楽しみです。

神のみぞ知るセカイ

 今回のターゲット・月夜が駆け魂の影響で身体が人形サイズになっちゃったの巻。これは人形フェチ向けの演出というよりは、むしろ身体のサイズが縮小された女性の姿に悦びを感じる、いわゆる小女子フェチの人にとっては堪らないシチュエーションなのではないかと推測します。小さくなっちゃった女の子のお世話をするだなんて、世の小女子フェチ垂涎の状況ですよ!(多分)
 あと桂馬の学校の生徒達は人形を抱えた桂馬を見て「やばい…やばすぎる…」とか言ってましたが、ドール趣味は本気でやると手間と時間とコストが恐ろしい程必要となる極めて高貴な趣味であり、むしろ「ドールやってるなんてすげえ!」と素直に賞賛するべき。みんな一度秋葉原ラジオ会館6階のボークスショールームへ行くべき。

アラタカンガタリ

 カンナギが配下の「鞘」を続々奪われたり配下の領民を殺されたりして大ピンチの巻。
 このマンガにおけるカンナギというキャラクターの役割は、「ドラゴンボール」におけるヤムチャのような、主人公のライバルというよりはやられ役というか咬ませ犬と言った方がピッタリ来るタイプの三枚目キャラだと思っていたんですけど(ひどい)、部下からは慕われてたり、かわいそうな幼女を拾って育てていたりと、ちょっといいとこもあるというフォローがなされてて良かったねと思いました。
 いや全然状況は良くないんだけど。

はじめてのあく

 明るく乱暴なキョーコには実は暗い過去が! みたいなのを臭わせるエピソード。今回でちょうど10話目なので、コミックス1巻を締めくくるために今後を臭わせるちょっと重めの話を持って来たなとか推測したんだけどどうか。
 あと、彼女の暗い過去の原因が明かされるのは、多分連載終了間際くらいになるんじゃないかなと推測したけどどうか(どっちもどうでもいい感じ)。

 なお、自分の脳内では藤木先生は恥ずかしがり屋さんということになっているので、最後のページの「今度やったらお・し・お・きダゾ!」ってキョーコを描いてる時の藤木先生は、きっともの凄く赤面して恥ずかしがっていたということになってます。これは決定事項です。

金剛番長

 金剛兄が「日本番長」を名乗って東京タワーをブッ壊し、全てを破壊した上で日本を再生させるという究極の精算主義的行動を宣言。ついに連載当初の建前であった「23区計画」は今回を以て完全に崩壊、物語は金剛兄弟のバトルを中心とした完全に新しい局面に入りました。
 今回の展開は、金剛兄の子供を育てているサソリ番長が登場した辺りから計画されていたんじゃないかと思いますが、「23区計画」そのものをひっくり返しに来るとは大胆だなあと思いました。

 ただ基本的に「金剛番長」というマンガはあらゆる道理を「知ったことかー!」のひと言で覆す無理が横行することを良しとする作品なので、こういう展開も基本的には全く問題ありません。個人的には「暗黒生徒会」という単語を見るだけでゾクゾクしちゃいますね。だってアンタ生徒会なのに暗黒ですよ? しかも金剛兄ってもう「生徒会」とかいうじゃないはずですよ? 凄くね?(何これ)

アーティストアクロ

 デコがアクロといちゃいちゃしてる間(語弊)、我らが「お坊ちゃん」ことスバルは文字通りの死闘を繰り広げていたの巻。バテバテになってハァハァ言わされてるのにあくまで強気なスバルは著しい萌え対象であり、バロックが思わずいたぶっちゃうのも致し方ないかなと思いました(ひどい感想)。

 そしてスバルの「相手の言霊を暗示に使う」能力って、スバルに対する挑発や悪口をそのまま相手に突き返すことが可能になる訳で、これはかなり強力な技なのではないかと思います。スバルは小生意気な上で強気であるという、ついつい言葉攻めちゃいたくなること請け合いなキャラなので特に(ひどい感想)。


WBC第一ラウンド突破記念・サンデー14号感想

結界師

 13号に掲載された「結界師」の最後のページ、七郎に唐突に謝られた時の時音の「はぁ?」って言いたげな微妙な表情がたまりませんでした。あれはふたばちゃんねるで煽り画像に使えるレベル!(そういう褒め方はどうか)

 そして14号では、その七郎と時音が喫茶店でデートしてる(ようにも見える)ところを見つけて動揺する閃が面白かったです。やってることが「イケメン男子とデートしてる時音を監視する」時音の同級生とレベルが変わらないところなんか特に。更に閃は単身デートの現場に乗り込んで時音を連れ出して修羅場を演出するという、時音の同級生が大喜びする場面を演出する始末であり、おそらく明日は学園中の女子の間で「時音が年下の男と修羅場ってた」噂が蔓延しているに違いありません。
 良守や正守がシリアス一直線な路線に突き進む一方、閃と時音は何かすっかりコメディーリリーフ要員になりつつありますね。微笑ましいことです。

神のみぞ知るセカイ

 天文マニアで人形マニアでニヒリストで美しいものが大好きなドリーマーの引きこもりという、かなりパーフェクトに近い困った属性を持った新キャラ・九条月夜が登場。前回の長瀬先生とはまた違った意味でマンガ的なキャラだと思いました。
 「現実にはあり得ない理想を追い求める」という意味において、彼女と桂馬は似たもの同士であるような気がするのですが、そういう女子に限ってファーストコンタクトは最悪だったりするのも、またお約束というもの。エルシィの「呪い」も含め、今回は前回とは打って変わった良い意味でのマンガっぽい展開が期待できそうな感じ。

 結論:よっきゅんに涙できる桂馬は神。

ハヤテのごとく!

 ハヤテの天然ジゴロっぷりは大概ですが、西沢さんのお嬢さま方からの惚れられっぷりにも中々すごいものがあるよな、と思わせるエピソードでした。
 ヒナギクとナギという二強ツンデレキャラに心を開かせてしまう彼女の人間力は、もはや侮れません。どこまで強くなれるんだ君は。

月光条例

 小さい女の子が「デストローイ! デストローイ!」と叫ぶ姿に私なんかはもう心底グッと来てしまうのですが、誰か私のこの感情に名前をつけて下さい。多分ロリコンとは違うと思う。

アーティストアクロ

 「15歳差の恋…素晴らしい! やっぱ年下だな!
 35歳の男性が20歳の女性と恋に落ちるのはそれなりに格好良いと思うのですが、アクロの場合は仮に彼が35歳になっても10歳未満の女子にしか興味が沸かなさそうな感じであり、正直このご時世的にはややヤバい性癖なのではないかと憂慮する次第です。
 がんばれデコ(何)。

読み切り:少年サンデー創刊物語

 それなりに劇画が入ってる編集者と、明らかに藤子Fタッチで描かれた手塚・藤子の漫画家陣のギャップが印象的でした。「神」のレベルに達している漫画家のオーラを、あえてマンガタッチで描くことで表現しているようにも思えます。
 「ワイルドライフ」で動物がコミカルタッチで描かれていたのと同じ手法でしょうか?(その例えはどうか)

 同じ発売日で創刊当時から常にライバルとして競ってきたサンデーとマガジンも、今では発行部数でダブルスコアを付けられている状態に。
 「月刊少年サンデー」や「クラブサンデー」は、現状を打開するための岐路を探す手段なのかも知れませんね。とかキレイにまとめておわり。


12号サンデー感想列伝

やおよろっ!

 あの「冷やし中華はずかしめました」の人がまさかの週刊連載化。「うすい胸…うすい腰…うっすい尻…」とか普通に言ってる「はじあく」といいこれといい、今年のサンデーは何かこう思い切り方が違う気がします。
 万物擬人化マンガということで、個人的にはよく腐女子の人達が思考実験として語っている「鉛筆と消しゴムはどっちが攻めか」というテーマを美少女に擬人化した上で百合っぽくやって欲しいなあ、とか思ったんですけど、でもこれの作者のなつみん先生はカワイイ絵柄で風俗っぽいベッタベタなオヤジギャグ的ネタを平気で繰り出してくる人なので、そういう方向に期待するのは間違いですね。すみません(何)。

神のみぞ知るセカイ

 長瀬先生編完結。このエピソードについては既に作者のサイトで解説が加えられていますが、個人的には「現実には理想が足りない。理想の結末が必要なんだ」という言葉が「現実」に対して絶望しているはずの桂馬の口から出てきたことが、今回の物語の一番大きなポイントなのかも知れないとか思いました。彼は現実に絶望しながらも、でもまだそれを打ち破る何かを期待しているのかも知れません。
 あと今回は終わり方が美しすぎます。このマンガが「神知る」でなくて普通のラブコメマンガだったら、ここで連載終わってますよ! というくらい美しい。更にもしこのマンガがエロマンガだったら、次のページからはさぞやエッチな展開が(略)。

はじめてのあく

 明らかにこれまでとは異質な変なキャラが登場。まだ連載序盤なのにこんな変態出して大丈夫なのか。明らかな変態を出すことで、キョーコに「ジローの方がまだマシ」とか思わせる展開なのか。
 というか、キョーコの回りにはこんな男しかいないのか。いないんだろうなあ。女もユキちゃんとか変態だしなあ。

オニデレ

 正の絵がリアル過ぎて吹いた。

アーティストアクロ

 デコ覚醒の巻。デコがアクロに対する自分の本当の気持ちに気付いた時、ついにデコは真の覚醒を遂げた! っつう感じで、「絶チル」のパティならずとも頬を赤らめちゃうくらいのラブラブエピソードでした。こんな展開を待っていたよ!
 最後のページの最後のコマなんか、きっと次のシーンではデコはアクロにお姫様抱っこされるに違いありません。このまま結婚しちゃうといいと思うよ。

読み切り:國崎出雲の事情

 このタイトルって、「八神君の家庭の事情」リスペクトなのでしょうか。
 テーマとしては女装モノに属すると思います。普段は女装が似合う男子なんだけど、変身すると完璧な「女形」になっちゃうというニュースタイルのヒーロー(ヒロイン)像は、「こんなカワイイ子が女の子のはずがない」的なノリが大喜びされる現代に似合ったものなのかも知れません。
 これで主人公に「女装するのは恥ずかしいけど…でも…(ポッ」的な要素がちょっとだけ混じれば完璧ですね!(ダメ)


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