絶対可憐チルドレン 一覧

今週は休刊なので感想が一週遅れても何ともないぜ的サンデー42+43号絶チル感想

 今更の話題になりますが、大阪紀伊國屋書店で行われた椎名先生のサイン会は、好評のうちに無事終わったようで何よりでした。会場の詳しい様子などについては、こちらの感想掲示板に参加された皆さまがコメントを寄せて下さっている(ありがとうございます!)ので、そちらを参照して下さい。
 今回は当選者の選択の仕方から転売屋対策に至るまで、全体的に東京大会の実績を踏まえて運営が改善されている印象を受けました。関係者の皆さま、本当におつかれさまでした。

 展示会そのものも、開催された店舗が違う(東京はゲーマーズ秋葉原店)こともあってか、東京会場とは雰囲気がかなり違ったみたいですね。大阪行ってみたかったなあ。家からだと大阪はさすがに遠いからなあ。現実世界に葵がいないのが悔やまれます。

 以下、サンデー42+43号の感想。

絶対可憐チルドレン

 話の方は、今回から夏期休暇キャンプ旅行編開始。「フェザー」にキスされて唇を奪われた皆本に嫉妬してヤンデレキャラ化した薫の怒りを鎮めるために皆本が旅行プランを作成したものの、「人数が多い方がチルドレンも喜ぶ」という全く見当違いの見込みを立ててしまったため、怒りを鎮めるどころか祟られる勢いになってしまったというアレな展開に。
 今回は何か賢木まで巻き込まれているみたいですが、皆本が女心を全く理解できないことは既に「試験に出る超能力」編の最後で賢木が皆本に恋の課外授業を化した時に判っているはずなので、その辺もうちょっと事前にフォローできなかったのか? という気もするのですが、まあここまで巻き込まれてしまったらもはや手遅れなので、もうこうなったら皆本と一緒に爆発するしかないですね。ご愁傷様です。
 あと個人的には、この騒動に巻き込まれてしまったティムバレコンビがもの凄く可哀想です。何か彼らもう死んじゃいそう。彼らがもしこの過酷なキャンプを生き延びて生還できたとしても、「女はおっかねえ」というトラウマを仕込まれて更に二次元に逃避しかねません。がんばれ(何)。

 とりあえず今回のエピソードは皆本があの時の事情を説明して薫の怒りを解くことが必至というか、そうじゃないと皆本を含めた周囲のキャラが死ぬこと必至なのですが、でも皆本のボンクラっぷりは並大抵ではないので多分無理だと思います。

 あと前回のまとめパートでは、悠理が薫達への友情のためにここに居たいという意志を持ったことが改めて提示されたこと、そしてそれに対して「薫にレアメタルを渡してオーバーブーストのデータを得る」今回の作戦に失敗したことでユーリがまずい立場に立たされたことが、今後の展開に対して留意するべき点でしょう。
 役に立たないと判断すれば例え「黒い幽霊の娘」を自称するユーリであろうとも切り捨てようとするブラックファントムのおじさま(個人的コードネーム:バビッチ佐野)の腹黒さがステキ。いつかその姿を表して皆本と対決する暁には、パティにおじさま×皆本のカップリング妄想をしてもらえるくらいの格好良さを期待したいです。


来世ではオレも女子になって女の友情を育んでいきたいと思ったサンデー41号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 それはともかく、皆本ってコーヒーの入った紙コップの持ち方が独特ですよね?(挨拶)
 そういうアレで、今更ですがサンデー41号の感想です。

 今回は、とにかく悠理の「私は薫ちゃんが大好き!」に尽きます。初めてこの回の「絶チル」を読んだ時は、正直唸らされました。
 勿論「薫に抱きつく悠理がエロい」とかそういう性的な意味で唸ったのでは決してなく、今回の話の落としどころを此処に絞って来たかー、という意味でです。

 「フェザー」の正体は結局今回は判らずじまいでしたけど、その「フェザー」は悠理という人格をミラージュ・ファントムから自由にさせる意志を持っているということは、今回のエピソードで明確になりました。
 フェザーというのは「羽」という意味ですが、このマンガにおける羽は(チルドレンのトリプルブースト時の演出時にも「天使の羽」が出て来ることからも判るように)エスパーが「何処にでも行けて、何にでもなれる自由意志の象徴という意味合いを持っているものと解釈できます。ブラックファントムに心身共に囚われている悠理を、フェザーは「解放」しようとしているのでしょう。
 ですので、今回悠理が自分の意志で「薫を好きだ」と言ったことは、非常に大きいです。彼女は自分自身の意志を、おそらく初めて表現することができたのです。自分の意志を持った彼女は、その意志を実現させるための「自由」を渇望し始めることでしょう。

 おそらく今後、フェザーとミラージュ・ファントムによる悠理の争奪戦は、(フェザーが惚れ込んだ)皆本を巻き込む形で更に発展していくのではないのでしょうか。皆本もまたやっかいな女性に惚れられてしまったものですが、まあ彼はそういう運命なので致し方ないですね。「大いなる力には大いなる責任が伴う」理論により、モテる男は自分がモテることに対しても責任を取らなければいけないのです。

 あと今回の薫の私服を初めて見た時は、普段着にしては随分とパンクな格好だなあと思っていたら、最後の方でクラウザーさんのマスクを被って登場→そのままガールズバンドのボーカルに、という流れになったので納得。
 そして「Strings」の歌詞は、「Over the Future」のポジティブな側面を更に拡張したような、明るく楽しい曲という印象です。コードも載っているので、実際にコードに併せて歌ってみた人が日本に五人くらいいるはず。もし「Strings」のフルコーラスが掲載される日が来たら、ぜひ「ニコニコ動画」などで公開して下さい。中学生女子で構成されたガールズバンドなら完璧です。


賢木は6巻で不二子と再会するまで騙され続けていたのか…(´;ω;`) サンデー40号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 黒巻姉さん…(´;ω;`)ブワッ
 遅くなりましたが絶チル感想です。

 今回の焦点は、勿論ユーリの第四人格さんこと「フェザー」が皆本にキスしたこと。というか、より正確に表現するなら皆本がフェザーに唇を奪われたこと。敵か味方か正体不明の仮面キャラからいきなりキスされて赤面しちゃうだなんて、やっぱり皆本さんはどこまでも乙女です。何という堂々たるヒロインっぷり。流石です。

 あの時、皆本はフェザーに拘束されながらも「一緒に来てもらうぞ! それが君のためでもあるんだ!」と相変わらずのエスパー保護欲を発露させてましたけど、結果的にそれがフェザーの中の保護されたい欲求(後の皆本が「心のどこかでSOSを発している」と表現した感情)を自覚させてキスに至らせたとも考えられる訳で、あの局面ではああすることがフェザーに対するフラグを立てるという意味においては最善の行動だったと言えます。フェザーに唇は奪われたけど、逆にフェザーの心は奪った皆本。格好いいですね。代わりにチルドレンからの信頼は失いましたが。
 でも、チルドレン達も皆本が乙女だということは判っている訳ですから、そろそろ「皆本が女に迫られる」ことはあってもその逆は絶対にないことに気付くべきだと思います。紫穂は多分気付いててからかってるっぽいですけどね。皆本に盟神探湯仕掛けるとかマジハンパない。

 今回の話からすると、「フェザー」はユーリの人格が分裂したものというよりは、元々レアメタルのイヤリングに宿っていた別の人格がユーリの体を動かしていると考えるべきであり、今後の悠理/ユーリを巡る物語は「レアメタルに宿っていた元の人格は誰なのか」が焦点になると考えてよさそう。
 今回のエピソードはとりあえず次回でほぼ完結するっぽいので、次回でどこまで謎が明かされるのか気になります。あとは「Strings」の歌詞も気になります。二番までフルコーラスってどれだけ本気なんだ。

 ちなみに今回薫が川底に隠れていた念動力者を気絶させた技は俗に「ガッチン漁法」と呼ばれているもので、水辺にある岩をハンマーとかで叩いて衝撃波を起こし、周囲の魚を根こそぎ気絶させて捕まえるという、たいへんに環境によくない漁法です。よい子は真似しない。
 個人的には、安永航一郎先生の「海底人類アンチョビー」のクライマックスにおいて、海底人類を全滅させる目的で使用されたことで有名です(古い)。


スポンサーリンク
1 38 39 40 41 42 43 44 51