MAJOR 2nd一覧

アニメ版「GS美神」ブルーレイ発売決定記念 サンデー21号感想

ガード不能攻撃
双亡亭壊すべし

 先週の話になりますが、紅さんが清一に対して空中ダッシュで飛び込んで両手でドスを首筋と胸元に全力で刺すという、誠一に対して明確な殺意しか感じない無慈悲な必殺技にグッと来ました。ここでいう必殺技は、文字通りの人を確実に殺すための技です。
 殺意を抱えてドス持って突撃する女学生とか、もう最高じゃないですか。最高ですよね?(感想)

 あと、彼女はカラーページで乳首を晒したのにも関わらず、空中ダッシュ中はスカートが一切捲れずパンツが見えないようになっていたのにもグッと来ました。ここぞというところで乳首は晒しても戦闘時にはあえてパンツは見せないところが、藤田先生の奥ゆかしさなんでしょう。多分。

 物語としては、双亡亭に対する殺意の波動に目覚めた紅の弟の緑郎くんが、このまま清一と共に鬼と化すのか、それともその前に務と紅が彼を人間の領域に押しとどめられるのか、まずはその辺が見どころになって来たと理解しています。
 ただ、弟のためなら殺意を持ってドスを振り回す紅が既にかなりアレな感じなので、緑郎が人間性を維持できるかどうかは務の活躍にかかって来ていると思われますが。

MAJOR 2nd

 腰の持病を抱えながらも、緩急を交えたピッチングで対戦相手を封じ込めてきた玉城が、ここぞという時に温存していた「勝負の切り札」の超速球を、野球の才能あふれる光が難なく打ち返してホームランにしてしまった回。

 「MAJOR 2nd」は主人公の大吾が野球の才能に恵まれていないこともあってか、「理論に裏付けられた練習を続けることで技術が向上し、野球が楽しくなっていく」堅実な路線が基調だったと思っているんですけど、スポーツは練習を続ける努力も大事だけどやっぱり才能が必要なんだよ! ということなんでしょうか。残酷だけどこれって事実なのよねー(知ったふうな顔で)

BE BLUES!

 日本語がネイティブではない外国人監督の言葉を選手に伝える通訳の重要性については語るまでもありませんが、今回は藍子がミルコの専属通訳として更なる覚醒を遂げた回となりました。

 強固なチームワークと忍耐力を擁する対戦相手を下してこの試合に勝つためには、何よりも勝利への執念が絶対に必要だというミルコのメッセージを、藍子は自ら水をぶっかけてびしょ濡れになりつつ「絶対譲らない気持ち!見せて下さい!」と叫ぶことで表現。武蒼の選手達の士気を「何だかよくわからないけど、藍子がここまでやるんだからやるしかない」という感じで高めることに成功しました。

 通訳とは、単に言葉を翻訳するだけという訳ではなく、言葉の持つ意味や意志を明確に相手に伝える表現行為であり、スポーツにおいては特にそれが重要であるということを、今回のエピソードを通じて藍子は学ぶことができたのではないかと思います。
 藍子が水を被ったのは、単なる濡れ透けフェチな読者に対するサービスであるというだけではないんですよね。サービスの意味も多分似合ったとは思いますが。

 あと、最後に「オトコをみせろ〜!」と藍子に叫ばせたところについては、「男は女に励まされると嬉しがるものだ」というミルコのおっさんの実にオッサン臭い持論のセンスが多分に出ていたと思われます。オッサン…。

湯神くんには友達がいない

 (一応)主人公である湯神が、(一応)本編のヒロインであるちひろに林山からのラブレターを渡すという、高校生が主人公の普通の学園マンガだったら劇的なドラマの一つも起こりそうな展開だったんですけど、結局は何一つ人間関係が発展せず、ちひろや林山に混乱を起こしたまま終了してしまいました。
 ホントにこのマンガは、普通のラブコメみたいな展開には絶対なりませんね(褒めてます)。

 常に自分の平安を守るために行動し、結果的にあらゆる物事を荒立ててしまう、湯神くんのキャラクター性の面白さが遺憾なく発揮された回だったあったと思います。やっぱりこのマンガ面白いです。

絶対可憐チルドレン

アニメ版「GS美神」のブルーレイが8月に発売されるというニュースがサンデーに載っていて驚きました。更に、それと同時に、文庫版のコミックスもリリースされるとのこと。
 個人的には、「GS美神」のメディア展開はパチンコを最期に終了したものと思い込んでいたので、このリブート展開にはちょっと衝撃を受けました。一体何故今「GS美神」なのか。更なる新展開はありえるのか。ちょっとだけ期待して待ちたいと思います。

 本編の方は、ギリアムの相変わらずの卑屈っぷりを披露してました。ギリアムは立場的にはエスパーを非合法な軍事兵器として扱う「黒い幽霊」のトップなんですが、今の彼は父親のような非合法ビジネスにはそれほど興味はなく、ただ自分の卑屈な憎悪を世界に撒き散らしてみんな不幸になればいいとか、そういう非常に中二病的な欲望を満たすことだけを考えているように思えます。

 そんなギリアムを根本的にどうにかするには彼の不幸な生い立ちによって生じたコンプレックスを何とかしないといけない訳なのですが、ギリアムは悠理における薫のような「この人と友達になりたい」と思えるような存在が皆無である以上、現状は何ともしようがありません。
 高校生編は「絶チル」最終章と明言されている以上、最終的にギリアムに対しても決着を付けるものと思われますが、最終的に彼はどんな運命を辿るのでしょう。

 ただ、ギリアムは兵部に対しては異常とも言えるくらいの執着を示しているので、以前サプリメントに出てきたショタ兵部ロボをギリアムに差し向けて健気な姿を見せることで、彼に敵愾心以外の感情、具体的には萌えを芽生えさせることは不可能ではないのではないかと思うのですが、その辺どうでしょう(妄想)。

姉ログ

 最終回。モヤ姉が弟の輝にベタ惚れしているのは明らかなので、最期くらいは彼女が自分の弟に対する本当の感情を自覚するのではないかと思っていたんですが、結局そういうことはありませんでした。
 でもまあ、最終的にはこの二人は絶対に結婚まで行きますよね。周囲も素直に祝福しそうですし。こういう幸せのカタチもあっていいのかも知れません。多分。

 作者の田口ケンジ先生はデビュー当時から年上女子路線を堅持してきた方ですので、今後もその路線を徹底させるつもりなのでしょうか。次回作に期待したいです。

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「GS美神」のBDにAmazon限定版があるということは、他の店舗でもそれぞれ違う特典があったりするんでしょうか


お久しぶりです(´・ω・`) サンデー6+7号感想

ウェット&メッシー
なのは洋菓子店のいい仕事

 かの香のターン!(遊戯王っぽく)

 かの香とセージのカップリングだと、このマンガは至って微笑ましくて可愛らしいラブコメマンガになりますね。このマンガは基本的に出てくるパティスリー達がだいたい性格がアレなだけに、彼らと比べると比較的常識的な認識を持っているこの二人の組み合わせは、観ていて安心できます。
 「昔は一緒に遊んでいたのに、彼女は『女』になって昔と同じじゃなくなってしまった」なんて、幼なじみモノの王道展開ですよね。ほのぼのします。殺人イノシシとか出てくるけど。

 普通のラブコメマンガだったら、この二人が最終的にくっつくことになると思うのですが、でも残念ながらこのマンガはこの二人以外の登場人物がみんなアレな感じの「なの菓子」なので、二人の恋路はそう簡単には行かないと推測されます。かの香はいい子なのに可哀想(決めつけ)。

 そして次回は、「登場人物がみんなアレな感じ」を象徴する二大巨頭であるほの香とタイムが直接対決する展開に。一度死して色々なものを超越しているタイム、生きながらにしてにこやかに狂って常世の常識を超越しているほの香。この二人の超人による直接対決に注目です!(洋菓子店マンガ?)

MAJOR 2nd

 ミニスカートを履いている佐倉さんがバット持ってフルスイングしてもパンチラ描写が全く無かったので、このマンガは本当に健全だよなあと思いました(汚れた感想)。
 いやでもよく見ると、スカートと同じ濃い色のパンツがちょっとだけ見えるような気がして来たよ! がんばろう!

 今のところの展開だと、佐倉さんにバッティングセンスがあることが証明され、試合に出てここ一番でヒット打って勝利に貢献する話の流れになりそうなのですが、でもこのマンガも割とひねくれた展開をして来ることがあるので油断できません。
 大吾と光のバッテリーが成立するまでの間の一筋縄ではいかなさ加減を見てると、彼女もこれから色々苦労するのではと思います。

だがしかし

 アニメを第二話まで見ました。
 このアニメ、見た人がみんな「性的だ」「性的だ」「ほたるさんはココノツの精通だ」とか言い出すことで有名ですが、本当にほたるさんがエロ可愛く描かれていて素晴らしいです。きな粉がほたるの胸に落ちるシーンとか、アニメで見ると本当に迫力がすごいな!アニメすごい!(安直)
 そんなアニメ版で唯一残念だったのは、やっぱり「ガリガリ君」が実名で登場しなかったことですね。小学館とTBSの政治力を持ってしても、「ガリガリ君」を実名でアニメに登場させることが叶わなかったということなのでしょうか。『生いきビール』とは違う意味で大人の世界を垣間見た気がします。

 サンデーに載ってる方は、アニメ化されるのが本当に嬉しいんだなーという作者の気持ちが伝わってきて良いと思いました(感想)。

天野めぐみはスキだらけ!

 毎回同じようなことを書いている気もしますが、自分がこのマンガを読んでいる時の心境は、「ありがとうございます」という感謝の気持ちに満ちています。
 天野めぐみさんの美しく恵まれた肉体、その肉体にそぐわぬスキだらけの精神、まー君に対するまだ幼い愛情、そして普段のだらしなさ、その全てが感謝の対象です。この気持ちはもはや「尊い」と言っても良いかもしれません。本当にありがとうございます。

 いつかは彼女も、「なの菓子」のかの香のように身も心も『女』になってしまう時が来るのかも知れませんが、今はその時が来るまでのほんの僅かな間のピュアな彼女の姿を垣間見ることができる奇跡を堪能したいと思います。
 この作品を週刊少年サンデーに移籍して下さって、本当にありがとうございます(連呼)。

ムシブギョー

 「常世の蟲」の襲来を辛うじて退けたものの江戸は壊滅的なダメージを受けてしまい、さあこれからどうなるの!? って感じのところに、突如としてロボ娘・壱与が登場。「式神」と銘打ってはいますが、どこからどう見てもロボ娘です。
 「朝廷の命により全てを賭け作り上げた、もう一人の与力さ!」と公家組の偉い人の雛姫さんは言ってますが、朝廷の威信をかけた最終決戦兵器をわざわざロボ娘型にデザインしてしまうところからしてどうかしてる熱いです。

 今回の「ムシブギョー」は、天間はこのロボ娘を操るために公家組にスカウトされたという話の流れなのですが、これはつまり公家組の中には「強大な能力を秘めた陰陽師の少年が、巨大なロボ娘を操って江戸の街を守るために戦う!」というアニメ的なシチュエーションってちょう萌えるよね! どうせ最終決戦兵器を作るんだったら、ロボ娘にしようぜ! ついでにおっぱいも大きくしちゃおうぜ! というコンセンサスが存在していることを意味している訳です。
 江戸時代にして早くもクールジャパンの真髄を体現している公家組。なかなか侮れない存在なのかも知れません。

 要約すると、ロボ娘っぽい式神が出てきて嬉しいというのが感想です。

絶対可憐チルドレン

 椎名先生の鉄道模型大好きっぷりは、Twitterでのつぶやきを拝見している皆さまには既に既知の事実だと思われますが、さり気なく鉄道ネタをマンガの中に入れて来るお茶目っぷりが微笑ましいですね(ファンサイト的な感想)。
 なお「男子にはある程度の鉄分は標準的に備わっているものなのだ!」という松風君の台詞は、かの伝説的な台詞「ホモが嫌いな女子なんかいません!!!!」と同レベルの確度だと思います。

 ストーリーそのものは、冒頭のお茶目な鉄っぷりとは打って変わって「バベルの中に予知システムを撹乱する裏切り者が存在している」というシリアスな局面に入って来ました。
 本来であれば、こういった心理戦では賢木が活躍する局面なのですが、賢木は確かちょっと前に松風君のペットの亀のうんこにまみれた話辺りで何かにヤラれている描写があったはずであり、むしろ彼が最も怪しい状況です。マンガの中でも、賢木の表情に普段とは違う微妙な違和感を感じるような描かれ方をしているように見えます。

 次回以降は、その辺の心の闇が大好きそうな兵部が介入して来そうですが、兵部と賢木はかつて「可憐ガイズ」として一緒に芸能活動をした経歴がある仲であり、いくらか賢木に対して情を見せるそぶりをすることもある兵部が、今の賢木をちゃんと疑いの目で見ることができるのかどうか。兵部×賢木のカップリングは成立する余地があるのか。その辺が今回の見所かもしれません(カップリング?)。

 そして、こんな状況になっても仲間を信じ続ける薫の清らかさには、心が汚れた読者である私としても救われた気持ちでいっぱいです。

なのは洋菓子店のいい仕事 3 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館 (2016-01-18)
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「ラブコメ、はじめました!」と販促用の帯に書いてあるところからして、ラブコメ寄りな展開に移行する覚悟を固めたと思われます


パズドラパワーで週刊少年サンデー完売記念 サンデー1号感想

パズドラ×うしおととら 限定アイテムシリアルコード

 去る12/8、サンデー編集部より「サンデー1号が完売してしまったため、クラブサンデーにおいて期間限定でサンデー1号の掲載作品を全て公開する」という発表がなされました。

 サンデーが完売してしまった理由は公表されていませんが、サンデー1号の付録である「パズドラ×うしおととら」のシリアルコード欲しさに多数のユーザーが買い求めたことが原因であると考えられています。スマホのソーシャルゲームの購買力の高さは半端ないなーと改めて思いました。

 あとこの件で改めて思ったんですが、サンデーはいまだにジャンプやマガジンのように電子版を定期的に売り出していないので、「紙の本は売り切れたけど、電子版でなら読めるので買ってね!」って言えない状態なんですよね。
 小学館は電子書籍の販売にものすごく疎い出版社であることは重々承知していますが、もう21世紀になって随分経つ訳ですし、この辺もうちょっと何とかならないんでしょうか。

MAJOR 2nd

 最終回で1点リードながらもノーアウト満塁の大ピンチというシチュエーションで、離れ離れになっていた光と大吾が、ついにマウンドの上でバッテリーとして再会! という超燃える展開に。
 普通のマンガだったらもうこれで勝ったも同然って雰囲気になるんですが、ここであえて「光がランナーを背負った時の牽制モーションができない」という弱点を持ってきて必勝ムードを自ら台無しにする「MAJOR 2nd」の展開が色々な意味でアツいなと思いました。

 これはもう、我々を焦らしに来てますね。「光と大吾のゴールデンバッテリーで勝って早く気持ちよくなりたい!」って我々の気持ちを察した上で焦らしに来てます。さすが満田先生、焦らしのテクを使うタイミングを弁えてますね! と思いました(褒めてます)。

だがしかし

 夏祭りエピソード以降の「だがしかし」は、駄菓子のマンガという主軸は維持しつつも、徐々にほたるとサヤとココノツの三角関係ラブコメ的なノリにシフトしつつあるように思えます。既にサヤとココノツの二人は、もういつラブコメ展開に走ってもおかしくない雰囲気になりつつあります。

 そんな中で徹底してラブコメ展開を拒否し、駄菓子ネタでボケ続けるほたるさんは、このマンガが駄菓子マンガで在り続けるための生命線的な存在になりつつあるという気がしてきました。もし彼女がココノツの気持ちを判ってる上であえてボケまくって彼を弄んでいるのであれば、ほたるさんは最高の悪女なんですけど、まあそういうことは絶対になさそうなので安心してます。
 そういう悪女なほたるさんは薄い本で読みたいです(感想)。

アド アストラ ペス アスペラ

 「自分は帝国軍人である」ことが己のプライドの全てである、如何にも性格が硬そうな金髪美少女が登場。勿論、主人公に惚れそうなフラグは今回のエピソードでキッチリ立てられましたので、「帝国軍人としてのプライド」が「正義を体現している少年」の前に屈することは、もはや当然の有様と言えます。そういうところも軍人系女子のパターンをわきまえていると言えましょう。

 美少女わんさかコメディ化への順当な第一歩を踏み出しましたね!(ダメな感想)

BE BLUES!

 本編では相変わらずDr.ミルコの教育的指導!!マッチ(←椎名高志ファンサイト的表現)が継続中。龍やレノンは徐々にミルコの意図に気付いて来た感じはありますが、まだ全く予断を許さないハラハラした展開が続きそう。

 それはそうと、この試合では相変わらず窪塚マネージャーがこれまで見せたことがなかったような眼鏡女子特有のボケ顔や恐怖顔を披露して下さっており、彼女の大ファンである私としては大変に嬉しいです。
 これまでの彼女は「サッカーが判ってる理知的な眼鏡女子」的なポジションにいた感じがありますが、ミルコが彼女の想定を遥かに超える未知の采配をして来るおかげで、「理解不能な展開にとまどうボケ役の眼鏡女子」という新しいポジションを確保しつつあるように思えます。監督が変わるとサッカーチームは大きく変わると言われていますが、まさかベンチ外のマネージャー陣にまで影響を与えているとは。これが世界レベルの采配なのか(ウソです)。

 あと今回は、コーメイさんが「マコさん下げて桜庭入れて欲しいけどな…」と言ってる後ろで「オレを試合に出せ」と言いたげな感じで必至にアピールしている(けど明らかに空回ってる)桜庭さんの姿が可愛かったです(感想)。

読み切り:だめてらす

 ライトなラブコメとオタク的なギャグ、そして熱血バトルの絶妙なバランス感覚を持ちあわせ、「こわしや我聞」「はじめてのあく」といった人気作をサンデーで連載して一時代を築いた藤木先生が、久しぶりにサンデーに帰ってきました。
 往年の先生の作品が大好きでコミックスを全部買って来た私としては、素直に嬉しく思います。先生が昔コミケで出した同人誌も勿論まだ持ってます(アピール)。

 藤木先生の作品は、先ほども述べたようにラブコメとギャグとバトルの要素が絶妙に絡み合って成立していると言えますが、今回の読み切りの「だめてらす」はその中でもオタク的なノリのギャグにパラメータを割り振って来たという意味で、かなりエクストリームな内容であったと思いました。よりわかりやすく言えば、藤木先生のいい意味でダメなマンガという感じ。前作の「透視・ミーツ・ガール!」が極めて真っ当なラブコメだったのとは対照的です。

 この「だめてらす」は読み切りではありますが、設定的には色々と広がる要素を持ち合わせていますので(てらす様をこの世界に突き落としたのは誰か?など)、将来的には連載化も視野に入れているかも知れません。
 近いうちにまた誌面で藤木先生の作品を読める日を楽しみにしたいと思います。

 あと、今回の敵役は神としての力はそこそこあるけどニートで無職のキモオタ男子でしたが、彼が無職なのは本人の責任だけではなく、神としての教育システムの失敗を招いたことに象徴される神社会の構造的な問題も大きいのではないかと思うのですが、「キモオタが無職なのは自己責任」的な感じなノリになっていたのは、現代日本社会の縮図を感じてしまいましたね。ダメなマンガなフリをして、実は社会派マンガだったの?(多分ウソ)

絶対可憐チルドレン

 今回は、「悠理がパティと結託し、男子に変装して薫をデートに誘う」という筋書きからして明らかにギャグ回になるに違いないと思っていたんですが、悠理が「薫の理想を自分に反映させるようにする」ヒュプノの真髄となるテクニックを披露することで、薫が内面で思っている理想の男性像を図らずも具体化することになってしまうという、何か超能力ラブコメディーマンガとしての奥深さを感じさせる展開になって来ました。このマンガ侮れないですね!(今更)

 しかし全体としてはやはりパティさんの趣味のアレっぷりが目立つ回でした。やっぱりパティさんは、悠理をダシにしてこの状況を楽しんでいるような気がします。

パズル&ドラゴンズ(Puzzle & Dragons)
GungHo Online Entertainment, Inc. (2012-12-14)

パズドラはハマると底知れないのが怖くて手を出してません…(弱い)


サンデーにちょっとエッチなラブコメマンガが帰ってきた記念・サンデー46号感想

専門用語ではアニマって言うんでしたっけ
初恋ゾンビ

 野球のボールが頭に当たって人が死ぬマンガと聞いて、「MAJOR」よりも先に「おじゃまユーレイくん」の最終回を連想する人?(アラフィフ向け挨拶)

 サンデー新体制下の新連載第二弾。第一弾である「暁の暴君」は、サンデーの柔道マンガらしからぬ雰囲気溢れる野心作といった感じでしたが、こちらの「初恋ゾンビ」はロケットおっぱいな幼なじみが体操服で練り歩き、空には美少女が浮かびまくり、そしてさも当然かのようにパンチラが飛び交う、ある意味とても「サンデーらしい」マンガであると思いました。

 なお、ここで言う「サンデーらしい」とは、最近のサンデーというよりは、かつて『ラブコメのサンデー』と呼ばれていた1980年代的ならしさを指します。「タッチ」や「さよなら三角」や「はっぴぃ直前」といったマンガが載っていた、サンデーがラブコメマンガで黄金時代を築いた時代のことですよ。判っていただけますか?(アラフィフな方々に向かって)

 そういった意味においてはとても古典的なサンデーらしいラブコメマンガという印象を受けましたが、主人公のタロウ君が恋愛を含めた何もかもに対して情熱を持たない冷め切ったタイプであるところや、そのタロウ君の初恋の相手・イブが実は男の子だったところなどは、現代のマンガらしい設定であるとも言えます。
 また設定面では「『初恋ゾンビ』は初恋が成就すれば消える」ということは示されましたが、逆に言えば初恋が実らないと彼の前からゾンビは消えないということでもあるので、『初恋ゾンビ』をどうにかするには、実は男の子だったイブとの初恋をどうにかして成就させる必要があるということを意味します。
 その辺のジェンダー的な矛盾をどう解消するのか(あるいは解消しないのか)というのが、この物語の当面の主題となるのではないのでしょうか。

 見た目はおっぱいとパンツが舞い飛ぶ判りやすいラブコメマンガと思わせておいて、実はジェンダー的にかなり踏み込んだ表現をして来る物語がこれから始まるのではないか? というのが個人的な第一話の感想です。
 作者の峰浪りょう先生は、代表作「ヒメゴト~十九歳の制服~」でジェンダー絡みで思い悩む人々のセクシャルな人間関係を描いた経歴のある方ですが、少年誌掲載のラブコメというフィールドにおいて「実質的なヒロインが男の子」な設定を使ってこれからどのような物語を描いてくれるのか、個人的にはかなり期待しています。

MAJOR 2nd

 いやでも、やっぱり野球のボールが頭に当たって人が死ぬマンガといえば「MAJOR」ですよ!(と言われても)

 今回の「MAJOR 2nd」は幸いにも打球が大吾の頭に当たる話ではなく、外野フライを大吾がキャッチしてタッチアップの走者をホームで刺すことに成功した話でした。
 「肩が弱くて遠投ができない」大吾の長年のコンプレックスを、寿也のコーチの元でたゆまぬ努力で練習を続けて今回ついに克服できた訳ですから、そりゃー大吾の母の薫も涙を流して喜びますよね。

 彼女の涙を見て気が付いたんですが、自分も大吾に感情移入するのではなく、むしろ薫の視点で大吾の成長を見つめて喜んでいることに気付きました。
 少年マンガを読んで少年ではなくその親に感情移入するとか、やっぱりもう自分はいい歳したオッサンなんだよなあと思いました。

だがしかし

 アニメ版の公式ティザーサイトが公開され、監督や脚本を手掛けるスタッフの情報も出てきて徐々に盛り上がって来ている感があり、そろそろ皆さんもほたるやサヤ師の声優が誰になるのか気になる頃だと思われますが、個人的には何よりもキャベツ太郎さんの声優が誰になるのかが気になります。
 「だがしかし」は駄菓子がメインの物語ですから、当然アニメ化にあたっては、駄菓子のキャラクターにもそれぞれ固有の声優が付くに決まってますよね! ね!

 キャベツ太郎さん、脳内のイメージでは割とスネ夫みたいな声質なのではないかと想像していますが、意表をついて若本規夫的なオッサン声もいいかも。いやでも、そもそも声が付くのかどうかというところから心配するべきなのか。どうしましょう(と言われても)。

 ほたるさんは基本的にアダルトな雰囲気を漂わせてはいますが、中身が駄菓子のことしか頭になくてアダルトとは程遠いギャップが良いと思います(本編の感想)。

ムシブギョー

 最近の「ムシブギョー」は、蟲奉行様こと奈阿姫さまがものすごい勢いで仁兵衛に対するラブっぷりが加速していて正ヒロイン化が著しいなーと思っていました。
 が、今回の話で彼女が実は豊臣家最期の姫君であり、かつものすごいレベルの虫マニアでそれが結果的に日本の半分が蟲で埋まってしまう事態を招いたことが明らかになるに連れ、彼女は実は「正ヒロイン」という生易しい存在ではなく、「仁兵衛にとってのファム・ファタール」という領域に達しているのではないかと思うようになりました。ファム・ファタール、つまり運命の女です。

 仁兵衛は蟲から人々を守るためにここまで強くなったんですけど、奈阿姫がこの世に蟲が蔓延った全ての元凶であり、彼女を殺さないかぎり仁兵衛の願いが果たされないとすれば、この二人は決して結ばれることはありません。仁兵衛がここまで強くなったのは、奈阿姫を殺すためだったのですから。
 彼女が人間に戻って仁兵衛とくっついてハッピーエンド、みたいなポエミーなエンディングは決して訪れず、この二人はその想いとは裏腹に殺しあわなければならない運命にあることが、徐々に明かされつつあります。何という劇的な展開。
 果たして全ての真相を知った仁兵衛は、それでも奈阿姫を斬ることができるのか。仁兵衛なのでできなさそうだけど。

 正ヒロインからファム・ファタールの座に昇格した奈阿姫にとって唯一の問題点は、仁兵衛は基本的におっぱいが大きい女性が好みなので、もし仮に彼女が運命から解き放たれて自由の身となったとしても、おっぱい的な問題によって奈阿姫ががっかりフラレナオンになる可能性が否定できないことでしょうか。がんばれ姫。

BE BLUES!

 前回は感想を書けませんでしたが、ミルコと黒部先生のおっさん二人ががっちり握手を交わすシーンは最高にグッと来ました。やっぱりこのマンガで自分が一番好きなのはおっさんキャラであると強く自覚しましたよ。
 いやもう、田中モトユキ先生の描くおっさんキャラは最高ですよね! 私は「鳳ボンバー」の頃からそう思ってました!(古参ファンっぷりをアピール)

 物語としては、黒部監督が「両親の介護のため」という妙にリアルな事情で退場し、ついにミルコが武蒼の監督として指揮を執ることになる、という新展開が始まりました。
 ミルコが監督となったことでおそらくAチームの構成も黒部時代とは変わることが予想されますし、黒部監督に目をかけてもらっていたビッグ4を中心とする旧レギュラーと、今後の龍を中心とするであろう新レギュラーの間で摩擦が起こったりするんじゃないかなー大丈夫かなーと思ったりもするのですが、とりあえず今の段階で確実に言えることは、ミルコが監督に就任してこのマンガのレギュラーキャラになったので、彼の専属通訳の藍子の出番もこれまで以上に増えるのは間違いないでしょう。

 実際、常にサッカー部に顔を出せる口実を得られた今週の藍子は、何かこう終始ものすごく嬉しそうでした。自分の好きな通訳の仕事ができることや、龍の側に居られるのが楽しくて仕方ないって感じ。嬉しそうな彼女をこれから毎週見られると思うと、こちらまで楽しくなってきます。

 あと今回は、ミルコが監督になったことで、これからは自分がレギュラーで使われるに違いないと慢心している桜庭さんも良かったです。
 この浅はかさっぷりが桜庭さんの魅力です。

読み切り:モンスターストライクをひっぱった漢たち

 mixiのゲームといえば「サンシャイン牧場」ですよね!(ボケ)

 自分はスマホのゲームは現在のところ「Hearthstone」と「ねこあつめ」しかやってないので、モンストのことは正直よく判りませんが、スマートフォンアプリの開発という内容そのものは自分の本業に近い世界なので、そういう意味ではとても興味深く読むことができました。

 前半に出てきた、開発会社のコンペで企画書から実際に動くデモを作って持ち込んだ会社が採用されたエピソードは、この業界におけるプロトタイプを素早く作れることの重要さが伺える良い話だと思いました。
 あと後半の「その後、ユーザーの応援を励みにエンジニアたちは何とかサーバーを復旧させた」エピソードについては、このひとコマの裏でどれだけの数のサーバーサイドエンジニアの屍が積まれたのかと思うと、同情の念を禁じえませんでした。個人的には、むしろこの部分のエピソードをエンジニア残酷物語としてマンガ化するべきではと思ったくらいです。

 やっぱりゲームは、開発する側じゃなくて遊ぶ側にいた方が気が楽でいいのかも知れませんねー(感想?)。

絶対可憐チルドレン

 兵部はエスパーの幼女が好きなんじゃなくて、あくまでエスパーの幼女がエスパーであることだけを理由に不幸な境遇にならず幸せに生きているのを見守るのが好きだったはずなのですが、マンガの中でもこの辺の境界が曖昧になって来ているのではないかという気がしてきます。高校生編になってからは特に。
 このままだと、兵部の読者アンケート1位のご褒美エピソードは、ナイやユウギリのエスパー幼女勢に接待されるだけの話になってしまいかねない懸念が。いやでも別にそれはそれでという気もしますが。

 今回の話の感想ですが、悠理がティムとバレットの手を握って「全力を尽くしますから。あなたたちのためにも!」って言ってるところが良かったです。悠理が再びチルドレン達の元に戻って共に戦う理由の一つは、まさにティムやバレットに対してかつて彼女が行った罪に対する償いをすることですからね。
 ティムとバレットは過去の記憶が封印されているので悠理が何故自分達の手を握ったのかは判らないんでしょうけど、彼女が何か強い決意を持ってここに来ていることは理解できたのではないのでしょうか。

 このシーンにおける唯一の問題点は、ティムもバレットもまかり間違いなく女の子から手を握られるだなんて経験はほとんどしたことがないはずなので、何か勘違いして悠理に対していきなり惚れてしまったり、あるいは「彼女、実は俺たちに気があるのでは?」と誤解してしまったりする可能性を否定できないところです。なんて可哀想なティムとバレット…(決めつけた)。


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kindle版が安かったので読み始めました。登場人物がみんな歪んでるところにグッと来ます。あとエロいです


「編集人」の名前が前号から市原氏に変わっていたことに今気付きました。サンデー36+37号感想

BE BLUES!

 「私はサクラバのドリブルを推す
 今回は、龍が赤城中央の固いディフェンスを破って新必殺技のカットインからの同点ゴールを決めた、非常に爽快感のある展開でしたが、個人的にはむしろミルコ爺さんが桜庭推しを公言したところにグッと来ました。さすが桜庭の飼い主なだけあって、ここという時にはちゃんと桜庭の有用性を認めているんですね!
 でも、そのミルコも龍が個人の技能でゴールを決められるだけの実力を持てるようになっていたのは想定外だったのでしょう。かつてミルコが龍に対して提示した問題点を、彼がキチンと克服して来たことをガチレベルの実戦で示したんですから、ミルコの龍に対する評価も改まるはずです。

 となると、次は桜庭さんがミルコの前でいいとこ見せるターンになると思うんですけど、今もチームの応援を全然していない協調性のなさっぷりは相変わらずであり、もし仮に今後この試合で起用されて相応の活躍をしたとしても、「チームの得点を喜べない奴はダメだ」というミルコの評価は変わらない可能性が高いです。ミルコさんはこのマンガの中で将来男子サッカー日本代表監督になる人物なので(決めつけ)、今のうちにアピールしておくに越したことはないように思えるのですがどうか。

 でももし仲間の応援とかしたら、それはもう桜庭さんではない何かになってしまうからなあ。試合に出たくてギャンギャン吠えてコーメイに後ろから羽交い締めにされてこその桜庭さんですからね。難しいですねえ。

マギ

 秘密裏に結んだ相互防衛条約をタテに他国の内戦に介入する妙に現実的で生臭い展開と、エルダードラゴンレジェンドが出てきて世界の理を宇宙的なタイムスケールで話すファンタジーな展開が、ついに一つの物語として合流した感じがするお話でした。

 そしてその二つのスケールの異なる物語を一つに結び、本編の事実上のラスボスとして君臨しそうなのが、葉王覇王ことみんな大好きシンドバッドだったというのが、何か彼の器の広さを象徴している感じがします。「ダビデ」と共鳴して「神」の力を得て、世界を意のままに動かす力をシンドバッドが得たのは、ある意味彼に相応しい運命であったと言えるのかも知れません。
 ただ、彼が神の力に勝って、「ダビデ」ではなく本来の彼の意志で新しい世界を作れるようになれるかどうかはまだ判りませんが。

MAJOR 2nd

 全国の少年野球やってる子どもたちがみんな読んでる「MAJOR」で、ついに人妻の不倫現場が出てくるとは! 健全な野球少年達がNTRに目覚めてしまうよ!(曲解)

 というか寿也ってあんなに女性に対して紳士的なイケメンなのに、なぜ離婚しちゃったんでしょうか。奥さんの事情がちょっと複雑そうな感じなのでそれ絡みなのかもしれませんし、少年誌的に突っ込んではいけない裏話とかあるかもしれませんし、あるいはいまだに吾郎のことが忘れられないのかも知れません。
 吾郎のことが忘れられない寿也が吾郎の息子に野球を教えるとか、メタ的にはグッと来るシチュエーションですよね。とか煽ってみる(ひどい)。

 今回のエピソードで、このマンガにおける当面の目標が「大吾と光がバッテリーを組むこと」に設定されました。大吾の野球選手としての道はおそらくここから本格的に始まることになるのでしょうが、このマンガはあのMAJOR」なので、おそらく一筋縄ではいかないことは必至でしょう。
 高校生になった大吾が、高校野球で群馬代表となった光と甲子園でついに相まみえて対戦する的なシチュエーションは今から妄想するだけで滾るものがありますけど、その二人に待ち受けるのは、かつてふたりの父親が経験した大理不尽な運命の数々!(いきなり吾郎が高校やめて寿也とのバッテリーが解散するとか) っていうか、前触れなくいきなり光が引っ越すだけでも十分に理不尽な展開なんですけどね!
 父の屍やNTRを乗り越えて生き残って強くなれ大吾と光! 死んでもいないしNTRでもないけど!

トキワ来たれり!

 日本では古来より「失うことから全ては始まる」と申しますが(主に「シグルイ」で)、「トキワ来たれり!」では主人公のトキワが片腕と片足を失い、先のソーサリアンとの戦闘でトキワを守るために自爆したマキナのパーツを移植されて蘇生するという、これまでとは打って変わったシリアスな展開に突入しました。
 これまでのこのマンガは「肉体的には普通な気弱な男の子が、持ち前の機転を武器に超人的な能力を持った連中と一緒に戦う」物語だったと思うのですが、自身も超人的な能力を手に入れてしまった以上、このマンガは今後はこれまでとは全く違った展開にならざるを得ないでしょう。本当の「トキワ来たれり!」はここから始まると言えるのではないのでしょうか。

 そして個人的に「主人公が物語の序盤で身体を欠損してサイボーグ化して復活」というと、新井素子先生の「星へ行く船」シリーズを思い出してしまうですが、30年前の小説のことなんて誰にも判ってもらえないので終わり。

絶対可憐チルドレン

 一迅社から発売されている「Febri」30号に、椎名高志先生のインタビュー記事が掲載されています。椎名先生の原点とも言える幼少期のフィクションの原体験についてから、「絶対可憐チルドレン」の今後やその次の作品についても話題が及んでいるとても興味深い内容なので、椎名先生の作品のファンの方なら読んでおいて損はないと思われます。

 特に次回作については、「自分が得意とするパロディを活かせる方向性」を模索しているように思えました。今後の自身の作家としての方向性を含めて、色々考えている様です。
 椎名先生のTwitterの発言を読んでいると、次回作はもはやツンデレな飼い猫にベタボレしている中年のメタボ気味のおっさんが主人公の日常マンガしか描けないくらい枯れてるんじゃないかとか思っていたんですけど、全然そんなことなさそうなので安心しました(ひどい)。

 そして今号の「絶チル」ですが、インタビューでも語っていた『パロディが得意な椎名高志』をアピールするかのような、チルドレン達がどっかで見たような三悪トリオを相手に戦うという話でした。こうやって見ると、やっぱりタイムボカンシリーズの三悪トリオって、誰でも「見ただけで『ああ、あいつらだ!』って判る」という意味において偉大な存在なんだよなーと再認識させられます。
 あとこの人達、ちょっと「キャッツアイ」や「ハローキティ」の要素も入ってますよね。キティさんは寛大なお方なので、「外道キティ」とかいう形で名前や意匠を使われても、きっと許してくれると思います。多分。

 そしてパロディと言えば、ラストで子鹿さんが「となりのトトロ」の替え歌のようなものを歌った挙句に交通事故に巻き込まれてましたけど、事故に遭ったのは多分パロディの対象がジブリだったからに違いありません(真顔で)。
 子鹿さんは、隙あらばジブリアニメのパロを仕掛けてくるので元々著作権的に危うい存在だったんですが、TTPで著作権法における非親告罪化が囁かれるようになった昨今、今回の彼女の姿は日本の将来におけるパロディ文化に暗雲が立ち込めている象徴なのかも知れませんね。物言えば唇寒し秋の風。

 ウソです(おわり)。

Febri (フェブリ) Vol.30
Febri (フェブリ) Vol.30
posted with amazlet at 15.08.17
一迅社 (2015-08-10)

プリンセスプリキュア、毎回「みなみ様すてきー!」って叫びながら観てます