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耐えろ新兵物語 サンデー22+23号「あおざくら」感想

あおざくら 防衛大学校物語

 「ヘブンズランナーアキラ」の二階堂ヒカル先生が、早くもサンデー本誌に復帰。
 高校の陸上界を舞台に不死の怪人が跋扈した前作(語弊)とは全くジャンルが異なる、防衛大学校を舞台にしたマンガで再登場することになりました。

 第一話は主人公である近藤君の境遇と人となりの紹介がメインでしたが、とりあえず勉学に自主的に励める真面目な性格であること、実家があまり裕福ではないこと、そしてとことん金にこだわるガメつい性格であることは判りました。
 実家が貧乏で金目当てでその業界に入ることを志したという意味では「競女!」の主人公と似てますね。そのうちこのマンガも「競女!」のような能力バトルに移行して、近藤君が旋風尻で自衛隊の地獄の教練をクリアしていくとかいう展開に(なりません)。

 あと近藤君には幼なじみの彼女である常ちゃんがいましたけど、現代の日本が舞台で自衛隊がテーマという作品からして、おそらく彼女は物語のクライマックス辺りで自衛隊が出動せざるを得ないレベルのカタストロフィな災害に住んでいる町ごと巻き込まれることは必死の様相なので、彼女は今のうちにイザという時の避難準備をしておいた方が良いと思いました。

 なお、自分の実家は自営隊の基地が比較的近いところにあり、日常的に自衛官を街で見かけるような環境だったこともあってか、小中学校の同級生が何人か自衛隊に入ったんですが、彼らは何故か休暇になるとD&Dの赤箱を携えて帰って来て友人集めてテーブルトークRPGを始めたり、知らない間に「信長の野望」のプレイングに精通していたり、休暇の度に高価なAV機器を購入して悦に浸ったりといった行動にほぼ例外なく走り出していたので、自衛隊という環境にはそういうのに目覚める何かがあるのかも知れないと思ってます。
 あと、昔は自衛隊に入った経歴を持っていると退役後の再就職の時に有利と聞いたことがありますが、今その辺どうなんでしょう(フォロー)。

ヘブンズランナー アキラ 7 (少年サンデーコミックス)
二階堂 ヒカル
小学館 (2016-01-18)
売り上げランキング: 72,177

「アキラ」はホントに大好きなマンガでした


アニメ版「GS美神」ブルーレイ発売決定記念 サンデー21号感想

ガード不能攻撃
双亡亭壊すべし

 先週の話になりますが、紅さんが清一に対して空中ダッシュで飛び込んで両手でドスを首筋と胸元に全力で刺すという、誠一に対して明確な殺意しか感じない無慈悲な必殺技にグッと来ました。ここでいう必殺技は、文字通りの人を確実に殺すための技です。
 殺意を抱えてドス持って突撃する女学生とか、もう最高じゃないですか。最高ですよね?(感想)

 あと、彼女はカラーページで乳首を晒したのにも関わらず、空中ダッシュ中はスカートが一切捲れずパンツが見えないようになっていたのにもグッと来ました。ここぞというところで乳首は晒しても戦闘時にはあえてパンツは見せないところが、藤田先生の奥ゆかしさなんでしょう。多分。

 物語としては、双亡亭に対する殺意の波動に目覚めた紅の弟の緑郎くんが、このまま清一と共に鬼と化すのか、それともその前に務と紅が彼を人間の領域に押しとどめられるのか、まずはその辺が見どころになって来たと理解しています。
 ただ、弟のためなら殺意を持ってドスを振り回す紅が既にかなりアレな感じなので、緑郎が人間性を維持できるかどうかは務の活躍にかかって来ていると思われますが。

MAJOR 2nd

 腰の持病を抱えながらも、緩急を交えたピッチングで対戦相手を封じ込めてきた玉城が、ここぞという時に温存していた「勝負の切り札」の超速球を、野球の才能あふれる光が難なく打ち返してホームランにしてしまった回。

 「MAJOR 2nd」は主人公の大吾が野球の才能に恵まれていないこともあってか、「理論に裏付けられた練習を続けることで技術が向上し、野球が楽しくなっていく」堅実な路線が基調だったと思っているんですけど、スポーツは練習を続ける努力も大事だけどやっぱり才能が必要なんだよ! ということなんでしょうか。残酷だけどこれって事実なのよねー(知ったふうな顔で)

BE BLUES!

 日本語がネイティブではない外国人監督の言葉を選手に伝える通訳の重要性については語るまでもありませんが、今回は藍子がミルコの専属通訳として更なる覚醒を遂げた回となりました。

 強固なチームワークと忍耐力を擁する対戦相手を下してこの試合に勝つためには、何よりも勝利への執念が絶対に必要だというミルコのメッセージを、藍子は自ら水をぶっかけてびしょ濡れになりつつ「絶対譲らない気持ち!見せて下さい!」と叫ぶことで表現。武蒼の選手達の士気を「何だかよくわからないけど、藍子がここまでやるんだからやるしかない」という感じで高めることに成功しました。

 通訳とは、単に言葉を翻訳するだけという訳ではなく、言葉の持つ意味や意志を明確に相手に伝える表現行為であり、スポーツにおいては特にそれが重要であるということを、今回のエピソードを通じて藍子は学ぶことができたのではないかと思います。
 藍子が水を被ったのは、単なる濡れ透けフェチな読者に対するサービスであるというだけではないんですよね。サービスの意味も多分似合ったとは思いますが。

 あと、最後に「オトコをみせろ〜!」と藍子に叫ばせたところについては、「男は女に励まされると嬉しがるものだ」というミルコのおっさんの実にオッサン臭い持論のセンスが多分に出ていたと思われます。オッサン…。

湯神くんには友達がいない

 (一応)主人公である湯神が、(一応)本編のヒロインであるちひろに林山からのラブレターを渡すという、高校生が主人公の普通の学園マンガだったら劇的なドラマの一つも起こりそうな展開だったんですけど、結局は何一つ人間関係が発展せず、ちひろや林山に混乱を起こしたまま終了してしまいました。
 ホントにこのマンガは、普通のラブコメみたいな展開には絶対なりませんね(褒めてます)。

 常に自分の平安を守るために行動し、結果的にあらゆる物事を荒立ててしまう、湯神くんのキャラクター性の面白さが遺憾なく発揮された回だったあったと思います。やっぱりこのマンガ面白いです。

絶対可憐チルドレン

アニメ版「GS美神」のブルーレイが8月に発売されるというニュースがサンデーに載っていて驚きました。更に、それと同時に、文庫版のコミックスもリリースされるとのこと。
 個人的には、「GS美神」のメディア展開はパチンコを最期に終了したものと思い込んでいたので、このリブート展開にはちょっと衝撃を受けました。一体何故今「GS美神」なのか。更なる新展開はありえるのか。ちょっとだけ期待して待ちたいと思います。

 本編の方は、ギリアムの相変わらずの卑屈っぷりを披露してました。ギリアムは立場的にはエスパーを非合法な軍事兵器として扱う「黒い幽霊」のトップなんですが、今の彼は父親のような非合法ビジネスにはそれほど興味はなく、ただ自分の卑屈な憎悪を世界に撒き散らしてみんな不幸になればいいとか、そういう非常に中二病的な欲望を満たすことだけを考えているように思えます。

 そんなギリアムを根本的にどうにかするには彼の不幸な生い立ちによって生じたコンプレックスを何とかしないといけない訳なのですが、ギリアムは悠理における薫のような「この人と友達になりたい」と思えるような存在が皆無である以上、現状は何ともしようがありません。
 高校生編は「絶チル」最終章と明言されている以上、最終的にギリアムに対しても決着を付けるものと思われますが、最終的に彼はどんな運命を辿るのでしょう。

 ただ、ギリアムは兵部に対しては異常とも言えるくらいの執着を示しているので、以前サプリメントに出てきたショタ兵部ロボをギリアムに差し向けて健気な姿を見せることで、彼に敵愾心以外の感情、具体的には萌えを芽生えさせることは不可能ではないのではないかと思うのですが、その辺どうでしょう(妄想)。

姉ログ

 最終回。モヤ姉が弟の輝にベタ惚れしているのは明らかなので、最期くらいは彼女が自分の弟に対する本当の感情を自覚するのではないかと思っていたんですが、結局そういうことはありませんでした。
 でもまあ、最終的にはこの二人は絶対に結婚まで行きますよね。周囲も素直に祝福しそうですし。こういう幸せのカタチもあっていいのかも知れません。多分。

 作者の田口ケンジ先生はデビュー当時から年上女子路線を堅持してきた方ですので、今後もその路線を徹底させるつもりなのでしょうか。次回作に期待したいです。

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「GS美神」のBDにAmazon限定版があるということは、他の店舗でもそれぞれ違う特典があったりするんでしょうか


kindle版コミックス1巻購入記念 サンデー20号「天野めぐみはスキだらけ!」感想

天野めぐみはスキだらけ!

 コミックス1巻読みました。コミックスには週刊連載が始まる前にサンデーSで連載されていたエピソードも載っているので、週刊の方で初めてこのマンガの存在を知って気に入った方は、割と必読かと思います。
 個人的な感覚では、週刊連載になってからは、受験勉強に固執する学の性格やめぐみのボケっぷりがいくらかはマイルドになったかな、という気がしますね。あれでも

 このマンガ、現段階での最終的な到着点は、おそらく学が「東大へ行って憧れの女子の美川さんに逢う」という到達不可能な夢に固執さえしなければ、(ムチムチした幼なじみの形をしている)幸せの青い鳥はずっと直ぐ側にいたことに気付くという形になると思うんですが、今の調子だと学がその領域にまで到達して悟りを得るのはまだ当分先になりそうな感じがします。

 何にしろ、個人的にはこのマンガは「ありがとうございます…! 本当にありがとうございます…!」と心の中で大感謝しながら読んでいるので、願わくばこの状態がずっと続けば良いなと思ってます。
 特に今週は、「めぐみが銭湯でおばちゃん達に撫でられたり揉まれたりする様を学が妄想するだけ」という、これまでのエピソードと比較してもかなり感謝が捗る話でしたね。いいと思います。

 なお、風呂あがりに水分を沢山取っても最終的にはそのまま汗や尿として排出されるので、体重の増減には影響されないので心配ありません(マジレス)。

天野めぐみはスキだらけ! 1 (少年サンデーコミックス)
ねこぐち
小学館 (2016-03-18)
売り上げランキング: 1,313

先月発売されたリアル書籍版は、描きおろしペーパーがもらえたんですよねー


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