サンデー 一覧

【お久しぶりです】サンデー9~10号くらいの感想日記

いつもの久米田っぽい

 お久しぶりです(´・ω・`)。
 ここのところ色々とアレがアレでまとまった時間が取れそうにないので、今後しばらくはサンデーの感想というかメモ的なものを少しづつ書いていきたいと思います。

クメショート

 サンデー9号に掲載された、みんな大好き久米田康治先生の短編読み切りマンガ「クメショート」。内容は(「ヤマカム」の山田さんが仰るとおり)本当にいつもの久米田先生のマンガだったなという感想を抱くしかない感じで、面白かったです。褒めてます(念押し)。

 久米田先生は、西森博之先生および藤田和日郎先生と共にサンデー現編集長が紙面復帰を熱望していましたが、個人的には久米田先生はサンデーにいた頃よりもサンデーを出奔してからの方がはるかに活躍している印象が強いので、先生は今後も己の才能を発揮できる環境で自由に活躍してほしいと願っていますし、サンデーという雑誌も現在の編集体制の元で組めた先生の活躍に相応しい場所に返り咲けるようになることも願っております。

 綺麗にまとまりましたね(おわり)。

柊様は自分を探している。

 80年代後半~90年代前半のサンデー黄金期を支えた作家の一人である、西森博之先生の新連載。
 前作の「鋼鉄の華っ柱」からもう三年以上も経っているんですよね…。

 内容は「常識から外れているけど一本筋が通った性格の主人公が、周囲を振り回しながら活躍する」という系統の、「天使な小生意気」「道士郎でござる。」以降の西森先生のエッセンスを受け継いだ作品であるように見えます。
 サンデー10号の第一話では、ベンチに座る柊様が脚を伸ばしたら、主人公の白馬が思わず跪いて彼女に靴を履かせてしまうシーンが印象的でしたけど、これは決してマンガ的な誇張表現ではなく、真のお嬢さまというのは周囲の人間を「この高貴なお嬢様に失礼にならないような、敬意を払った振る舞いをしなければならない」と思わせるだけの力があるものなのです。
 己の気品を以って周囲の人間に影響を与えることができる、これぞ本当のお嬢さまです。

 昔読んだ「お嬢さまことば速修講座」という本にそう書いてありました(受け売り)。

お嬢さまことば速修講座
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この本、いつの間にか電子書籍化されていてビックリ


今年は地蔵系女子がモテる!(モテない) サンデー8号感想

ふれるときこえる

 さとりさん、「噪の片思いが成就して自分が失恋しないと噪に感染ったサイコメトリー能力が消えない」ということが判っていながら、何故ここ一番でキメ台詞を言う時に限ってわざわざメガネとマスクを外し、己に秘められた美少女っぷりを噪にアピールしながら「あなたの恋を応援させてください!」って言い出す矛盾した行動に出るんでしょうか。
 叶わぬ恋と判っていながら、惚れた相手には自分を見てもらいたい複雑な乙女心って奴なんでしょうか? それとも露出するのが楽しいの?(ひどい)

 何にしろさとりさんは「メガネを取ったら美少女」という古典的なギャップ萌えという武器を持っているので、何かの間違いでその素顔がクラスメートに知られてしまったら、まかり間違いなくギャップ萌え属性を持つやっかいな男子たちに惚れられること必至だと思われます。これまでの話の中では、彼女は自分を犠牲にしてでも他人を思いやることができる優しい性格であることも明らかになってますし、彼女は本質的にはそこまでモテないタイプではないと思うんですよね。
 今は己のサイコメトリー能力を忌避して人との接触を極力断って静かな地蔵でいることを望んでいる彼女ですが、最終的には彼女も救われて欲しくはありますね。今は自分のことで手一杯な噪ですが、性根が優しそうな彼のことなので、自分が救われるためにさとりばかりに犠牲を押し付けることになる今の状況を何とかしなければ、と思うようになるのではないのでしょうか。

 何にしろこのマンガ、今のところ本当に善男善女しか出てきていないので、このマンガを読んでいる間はこんな清らかな心境になっていいのかしらと思えるくらいにピュアな気持ちになれます。歪んだ美少女がわんさか出てくる系のマンガが大好きな私が、こんな優しい心境になれるだなんて…(感想?)

マギ

 平和な世の中になって失業中でプライドを失った元兵士たちを集め、「現在我が国は侵略されている!」と彼らが最も機敏に反応するキーワードを使って危機感を募らせ、抽象的な戦略を語って希望を持たせつつ「常住戦陣」な心意気を説いてやる気を出させる。
 更に、国家の象徴として幼い美少女である紅玉を起用して「幼い女帝がすごい壮大な演説をする」萌え要素を創出し、女帝に対する忠誠心と庇護欲を持たせる。

 今回の「マギ」は、「マギに学ぶ企業運営」というバイラルメディア向けの記事が作れそうなくらいの濃い内容だったと思います。
 経営ビジョンの実現のために社員にやる気を出させたい企業の社長さんは、まず自らの容貌と性格を紅玉みたいなウブでネンネな美少女に変革しつつ、アリババのような有能なブレーンを招聘するところから始めて見るのが良いのではと思いました。

BE BLUES!

 「一条龍はー!
 マネージャーで巨乳の幼なじみと、監督の孫娘でハーフJCを、フタマタかけてます!
 最近通訳とも怪しいんですよー!」

 紛うことなき事実じゃないッスか!
 何故真実を告発するジョージ達が迫害されなければならないんスか!

 そんなアレで、ついに公式に龍がモテモテに。龍が活躍するといずれこういうことになるのではないかと予想はしていましたが、実際に龍がモッテモテになってる様子を見ると、なんかこう「あの野郎モテやがって!」的な嫉妬心が湧いて来てしまいます(心が狭い感想)。
 その一方、最近は龍と一緒にレギュラーで試合に出ているはずの優人は全くモテていないようで安心しました。彼はうっかりモテると調子に乗って浮かれて失敗するタイプだと思うので、藍子っちーに片思いを続けているレベルで停滞するのが良いと思います。

 話としては、久しぶりに友坂にスポットが当たる形になりました。「監督は俺が気に入らないらしい」と友坂は言っていますけど、カウンターサッカーを志向していた頃のチームでは彼のボールキープ能力は必須でしたが、今のショートパス主体の戦略には噛み合っていないということなのかも。
 また、今のチームでは友坂に変わってコーメイがすっかり重要なポジションにいることも判りました。サッカーチームは監督が違うとここまで変わるものなんですねえ。

サイケまたしても

 連載再開。能力を使いすぎてついにサイケが倒れてしまい、その結果自分が守ると決めた蜜柑を泣かせてしまったことにショックを受けた彼は、自らの能力の消滅をかつての敵・黒田に依頼するという展開に。
 自分の能力を使うことが本当に正しいのか思い悩むことは、真のヒーローを志す者なら誰もが一度は通る道です。彼の選択が今後どのような結果をもたらすのかはまだ判りませんがサイケの「ヒーロー」としての戦いが新しい局面に入ったことは間違いなさそう。

 ところでサイケの能力は「特定の池で溺れ死ぬことで、その日を最初からやり直せる」ということになっていますが、もし「特定の池で溺れ死ぬ」ことが条件なのではなく、単に死ぬことが能力発動の条件だったらものすごく辛いことになりそうと思いましたが、何かものすごく怖くなってきたのでそういう想像は止めました(感想?)。

最終回:AREA D

 なんだかんだで長期連載となった「AREA D」もついに完結。終盤の巻きっぷりを考えると、完結というよりは「打ち切り」と言わなければならない感じがするのは残念なところ。
 七月鏡一・梁慶一両先生の次回作に期待します。

 第二部では、やっぱり前身からごっつい銃がニョキニョキ生えるマリの素敵っぷりが目立ちました。身体から武器が生えてくる女子ってのは、空から降ってくる人間じゃない美少女と並ぶ男のロマンです(断言)。

絶対可憐チルドレン

 名探偵(自称)兵部京介が介入し、いよいよバベルに潜入した「黒い幽霊」のスパイ探しの展開が本格的なものになって来ました。
 現段階ではやはり以前亀のうんこを食らった賢木が、自ら「こんな犯罪者と一緒にいられるか!」とフラグを立てる台詞を言うなどしていて怪しさ一歩リードといった感じですが、この辺は叙述トリック的な演出であることも十分考えられるので、まだ何とも言えません。

 個人的には、「容疑者」の中に朧さんがいるのが、何だかちょっと嬉しいです。
 今の彼女の姿からは信じられないかも知れませんが、「絶チル」の連載が始まった頃の最初期では、彼女は前髪を半分下ろして素顔を見せないミステリアスな女性という位置付けになっており、「もしかしたら彼女は、バベルの予知を操作しているのでは?」という要素を匂わせなくもないような演出がなされていたような記憶があります(遠い昔のことなので若干表現があやふや)。

 今ではすっかり落ち着いている彼女ですけど、ここら辺でひとつ昔のミステリアスさを少しでも取り戻していただけたら嬉しいかも、とか思ってます。
 ここだけの話ですが自分の中では、「絶チル」の朧さんと「ハヤテのごとく!」のマリアさんは、少年サンデーにおける「連載始まった頃は主人公が憧れる素敵な女性でしたよね?」と過去形で語られる二大がっかり女子という位置付けです。

絶対可憐チルドレン 44 (少年サンデーコミックス)
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賢木が松風のペットの亀からうんこを食らう衝撃の展開を見せるエピソードが掲載されたコミックス44巻が発売になりました


お久しぶりです(´・ω・`) サンデー6+7号感想

ウェット&メッシー
なのは洋菓子店のいい仕事

 かの香のターン!(遊戯王っぽく)

 かの香とセージのカップリングだと、このマンガは至って微笑ましくて可愛らしいラブコメマンガになりますね。このマンガは基本的に出てくるパティスリー達がだいたい性格がアレなだけに、彼らと比べると比較的常識的な認識を持っているこの二人の組み合わせは、観ていて安心できます。
 「昔は一緒に遊んでいたのに、彼女は『女』になって昔と同じじゃなくなってしまった」なんて、幼なじみモノの王道展開ですよね。ほのぼのします。殺人イノシシとか出てくるけど。

 普通のラブコメマンガだったら、この二人が最終的にくっつくことになると思うのですが、でも残念ながらこのマンガはこの二人以外の登場人物がみんなアレな感じの「なの菓子」なので、二人の恋路はそう簡単には行かないと推測されます。かの香はいい子なのに可哀想(決めつけ)。

 そして次回は、「登場人物がみんなアレな感じ」を象徴する二大巨頭であるほの香とタイムが直接対決する展開に。一度死して色々なものを超越しているタイム、生きながらにしてにこやかに狂って常世の常識を超越しているほの香。この二人の超人による直接対決に注目です!(洋菓子店マンガ?)

MAJOR 2nd

 ミニスカートを履いている佐倉さんがバット持ってフルスイングしてもパンチラ描写が全く無かったので、このマンガは本当に健全だよなあと思いました(汚れた感想)。
 いやでもよく見ると、スカートと同じ濃い色のパンツがちょっとだけ見えるような気がして来たよ! がんばろう!

 今のところの展開だと、佐倉さんにバッティングセンスがあることが証明され、試合に出てここ一番でヒット打って勝利に貢献する話の流れになりそうなのですが、でもこのマンガも割とひねくれた展開をして来ることがあるので油断できません。
 大吾と光のバッテリーが成立するまでの間の一筋縄ではいかなさ加減を見てると、彼女もこれから色々苦労するのではと思います。

だがしかし

 アニメを第二話まで見ました。
 このアニメ、見た人がみんな「性的だ」「性的だ」「ほたるさんはココノツの精通だ」とか言い出すことで有名ですが、本当にほたるさんがエロ可愛く描かれていて素晴らしいです。きな粉がほたるの胸に落ちるシーンとか、アニメで見ると本当に迫力がすごいな!アニメすごい!(安直)
 そんなアニメ版で唯一残念だったのは、やっぱり「ガリガリ君」が実名で登場しなかったことですね。小学館とTBSの政治力を持ってしても、「ガリガリ君」を実名でアニメに登場させることが叶わなかったということなのでしょうか。『生いきビール』とは違う意味で大人の世界を垣間見た気がします。

 サンデーに載ってる方は、アニメ化されるのが本当に嬉しいんだなーという作者の気持ちが伝わってきて良いと思いました(感想)。

天野めぐみはスキだらけ!

 毎回同じようなことを書いている気もしますが、自分がこのマンガを読んでいる時の心境は、「ありがとうございます」という感謝の気持ちに満ちています。
 天野めぐみさんの美しく恵まれた肉体、その肉体にそぐわぬスキだらけの精神、まー君に対するまだ幼い愛情、そして普段のだらしなさ、その全てが感謝の対象です。この気持ちはもはや「尊い」と言っても良いかもしれません。本当にありがとうございます。

 いつかは彼女も、「なの菓子」のかの香のように身も心も『女』になってしまう時が来るのかも知れませんが、今はその時が来るまでのほんの僅かな間のピュアな彼女の姿を垣間見ることができる奇跡を堪能したいと思います。
 この作品を週刊少年サンデーに移籍して下さって、本当にありがとうございます(連呼)。

ムシブギョー

 「常世の蟲」の襲来を辛うじて退けたものの江戸は壊滅的なダメージを受けてしまい、さあこれからどうなるの!? って感じのところに、突如としてロボ娘・壱与が登場。「式神」と銘打ってはいますが、どこからどう見てもロボ娘です。
 「朝廷の命により全てを賭け作り上げた、もう一人の与力さ!」と公家組の偉い人の雛姫さんは言ってますが、朝廷の威信をかけた最終決戦兵器をわざわざロボ娘型にデザインしてしまうところからしてどうかしてる熱いです。

 今回の「ムシブギョー」は、天間はこのロボ娘を操るために公家組にスカウトされたという話の流れなのですが、これはつまり公家組の中には「強大な能力を秘めた陰陽師の少年が、巨大なロボ娘を操って江戸の街を守るために戦う!」というアニメ的なシチュエーションってちょう萌えるよね! どうせ最終決戦兵器を作るんだったら、ロボ娘にしようぜ! ついでにおっぱいも大きくしちゃおうぜ! というコンセンサスが存在していることを意味している訳です。
 江戸時代にして早くもクールジャパンの真髄を体現している公家組。なかなか侮れない存在なのかも知れません。

 要約すると、ロボ娘っぽい式神が出てきて嬉しいというのが感想です。

絶対可憐チルドレン

 椎名先生の鉄道模型大好きっぷりは、Twitterでのつぶやきを拝見している皆さまには既に既知の事実だと思われますが、さり気なく鉄道ネタをマンガの中に入れて来るお茶目っぷりが微笑ましいですね(ファンサイト的な感想)。
 なお「男子にはある程度の鉄分は標準的に備わっているものなのだ!」という松風君の台詞は、かの伝説的な台詞「ホモが嫌いな女子なんかいません!!!!」と同レベルの確度だと思います。

 ストーリーそのものは、冒頭のお茶目な鉄っぷりとは打って変わって「バベルの中に予知システムを撹乱する裏切り者が存在している」というシリアスな局面に入って来ました。
 本来であれば、こういった心理戦では賢木が活躍する局面なのですが、賢木は確かちょっと前に松風君のペットの亀のうんこにまみれた話辺りで何かにヤラれている描写があったはずであり、むしろ彼が最も怪しい状況です。マンガの中でも、賢木の表情に普段とは違う微妙な違和感を感じるような描かれ方をしているように見えます。

 次回以降は、その辺の心の闇が大好きそうな兵部が介入して来そうですが、兵部と賢木はかつて「可憐ガイズ」として一緒に芸能活動をした経歴がある仲であり、いくらか賢木に対して情を見せるそぶりをすることもある兵部が、今の賢木をちゃんと疑いの目で見ることができるのかどうか。兵部×賢木のカップリングは成立する余地があるのか。その辺が今回の見所かもしれません(カップリング?)。

 そして、こんな状況になっても仲間を信じ続ける薫の清らかさには、心が汚れた読者である私としても救われた気持ちでいっぱいです。

なのは洋菓子店のいい仕事 3 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
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「ラブコメ、はじめました!」と販促用の帯に書いてあるところからして、ラブコメ寄りな展開に移行する覚悟を固めたと思われます


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