サンデー 一覧

腐ることで輝ける青春も確かに存在する。サンデー29号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 コミックス26巻限定版に付属の、パティの夢と妄想が詰まったドラマCDを聴きました。可憐GUY’Sが腐っているのは期待した通りでしたが、悠理×パティな妄想も決して不可能ではない作りになっているので、そういう趣味をお持ちの方も楽しめるかと思いました。
 相対的にチルドレンの扱いが小さくなっていますが、まあ彼女たちは本編で活躍しているのでいいですよね(いいのか)。

 そのコミックス本編の方は、改めて読みなおして見ると、皆本と薫の大人のキスがよりエロく感じてしまってビビりました。こんなのをあの年齢で経験してしまったら、そりゃー薫も必要以上にドギマギしてしまうというもの。彼女は健気にもこの不慮の事故を「がんばってあのキスに追いつくから!」と自身の成長への糧とすることを決意するんですけど、本気を出した皆本のエロスっぷりに追いつくのは、さすがの薫も相当大変だと思います。頑張れ薫。
 あと、おまけマンガでこのエピソードのその後がフォローされていたのも嬉しかったですね。そして皆本と薫がエロかっただけに、バランスを取る意味でも紅葉姉さんの残念さもまた際立ってました。この人はパンドラの中でも一番の常識人だと思っていたのですが、実際は真木の頭痛の種を増やす存在だった模様。
 というか、パンドラはボスも大幹部も全て真木の頭痛の種だったりするんでしょうか。真木さんはホント大変だなあ(結論)。

絶対可憐チルドレン 26 特別版
椎名 高志
小学館

 そしてサンデー29号の感想ですが、こちらは廃墟に残された薫の幼少期の怨霊(GS美神的表現)が紫穂と皆本の窮地を救う形になったという物語でした。薫はかつて、須磨指揮官によって首に電撃付きの首輪を付けられ、結果的に紫穂と葵の身を危険に晒してしまったことに対して激しい自責に囚われており、その時の無念さがあの怨霊を生み出した、ということのようです。
 紫穂はその薫の怨霊を、薫がかつて自分にしてくれたように慰めて鎮めようとしていた様ですが、結果的には紫穂のピンチを怨霊が自ら救うことで、怨霊の無念を晴らして成仏させるという結末になりました。紫穂は結局また薫に護られることになり、自分の心を直接あの時の薫に伝えることは叶いませんでしたが、自分が改めて薫に愛されており、また自分も彼女を愛していることを改めて自覚することになった訳なので、これはこれで良かったのではないのでしょうか。
 こういう話を見る限りでは、紫穂も根はやっぱりいい子なんですよねー。でも、これまでのサプリメントで賢木に色々といらんことをして歪んでいる今の彼女はとても輝いているので、やっぱり彼女にはこのままの腹黒キャラでいて欲しいなと思う次第です(ひどい感想)。

 あと今回のエピソードで留意しておいた方がいいのは「高レベルエスパーが発した怨念は、強い力を持ったままそこに残り続ける」という点です。フェザーの超常的な力の源は、もしかしたら過去の薫を初めとした過去のエスパー達の残した、「未来を変えたい」という強い願いなのかも知れないな、とか思いました。

 「足りない…なにか足りない…
 葵のおっぱいが足りないのは仕様です(おわり)。


太くて大きいモノが固くなったサンデー29号感想【注:穴子です】

おすもじっ!

 「諸般の事情で主人公の司が男装している」という以外は正統派寿司マンガだったはずの「おすもじっ!」が、ちょっとあざとくなってサンデーに帰って来ました。

 司が着替えているシーンで縞パンを見せるのは、今週から読み始めた読者に対して「実は司は女の子なのだ」とアピールするという理屈を付けられるのでまだいいとして、「大きい穴子ですね!」→「『すけべえ』が訛って『べえすけ』と呼ばれている、太くて大きい穴子を仕入れとるんです」→「うわっ、元気!(笑顔でウィンクして穴子を顔の前で撫でながら)」→穴子が「ブフッ」、という一連のシーケンスは、まあどう考えても司が元気なちんこを撫でてるメタファーですよね(ハキハキと)。穴子=ちんこという暗喩を全く隠そうとしていないところが、逆に清々しくて好感が持てます。
 もっとも、その次のコマでは司は全く躊躇することなくちんこ穴子を包丁で背開きにしており、穴子=ちんこと捉えてニヤニヤしていた男子の股間を縮ませたに違いありませんが。この辺の締め方もいいですよね。ゾクゾクします。

 更に少年誌における料理マンガには欠かせない食後のリアクションについても、今回はスキンヘッドで髭面のオッサンが穴子と一緒に川下りをするという、全く意味が判らないけどとにかく凄いことだけは伝わる面白おかしいものでした。「おすもじっ!」はこれまでもリアクションは地味におかしかったのですが、連載再開と共にそちらの方もボルテージを上げてきた模様。
 寿司職人が穴子の煮汁を常に持ち歩き、ところ構わず煮汁に火を入れるというツッコミどころが何故か美談になってしまっているオチも含め、今回のエピソードは「おすもじっ!」は色々な意味でひと味違うマンガであることを十分にアピールできていたのではないのでしょうか。次回以降もこのテンションを維持できるかどうか、楽しみに待ちたいと思いました。

ハヤテのごとく

 最後のコマの「へ~大浴場とかまであるんだ。せっかくだから入ってみようかなぁ~?」の白々しさが凄いと思いました(ハキハキと)。
 今後は浴場でハヤテとルカが鉢合わせという展開しか考えられませんが、ハヤテの股間に本当にちんこがあるかどうかは私も興味があるというか、ハヤテは既に性別を超越した現人神のようなモノになっているのではないかと常々思っているので、ルカが彼の股間にを見ることになるのか、今からちょっとだけ期待してます(ひどい感想)。

神のみぞ知るセカイ

 「最初は作戦のためだと思っていた女装が、だんだん…やめられなくなってきてしまった…
 「思えば、あの日…屋上で地獄の使いがボクの前に現れて以来…ボクの日常は崩壊を始めていたんだ

 桂馬は本当のことを語っているに過ぎないのですが、第三者の栞には単なる戯言にしか聞こえないところが面白かったです。これまでのあらすじを語るだけで己のキテレツっぷりを栞にアピールできてしまう桂馬すごい。マンガみたい(マンガです)。
 あと、その次のコマで背徳の官能に浸っているようにしか見えない桂馬の股間にかかっている黒い影は、コミックスではもうちょっと薄目に修正されていることを期待します。

 あと今回は、栞の思考が何時にも増して毒舌になっているのが気になりました。これが彼女の本来の姿なのか、それても女神の影響によるところなのかは定かではありませんが、いつかは彼女も毒舌をすらすらと喋れるようになり、無口で大人しい文化系女子萌えな軟弱男子の幻想をぶち破れるステキな女性に成長して欲しいものですね。

月光条例

 今回はセクハラ魔人が女性陣にエロスなミスリードを誘うなぞなぞを出して性的な意味で女性陣を困らせるエピソードでしたが、個人的にはすっかりミリタリーオタクのキャラ付けをされてしまった親指姫に萌えざるを得ませんでした。
 カノン砲と榴弾砲の違いを得意げに説明するミリオタ女子の勇姿をサンデーで拝んだ時の喜びは、もはや「望外の喜び」としか表現しようがありません。やっぱり人生は、どこでどんな喜びが待ち受けているのか判りませんね。生きてるって素晴らしいです(おおげさ)。

マギ

 「みなさん…私…やりました…」と笑顔で呟きながら血涙を流して倒れるモルジアナの怖さが半端ないです。マジ泣きそう。目から血が出るのは本気でヤバいと思います。
 最期のコマを見る限り、サガンの本体と相打ちになったかのように思えますが、その前のコマでは既に彼女が走馬灯モードに入っているかのようにも思える表現がなされており、今回のエピソードはどこまでが現実でどこからがモルジアナの妄想なのか区別がつかないように構成されているように感じました。果たして彼女の運命や如何に。本気で心配です。

はじめてのあく

 精一杯に背伸びしてるけどやっぱりオトナの世界に踏み出せない健気なルナのいじらしさが可愛らしいエピソードでしたが、個人的に気掛かりなのが、徐々にキョーコがジローとの仲をなかなか認めない割にジローに近づく女性が出現すると機嫌が悪くなりどんどん嫉妬深くなって行くという、長期化するラブコメマンガにありがちな嫌な女スパイラルに陥る兆候が出てきている点です。
 今回の最後でジローをルナに譲らない決意を示したところは評価できますけど、まだちょっと素直になれてない様子も伺えます。彼女が単に嫉妬するだけの女性ではなく、ジローに対する好意を素直に示せる女性になれるかどうか。それがキョーコに与えられた試練なのかも知れません。前の対真世界編でジローは大きく成長しましたけど、これからのこのマンガはキョーコの成長物語としての側面がよりクローズアップされるのかも知れませんね。

 あとは、何だかんだでジローの部活のためにいいように使われている黒澤さんが素敵です。いいなあ黒澤さん。

煮アナゴ切り落とし 500g
あなご
売り上げランキング: 26044

紫穂のオカルト恐怖症の原因はやはり薫だったことが明らかになったサンデー28号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 コミックライターズ∞(エイト)チャリティーイベントの余波覚めやらぬ今日この頃ですが(主にサイン会で先生方のサインをもらうための待ち行列に合計4時間半以上程立っていたことによる足腰へのダメージが)、今日は先週のサンデー28号に掲載された絶チルの簡単な感想を書きます。

 「もうあなたを独りで泣かせたりしない
 すっかり腹黒キャラが板についた紫穂ですけど、前回のサンデー27号では「自分は誰からも愛されない」というツンな態度だった彼女を薫がストレートな愛情表現で篭絡してデレさせた描写があったことからも判るように、彼女の薫に対して感じている愛情は本物です(多分)。
 紫穂がかつての「独りで泣いていた」頃の薫の心情を知りたがっているのは、彼女の抱えている悲しみを親友として理解し、もし彼女が泣くのであれば自分も一緒に泣きたいと思っているからじゃないかなと思いました。「Over the Future」の歌詞にある『悲しみ抱え込むなら私も泣こう 未来はこの手にある』そのものですね。

 しかし何か薫が独りで泣いた時に残した感情はただならないものがあったらしく、紫穂は薫の感情に当てられてノックダウン、同伴していた皆本にかつての薫の感情の痕跡を可視化させてしまうという事態に。ここに残っている薫の痕跡は言わば残留思念というか地縛霊みたいなものですから、皆本は紫穂を霊媒として怨霊と対峙するかのような、オカルト的な状況に陥ってしまったと言えます。
 次回、皆本はあの頃の薫の「生」の感情を知ることになるのかも知れません。それを知った皆本はどんな反応を示すのか。暴走した紫穂はどうなるのか。それより何より、「深夜、いい大人が中学生女子と廃墟の病院で密会していた」という社会的にヤバい今の状況が第三者に見つかってしまうことはあるのか否か。気になります。続く。

Over The Future(初回限定盤 DVD付)
可憐Girl’s
Geneon =music= (2008-06-25)
売り上げランキング: 25760

スポンサーリンク
1 113 114 115 116 117 118 119 192