太くて大きいモノが固くなったサンデー29号感想【注:穴子です】
おすもじっ!
「諸般の事情で主人公の司が男装している」という以外は正統派寿司マンガだったはずの「おすもじっ!」が、ちょっとあざとくなってサンデーに帰って来ました。
司が着替えているシーンで縞パンを見せるのは、今週から読み始めた読者に対して「実は司は女の子なのだ」とアピールするという理屈を付けられるのでまだいいとして、「大きい穴子ですね!
」→「『すけべえ』が訛って『べえすけ』と呼ばれている、太くて大きい穴子を仕入れとるんです
」→「うわっ、元気!
(笑顔でウィンクして穴子を顔の前で撫でながら)」→穴子が「ブフッ
」、という一連のシーケンスは、まあどう考えても司が元気なちんこを撫でてるメタファーですよね(ハキハキと)。穴子=ちんこという暗喩を全く隠そうとしていないところが、逆に清々しくて好感が持てます。
もっとも、その次のコマでは司は全く躊躇することなくちんこ穴子を包丁で背開きにしており、穴子=ちんこと捉えてニヤニヤしていた男子の股間を縮ませたに違いありませんが。この辺の締め方もいいですよね。ゾクゾクします。
更に少年誌における料理マンガには欠かせない食後のリアクションについても、今回はスキンヘッドで髭面のオッサンが穴子と一緒に川下りをするという、全く意味が判らないけどとにかく凄いことだけは伝わる面白おかしいものでした。「おすもじっ!」はこれまでもリアクションは地味におかしかったのですが、連載再開と共にそちらの方もボルテージを上げてきた模様。
寿司職人が穴子の煮汁を常に持ち歩き、ところ構わず煮汁に火を入れるというツッコミどころが何故か美談になってしまっているオチも含め、今回のエピソードは「おすもじっ!」は色々な意味でひと味違うマンガであることを十分にアピールできていたのではないのでしょうか。次回以降もこのテンションを維持できるかどうか、楽しみに待ちたいと思いました。
ハヤテのごとく
最後のコマの「へ~大浴場とかまであるんだ。せっかくだから入ってみようかなぁ~?
」の白々しさが凄いと思いました(ハキハキと)。
今後は浴場でハヤテとルカが鉢合わせという展開しか考えられませんが、ハヤテの股間に本当にちんこがあるかどうかは私も興味があるというか、ハヤテは既に性別を超越した現人神のようなモノになっているのではないかと常々思っているので、ルカが彼の股間に何を見ることになるのか、今からちょっとだけ期待してます(ひどい感想)。
神のみぞ知るセカイ
「最初は作戦のためだと思っていた女装が、だんだん…やめられなくなってきてしまった…
」
「思えば、あの日…屋上で地獄の使いがボクの前に現れて以来…ボクの日常は崩壊を始めていたんだ
」
桂馬は本当のことを語っているに過ぎないのですが、第三者の栞には単なる戯言にしか聞こえないところが面白かったです。これまでのあらすじを語るだけで己のキテレツっぷりを栞にアピールできてしまう桂馬すごい。マンガみたい(マンガです)。
あと、その次のコマで背徳の官能に浸っているようにしか見えない桂馬の股間にかかっている黒い影は、コミックスではもうちょっと薄目に修正されていることを期待します。
あと今回は、栞の思考が何時にも増して毒舌になっているのが気になりました。これが彼女の本来の姿なのか、それても女神の影響によるところなのかは定かではありませんが、いつかは彼女も毒舌をすらすらと喋れるようになり、無口で大人しい文化系女子萌えな軟弱男子の幻想をぶち破れるステキな女性に成長して欲しいものですね。
月光条例
今回はセクハラ魔人が女性陣にエロスなミスリードを誘うなぞなぞを出して性的な意味で女性陣を困らせるエピソードでしたが、個人的にはすっかりミリタリーオタクのキャラ付けをされてしまった親指姫に萌えざるを得ませんでした。
カノン砲と榴弾砲の違いを得意げに説明するミリオタ女子の勇姿をサンデーで拝んだ時の喜びは、もはや「望外の喜び」としか表現しようがありません。やっぱり人生は、どこでどんな喜びが待ち受けているのか判りませんね。生きてるって素晴らしいです(おおげさ)。
マギ
「みなさん…私…やりました…
」と笑顔で呟きながら血涙を流して倒れるモルジアナの怖さが半端ないです。マジ泣きそう。目から血が出るのは本気でヤバいと思います。
最期のコマを見る限り、サガンの本体と相打ちになったかのように思えますが、その前のコマでは既に彼女が走馬灯モードに入っているかのようにも思える表現がなされており、今回のエピソードはどこまでが現実でどこからがモルジアナの妄想なのか区別がつかないように構成されているように感じました。果たして彼女の運命や如何に。本気で心配です。
はじめてのあく
精一杯に背伸びしてるけどやっぱりオトナの世界に踏み出せない健気なルナのいじらしさが可愛らしいエピソードでしたが、個人的に気掛かりなのが、徐々にキョーコがジローとの仲をなかなか認めない割にジローに近づく女性が出現すると機嫌が悪くなりどんどん嫉妬深くなって行くという、長期化するラブコメマンガにありがちな嫌な女スパイラルに陥る兆候が出てきている点です。
今回の最後でジローをルナに譲らない決意を示したところは評価できますけど、まだちょっと素直になれてない様子も伺えます。彼女が単に嫉妬するだけの女性ではなく、ジローに対する好意を素直に示せる女性になれるかどうか。それがキョーコに与えられた試練なのかも知れません。前の対真世界編でジローは大きく成長しましたけど、これからのこのマンガはキョーコの成長物語としての側面がよりクローズアップされるのかも知れませんね。
あとは、何だかんだでジローの部活のためにいいように使われている黒澤さんが素敵です。いいなあ黒澤さん。