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卑猥な言葉を言わされそうになって赤面する葵はやはり女神の称号に相応しいサンデー26号絶チル感想

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 超能力者が軍に徴用されて戦うという「超能部隊」の筋書きから、何となく岡崎つぐお先生の『ジャスティ』を連想してしまう皆さんこんにちは。
 もう25年も前のマンガなんですよね『ジャスティ』。お互いオッサンになりましたよね。

 で、今回の主題はあくまで薫が「紙と文字を操る能力者」宇津美さん(←何故かさん付け)の能力を経て皆本の愛情を知り、自分の力で勉強をする意欲を取り戻す――という、担当編集者が言うところの「健やかな子供を育むよいこの小学館」的な内容であることに間違いはないのですが、しかしそこに至るまでの過程で出てきた宇津美さんの官能小説朗読こそが今回の真のメインであることは疑いようがありません。

 サイコメトラーが如何にテキストから情報を読み取ることができるかについては前回の賢木と紫穂の会話で解説されていましたけど、今回の宇津美さんのエロ小説朗読(および皆本作のプリントの解析)はそれを実際に運用したものであると考えられます。サイコメトラーの賢木や紫穂は、テキストを読み込んでそれの構造を理解しても自分以外の人間にそれをそのまま伝えることはできませんが、宇津美さんの場合は更にそれを他人に伝える能力も持っている、ということでしょう。
 結果的に、薫は皆本の作ったプリントから彼の「勉強」への想いを読み取って自力で勉強する意欲を得ることができましたし、カガリはカガリでエロ小説から人妻や女体への欲望の深さを読み取ってちんこの意欲が(以下略)。

 まあ、カガリとカズラが今後仮にそういう事になった時にちゃんと機能しないと困るのはカズラの方なので、薫の言うこともごもっともだと思います。カガリは今回の件がトラウマになり、いざという時に(以下略)にならないといいのですが。個人的にはちょっと心配です。何の話だ

 ストーリー的には、このまま薫が皆本の家に帰ってお勉強始めればめでたしめでたしで終わるんでしょうけど、兵部の台詞からしてまだまだ何か起きそうな感じ。「今回はちょっとばかり罠にはめさせてもらう」とは実際どういうことなのか、次回を楽しみに待ちたいと思います。
 あと細かいところでは、ちゃんと葉が子供達と遊んでるところがほのぼのしてて良かったです。あと真木が激高して兵部にまたタメ口叩いてるところとか。ちょっと見ないうちに随分フランクになりましたね真木っち。

 そして問題作のサプリメントの細雪編(仮称)ですが、秒のためらいもなく双子の弟をバットで殴りにかかる雪乃はやはり恐ろしい子だと思いました。素直でカワイイパンドラの子達と比べると、バベルの子供は何かみんなどっか病んでますね。それでこそバベルです。


小学生男子のちんこ如きに動揺するようではまだ葵は女神の器ではない思ったサンデー25号絶チル感想

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 「ワタシは男同士は死んでも断る」とか言いながらも、今週のサンデーの「絶チル」における最後のコマで、賢木が落ち込んでる皆本を自然にフォローしているところをナチュラルに描いてる椎名先生は流石です。この一コマがあるだけで、この二人の関係妄想をかき立てられること請け合い。
 過去にも、賢木は拗ねた皆本の機嫌をこんな感じで何度も直していたに違いありません。やっぱりいいコンビですねこいつら。結婚すればいいと思うよ?

 その辺はともかく、今回のメインは薫が「女王」の椅子に座ったためにうっかり貫禄を出しちゃったところと、新キャラ・ウツミさんが登場したところの二つでしょう。
 薫に女王の鱗片を見せて「未来」を垣間見させ、その後に陸軍特務超能部隊時代の「過去」へと話を繋げるという流れは、コミックス10巻「とっておきの日」にちょっと似てなくもないかなと思いました。ウツミらしき人物は既に「とっておきの日」に出て来てますので(1コマだけだけど)、この頃から既にウツミの存在は作者の頭にあったのかも知れません。

 今回個人的に興味深かったのは薫が女王の椅子に座った時のパンドラメンバー各位の反応で、赤面する澪、見とれるカガリとそれに嫉妬するカズラ、感心する真木とそれから気をそらすように真木に話しかける葉、そしてこれが兵部のイタズラであることを冷静に見据えつつも動揺する紅葉と、それぞれ多様かつ個性的な反応をしている描写を入れたのが上手いなと思いました。同じツンデレでも、極めてリアクションが判りやすい澪と、真木を巻き込んで「へ、別にあんなになんか興味ないんだからね」的な行動をしてしまう葉の行動の違いも面白いです。
 あと全然関係ないですが、紅葉のおっぱいの大きさは極めて適切であり、実に好ましいです。どっちかというとない方だと思うのですが、でも本来はこれくらいでいいんですよこれくらいで(今週号の扉ページを見つめながら)。巨乳が幅をきかせがちな「絶チル」界における清涼剤的な存在になって欲しいものです。葵もせめてこれくらいになればいいんですけどね。いや本当にどうでもいいことなのですが(なら書くな)。

 そしてウツミさん(←何故か敬語付けたくなる)に関しては次回以降に彼の正体というか、何でノートに宿る残留思念になっちゃったのかについては語られると思うのでそちらを待ちたいところですが、とりあえず兵部が先週言ったところの「ESP勉強法」が思ったよりもマトモであるっぽいので安心しました。とりあえず、ウツミさんはちゃんと勉強は教えてくれそうな感じ。薫が「アンキパン」みたいな顛末に陥らなさそうで良かったです。
 勿論、椎名高志先生のマンガのキャラなので、どっかおかしいのは間違いないと思うのですが(決めつけ)。今週もその鱗片は見えてましたね。

 今回の最萌えは、子供達に慕われて懐かれてる兵部おじいちゃんで決定です。
 紫穂の言動が性的にアレなのはいつものことなので問題ありません。


中学校の英語教科書はタローとエレンでしたサンデー23号絶チル感想

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 サプリメントに「笹目雪乃」なる新キャラが登場。以前椎名先生のサイトで「『さぷりめんと』に新キャラが登場」と予告されていたので、「まだ存在することしか知られていないバベルの新しい受付嬢が出てくるのかな?」とか思っていたのですが、実際出てきたのは谷崎を踏み台にして成長しようとする腹黒幼女だったというオチ。
 名前は谷崎潤一郎の「細雪」から持って来たものと思われますが、小説と笹目雪乃の性格にはあまり関係がなさそう。多分、リアル小学生女子が主題歌を歌うアニメ版が終了したこと、および本編でもチルドレンが中学生になったことによる幼女分の不足による作者の精神的苦痛が生みだした、「幼女描いてないと死ぬ!」という渇望を癒すためのモルヒネみたいなキャラクターだと思われます。雪乃がピュアに腹黒なのは、多分椎名先生の「こんな幼女にいたぶられたい」という幻想の産物です(妄想)。

 それにしても、雪乃の登場によって、谷崎主任はナオミによる肉体的苦痛に加え、雪乃による精神的苦痛のコンボで責められてモテモテになるという、ある意味ハーレムマンガの主人公的な立場に立ちかねない訳でわり、まさかあの彼がここまでモテモテになるとは思いませんでしたよ。全く羨ましくないですけど。

 本編の方は、とりあえず皆本を意識してどんどん可愛くなる薫を見てニヤニヤするのが正当な楽しみ方でしょう。個人的に感心したのは、薫が皆本のシェービングローションの香りに反応して頬を赤らめる描写が出てくるところで、こういう形での「女の子が男性を意識している」表現は通常の少年マンガではなかなか出てこないんじゃないかと思います。こういう発想がリアル中年であるところの椎名先生から出てくるのは、もはや脅威です。
 乙女描写に関する専用のブレーンがアシスタントにいるのか、それとも先生は本当に乙女回路を心の中にインストールしてしまったのか。いずれにせよ、相変わらず椎名高志先生侮りがたしだと思いました。

 あと「友達の前だとあんな顔するんだ…」と思いながら薫が皆本と賢木の会話を眺めているシーンも良かったです。もしこれが薫でなくてパティだったらさぞや腐った思考が漂ってくること請け合いなのですが、薫は正統派な意味での乙女なので、そういうスメルが全然しません。流石です(何)。
 その一方で、目先の利益に囚われてじわじわ薫との差を付けられている紫穂と葵が地味に不憫なんですけど、まあ今は薫のターンなので仕方がないですね。

 そして、扉絵の可憐GUY’Sの可憐さっぷり(特に左下の皆本)を目の当たりにした結果、何かが目覚めそうになったことは、ここだけの秘密にしておきたい。

 結論:「局長がそうおっしゃっるのをお待ちしておりました」とヤバい表情で敬礼しながら言う朧さんが萌えです


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