だがしかし 一覧

論旨:ほたるは性と無垢の象徴 サンデー12号「だがしかし」感想

だがしかし

 ほたるさんはそのデザイン全てがエロスであるが故に、彼女がこの作品におけるココノツから観た「性の象徴」であることは間違いありませんが、そんな彼女に決してパンチラはしない・させないところが、「だがしかし」の作品世界を健全なものにしているんだなと改めて思いました。

 即ちこのマンガにおいて、彼女のパンツは決して登場してはならないのです。もしパンツが見えてしまったのなら、性と無垢の間の絶妙なバランスで成り立っていたこの作品における健全性は失われ、ただほたるのパンツを読者が期待してしまうお色気作品に変化してしまうことは必至。
 故に、「だがしかし」が今の「だがしかし」であり続けるために、ほたるのパンツは聖域として位置付けられているのです。

 まあでも、彼女はマンガの中で全裸を晒したことはあるんですけど、基本的に無垢が故に性に対する恥じらいというものがない彼女の場合、全裸を晒してもエロくなるどころかむしろギャグマンガ的な面白さを帯びてしまうところが、またマンガのキャラクターとして素晴らしいと思っています。
 パンツは聖域だけど生尻は晒せる、この微妙なバランスがほたるというキャラの奥深いところだよなーと改めて思いました。

 でも、パンスト越しのパンチラっていいですよね(だいなし)。

だがしかし(1) (少年サンデーコミックス)
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ほたるの貴重な脱衣シーンはコミックス1巻に収録


お久しぶりです(´・ω・`) サンデー6+7号感想

ウェット&メッシー
なのは洋菓子店のいい仕事

 かの香のターン!(遊戯王っぽく)

 かの香とセージのカップリングだと、このマンガは至って微笑ましくて可愛らしいラブコメマンガになりますね。このマンガは基本的に出てくるパティスリー達がだいたい性格がアレなだけに、彼らと比べると比較的常識的な認識を持っているこの二人の組み合わせは、観ていて安心できます。
 「昔は一緒に遊んでいたのに、彼女は『女』になって昔と同じじゃなくなってしまった」なんて、幼なじみモノの王道展開ですよね。ほのぼのします。殺人イノシシとか出てくるけど。

 普通のラブコメマンガだったら、この二人が最終的にくっつくことになると思うのですが、でも残念ながらこのマンガはこの二人以外の登場人物がみんなアレな感じの「なの菓子」なので、二人の恋路はそう簡単には行かないと推測されます。かの香はいい子なのに可哀想(決めつけ)。

 そして次回は、「登場人物がみんなアレな感じ」を象徴する二大巨頭であるほの香とタイムが直接対決する展開に。一度死して色々なものを超越しているタイム、生きながらにしてにこやかに狂って常世の常識を超越しているほの香。この二人の超人による直接対決に注目です!(洋菓子店マンガ?)

MAJOR 2nd

 ミニスカートを履いている佐倉さんがバット持ってフルスイングしてもパンチラ描写が全く無かったので、このマンガは本当に健全だよなあと思いました(汚れた感想)。
 いやでもよく見ると、スカートと同じ濃い色のパンツがちょっとだけ見えるような気がして来たよ! がんばろう!

 今のところの展開だと、佐倉さんにバッティングセンスがあることが証明され、試合に出てここ一番でヒット打って勝利に貢献する話の流れになりそうなのですが、でもこのマンガも割とひねくれた展開をして来ることがあるので油断できません。
 大吾と光のバッテリーが成立するまでの間の一筋縄ではいかなさ加減を見てると、彼女もこれから色々苦労するのではと思います。

だがしかし

 アニメを第二話まで見ました。
 このアニメ、見た人がみんな「性的だ」「性的だ」「ほたるさんはココノツの精通だ」とか言い出すことで有名ですが、本当にほたるさんがエロ可愛く描かれていて素晴らしいです。きな粉がほたるの胸に落ちるシーンとか、アニメで見ると本当に迫力がすごいな!アニメすごい!(安直)
 そんなアニメ版で唯一残念だったのは、やっぱり「ガリガリ君」が実名で登場しなかったことですね。小学館とTBSの政治力を持ってしても、「ガリガリ君」を実名でアニメに登場させることが叶わなかったということなのでしょうか。『生いきビール』とは違う意味で大人の世界を垣間見た気がします。

 サンデーに載ってる方は、アニメ化されるのが本当に嬉しいんだなーという作者の気持ちが伝わってきて良いと思いました(感想)。

天野めぐみはスキだらけ!

 毎回同じようなことを書いている気もしますが、自分がこのマンガを読んでいる時の心境は、「ありがとうございます」という感謝の気持ちに満ちています。
 天野めぐみさんの美しく恵まれた肉体、その肉体にそぐわぬスキだらけの精神、まー君に対するまだ幼い愛情、そして普段のだらしなさ、その全てが感謝の対象です。この気持ちはもはや「尊い」と言っても良いかもしれません。本当にありがとうございます。

 いつかは彼女も、「なの菓子」のかの香のように身も心も『女』になってしまう時が来るのかも知れませんが、今はその時が来るまでのほんの僅かな間のピュアな彼女の姿を垣間見ることができる奇跡を堪能したいと思います。
 この作品を週刊少年サンデーに移籍して下さって、本当にありがとうございます(連呼)。

ムシブギョー

 「常世の蟲」の襲来を辛うじて退けたものの江戸は壊滅的なダメージを受けてしまい、さあこれからどうなるの!? って感じのところに、突如としてロボ娘・壱与が登場。「式神」と銘打ってはいますが、どこからどう見てもロボ娘です。
 「朝廷の命により全てを賭け作り上げた、もう一人の与力さ!」と公家組の偉い人の雛姫さんは言ってますが、朝廷の威信をかけた最終決戦兵器をわざわざロボ娘型にデザインしてしまうところからしてどうかしてる熱いです。

 今回の「ムシブギョー」は、天間はこのロボ娘を操るために公家組にスカウトされたという話の流れなのですが、これはつまり公家組の中には「強大な能力を秘めた陰陽師の少年が、巨大なロボ娘を操って江戸の街を守るために戦う!」というアニメ的なシチュエーションってちょう萌えるよね! どうせ最終決戦兵器を作るんだったら、ロボ娘にしようぜ! ついでにおっぱいも大きくしちゃおうぜ! というコンセンサスが存在していることを意味している訳です。
 江戸時代にして早くもクールジャパンの真髄を体現している公家組。なかなか侮れない存在なのかも知れません。

 要約すると、ロボ娘っぽい式神が出てきて嬉しいというのが感想です。

絶対可憐チルドレン

 椎名先生の鉄道模型大好きっぷりは、Twitterでのつぶやきを拝見している皆さまには既に既知の事実だと思われますが、さり気なく鉄道ネタをマンガの中に入れて来るお茶目っぷりが微笑ましいですね(ファンサイト的な感想)。
 なお「男子にはある程度の鉄分は標準的に備わっているものなのだ!」という松風君の台詞は、かの伝説的な台詞「ホモが嫌いな女子なんかいません!!!!」と同レベルの確度だと思います。

 ストーリーそのものは、冒頭のお茶目な鉄っぷりとは打って変わって「バベルの中に予知システムを撹乱する裏切り者が存在している」というシリアスな局面に入って来ました。
 本来であれば、こういった心理戦では賢木が活躍する局面なのですが、賢木は確かちょっと前に松風君のペットの亀のうんこにまみれた話辺りで何かにヤラれている描写があったはずであり、むしろ彼が最も怪しい状況です。マンガの中でも、賢木の表情に普段とは違う微妙な違和感を感じるような描かれ方をしているように見えます。

 次回以降は、その辺の心の闇が大好きそうな兵部が介入して来そうですが、兵部と賢木はかつて「可憐ガイズ」として一緒に芸能活動をした経歴がある仲であり、いくらか賢木に対して情を見せるそぶりをすることもある兵部が、今の賢木をちゃんと疑いの目で見ることができるのかどうか。兵部×賢木のカップリングは成立する余地があるのか。その辺が今回の見所かもしれません(カップリング?)。

 そして、こんな状況になっても仲間を信じ続ける薫の清らかさには、心が汚れた読者である私としても救われた気持ちでいっぱいです。

なのは洋菓子店のいい仕事 3 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
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「ラブコメ、はじめました!」と販促用の帯に書いてあるところからして、ラブコメ寄りな展開に移行する覚悟を固めたと思われます


サヤ氏の眼鏡記念・サンデー2号感想

メガネ
だがしかし

 サヤ氏の眼鏡! サヤ氏の眼鏡!(連呼)
 これがアニメ化決定のパワーなのか…調子乗ってるとここまでできるのか…アニメ化すごい…というのが今回の感想です。

 しかし今回のサヤ氏眼鏡事件により、彼女は実は目が悪いけど普段はメガネを掛けていないのか、それとも伊達メガネを「こんなこともあろうかと」的な先読みで喫茶店の店内に常備していたのか、どっちなのか? という謎が新たに発生しましたが、比較的どうでもいい謎なので追求しなくて良いという結論に達しました。

なのは洋菓子店のいい仕事

 佐井涼子編が終了。お話的には佐井が自分がどんな菓子を作りたいのかという目標に目覚め、彼女のお菓子作りのための居場所を守ることもでき、変装しなくてもちゃんとお菓子作りへの夢を語れるようにもなって、めでたしめでたしといった感じでしたけど、実はこのマンガで「お菓子を作ることで人を救う」展開が発生したのはこれが初めてなのではないのでしょうか。

 あの、第一話目にして「ケーキは暴力」と言い放ち、パティシエが自らタバコを吸い、お菓子に関する悩みを抱えて来店する少女たちを誰ひとりとして救ってこなかった、「洋菓子店が舞台のパティスリーコメディ」から連想される一般的なハートフルなイメージを常にぶち壊してきた、あのなのは洋菓子店のいい仕事」が! ついに! 一人の少女の悩みをお菓子で解決したんですよ! 少女の! 悩みを! お菓子で! これはすごいパラダイムシフトなのではないのでしょうか!(←無駄に煽るスタイル)

 多分こういう話になったのは、今回の主役キャラがタイムではなくセージであることが大きいんだと思います。セージはタイムとは違い、お菓子で人を幸せにできる才能と人柄を持ち合わせた、このマンガでは極めて稀有な存在だったんだよなーと、今回のお話を読んで思いました。
 ただこのマンガにおけるお菓子を作る側の人間は、タイムや今出川やそして今回のヒロインである涼子のようなロックな性格(穏当な表現)なのがデフォルトっぽいので、涼子が言うようにセージがこれから本当にお菓子を作る側に回れるのかどうかは、まだ判りません。彼の人生の往く道はどっちなのか。

 それはそうと変装してないモードの涼子はエライかわいいというか、我々のような嗜好の読者にはとてもグッと来る造形をしているキャラなので良いですね(感想)。

マギ

 アリババ君の「一瞬を永遠に感じる超集中力」は、個人的には旧版の「銃夢」のコミックス最終巻でガリィがやってた「脳のクロックを上げることで世界がスローモーションに見える」アレを思い出しました(古い)。
 この能力は事実上アリババ君が無敵化することに等しい訳であり、彼を暴力によって止められる者はもう誰もいないでしょう。つまり彼は文字通り「何にでもなれるし、どこにでも行ける」存在になったことを意味しています。オーバー・ザ・フューチャー!(←ファンサイト要素)

 ここまで主人公が進化するとなると、やっぱり物語は終盤に近づいて来ている感じがします。誰にも止められない能力で、アリババ君がこれから何を何遂げようとするのか注目。

暁の暴君

 ハヤトとカズマの戦いは、カズマがいわゆる初見では対処不可能な「わからん殺し」によってハヤトに勝利しましたが、このタイミングでついにこのマンガにおける現段階のラスボスであり、かつこのマンガの中で最もカズマに執着している存在でもある大嶽さん(さん付け)が登場、ハヤトの指導権を彼の父親からまんまと奪取することに成功しました。
 大嶽さんは、最終的にカズマが倒さなければならないラスボスであるにも関わらず、カズマに対して嫌がらせができる状況となれば自ら進んで行動して色々と小細工を弄する、いい年したオッサンのラスボスらしからぬフットワークの軽さを持ち合わせているのがとても良いなと、常々思っています。

 もっとも、指導権を手に入れたとはいえ、荒ぶるハヤトが大嶽の意のままに動くとは思えないのですが。
 大嶽さんがハヤトをどう調教していくのかも見ものですね(ひどい感想)。

絶対可憐チルドレン

 「他人の恋をただ見続ける影の存在でありたい!
 パティさんのこの台詞、何かものすごく共感します。もし自分が女子に生まれていたら、「来世は乙女ゲームの世界にいるモブな女子キャラになって、攻略対象の男性キャラ同士がイチャイチャするところを観ていたい!」って願っていたに違いないと、かねがね思ってますからね!(それもどうか)

 ただ、今回の話はパティのアレな言動を表層に置きながらも、不幸な過去を背負っているパティや悠理が心の奥底に今も抱えている「自分の幸せ」についての複雑な感情を垣間見ることができたエピソードだったのではないかと思います。
 悠理が薫に過剰に惹かれているのも、パティが二次創作に熱中しているのも、単に対象に萌えているからだけではなかったという訳ですね。好意的に解釈すれば。

読み切り:マギレモノ

 ヒロインが通行人を惨殺するシーンにわざわざ「新風と共に本誌初登場!」というアオリ文句を入れる辺りに、この作品の推しっぷりが伺えます(ドクロ)。
 作品としては、ひたすら人間が切り株になる系統の、割と救いのないスプラッタな内容でしたが、サンデーでこの手の血まみれな作品が載るのはかなり久しぶりな気がするので、そういう意味では新鮮でした。こういう路線のマンガも今後の連載の選択肢の一つとしてアリと考えているのかも知れません。

だがしかし 4 (少年サンデーコミックス)
コトヤマ
小学館 (2015-12-18)
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4巻は18日に発売。アニメをプロモーションにして更に売り込みたい感じがすごくします


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