だがしかし 一覧

パズドラパワーで週刊少年サンデー完売記念 サンデー1号感想

パズドラ×うしおととら 限定アイテムシリアルコード

 去る12/8、サンデー編集部より「サンデー1号が完売してしまったため、クラブサンデーにおいて期間限定でサンデー1号の掲載作品を全て公開する」という発表がなされました。

 サンデーが完売してしまった理由は公表されていませんが、サンデー1号の付録である「パズドラ×うしおととら」のシリアルコード欲しさに多数のユーザーが買い求めたことが原因であると考えられています。スマホのソーシャルゲームの購買力の高さは半端ないなーと改めて思いました。

 あとこの件で改めて思ったんですが、サンデーはいまだにジャンプやマガジンのように電子版を定期的に売り出していないので、「紙の本は売り切れたけど、電子版でなら読めるので買ってね!」って言えない状態なんですよね。
 小学館は電子書籍の販売にものすごく疎い出版社であることは重々承知していますが、もう21世紀になって随分経つ訳ですし、この辺もうちょっと何とかならないんでしょうか。

MAJOR 2nd

 最終回で1点リードながらもノーアウト満塁の大ピンチというシチュエーションで、離れ離れになっていた光と大吾が、ついにマウンドの上でバッテリーとして再会! という超燃える展開に。
 普通のマンガだったらもうこれで勝ったも同然って雰囲気になるんですが、ここであえて「光がランナーを背負った時の牽制モーションができない」という弱点を持ってきて必勝ムードを自ら台無しにする「MAJOR 2nd」の展開が色々な意味でアツいなと思いました。

 これはもう、我々を焦らしに来てますね。「光と大吾のゴールデンバッテリーで勝って早く気持ちよくなりたい!」って我々の気持ちを察した上で焦らしに来てます。さすが満田先生、焦らしのテクを使うタイミングを弁えてますね! と思いました(褒めてます)。

だがしかし

 夏祭りエピソード以降の「だがしかし」は、駄菓子のマンガという主軸は維持しつつも、徐々にほたるとサヤとココノツの三角関係ラブコメ的なノリにシフトしつつあるように思えます。既にサヤとココノツの二人は、もういつラブコメ展開に走ってもおかしくない雰囲気になりつつあります。

 そんな中で徹底してラブコメ展開を拒否し、駄菓子ネタでボケ続けるほたるさんは、このマンガが駄菓子マンガで在り続けるための生命線的な存在になりつつあるという気がしてきました。もし彼女がココノツの気持ちを判ってる上であえてボケまくって彼を弄んでいるのであれば、ほたるさんは最高の悪女なんですけど、まあそういうことは絶対になさそうなので安心してます。
 そういう悪女なほたるさんは薄い本で読みたいです(感想)。

アド アストラ ペス アスペラ

 「自分は帝国軍人である」ことが己のプライドの全てである、如何にも性格が硬そうな金髪美少女が登場。勿論、主人公に惚れそうなフラグは今回のエピソードでキッチリ立てられましたので、「帝国軍人としてのプライド」が「正義を体現している少年」の前に屈することは、もはや当然の有様と言えます。そういうところも軍人系女子のパターンをわきまえていると言えましょう。

 美少女わんさかコメディ化への順当な第一歩を踏み出しましたね!(ダメな感想)

BE BLUES!

 本編では相変わらずDr.ミルコの教育的指導!!マッチ(←椎名高志ファンサイト的表現)が継続中。龍やレノンは徐々にミルコの意図に気付いて来た感じはありますが、まだ全く予断を許さないハラハラした展開が続きそう。

 それはそうと、この試合では相変わらず窪塚マネージャーがこれまで見せたことがなかったような眼鏡女子特有のボケ顔や恐怖顔を披露して下さっており、彼女の大ファンである私としては大変に嬉しいです。
 これまでの彼女は「サッカーが判ってる理知的な眼鏡女子」的なポジションにいた感じがありますが、ミルコが彼女の想定を遥かに超える未知の采配をして来るおかげで、「理解不能な展開にとまどうボケ役の眼鏡女子」という新しいポジションを確保しつつあるように思えます。監督が変わるとサッカーチームは大きく変わると言われていますが、まさかベンチ外のマネージャー陣にまで影響を与えているとは。これが世界レベルの采配なのか(ウソです)。

 あと今回は、コーメイさんが「マコさん下げて桜庭入れて欲しいけどな…」と言ってる後ろで「オレを試合に出せ」と言いたげな感じで必至にアピールしている(けど明らかに空回ってる)桜庭さんの姿が可愛かったです(感想)。

読み切り:だめてらす

 ライトなラブコメとオタク的なギャグ、そして熱血バトルの絶妙なバランス感覚を持ちあわせ、「こわしや我聞」「はじめてのあく」といった人気作をサンデーで連載して一時代を築いた藤木先生が、久しぶりにサンデーに帰ってきました。
 往年の先生の作品が大好きでコミックスを全部買って来た私としては、素直に嬉しく思います。先生が昔コミケで出した同人誌も勿論まだ持ってます(アピール)。

 藤木先生の作品は、先ほども述べたようにラブコメとギャグとバトルの要素が絶妙に絡み合って成立していると言えますが、今回の読み切りの「だめてらす」はその中でもオタク的なノリのギャグにパラメータを割り振って来たという意味で、かなりエクストリームな内容であったと思いました。よりわかりやすく言えば、藤木先生のいい意味でダメなマンガという感じ。前作の「透視・ミーツ・ガール!」が極めて真っ当なラブコメだったのとは対照的です。

 この「だめてらす」は読み切りではありますが、設定的には色々と広がる要素を持ち合わせていますので(てらす様をこの世界に突き落としたのは誰か?など)、将来的には連載化も視野に入れているかも知れません。
 近いうちにまた誌面で藤木先生の作品を読める日を楽しみにしたいと思います。

 あと、今回の敵役は神としての力はそこそこあるけどニートで無職のキモオタ男子でしたが、彼が無職なのは本人の責任だけではなく、神としての教育システムの失敗を招いたことに象徴される神社会の構造的な問題も大きいのではないかと思うのですが、「キモオタが無職なのは自己責任」的な感じなノリになっていたのは、現代日本社会の縮図を感じてしまいましたね。ダメなマンガなフリをして、実は社会派マンガだったの?(多分ウソ)

絶対可憐チルドレン

 今回は、「悠理がパティと結託し、男子に変装して薫をデートに誘う」という筋書きからして明らかにギャグ回になるに違いないと思っていたんですが、悠理が「薫の理想を自分に反映させるようにする」ヒュプノの真髄となるテクニックを披露することで、薫が内面で思っている理想の男性像を図らずも具体化することになってしまうという、何か超能力ラブコメディーマンガとしての奥深さを感じさせる展開になって来ました。このマンガ侮れないですね!(今更)

 しかし全体としてはやはりパティさんの趣味のアレっぷりが目立つ回でした。やっぱりパティさんは、悠理をダシにしてこの状況を楽しんでいるような気がします。

パズル&ドラゴンズ(Puzzle & Dragons)
GungHo Online Entertainment, Inc. (2012-12-14)

パズドラはハマると底知れないのが怖くて手を出してません…(弱い)


サンデーにちょっとエッチなラブコメマンガが帰ってきた記念・サンデー46号感想

専門用語ではアニマって言うんでしたっけ
初恋ゾンビ

 野球のボールが頭に当たって人が死ぬマンガと聞いて、「MAJOR」よりも先に「おじゃまユーレイくん」の最終回を連想する人?(アラフィフ向け挨拶)

 サンデー新体制下の新連載第二弾。第一弾である「暁の暴君」は、サンデーの柔道マンガらしからぬ雰囲気溢れる野心作といった感じでしたが、こちらの「初恋ゾンビ」はロケットおっぱいな幼なじみが体操服で練り歩き、空には美少女が浮かびまくり、そしてさも当然かのようにパンチラが飛び交う、ある意味とても「サンデーらしい」マンガであると思いました。

 なお、ここで言う「サンデーらしい」とは、最近のサンデーというよりは、かつて『ラブコメのサンデー』と呼ばれていた1980年代的ならしさを指します。「タッチ」や「さよなら三角」や「はっぴぃ直前」といったマンガが載っていた、サンデーがラブコメマンガで黄金時代を築いた時代のことですよ。判っていただけますか?(アラフィフな方々に向かって)

 そういった意味においてはとても古典的なサンデーらしいラブコメマンガという印象を受けましたが、主人公のタロウ君が恋愛を含めた何もかもに対して情熱を持たない冷め切ったタイプであるところや、そのタロウ君の初恋の相手・イブが実は男の子だったところなどは、現代のマンガらしい設定であるとも言えます。
 また設定面では「『初恋ゾンビ』は初恋が成就すれば消える」ということは示されましたが、逆に言えば初恋が実らないと彼の前からゾンビは消えないということでもあるので、『初恋ゾンビ』をどうにかするには、実は男の子だったイブとの初恋をどうにかして成就させる必要があるということを意味します。
 その辺のジェンダー的な矛盾をどう解消するのか(あるいは解消しないのか)というのが、この物語の当面の主題となるのではないのでしょうか。

 見た目はおっぱいとパンツが舞い飛ぶ判りやすいラブコメマンガと思わせておいて、実はジェンダー的にかなり踏み込んだ表現をして来る物語がこれから始まるのではないか? というのが個人的な第一話の感想です。
 作者の峰浪りょう先生は、代表作「ヒメゴト~十九歳の制服~」でジェンダー絡みで思い悩む人々のセクシャルな人間関係を描いた経歴のある方ですが、少年誌掲載のラブコメというフィールドにおいて「実質的なヒロインが男の子」な設定を使ってこれからどのような物語を描いてくれるのか、個人的にはかなり期待しています。

MAJOR 2nd

 いやでも、やっぱり野球のボールが頭に当たって人が死ぬマンガといえば「MAJOR」ですよ!(と言われても)

 今回の「MAJOR 2nd」は幸いにも打球が大吾の頭に当たる話ではなく、外野フライを大吾がキャッチしてタッチアップの走者をホームで刺すことに成功した話でした。
 「肩が弱くて遠投ができない」大吾の長年のコンプレックスを、寿也のコーチの元でたゆまぬ努力で練習を続けて今回ついに克服できた訳ですから、そりゃー大吾の母の薫も涙を流して喜びますよね。

 彼女の涙を見て気が付いたんですが、自分も大吾に感情移入するのではなく、むしろ薫の視点で大吾の成長を見つめて喜んでいることに気付きました。
 少年マンガを読んで少年ではなくその親に感情移入するとか、やっぱりもう自分はいい歳したオッサンなんだよなあと思いました。

だがしかし

 アニメ版の公式ティザーサイトが公開され、監督や脚本を手掛けるスタッフの情報も出てきて徐々に盛り上がって来ている感があり、そろそろ皆さんもほたるやサヤ師の声優が誰になるのか気になる頃だと思われますが、個人的には何よりもキャベツ太郎さんの声優が誰になるのかが気になります。
 「だがしかし」は駄菓子がメインの物語ですから、当然アニメ化にあたっては、駄菓子のキャラクターにもそれぞれ固有の声優が付くに決まってますよね! ね!

 キャベツ太郎さん、脳内のイメージでは割とスネ夫みたいな声質なのではないかと想像していますが、意表をついて若本規夫的なオッサン声もいいかも。いやでも、そもそも声が付くのかどうかというところから心配するべきなのか。どうしましょう(と言われても)。

 ほたるさんは基本的にアダルトな雰囲気を漂わせてはいますが、中身が駄菓子のことしか頭になくてアダルトとは程遠いギャップが良いと思います(本編の感想)。

ムシブギョー

 最近の「ムシブギョー」は、蟲奉行様こと奈阿姫さまがものすごい勢いで仁兵衛に対するラブっぷりが加速していて正ヒロイン化が著しいなーと思っていました。
 が、今回の話で彼女が実は豊臣家最期の姫君であり、かつものすごいレベルの虫マニアでそれが結果的に日本の半分が蟲で埋まってしまう事態を招いたことが明らかになるに連れ、彼女は実は「正ヒロイン」という生易しい存在ではなく、「仁兵衛にとってのファム・ファタール」という領域に達しているのではないかと思うようになりました。ファム・ファタール、つまり運命の女です。

 仁兵衛は蟲から人々を守るためにここまで強くなったんですけど、奈阿姫がこの世に蟲が蔓延った全ての元凶であり、彼女を殺さないかぎり仁兵衛の願いが果たされないとすれば、この二人は決して結ばれることはありません。仁兵衛がここまで強くなったのは、奈阿姫を殺すためだったのですから。
 彼女が人間に戻って仁兵衛とくっついてハッピーエンド、みたいなポエミーなエンディングは決して訪れず、この二人はその想いとは裏腹に殺しあわなければならない運命にあることが、徐々に明かされつつあります。何という劇的な展開。
 果たして全ての真相を知った仁兵衛は、それでも奈阿姫を斬ることができるのか。仁兵衛なのでできなさそうだけど。

 正ヒロインからファム・ファタールの座に昇格した奈阿姫にとって唯一の問題点は、仁兵衛は基本的におっぱいが大きい女性が好みなので、もし仮に彼女が運命から解き放たれて自由の身となったとしても、おっぱい的な問題によって奈阿姫ががっかりフラレナオンになる可能性が否定できないことでしょうか。がんばれ姫。

BE BLUES!

 前回は感想を書けませんでしたが、ミルコと黒部先生のおっさん二人ががっちり握手を交わすシーンは最高にグッと来ました。やっぱりこのマンガで自分が一番好きなのはおっさんキャラであると強く自覚しましたよ。
 いやもう、田中モトユキ先生の描くおっさんキャラは最高ですよね! 私は「鳳ボンバー」の頃からそう思ってました!(古参ファンっぷりをアピール)

 物語としては、黒部監督が「両親の介護のため」という妙にリアルな事情で退場し、ついにミルコが武蒼の監督として指揮を執ることになる、という新展開が始まりました。
 ミルコが監督となったことでおそらくAチームの構成も黒部時代とは変わることが予想されますし、黒部監督に目をかけてもらっていたビッグ4を中心とする旧レギュラーと、今後の龍を中心とするであろう新レギュラーの間で摩擦が起こったりするんじゃないかなー大丈夫かなーと思ったりもするのですが、とりあえず今の段階で確実に言えることは、ミルコが監督に就任してこのマンガのレギュラーキャラになったので、彼の専属通訳の藍子の出番もこれまで以上に増えるのは間違いないでしょう。

 実際、常にサッカー部に顔を出せる口実を得られた今週の藍子は、何かこう終始ものすごく嬉しそうでした。自分の好きな通訳の仕事ができることや、龍の側に居られるのが楽しくて仕方ないって感じ。嬉しそうな彼女をこれから毎週見られると思うと、こちらまで楽しくなってきます。

 あと今回は、ミルコが監督になったことで、これからは自分がレギュラーで使われるに違いないと慢心している桜庭さんも良かったです。
 この浅はかさっぷりが桜庭さんの魅力です。

読み切り:モンスターストライクをひっぱった漢たち

 mixiのゲームといえば「サンシャイン牧場」ですよね!(ボケ)

 自分はスマホのゲームは現在のところ「Hearthstone」と「ねこあつめ」しかやってないので、モンストのことは正直よく判りませんが、スマートフォンアプリの開発という内容そのものは自分の本業に近い世界なので、そういう意味ではとても興味深く読むことができました。

 前半に出てきた、開発会社のコンペで企画書から実際に動くデモを作って持ち込んだ会社が採用されたエピソードは、この業界におけるプロトタイプを素早く作れることの重要さが伺える良い話だと思いました。
 あと後半の「その後、ユーザーの応援を励みにエンジニアたちは何とかサーバーを復旧させた」エピソードについては、このひとコマの裏でどれだけの数のサーバーサイドエンジニアの屍が積まれたのかと思うと、同情の念を禁じえませんでした。個人的には、むしろこの部分のエピソードをエンジニア残酷物語としてマンガ化するべきではと思ったくらいです。

 やっぱりゲームは、開発する側じゃなくて遊ぶ側にいた方が気が楽でいいのかも知れませんねー(感想?)。

絶対可憐チルドレン

 兵部はエスパーの幼女が好きなんじゃなくて、あくまでエスパーの幼女がエスパーであることだけを理由に不幸な境遇にならず幸せに生きているのを見守るのが好きだったはずなのですが、マンガの中でもこの辺の境界が曖昧になって来ているのではないかという気がしてきます。高校生編になってからは特に。
 このままだと、兵部の読者アンケート1位のご褒美エピソードは、ナイやユウギリのエスパー幼女勢に接待されるだけの話になってしまいかねない懸念が。いやでも別にそれはそれでという気もしますが。

 今回の話の感想ですが、悠理がティムとバレットの手を握って「全力を尽くしますから。あなたたちのためにも!」って言ってるところが良かったです。悠理が再びチルドレン達の元に戻って共に戦う理由の一つは、まさにティムやバレットに対してかつて彼女が行った罪に対する償いをすることですからね。
 ティムとバレットは過去の記憶が封印されているので悠理が何故自分達の手を握ったのかは判らないんでしょうけど、彼女が何か強い決意を持ってここに来ていることは理解できたのではないのでしょうか。

 このシーンにおける唯一の問題点は、ティムもバレットもまかり間違いなく女の子から手を握られるだなんて経験はほとんどしたことがないはずなので、何か勘違いして悠理に対していきなり惚れてしまったり、あるいは「彼女、実は俺たちに気があるのでは?」と誤解してしまったりする可能性を否定できないところです。なんて可哀想なティムとバレット…(決めつけた)。


ヒメゴト~十九歳の制服~(1) (ビッグコミックス)
小学館 (2013-03-29)
売り上げランキング: 6,201

kindle版が安かったので読み始めました。登場人物がみんな歪んでるところにグッと来ます。あとエロいです


「だがしかし」アニメ化決定記念 サンデー42号感想

だがしかし

 「だがしかし」アニメ化決定おめでとうございます!

 アニメ化の際には、ぜひサンデー編集部および小学館におかれましては、己が持つあらゆる政治的影響力を駆使して、コミックス1巻第4話では正式名称を出せずに「ゴリゴリ君」というバッタ物的な呼び方をされていたみんな大好き「ガリガリ君」を、ちゃんと劇中で「ガリガリ君」と呼べるようにして頂きたいと思う次第です。
 できればコミックスの方も、ちゃんと「ガリガリ君」に改定した版を出して欲しいですね! 駄菓子がテーマのマンガにおいて、駄菓子的アイスの代表である「ガリガリ君」の名前を出せるかどうかは極めて重要な問題ですよ! 一流の出版社ならちゃんと権利関係をクリアにしておくべき!(エラそう)

 あとアニメ版に望むことは、アニメーターの総力を結集してほたるさんをエロく描いて下さいという点です。作品内ではパンチラとかそういうカットが一切無いにも関わらずに醸し出しているあのエロスさ加減を、アニメでもぜひ再現していただきたいです。本気でお願いします。

 なお、今回のお話のメインテーマである『恋と甘酸っぱいさくらんぼ』というと、昔読んだ「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」に乳首をさくらんぼに見立ててカップルがイチャイチャしてるシーンがあったように記憶していますが、遠い昔のことなのでそんなシーンはなかったかも知れません(「だがしかし」関係ない感想)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 「ぼく、およめさんのおっぱいで ケーキ作りたいんだ

 この一文から溢れる狂気がすごいと思いました(感想)。タイム君は色々な意味で天才過ぎます。
 こんな言葉をひねり出す若木先生の才能を改めて感じると共に、ついに先生が本気を出して来たと思わざるを得ません。

BE BLUES!

 ノアに復讐するだけのために危険な場所でボールをキープし続け、そしてついにノアをぶち抜くことに成功した桜庭さん。やってることはスタンドプレーそのものなのですが、レノンや龍、そしてミルコの表情から察するに、みんな「桜庭のやることなら仕方がない」と思ってるっぽいです。
 桜庭さんはチームのみんなから愛されてるなと感じました(好意的解釈)。

 桜庭がこの試合でどんなことをしでかすのか心配だったんですけど、ノアには復讐できたし、結果的にチームに追加点をもたらすプレイをすることができてチームに貢献できたし、それだけの活躍をしても相手DFに派手に倒されたにも関わらずフリーキックを蹴りたいとギャンギャン吠えたり、龍がフリーキックを蹴って得点を決めた時に派手に悔しがったりといったダメな桜庭さんらしさも相変わらずだったしと、ちゃんと彼らしい活躍ができていた展開になっていたのは素晴らしいと思いました。

競女!

 元フェンシング選手の沢木さんは、フェンシング経験者だからおっぱいを自在に伸ばして突きを繰り出す!
 「弓尻」の異名を持つ海辺さんは、自分の水着を弓のように伸ばして自分自身を射出するという、「ドラゴンボール」の桃白白の「自分で投げた柱に乗って空を飛ぶ」並に物理的に不可解な曲芸を難なくやってのける!
 「尻収集家」の異名を持つ棗さんは、対戦相手のバイオリズムならぬ「バイオ尻ズム」を把握して確率論によって計算された立ち回りをする!

 単なるやられ役な役割のキャラにも、一度見たら忘れられない強烈な個性を持たせる。そこが「競女!」というマンガの素敵なところだと思います!(もちろんほめてます)

ヘブンズランナーアキラ

 アキラが友情パワーの高まりを受けてパワーアップ!
 連載序盤ではボッチだった孤独な彼は、陸上を通じて得た掛け替えのない仲間たちの想いを胸に、今新たなる力を得て走りだすのであった!

 この盛り上がり方、色々な意味で熱い! そしてヤバい
 このマンガもうすぐ終わるのでは!? と思ってしまったのはヒミツです(感想か?)。

古見さんはコミュ症です。

 「新世代サンデーグランプリ」と銘打った、ルーキー読み切り企画が始まりました。告知ページに編集長のコメントが載っているところからして、「新しいサンデー」の開催を象徴する企画としての力の入れようが感じられます。
 ただ「グランプリ」と銘打ってはいますが、ジャンプの「金未来杯」とは違って投票で優勝作を決めるわけでもデビュー枠が確約される訳でもないっぽいので、どちらかと言えば次期連載作家候補の紹介的な意味合いが強そうな感じの企画のようです。
 この辺の適度なぬるさがサンデーらしいというところなんでしょうね(好意的な解釈)。

 今回の「古見さんはコミュ症です。」は、ジャンルとしては「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」的な社会不安障害を抱えたヒロインの挙動をネタにしたタイプの話なんですが、コミュ症な挙動を単にギャグにするのではなく、そこから古見さんが主人公の協力で救われる話になっているところが優しいなと思いました。古見さんは本当ならカウンセリングを受けるべきなんじゃないかという気もしますが。
 あと黒タイツがいいと思います(正直)。

リオンさん、迷惑です。

 最終回。感覚的にはやっぱり打ち切りっぽいのが残念ですが、最期でリオンが三雲からこれまで無償の愛(やや誇張)を受けていたことに気付き、自分を愛してくれた者のために全力で答える慎み深い姿(やや誇張)が見られて良かったです。
 悪魔っ娘わんさかコメディーというコンセプトは良かったと思うので、ぜひ浦山先生には再起を期待したい所存です。

絶対可憐チルドレン

 キャラ人気投票の結果が発表されていましたが、予想通りというか何というか、やっぱり兵部がトップでしたね。人気投票優勝者には特別なエピソードが掲載される約束ですので、兵部がどのような形で脱がされるのかに期待したいです。脱がされるのは決定事項だと思うので。

 また、9/22には池袋アニメイトで椎名高志先生のサイン会が実施されましたが、そのシステムが「生原稿を3枚提示し、そのうちの好きな1枚を選んでそこにサインする」というファンサービス精神にあふれたものであったり、アニメの兵部役の声優の遊佐浩二さんからメッセージがあったりと、かなり盛り上がったみたいですね。羨ましい…!(行けませんでした)

 本編の方は、松風君と宿木との会話にしろ、賢木とティムバレコンビとの会話にしろ、チームの間の信頼関係や、本当に必要な時に側にいることの大切さを示唆するようなエピソードだったなと思いました。
 ただ、賢木や兵部は「黒い幽霊」はその信頼関係を突いて攻撃してくると疑っている訳で、信頼するべき相手をも疑わなければならない大人の辛さという面も強調されていたように思えます。

 そして今回のラストでは賢木が何か酷い目に遭いそうな予兆が描かれていますが、彼は中学生編でも事あるごとに割と酷い目にあっていてそこから何度も復活しているので、まあ賢木先生なら何とかなりそうなので頑張れと思いました(ひどい)。

絶対可憐チルドレン 43 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 (2015-09-18)
売り上げランキング: 230

コミックス43巻は兵部会長が色々な意味で大活躍したエピソードが収録


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