マギ 一覧

お久しぶりです(´・ω・`) サンデー49〜50号感想

トキワ来たれり!

 「殺す理由ではちきれそうだ!」(おっぱいが)

 サンデー49号の「トキワ来たれり!」は、おっぱい忍者登場の巻でした。
 このマンガは既におっぱい要員としてりいんが存在していますが、それに加えて更に新しいおっぱい要員を登場させる辺り、このマンガも本気で勝負に出てきていることを伺わせます。

 りいんと女忍者さんは「おっぱいが大きい」という点においては共通していますが、違いはそのコスチューム。りいんはレオタードを基調とした全身タイツ的なアレで常時そのエロボディを晒しているのに対し、女忍者さんは鎖帷子ベースのいわゆる忍者裝束をしています。つまり、女忍者さんはりいんとは違い、いわゆるパンチラアクションが可能な仕様になっていますね。
 これは松江名俊先生のマンガなので常時パンツは見えまくっていますが、それでもパンツがチラチラする仕掛けがあるのはコスチュームとしては大きな強みだと思います。

 あとは、「男子が不可抗力で押し倒してしまって女子のおっぱいを触ってしまう」という定番シチュエーションをキッチリやっているところも好感が持てます。
 美少女わんさかラブコメディーの分野では「登場即おっぱい触られる」は、そのキャラがヒロイン枠として収まるための必須行動であり(参考資料:なぜラノベ原作ヒロインは3分以内に脱ぐのか)、その点においてもこのおっぱい忍者さんは今後このマンガにおいて重要な存在となることが暗示されていると言えるのではないのでしょうか。

マギ

 最終章に入ってからの「マギ」は、ロールプレイングゲームでラスボスを倒して平和な世界を取り戻した後、プレイヤーキャラの一人が同じパーティーの仲間たちを訪ねて世界を回る系のエンディング演出を見ているような気持ちになって来ます。初代「グランディア」のエンディングでスーが久しぶりにジャスティンを訪ねて行くとか、「グランディア2」でロアンが主人公キャラのリュード達を探して世界を歩きまわるとか、あんな感じの演出です(何故例がグランディアばかりなのか)。
 ただ「マギ」の場合は平和に見えて実はまだ根本的な問題が解決していない状態なので、ここからどう転ぶのかはまだ判りません。シンドバッドとアリババがどんな話をするのか期待。

 そういえば初代「グランディア」では、エンディングでジャスティンとフィーナがわらわら子供を作っててビビったものでしたが、「マギ」でもし失踪中のモルジアナと白龍が実は子供を作ってたりしたらと想像したら、怖い考えになってしまいました。
 もはやマンガの感想の体をなしてないですね(おわり)。

電波教師

 庵野監督と富野監督と宮崎監督が組んで作るアニメに対しては個人的には絶対に出資したくはないのですが、もし宮崎監督がその天才的なアニメーターとしての能力を遺憾なく発揮して「ガールズアンドパンツァー」のキャラを動かすとかだったら観てみたいです(感想?)。

 S学級編も佳境に入りつつある「電波教師」が、このタイミングで「鑑が詐欺に騙されて莫大な借金を背負う」系の話をするのはちょっと意外なんですが、鑑そのもののキャラを主役にするエピソードはここのところ出てきていなかったので、これはこれで面白そう。
 鑑なら、自力で庵野監督と富野監督と宮崎監督を組ませてアニメ作らせて資金を回収するとか本当にやりかねないところがアレですが。

暁の暴君

 「暁の暴君」は、個人的には既に一真を目の敵にしている当面のラスボスであり、このマンガにおける柔道界腐敗の象徴である大嶽の姑息な行動を楽しむマンガになりつつあるのですが、今回は「接待ゴルフの最中に、ジュニア選手権の都大会に出現した新人選手を気にする」という、「接待ゴルフ」と「ジュニア選手権の都大会」のスケールの大きさの微妙なギャップがちょっと面白かったです。
 というか大嶽さん、各地方の有力選手はジュニアレベルでもひと通り把握してるということなんでしょうか。自分の地位を守るためには一真を倒す刺客をどうしても育成しないといけない目的があるとはいえ、ジュニアの選手までちゃんと知ってるということは、もしかして大嶽さんは柔道組織のトップとしてはそこまで無能ではないのかもと思いました。

 あと今回登場した大嶽さんの側近の「高木君」と呼ばれていたメガネスーツの男、何か明らかに只者ではなさそうな雰囲気を感じます。多分、この高木を通じて大嶽を意のままに操ろうとしている真の黒幕とか出て来るに違いないです(決めつけ)。

ニッペン!

 第二話で主人公がヒロインに引っ叩かれるマンガは名作の法則!(挨拶)

 先週号の新連載の「ニッペン!」は、過去に幼なじみの女の子と色々あって卓球を断念した主人公の朝日が、再び卓球への情熱を取り戻して再起への道を歩き出すという王道路線のスポーツマンガであり、作者の大谷アキラ先生の緻密な描写も印象的で今後の展開に期待したいところです。

 このマンガは第二話までの話の間に、いくつか今後の展開のフックになりそうな要素が仕込まれていますが、その中でも一番ウェイトが大きそうなのが、主人公の朝日君が過去に色々あって死別した少女・すずにソックリな同級生である大川さんの存在でしょう。
 すずと見た目が似ているのはおそらく偶然ではなく、彼女もまた卓球関係者であることが予想されますが、それ以上にすずと朝日が一緒にいる写真を持っていて、それを確認するなり「私はあなたを絶対許さない!」などと訳のわからないことを言いながら左ビンタを綺麗にキメる彼女は、明らかに只者ではないことを伺わせます。
 というか、まず引っぱたくところから入るコミュニケーションはツンデレキャラの基本ですよね(と言われても)。

 普通のラブコメマンガであれば主人公がヒロインのおっぱいを触るところから恋が始まるものなんですが、逆にヒロインが主人公を引っぱたくことで二人の新しい関係が始まるというのも、またいいものなのではないのでしょうか(続く)。

絶対可憐チルドレン

 (続き)ただ、あまりにツンデレが過ぎて常時引っぱたくなどのバイオレンスなコミュニケーションが常態化すると、50号の「絶対可憐チルドレン」に出てきた東野・ちさとカップルやカズラ・カガリカップルのように調教が完了してしまって色々とおかしい感じになってしまうので、あまりツンが過ぎるのもよくないのかなと思いました。
 東野とちさとのカップルって、小学生編では「ノーマルとエスパーの間の絆を繋ぐ、未来への希望の一つ」的な扱いを受けてもおかしくない感じだったと思うので、いくらノーマルとエスパーの間での全面戦争が回避されて心置きなくツンデレできる世界線とは言えども、もうちょっとナチュラルな幼なじみカップル的な感じを醸せるようになってもいいのではも思います。
 あまりに関係が一方的かつ脅迫的だと、いざと言う時に男のちんこが役に立たなくなってお互いに困ってしまうこともあるので、ちさとちゃんはもう少し彼にやさしくしてあげるべきでは(ひどい感想)。

 そして本編は、何か生真面目かつ天然ボケが著しい悠理があらぬことを企んだおかげで、よりによってパティからカップリング妄想指南を受けることになりそうな展開に。
 この組み合わせはどう転がっても面白いことにしかなりそうにないので、今から続きを読むのが楽しみです。

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大谷アキラ先生のサンデーでの前作。あれから5年も経ったのか


マギ「もうちっとだけ続くんじゃ」 サンデー48号感想

マギ

 ついに最終章が開始。最終章では、シンドバッドが統べる「戦争のない世界」を舞台に、シンドバッドと一体化したダビデから世界を守るためにアリババがアラジン達を探す旅に出る──という筋書きになりそうですが、まず今回はアリババが肉体を取り戻して人間として生き返った点がちょっと驚きでした。

 彼が肉体を取り戻したということは、即ち彼が童貞の座を取り戻したということを意味します。かつて肉体を失って精神体となってこの世界の理を知り、人智を超えた存在となっていたアリババ君も、再び肉体を取り戻した今は再び童貞の身に。人智を超えた童貞の誕生です。
 文字通り死から蘇って肉体を復活させた今のアリババ君は、「世界を守る」意思に満ち溢れた眼差しを持つ立派な男になりましたが、でもかつてはモルジアナ相手に非モテ特有のぎこちないコミュニケーションをしていた時のピュアなマインドも忘れないで欲しいなと、個人的には思ってます。

 もはや神話的なスケールに突入しているこのマンガだからこそ、神ならぬ人としての心の象徴としての童貞力を保って欲しい。私が「マギ」に望むのはそこですね。
 何この文章。

BE BLUES!

 龍と同じく将来はプロ選手になりたいという野望を持つ清和台の小早川君の心境にフォーカスしたエピソードでしたが、でも我々としてはどうしても優人のストレッチの介助をしている優希の太ももに注目してしまうのは致し方ないことだと思いました(自己弁護)。

 あとは、アンナが龍の応援よりも自分のフィギュアの練習を優先する心境の変化も描かれていました。龍に色ボケして優希相手にエロ妄想トークを繰り広げていた海水浴の時とはエライ違いです。これはもしかすると、彼女が数年後にアスリートとして龍と並ぶくらいの大物に成長する伏線なのかも知れません。
 高校生編終了後に始まるであろう日本代表編に、ものすごい美女になって出てくるであろうアンナに期待したいところですが、逆に言えば高校生編のラブコメ戦線からは脱落するってことなので、ラブコメ展開ではしばらくは藍子っちーの独壇場になりそうです。
 優希は読者サービス要員として頑張れ(ひどい)。

初恋ゾンビ

 「彼女なんて十代のうちはいらん。学生時代の恋愛なんて、どうせ別れるからコストの無駄なんだよ

 特に非モテを自覚してる若者は恋愛をこう思いがちなんですが、しかし歳を取っていわゆる「婚活」をせざるを得ない状況に追い込まれてみると、結婚相手として理想的ないい女や男は、だいたい学生時代につきあっていた彼氏や彼女とごく普通に結婚していて既に手遅れなことに気付くんですよ。そうなってからでは遅いんですよ!(←何があった)

 ただタロウちゃんの場合は「『来る者を拒む』という労力をオレは惜しむ」とか言っちゃってるので、こいつは信念を持った非モテではなく、単なるボンクラなんだなと思いました。そんなことじゃ指宿くんを君の嫁には出せないね!

なのは洋菓子店のいい仕事

 ここのところは、まるで「なの菓子」はラブコメマンガなのではないかと錯覚するようなお話が続いていたのですが、今回の「なのは洋菓子店で飼ってるミツバチのレデイースがスズメバチの襲撃と戦う」みたいなおかしい話をやってくれるのが、「家族経営の洋菓子店を舞台にした物語」から連想されるハートウォーミングなイメージを真っ向から打ち砕くストロングスタイルな作風がウリの「なの菓子」本来の姿なのです! と、個人的に勝手に思ってます。

 でもまあ、こういう系統の話はたまにやるくらいが丁度いいのではとも思います(感想)。

BIRDMEN

 「次回、怒涛の急展開!?
 次々に連載作品が入れ替わっている今のサンデーにおいて、「怒涛の急展開」という文字列は色々と要らぬ憶測を呼んでしまうので、あまり多用するのは控えていただきたいと願います。心臓に悪いです(気弱)。

 
 物語としては、前回まで戦って瀕死の状態になっていた強化人間っぽい少女・アイリーンに対して鷹山が血を与えることで「鳥男」の仲間にしつつ、かつみんなが戦っている間にヒロイックな人命救助を行って世間の目をそちらに向けさせることで「鳥男」に対するイメージを劇的に改善させ、更にはアイリーンを自分に惚れさせることにまで成功していたという、総じて言えば鷹山おそるべしといった内容でしたが、個人的には鳥男達が繰り広げる男子トークが妙に面白かったです。ワイルドシングがどうこうとか、鷹山の食事シーンをまた見逃したとか、あのへんのくだり。

 このマンガはこんな感じの男子同士がキャッキャウフフする雰囲気が大好きなんですけど、「怒涛の急展開」と言ってる以上、日常エピソードが入る余地もそろそろなくなって来るんでしょうか。ちょっと寂しいですね。

ヘブンズランナーアキラ / おいしい神しゃま

 どちらも今回で最終回。この二作は、どちらも前編集長時代にサンデー外で活躍していた作家をサンデーに招聘したという点で共通しており、そしておそらく編集長が変わらなければ連載がまだまだ続いていたであろうという点でも共通していると思います。

 特に「アキラ」は、主人公がちょっと特異な以外は少年マンガとしては比較的真っ当な内容で、このまま連載が続いていればそれなりに人気は続いたのではとも思うのですが、純正なサンデーの作家を育成したいという今の編集部の意向はそれだけ強いものだったということなのでしょう。
 「マギ」も最終章に突入して終わりが見えて来ましたし、これからサンデーは本当に激変して行くんだなーと思ってるところです。

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「おいしい神しゃま」は、正直「どうしてこうなった?」という心境です…(´・ω・`)


「編集人」の名前が前号から市原氏に変わっていたことに今気付きました。サンデー36+37号感想

BE BLUES!

 「私はサクラバのドリブルを推す
 今回は、龍が赤城中央の固いディフェンスを破って新必殺技のカットインからの同点ゴールを決めた、非常に爽快感のある展開でしたが、個人的にはむしろミルコ爺さんが桜庭推しを公言したところにグッと来ました。さすが桜庭の飼い主なだけあって、ここという時にはちゃんと桜庭の有用性を認めているんですね!
 でも、そのミルコも龍が個人の技能でゴールを決められるだけの実力を持てるようになっていたのは想定外だったのでしょう。かつてミルコが龍に対して提示した問題点を、彼がキチンと克服して来たことをガチレベルの実戦で示したんですから、ミルコの龍に対する評価も改まるはずです。

 となると、次は桜庭さんがミルコの前でいいとこ見せるターンになると思うんですけど、今もチームの応援を全然していない協調性のなさっぷりは相変わらずであり、もし仮に今後この試合で起用されて相応の活躍をしたとしても、「チームの得点を喜べない奴はダメだ」というミルコの評価は変わらない可能性が高いです。ミルコさんはこのマンガの中で将来男子サッカー日本代表監督になる人物なので(決めつけ)、今のうちにアピールしておくに越したことはないように思えるのですがどうか。

 でももし仲間の応援とかしたら、それはもう桜庭さんではない何かになってしまうからなあ。試合に出たくてギャンギャン吠えてコーメイに後ろから羽交い締めにされてこその桜庭さんですからね。難しいですねえ。

マギ

 秘密裏に結んだ相互防衛条約をタテに他国の内戦に介入する妙に現実的で生臭い展開と、エルダードラゴンレジェンドが出てきて世界の理を宇宙的なタイムスケールで話すファンタジーな展開が、ついに一つの物語として合流した感じがするお話でした。

 そしてその二つのスケールの異なる物語を一つに結び、本編の事実上のラスボスとして君臨しそうなのが、葉王覇王ことみんな大好きシンドバッドだったというのが、何か彼の器の広さを象徴している感じがします。「ダビデ」と共鳴して「神」の力を得て、世界を意のままに動かす力をシンドバッドが得たのは、ある意味彼に相応しい運命であったと言えるのかも知れません。
 ただ、彼が神の力に勝って、「ダビデ」ではなく本来の彼の意志で新しい世界を作れるようになれるかどうかはまだ判りませんが。

MAJOR 2nd

 全国の少年野球やってる子どもたちがみんな読んでる「MAJOR」で、ついに人妻の不倫現場が出てくるとは! 健全な野球少年達がNTRに目覚めてしまうよ!(曲解)

 というか寿也ってあんなに女性に対して紳士的なイケメンなのに、なぜ離婚しちゃったんでしょうか。奥さんの事情がちょっと複雑そうな感じなのでそれ絡みなのかもしれませんし、少年誌的に突っ込んではいけない裏話とかあるかもしれませんし、あるいはいまだに吾郎のことが忘れられないのかも知れません。
 吾郎のことが忘れられない寿也が吾郎の息子に野球を教えるとか、メタ的にはグッと来るシチュエーションですよね。とか煽ってみる(ひどい)。

 今回のエピソードで、このマンガにおける当面の目標が「大吾と光がバッテリーを組むこと」に設定されました。大吾の野球選手としての道はおそらくここから本格的に始まることになるのでしょうが、このマンガはあのMAJOR」なので、おそらく一筋縄ではいかないことは必至でしょう。
 高校生になった大吾が、高校野球で群馬代表となった光と甲子園でついに相まみえて対戦する的なシチュエーションは今から妄想するだけで滾るものがありますけど、その二人に待ち受けるのは、かつてふたりの父親が経験した大理不尽な運命の数々!(いきなり吾郎が高校やめて寿也とのバッテリーが解散するとか) っていうか、前触れなくいきなり光が引っ越すだけでも十分に理不尽な展開なんですけどね!
 父の屍やNTRを乗り越えて生き残って強くなれ大吾と光! 死んでもいないしNTRでもないけど!

トキワ来たれり!

 日本では古来より「失うことから全ては始まる」と申しますが(主に「シグルイ」で)、「トキワ来たれり!」では主人公のトキワが片腕と片足を失い、先のソーサリアンとの戦闘でトキワを守るために自爆したマキナのパーツを移植されて蘇生するという、これまでとは打って変わったシリアスな展開に突入しました。
 これまでのこのマンガは「肉体的には普通な気弱な男の子が、持ち前の機転を武器に超人的な能力を持った連中と一緒に戦う」物語だったと思うのですが、自身も超人的な能力を手に入れてしまった以上、このマンガは今後はこれまでとは全く違った展開にならざるを得ないでしょう。本当の「トキワ来たれり!」はここから始まると言えるのではないのでしょうか。

 そして個人的に「主人公が物語の序盤で身体を欠損してサイボーグ化して復活」というと、新井素子先生の「星へ行く船」シリーズを思い出してしまうですが、30年前の小説のことなんて誰にも判ってもらえないので終わり。

絶対可憐チルドレン

 一迅社から発売されている「Febri」30号に、椎名高志先生のインタビュー記事が掲載されています。椎名先生の原点とも言える幼少期のフィクションの原体験についてから、「絶対可憐チルドレン」の今後やその次の作品についても話題が及んでいるとても興味深い内容なので、椎名先生の作品のファンの方なら読んでおいて損はないと思われます。

 特に次回作については、「自分が得意とするパロディを活かせる方向性」を模索しているように思えました。今後の自身の作家としての方向性を含めて、色々考えている様です。
 椎名先生のTwitterの発言を読んでいると、次回作はもはやツンデレな飼い猫にベタボレしている中年のメタボ気味のおっさんが主人公の日常マンガしか描けないくらい枯れてるんじゃないかとか思っていたんですけど、全然そんなことなさそうなので安心しました(ひどい)。

 そして今号の「絶チル」ですが、インタビューでも語っていた『パロディが得意な椎名高志』をアピールするかのような、チルドレン達がどっかで見たような三悪トリオを相手に戦うという話でした。こうやって見ると、やっぱりタイムボカンシリーズの三悪トリオって、誰でも「見ただけで『ああ、あいつらだ!』って判る」という意味において偉大な存在なんだよなーと再認識させられます。
 あとこの人達、ちょっと「キャッツアイ」や「ハローキティ」の要素も入ってますよね。キティさんは寛大なお方なので、「外道キティ」とかいう形で名前や意匠を使われても、きっと許してくれると思います。多分。

 そしてパロディと言えば、ラストで子鹿さんが「となりのトトロ」の替え歌のようなものを歌った挙句に交通事故に巻き込まれてましたけど、事故に遭ったのは多分パロディの対象がジブリだったからに違いありません(真顔で)。
 子鹿さんは、隙あらばジブリアニメのパロを仕掛けてくるので元々著作権的に危うい存在だったんですが、TTPで著作権法における非親告罪化が囁かれるようになった昨今、今回の彼女の姿は日本の将来におけるパロディ文化に暗雲が立ち込めている象徴なのかも知れませんね。物言えば唇寒し秋の風。

 ウソです(おわり)。

Febri (フェブリ) Vol.30
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プリンセスプリキュア、毎回「みなみ様すてきー!」って叫びながら観てます


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