マギ 一覧

お久しぶりです(´・ω・`) サンデー43〜44号感想

西脇サブ長の人柄が伺える一コマ(サンデー43号より)
あおざくら

 あまり本編とは関係ないのですが、西脇サブ長って何だかんだで面倒見が良いし先輩後輩関係なく慕われているオーラがあるように思えます。前回の「近藤は乙女心というものが、何一つわかっとらーん!」の下りは、西脇サブ長の優しさがにじみ出ていて個人的に感動しましたね。
 そんな面倒見が良く乙女心に通じている彼は、この手の話だと有事の際には何か部下や民間人を庇って撃たれて死ぬタイプのキャラなんじゃないのかなと思ってます(ひどい感想)。このマンガの中では有事にならないといいですね。

 坂木部屋長は、戦場でも弾避けるのが面倒くさくなって匍匐前進とかしないでズンズン歩くけど何故か弾が当たらないタイプ(ひどい感想)。

マギ

 「聖宮」を目指すことを決意してからのシンドバッドは、随分と活き活きしていると感じます。
 アリババが商売人として頭角を現すようになってから、シンドバッドは「新興勢力に既得権益を脅かされる側」を象徴する嫌な感じのボスキャラとしての立ち回りを余儀なくされていたところがあったのですが、これまで築いた全てを捨て、自分の野心のためだけに神の力を得ようとしている今の彼は、自身に満ち溢れていてとても魅力的です。
 死んじゃいそうだけど。

だがしかし

 これも前回の話になりますが、ココノツがコンビニ店長に「店員になればスケベな本を読み放題なのでウチでバイトしろ!」とアルバイトを迫られた際、ほたる(のおっぱい)を脳裏に浮かべ、「欲しいスケベは自分の手で掴み取る!」と宣言してその誘惑に耐えた話が非常に良かったと思います。
 つまりココノツは、既にほたる(のおっぱい)に貞操と純潔を捧げており、いつかほたる(のおっぱい)を自分の手で掴もうと決意している訳ですよ。ココノツの性的な精神的な成長を感じます。

 そして今回は、そんなココノツを眺めてニヘラニヘラしているサヤ師が良かったです。

古見さんは、コミュ症です。

 最近は(何だかんだでクラスの中では一番古見さんのことが判っている)只野くんに対し、古見さんがかなり彼を意識しているような展開になって来ていて大変に只野くんが羨ましいので、これからこのマンガを読む時は「オレが只野だ! 只野がオレだ!」と自意識を高めるマインドセットを仕込んでおきたいと思いました。

競女!!!!!!!!

 今回ののぞみの対戦相手の柏葉さん、敬愛している竜胆様から「ジャブ的な胸技を覚えねーとな」と言われて伝授されたのが、ジャブというよりはむしろ必殺技レベルの大技である百裂系の「乳・爆烈拳」だったというのが面白かったです。
 この「乳・爆烈拳」には、対戦相手との間合いを取って行動を制限するとか、細かいダメージを積み重ねて相手を追い詰めるといった一般的な「ジャブ」の意味合いは全くありませんが、そもそも「競女!」とはそういう世界のマンガであるということを、アニメをきっかけにこの作品を知った読者に知らしめる効果は十分にあると思いました(前向きな感想)。

絶対可憐チルドレン

 個人的に「公式が最大手」と勝手に呼んでいた、真木と兵部の過去話展開が終了。
 何故「公式が最大手」かというと、これまで真木達パンドラ三幹部が幼少期だった頃のエピソードは原作内であまり触れられておらず、それだけに絶チルの二次創作界隈でよく題材にされていた印象があったんですけど、そのネタを公式エピソードで堂々とやってしまったことに由来します。さすが椎名先生です(褒めてます)。
 今回の公式エピソードを燃料に、更にファンの皆様の二次創作意欲(具体的には真木×兵部妄想)が捗ることをお祈りしております。

 話の展開としては、これだけ兵部が真木との過去のエピソードを語って真木のことをどれだけ大切に思っているかを訴えたのにも関わらず結局ギリアムの洗脳は解けず、兵部は不二子に続いて真木までギリアムに奪われることになってしまいました。兵部の最も大切な人間を標的にするギリアムの性格の悪さは、既に兵部のそれを上回っているということでしょうか。

 おそらく今後は、兵部は(不二子を助けるために極秘に行動している)皆本や賢木と協力して事態を打開しようとする行動に出るものと思われます。可憐ガイズ再結成の流れが来てますね!
 更に、最強の独身中年男性である谷崎主任も可憐ガイズに合流すること必至!(必至なのか) 兵部と谷崎のやり取りはちょっと想像できないので、その辺が今から楽しみです。

古見さんは、コミュ症です。(1) (少年サンデーコミックス)
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古見さん1巻は、現在Amazonでは品切れでプレミア価格になってますね


今年は地蔵系女子がモテる!(モテない) サンデー8号感想

ふれるときこえる

 さとりさん、「噪の片思いが成就して自分が失恋しないと噪に感染ったサイコメトリー能力が消えない」ということが判っていながら、何故ここ一番でキメ台詞を言う時に限ってわざわざメガネとマスクを外し、己に秘められた美少女っぷりを噪にアピールしながら「あなたの恋を応援させてください!」って言い出す矛盾した行動に出るんでしょうか。
 叶わぬ恋と判っていながら、惚れた相手には自分を見てもらいたい複雑な乙女心って奴なんでしょうか? それとも露出するのが楽しいの?(ひどい)

 何にしろさとりさんは「メガネを取ったら美少女」という古典的なギャップ萌えという武器を持っているので、何かの間違いでその素顔がクラスメートに知られてしまったら、まかり間違いなくギャップ萌え属性を持つやっかいな男子たちに惚れられること必至だと思われます。これまでの話の中では、彼女は自分を犠牲にしてでも他人を思いやることができる優しい性格であることも明らかになってますし、彼女は本質的にはそこまでモテないタイプではないと思うんですよね。
 今は己のサイコメトリー能力を忌避して人との接触を極力断って静かな地蔵でいることを望んでいる彼女ですが、最終的には彼女も救われて欲しくはありますね。今は自分のことで手一杯な噪ですが、性根が優しそうな彼のことなので、自分が救われるためにさとりばかりに犠牲を押し付けることになる今の状況を何とかしなければ、と思うようになるのではないのでしょうか。

 何にしろこのマンガ、今のところ本当に善男善女しか出てきていないので、このマンガを読んでいる間はこんな清らかな心境になっていいのかしらと思えるくらいにピュアな気持ちになれます。歪んだ美少女がわんさか出てくる系のマンガが大好きな私が、こんな優しい心境になれるだなんて…(感想?)

マギ

 平和な世の中になって失業中でプライドを失った元兵士たちを集め、「現在我が国は侵略されている!」と彼らが最も機敏に反応するキーワードを使って危機感を募らせ、抽象的な戦略を語って希望を持たせつつ「常住戦陣」な心意気を説いてやる気を出させる。
 更に、国家の象徴として幼い美少女である紅玉を起用して「幼い女帝がすごい壮大な演説をする」萌え要素を創出し、女帝に対する忠誠心と庇護欲を持たせる。

 今回の「マギ」は、「マギに学ぶ企業運営」というバイラルメディア向けの記事が作れそうなくらいの濃い内容だったと思います。
 経営ビジョンの実現のために社員にやる気を出させたい企業の社長さんは、まず自らの容貌と性格を紅玉みたいなウブでネンネな美少女に変革しつつ、アリババのような有能なブレーンを招聘するところから始めて見るのが良いのではと思いました。

BE BLUES!

 「一条龍はー!
 マネージャーで巨乳の幼なじみと、監督の孫娘でハーフJCを、フタマタかけてます!
 最近通訳とも怪しいんですよー!」

 紛うことなき事実じゃないッスか!
 何故真実を告発するジョージ達が迫害されなければならないんスか!

 そんなアレで、ついに公式に龍がモテモテに。龍が活躍するといずれこういうことになるのではないかと予想はしていましたが、実際に龍がモッテモテになってる様子を見ると、なんかこう「あの野郎モテやがって!」的な嫉妬心が湧いて来てしまいます(心が狭い感想)。
 その一方、最近は龍と一緒にレギュラーで試合に出ているはずの優人は全くモテていないようで安心しました。彼はうっかりモテると調子に乗って浮かれて失敗するタイプだと思うので、藍子っちーに片思いを続けているレベルで停滞するのが良いと思います。

 話としては、久しぶりに友坂にスポットが当たる形になりました。「監督は俺が気に入らないらしい」と友坂は言っていますけど、カウンターサッカーを志向していた頃のチームでは彼のボールキープ能力は必須でしたが、今のショートパス主体の戦略には噛み合っていないということなのかも。
 また、今のチームでは友坂に変わってコーメイがすっかり重要なポジションにいることも判りました。サッカーチームは監督が違うとここまで変わるものなんですねえ。

サイケまたしても

 連載再開。能力を使いすぎてついにサイケが倒れてしまい、その結果自分が守ると決めた蜜柑を泣かせてしまったことにショックを受けた彼は、自らの能力の消滅をかつての敵・黒田に依頼するという展開に。
 自分の能力を使うことが本当に正しいのか思い悩むことは、真のヒーローを志す者なら誰もが一度は通る道です。彼の選択が今後どのような結果をもたらすのかはまだ判りませんがサイケの「ヒーロー」としての戦いが新しい局面に入ったことは間違いなさそう。

 ところでサイケの能力は「特定の池で溺れ死ぬことで、その日を最初からやり直せる」ということになっていますが、もし「特定の池で溺れ死ぬ」ことが条件なのではなく、単に死ぬことが能力発動の条件だったらものすごく辛いことになりそうと思いましたが、何かものすごく怖くなってきたのでそういう想像は止めました(感想?)。

最終回:AREA D

 なんだかんだで長期連載となった「AREA D」もついに完結。終盤の巻きっぷりを考えると、完結というよりは「打ち切り」と言わなければならない感じがするのは残念なところ。
 七月鏡一・梁慶一両先生の次回作に期待します。

 第二部では、やっぱり前身からごっつい銃がニョキニョキ生えるマリの素敵っぷりが目立ちました。身体から武器が生えてくる女子ってのは、空から降ってくる人間じゃない美少女と並ぶ男のロマンです(断言)。

絶対可憐チルドレン

 名探偵(自称)兵部京介が介入し、いよいよバベルに潜入した「黒い幽霊」のスパイ探しの展開が本格的なものになって来ました。
 現段階ではやはり以前亀のうんこを食らった賢木が、自ら「こんな犯罪者と一緒にいられるか!」とフラグを立てる台詞を言うなどしていて怪しさ一歩リードといった感じですが、この辺は叙述トリック的な演出であることも十分考えられるので、まだ何とも言えません。

 個人的には、「容疑者」の中に朧さんがいるのが、何だかちょっと嬉しいです。
 今の彼女の姿からは信じられないかも知れませんが、「絶チル」の連載が始まった頃の最初期では、彼女は前髪を半分下ろして素顔を見せないミステリアスな女性という位置付けになっており、「もしかしたら彼女は、バベルの予知を操作しているのでは?」という要素を匂わせなくもないような演出がなされていたような記憶があります(遠い昔のことなので若干表現があやふや)。

 今ではすっかり落ち着いている彼女ですけど、ここら辺でひとつ昔のミステリアスさを少しでも取り戻していただけたら嬉しいかも、とか思ってます。
 ここだけの話ですが自分の中では、「絶チル」の朧さんと「ハヤテのごとく!」のマリアさんは、少年サンデーにおける「連載始まった頃は主人公が憧れる素敵な女性でしたよね?」と過去形で語られる二大がっかり女子という位置付けです。

絶対可憐チルドレン 44 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 (2016-01-18)
売り上げランキング: 259

賢木が松風のペットの亀からうんこを食らう衝撃の展開を見せるエピソードが掲載されたコミックス44巻が発売になりました


サヤ氏の眼鏡記念・サンデー2号感想

メガネ
だがしかし

 サヤ氏の眼鏡! サヤ氏の眼鏡!(連呼)
 これがアニメ化決定のパワーなのか…調子乗ってるとここまでできるのか…アニメ化すごい…というのが今回の感想です。

 しかし今回のサヤ氏眼鏡事件により、彼女は実は目が悪いけど普段はメガネを掛けていないのか、それとも伊達メガネを「こんなこともあろうかと」的な先読みで喫茶店の店内に常備していたのか、どっちなのか? という謎が新たに発生しましたが、比較的どうでもいい謎なので追求しなくて良いという結論に達しました。

なのは洋菓子店のいい仕事

 佐井涼子編が終了。お話的には佐井が自分がどんな菓子を作りたいのかという目標に目覚め、彼女のお菓子作りのための居場所を守ることもでき、変装しなくてもちゃんとお菓子作りへの夢を語れるようにもなって、めでたしめでたしといった感じでしたけど、実はこのマンガで「お菓子を作ることで人を救う」展開が発生したのはこれが初めてなのではないのでしょうか。

 あの、第一話目にして「ケーキは暴力」と言い放ち、パティシエが自らタバコを吸い、お菓子に関する悩みを抱えて来店する少女たちを誰ひとりとして救ってこなかった、「洋菓子店が舞台のパティスリーコメディ」から連想される一般的なハートフルなイメージを常にぶち壊してきた、あのなのは洋菓子店のいい仕事」が! ついに! 一人の少女の悩みをお菓子で解決したんですよ! 少女の! 悩みを! お菓子で! これはすごいパラダイムシフトなのではないのでしょうか!(←無駄に煽るスタイル)

 多分こういう話になったのは、今回の主役キャラがタイムではなくセージであることが大きいんだと思います。セージはタイムとは違い、お菓子で人を幸せにできる才能と人柄を持ち合わせた、このマンガでは極めて稀有な存在だったんだよなーと、今回のお話を読んで思いました。
 ただこのマンガにおけるお菓子を作る側の人間は、タイムや今出川やそして今回のヒロインである涼子のようなロックな性格(穏当な表現)なのがデフォルトっぽいので、涼子が言うようにセージがこれから本当にお菓子を作る側に回れるのかどうかは、まだ判りません。彼の人生の往く道はどっちなのか。

 それはそうと変装してないモードの涼子はエライかわいいというか、我々のような嗜好の読者にはとてもグッと来る造形をしているキャラなので良いですね(感想)。

マギ

 アリババ君の「一瞬を永遠に感じる超集中力」は、個人的には旧版の「銃夢」のコミックス最終巻でガリィがやってた「脳のクロックを上げることで世界がスローモーションに見える」アレを思い出しました(古い)。
 この能力は事実上アリババ君が無敵化することに等しい訳であり、彼を暴力によって止められる者はもう誰もいないでしょう。つまり彼は文字通り「何にでもなれるし、どこにでも行ける」存在になったことを意味しています。オーバー・ザ・フューチャー!(←ファンサイト要素)

 ここまで主人公が進化するとなると、やっぱり物語は終盤に近づいて来ている感じがします。誰にも止められない能力で、アリババ君がこれから何を何遂げようとするのか注目。

暁の暴君

 ハヤトとカズマの戦いは、カズマがいわゆる初見では対処不可能な「わからん殺し」によってハヤトに勝利しましたが、このタイミングでついにこのマンガにおける現段階のラスボスであり、かつこのマンガの中で最もカズマに執着している存在でもある大嶽さん(さん付け)が登場、ハヤトの指導権を彼の父親からまんまと奪取することに成功しました。
 大嶽さんは、最終的にカズマが倒さなければならないラスボスであるにも関わらず、カズマに対して嫌がらせができる状況となれば自ら進んで行動して色々と小細工を弄する、いい年したオッサンのラスボスらしからぬフットワークの軽さを持ち合わせているのがとても良いなと、常々思っています。

 もっとも、指導権を手に入れたとはいえ、荒ぶるハヤトが大嶽の意のままに動くとは思えないのですが。
 大嶽さんがハヤトをどう調教していくのかも見ものですね(ひどい感想)。

絶対可憐チルドレン

 「他人の恋をただ見続ける影の存在でありたい!
 パティさんのこの台詞、何かものすごく共感します。もし自分が女子に生まれていたら、「来世は乙女ゲームの世界にいるモブな女子キャラになって、攻略対象の男性キャラ同士がイチャイチャするところを観ていたい!」って願っていたに違いないと、かねがね思ってますからね!(それもどうか)

 ただ、今回の話はパティのアレな言動を表層に置きながらも、不幸な過去を背負っているパティや悠理が心の奥底に今も抱えている「自分の幸せ」についての複雑な感情を垣間見ることができたエピソードだったのではないかと思います。
 悠理が薫に過剰に惹かれているのも、パティが二次創作に熱中しているのも、単に対象に萌えているからだけではなかったという訳ですね。好意的に解釈すれば。

読み切り:マギレモノ

 ヒロインが通行人を惨殺するシーンにわざわざ「新風と共に本誌初登場!」というアオリ文句を入れる辺りに、この作品の推しっぷりが伺えます(ドクロ)。
 作品としては、ひたすら人間が切り株になる系統の、割と救いのないスプラッタな内容でしたが、サンデーでこの手の血まみれな作品が載るのはかなり久しぶりな気がするので、そういう意味では新鮮でした。こういう路線のマンガも今後の連載の選択肢の一つとしてアリと考えているのかも知れません。

だがしかし 4 (少年サンデーコミックス)
コトヤマ
小学館 (2015-12-18)
売り上げランキング: 51

4巻は18日に発売。アニメをプロモーションにして更に売り込みたい感じがすごくします


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