感想 一覧

こんなパトラッシュみたことないよ?(月光条例読みながら)サンデー27号感想

マギ

 「アラビアンな格好をした精霊」と聞いてディズニーのジーニーじゃなくてアーナム・ジンの方が先に出てくるおっさんゲーマーの皆さんこんにちは(挨拶)。

 このマンガは、基本的には精霊(ジン)が入ったランプを手に入れた主人公の少年がジンと一緒に大冒険に! という王道パターンなのですが、そのジンが「極度のシャイで女性に触れられると全く役に立たなくなる」というギミックが入っているところが面白いです。
 この設定により、「女性が側にいるだけでピンチな状況に陥る→女性キャラが出るとストーリーが波乱に満ちる→なら女性キャラがたくさん出てきた方が面白くならね?」というロジックが成立するわけであり、即ちアラビアンな格好をしたお姉さんが今後もわんさか出てくることが期待できる訳ですよ。素晴らしい設定です。
 でも結局、一番かわいいのは主人公のアラジン少年なんですけどね!(だいなしな結論)

 あと今回のお話では、アラビア商人の少女と隊商の娘の間の友情がテーマになってましたが、こういう話を「隊商の娘と商人見習いの少年」という普通の組み合わせではなく、あえて女性同士にしたところが、何というか現代的だなと思いました。百合的な意味で。

MAJOR

 吾郎が「一試合完全燃焼主義」という言葉に恥じない、一人アストロ球団状態になって来てます。そろそろ観客が一斉に「男なら~男なら~男なりゃこそ死ぬ気でかけた~野球一筋アストロ戦士~」と歌い出してもおかしくないくらい(おかしいです)。タマとバットは男の証。

 これでもし吾郎ちゃんが再起不能になったりしたら、スポ根黄金期によく見られた「主人公ぶっ壊れエンド」に連なる作品として新たな伝説と化すに違いありませんが、しかし吾郎ちゃんはいずれ宇宙リーグで戦う男なので(地底少年チャッピーネタ)、まだこんなところで完全燃焼する訳には行かないのです。吾郎は生き残ることができるのか。世界制覇のその日まで! 男ならやってみな!(何だこの文章)

神のみぞ知るセカイ

 「けいおん!」でドラムの律がおもしろキャラ担当になっているのは、往年のバンドアニメ「アニメ・ザ・ビートルズ」でドラマーのリンゴ・スターがおもしろキャラ担当になっていた頃からのドラマーの伝統である説を提唱!(ウソ)

 そういうアレで、何か本当にガールズバンド編が始まってしまいました。若木先生のブログによればかなり作者の実体験が入っているとのことで、そういう意味でも単なるインターミッションではない実りの多いエピソードになりそうな予感。桂馬がどのようにこの騒動に巻き込まれるのかにも期待です。
 あと今回面白かったのが「軽音部を作りたい」とけしかけられて「英語で100点取れ!」と無茶な条件を出した時の児玉先生の、「どいつもこいつも『あいつ』とは違うな!」という反応です。『あいつ』とはつまり、授業中にゲームをやり続けるがために優秀な成績をキープしている桂馬のことであることは間違いなさそう。桂馬には己の道に邁進できるだけの力を持っていることを、暗に児玉先生も認めているのかも知れませんね。

オニデレ

 今回の話が始まった直後は「『オニデレ』がついに違うマンガになっちゃったのか?」と驚きましたが、読み終わる頃には「やっぱりいつもの『オニデレ』だった」と安堵させて頂きました。覇王巣ダメだわこいつら(いい意味で)。

 今回の結論としては、方言をしゃべる女子は素敵だと思います。

トラウマイスタ

 創造主たるダヴィンチが死に、完全なブラフマン(神)と化したスジャータを、かつてそのスジャータから「勇気の剣」を授かったピカソ少年がその剣を以て倒すという、宗教的なスケールにまで達したラストバトルでした。
 ダヴィンチ登場以来「何だかよくわからないけどとにかく凄いものを読んでいる気がする」オーラに充ち満ちていたこの「トラウマイスタ」も、ついに次回最終回。中山先生、本当にありがとうございました。

 というかもう今日最終回が載ってるサンデー出てるんですが。寝て起きたら買ってきます(おわり)。


「やおよろっ!」クラブサンデー移籍記念・サンデー26号感想

ハヤテのごとく!

 一難去ってまた一難。ただし危機の色はピンクスィーツ
 ミノコス編になってからの「ハヤテ」は、『三千院家の遺産』を巡る争いに巻き込まれたハヤテの危機をベースにラブコメ的な要素を絡ませることで、実に「サンデーに掲載されている少年マンガ」的に正しいマンガになっているんじゃないかと思ってます。

 ただ、今のままの展開で行くと、ミノコス編は最終的にヒナギクがハヤテに告白することが最終的な落としどころになりそうな感じ。かつて西沢さんはハヤテと自転車の二人乗りをして自分の気持ちに踏ん切りをつけたことをきっかけとして爆発的な成長を遂げたものでしたが、ヒナギクにもそれと同じ様な事がこのミノコスで起こりえるのか否か。というか、そもそもそのようなチャンスがヒナギクに起こりえるのか。というか、そもそもハヤテは無事ミノコスから生きて帰ることが出来るのか。
 斯様に大きな物語を内包しながらも毎回毎回バカバカしい(褒め言葉)ドタバタをしている「ハヤテ」は、ホントに読むのが楽しみなマンガになってます。

神のみぞ知るセカイ

 みなみ編終了。何か桂馬が頼もしい人生の先輩に見えて来ちゃいますが、今回は主眼が「みなみの視点から見た桂馬」を描くことにあったと思われるので、桂馬をそう見せることが本来の目的だったのでしょう。
 しかし桂馬もすっかり「落とし神」としての貫禄が身に付いてきました。「終わっても残ってる。すべての終わりがみなみちゃんの力になる」と桂馬はみなみに対して言ってますが、それは桂馬自身に対しても同じなのかも知れません。すぐに消えてしまう仮初めの恋愛を繰り返している桂馬ですが、そうすることが彼の「力」になっている――と、桂馬自身が信じたいが故に出た台詞だったら、なんか色々と深いですよね。知らないけど(知らないのか)。

はじめてのあく

 ジローの大姉上・アヤ登場の巻。おっぱいでかいです(強調)。ジローがやたらキョーコのおっぱいをでかくしようとしていたのは、アヤの存在によって「おっぱいがでかい女はすごい」と刷り込まれていたが故なのかも知れません。
 でももう今はキョーコの存在によって「おっぱいは小さくてもおっぱい」って刷り込まれているっぽいですけどね。オレ達が

魔王

 「鯨」が出て来たと思ったら、最後の最後で「押し屋」まで登場。これまで「魔王」に出てきた殺し屋のオールスターが勢揃いするという大盤振る舞いの展開に、個人的に大喜びしてます。
 これだけの人間を雇うために半年もかけて自分の能力で金を貯め続けた潤也の執念はやはり異常の域に達していると思われますが、これが彼の戦い方なのでしょう。金こそが彼の力。ここまで金に執着する主人公がサンデーに出てくるのは「GS美神」の美神令子以来かも(比較対象として不適切)。

トラウマイスタ

 「ただピカソを苦しめるため」だけという凄まじい理由で、スジャータがブラフマンとして巨大化して復活。ダヴィンチのピカソに対する歪んだ愛憎のために世界が崩壊の危機に陥るという、なんかもの凄いシュールな展開になってきました。それでこそ「トラウマイスタ」です。
 ブラフマンと化したスジャータが世界を危機に陥れる一方、ピカソは自意識の中でスジャータに出会い、スジャータから最初に与えられた力である「勇気の剣」を取り戻します。巨大化したスジャータがダヴィンチの自意識の具体化であるならば、「勇気の剣」はピカソの自意識の具体化。いよいよ自意識が世界と一体化するセカイ系っぽいスケールに入って来ました。果たしてこのマンガの行く末や如何に。


サンデー24号感想

結界師

 氷浦の正体がついに明かされたの巻。歳のせいか、「番号なんかで呼ぶな! 私は自由な人間だ!」というフォウ・ムラサメの台詞が脳裏に浮かんでしまいました。氷浦を番号で呼ばない良守の必死さが報われる展開になってくれるかどうか。
 あと月刊少年サンデーに載ってた田辺先生の読み切りは、読後に「『結界師』で積み上げたイメージをかなぐり捨ててまで、そんなにオッサンが描きたかったんか…」と呟いてしまいました。

アラタカンガタリ

 カンナギのヘタレっぷりを目の当たりにしながらも、「全ての鞘を束ねなければならない」という使命を負った革はカンナギを仲間にせざるを得なかったの巻。救国の英雄となる者の大変さが伝わります。

神のみぞ知るセカイ

 桂馬の仕掛けた罠通りに一方的にみなみのゲージが上昇していくエピソード。今の桂馬の余裕はまさに神に相応しい貫禄です。
 でも、このまま上手く行くはずがないですよね(ひどい)。

魔王

 スプーン目玉ほじくり返しフェチ男が殺されるであろうことは予想済みでしたが、まさか一番最後に犠牲になる(ある意味)おいしい役にありつくのは予想外でした。でも仲間に情報を売られて狼狽するする姿が一番様になりそうなのはこいつなので、そういう意味ではこうなるのも必然だったのかも知れません。
 次回は寺原ジュニア残酷ショーとなることは確実。潤也の用意周到さっぷりに戦慄しながら次回を楽しみに待ちたいです。あと「バッカジャナイノー?」は萌え。

トラウマイスタ

 アクセスログを調査した結果、このサイトの急上昇検索ワードは「トラウマイスタ」であることが判明しました。みんな大好きボクも大好きトラウマイスタ。

 ストーリーの方は、ピカソがピンチの時に仲間が駆けつけて窮地を救った! というジャンプ的王道パターンを見せたんですけど、ピカソは仲間に感謝するでもなく満身創痍のまま社長と戦い続けようとするし、社長は社長で何故か「クソアァーメンン!」と叫びながらダヴィンチに変身しちゃうし、というか最初からダヴィンチが社長に変装していたと解釈するべきなんだけど、でもアンタ社長に派遣切りされたばかりじゃなかったっけ? いつ入れ替わったん? とツッコミを入れる余地すらなくファイナルバトルに突入する勢い。もはやこのテンションが止まる気配は全くありません。
 このマンガは、暴走の果てに何を見いだすつもりなのか。今サンデーで最も注目するべき作品は、やはり「トラウマイスタ」なのかも知れません。


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