感想 一覧

「あお高」が表紙だと少年誌っぽく見えますね!サンデー38号感想

ハヤテのごとく!

 西沢さんのシャワーシーンがサービスカットに。このマンガは心なしか相対的に貧乳キャラが多い気がするので(綾崎ハーマイオニーを含む)、極めて普通のスペックを持つ西沢さんのボディでも何だか魅力的に見えます。
 一方で貧乳で有名なヒナギクさんは、今度のハヤテとの食事会でハヤテに告白すると意気込んで既にテンパリ気味ですが、ハヤテはハヤテでアーたんの事で既にテンパっているので、ヒナギクがこの場で本当に告白してしまったり、逆にハヤテがアーたんの名前を切り出してしまったら、場が大荒れになることは確実でしょう。やはり、基本的に「ハヤテのごとく!」というマンガはハヤテとヒナギクの二人にあらゆる艱難辛苦がのしかかってくるようにできているのです。二人とも頑張って生き延びて欲しいですね。

 そしてハヤテとヒナギクがダメになっているせいか、相対的にナギの貫禄が上がってきている気がします。はしゃぐ西沢さんの相手をしてあげたり、ハヤテを気遣ったりと、日本にいる時のダメっぷりが嘘のような出来た子っぷりを発揮。やれば出来る子じゃないですか。

結界師

 正守と夢路の対決は、土壇場で追い詰められた夢路が零に倒されてあっけなく終了。この二人の関係は、どうしても夢路の協力を得たい正守に対してどうしても正守を信じられなかった夢路という形でしたが、何というかこう「普通の信頼関係を築けないから彼らは裏会にいる」ことがイヤと言うほどよく判るエピソードでした。
 こんな世界の連中をまとめて戦おうとしている正守の行く手は本当に茨の道だと思います。

 というか、それよりなにより、今回は奥久尼さんがついに成仏しちゃいそうになってますよ! 大変だ! 奥久尼さんはおキヌちゃん以来のサンデー幽霊美少女の座を狙える逸材だったのに! いざ成仏する時に、「成仏ってどうやるんでしたっけ?」って國府田マリ子ヴォイスでボケつつそのままレギュラー化して下さるようお願いします! あの衣の下にはもの凄い美少女キャラがいるに違いないんですよ!

神のみぞ知るセカイ

 天理が登場してから、明らかにこのマンガが新しい局面に入ったことがよく判るエピソードでした。
 天理の中に入っているディアナが「神」を自称するところとか、地獄における旧悪魔と新悪魔の戦いに天界の神々が介入していたといった物語の根幹に関わる部分が明らかになってきたところも重要なのですが、それ以上に桂馬が「天理とキスしたことで、(天理の中の人である)ディアナから結婚を迫られる」という状況に陥ったことの方が遙かに重要です。

 基本的に、これまでのこのマンガは「一度キスして駆け魂出したら女の子はそれまでの記憶がなくなる」という後腐れのないゲーム的な関係を繰り返していた訳ですが、天理の場合はそういう都合の良い設定が効かないため、今後も事ある毎にディアナから結婚しろと言われるのは確実な有様。
 しかも天理は本気で桂馬のこと好きですし、桂馬も現時点での目的が「駆け魂を全て片付けて元のゲーム漬けな生活に戻ること」であり、そのために天理とくっつくのが最適解であると判断すれば、間違いなくヤる男です。ついに桂馬にも年貢の納め時が!?(早とちり)

MAJOR

 「MAJOR」が終わる時は吾郎が童貞を失う時であるというのが我々の認識ですが、ソフィアの存在は吾郎と清水の関係の促進に寄与するのでしょうか。

マギ

 作者の大高忍先生が「すもももももも~地上最強のヨメ~」の作者であることを、ついこの間ようやく知りました(おそいよ)。道理で格闘シーンが迫力あったり、モルジアナがムッチムチだったりする訳ですわ。納得。

 ストーリーの方は、アリババが実はさる国の国王の血を引く王族の落とし子であり、かつ高度な教育を受けていたのであった! という種明かしの回。古代文字を読めたり、即死トラップを土壇場で回避できたりするのにはそれなりの理由があったという事に。伊達に「アラビアンナイト」における有名エピソード「アリババと四十人の盗賊」の主役の名前は使ってないということでしょうか。
 原作だとモルジアナはアリババに仕える奴隷で、最終的にはアリババの子供と結婚することになるのですが、こっちの「マギ」ではこの二人の関係がどうなるのか期待です。現段階では全くフラグ立ってませんけど。

はじめてのあく

 ジローが地元では皆から愛されている人気者であることを知り、キョーコにすっかりフラグが立ってしまったの巻。将来は福岡に嫁いでしまうがいいと思いました。「なんかジローが3割くらいかっこよく見える…?」のところでジローがお耽美キャラになってしまうところが乙女っぽくていいですね(←いいんだ)。
 そして更に今回は、最後のシーンで「こわしや我聞」の桃子を彷彿とさせる、新たな貧乳キャラが登場。多分声優は釘宮です(声優?)。このタイミングで新たな貧乳キャラを投入したということは、これはきっと乳尻太股全てがうっすいキョーコが大ブレイクしたことで藤木先生が己の貧乳キャラに対する自信を得た現れに違いありません。藤木先生が調子に乗ってきたよ!


夏休み突入記念(自分が)サンデー37号感想

神のみぞ知るセカイ

 天理編解決。というか、むしろここから始まるみたいな終わり方でした。結局桂馬と天理は幼い頃に色々あった立派な幼なじみだったことが明らかになった訳で、この二人は桂馬が言うところの「TOYOTAが作る信頼の幼なじみ」に割と合致している関係だったというオチに。とりあえず、T(隣に住んでいる)とO(思い出の中ですべてを忘れた頃に)とTA(立場が全然変わって再会)には合致しているのではないのでしょうか。
 しかも天理は土壇場で「あの日からずっと桂馬くんのこと好きだよ」と本気で告白するくらい桂馬のことが好きなことも明らかになったので、彼女は桂馬争奪戦においても最有力な立場にいきなり立ったと言えましょう。ただし桂馬の方はまだこの告白をノーラの追撃をかわすための演技だと思っており、天理の気持ちが全く気持ちが通じていないところがアレなのですが。

 あと今回は、キスシーンがいつにも増してエロティックだったように思えます。ディアナが「天理は幸せすぎて気を失ったんですよ」と言っていたので、相当天理にとっては気持ちよかったんでしょう。桂馬のキスで思わず昇天。いいなあ(感想)。

マギ

 今回はそれほど活躍の場が無かったのですが、私はモルジアナの素脚がとても好きです。健康的かつ筋肉質で逞しいあの太い脚! 蹴られたい人続出の予感!(はしません)

 話の方は、もしこのマンガが「マギ」ではなくて「プリンスオブペルシャ」の世界だったら絶対に死んでる即死トラップを乗り越えたアリババの手により、ついに迷宮の秘密に手が届きそうに! というところまで到達。扉を開けたら死滅都市が出てきたところで「カリオストロの城」を連想した貴方は立派なオッサンです。アリババのポケットには大きすぎる。

アラタカンガタリ

 『「様」が取れたのは親密度の表れさ』ってそれはときめきメモリアル理論ですよ! 異世界でもときメモ理論は有効なのか! これであだ名で呼び始めたら完璧ですよね!(間違い)
 そして我らがカンナギ様はカンナギ様で、頭の中は革とコトハがエロいことした妄想で一杯になってて微笑ましいと思いました。あんた確か恋人を失った悲しい過去があったんじゃなかったっけ。

ジオと黄金と禁じられた魔法

 略称は「ジオとと」にしようと提唱しましたが何か全く広まっていないので、もうこのマンガの略称は「ジオ禁」でいいです(挨拶)。

 第二話ではヘアスタイルがモヒカンでないのが不自然なくらいのヒャッハーな雑魚魔法使いが出て来て先行きが不安になったのですが、騎士団員を名乗るサザがドラゴンに乗って出て来た辺りから再びハイファンタジーっぽい雰囲気になって来たので、個人的には一安心です。
 今回は、過去への逆行とか天空に浮かぶ城とか、そういうハイファンタジーでなければまずお目にかかれない様なシーンが出て来ました。このマンガは桐幡先生の画風で仰々しいフレーバーを楽しむ作品だと思っている私としては大喜びです。

 ただ、過去の映像に出てきたイレガウラの師匠とおぼしき仮面の男だけは、ハイファンタジー的な観点からしても明らかに異質というか、「何だこいつ?」的なただならない雰囲気を漂わせています。仮面の男とは即ち謎に満ちたエリートの証。初代だと通常の三倍でSEEDだとクルーゼ隊の指揮官。どっちもモビルスーツ1機で戦艦落とすの余裕なタイプ。そんな感じがします。
 ジオの過去にこんな仮面の男が出てきたということは、ジオの正体はニュータイプだったりコーディネーターだったりする可能性が高いと思います。ハイファンタジーっぽい(間違い)。

ハヤテのごとく!

 マリアさんが自分で「大人のアドバイスでもしてあげますわ」というところが面白かったです。もう彼女は、自分がピチピチの17歳であることをアピールするのを既に放棄してるんですね。
 更に「どうですかこの大人の対応!」と言われても、そもそもハヤテが憂鬱になっている原因をマリアさんが見誤っている段階で彼女の「大人の対応」は全くの無意味であり、おそらく今夜のヒナギクとのディナーが大混乱になるであろう種を蒔いただけであることに読者は気付いている訳であり、従って「さすがマリアさんは大人なだけあって、体を張った勘違いギャグも余裕でこなせるんだなあ」と違う方向に「さすがです。」と感心される流れになっていることは確実です。さすがマリアさんは違う。ダメな方に。

 そのマリアさんの大人の反応のおかげで、今夜のディナーはデートの最中にハヤテがヒナギクの前で他の女の名前を出すという修羅場になることは必至。ヒナギクはやはり永遠に報われない運命にあるのかも知れません。

予告:続きます


クラブサンデー作品紹介日記

 せっかくクラブサンデー用のブログツールみたいのを作ったので、クラブサンデー限定で載ってるWeb連載マンガを一通り紹介する記事を書いてみます。

★★★のスペシャリテ

★★★のスペシャリテ

著者 谷古宇剛
監修 エコール辻東京・西洋料理教授 秋元真一郎
取材協力 辻調グループ校(http://www.tsujicho.com)
協力 丸の内Sens&Saveurs・シェフ 長谷川幸太郎
(C)Tsuyoshi Yakou/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 週刊から移籍。連載時は純粋に「仕事を通じてシェフとしての才能に目覚めていきつつ、関わる人を料理で救っていく主人公」を描く正統派の料理マンガという印象だったが、Web版では人間ドラマを描きつつも、より「料理バトルマンガ」としての側面を強く打ち出していく意向っぽい。


夏草ホームベース

夏草ホームベース

平手将之
(C)Masayuki Hirate/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 甲子園で投げることを夢見る豪腕の美少女が、主人公の少年が在籍する部員が一人しかいない野球部にやって来て、主人公の幼なじみで生徒会副会長の女の子がやきもきするマンガ。絵柄的にはラブコメなんだけど、主軸はあくまでも野球! 熱血! と思わせておいて、でもやっぱりラブコメみたいな感じ。
 こういうタイプの絵柄であえて野球マンガをやるという試みが面白い。個人的な注目作品の一つ。


まにまに

まにまに

松浦聡彦
(C)Tokihiko Matuura/Shogakukan2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 「タキシード銀」「ライジングサン」など、90年代からサンデー読んでる人にはお馴染みの松浦先生最新作。薬草マニアのボンクラ主人公のところに、語尾に「マニ」を付けて喋る愛くるしいマスコットになったマンドラゴラが押しかけてくるという、「ドラえもん」スタイル少年マンガの最前線というか、極北に位置してそうなマンガ。松浦先生がんばってるなあ。


GOLDEN★AGE

GOLDEN★AGE

寒川一之
(C)Kazuyuki Samukawa/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 クラブサンデーの偉大な先達であるこの作品も、すっかりクライマックスな展開に突入。Webに移ってからは近江の才能が大爆発して凄いことになってる。サンデーでこのマンガを読んでいた人なら是非。


本日のギャグのおすすめ

本日のギャグのおすすめ

遊眠
(C)Yuumin/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 不条理系社会派ギャグマンガ(自称)。「社会派」を名乗ること自体がメタなギャグになっている、存在自体がカオスな作品。
 しかし、バックナンバーとしていつでも読めるダウンロード系のマンガで時事ネタをやるのは、実はかなりの冒険なのではないか? と、裸のキャラを「ツヨシ」呼ばわりするネタを読みながら思ったのは秘密。


幻影少年

幻影少年

万乗大智
(C)Daichi Banjo/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 みんな大好き万乗先生の最新作。夢と現実の狭間にある、人の心の「間の世界」にダイブする能力を持った美少年が彼に関わった人々の心を救っていく、という趣向のハートウォーミングなファンタジー。
 彼をネタに金儲けを企む、ちょっと腹黒な万乗美少女もいるよ! 万乗パンツもあるよ!(お約束)


紅の騎士ロックウェル

紅の騎士ロックウェル

灘谷航
(C)Wataru Nadatani/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 竜が世界を闊歩し、騎士崩れの悪漢達が蠢くこの世界だけど、それでもオレは騎士道を貫いていきたい! と願う主人公の少年が、リアルバウト騎士道を歩むおっさんの従者になって成長していく正統派騎士道ファンタジーマンガ。
 騎士は渋いオッサンに限るね! という俺みたいな趣味の人にはたまらないマンガ。でもオッサン死んじゃいそう。がんばれ。超がんばれ。


やおよろっ!

やおよろっ!

なつみん
(C)Natsumin/shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 週刊少年サンデーからクラブサンデーに流されて来たことで有名な擬人化美少女マンガ。なんかクラブサンデーになってからちょっと面白くなってる気がする。ちょっとだけ。コミックス売れるといいですね(礼儀)。
 なお椎名先生が寄稿したと言い伝えられているコミックス1巻の特典ですが、自分はまだ「売っているところを観た」との目撃情報を直に聞いたことがありません。あれは本当に存在していたのだろうか。


M・S DOLLS

M・S DOLLS

菅原健二
(C)Kenji Sugawara /Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 アニメに出てくる釘宮ヴォイスのツンデレキャラを妄想しすぎた挙げ句、オレだけにしか見えない妄想キャラ(M.S.ドールズ)を現実にしてしまう能力を得てしまったダメ主人公が、同じような能力を持ったダメなオタク達相手に「妄想バトル」という名において相手のダメっぷりを罵倒する不毛な争いを繰り広げる、おかしい(頭が)マンガ。
 「俺の方が凄いんだ!(オタ的な意味で)」というオタクの自己顕示欲求をバトルに組み入れる発想が面白い。でもオタクはオタク同士で仲良くしようぜと思った。


ポップコーンアバター

ポップコーンアバター

星野倖一郎
(C)Kouichiro Hoshino/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 かつて「メルΩ」をサンデーで連載、少女ゲルダの辛気くささがオレ達の心を掴んだ星野先生の新作。今度は、過去に色々あってすっかり辛気くさくなった主人公の少年が神族と魔族の争いに巻き込まれてしまい、「神」を名乗るナイスバディかつサディスト気味なお姉さんにつきまとわれて罵倒されたり励まされたりするマンガ。大変に羨ましい(正直な感想)。
 能力バトルものの基本に沿ったマンガだけど、バトルの最終目的が「主人公の引きこもり体質からの脱出」に設定されているように見えるところが今っぽいなと思ってます。


銀塩少年

銀塩少年

後藤隼平
(C)Junpei Gotoh/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 撮った写真に「未来」が映る能力を持っちゃった写真少年が、好きな幼なじみの女の子に告白できなくてモジモジしてる間に、彼女の「未来」の写真には自分じゃなくてイケてるテニス系男子が一緒に写っていたよ! どうしよう! みたいなジュヴナイルSFマンガ。
 個人的に大好きな要素で構成されたマンガなのでオレ大喜び。更新を楽しみにしてる作品。


サムライナンバー11

サムライナンバー11

野田宏
(C)Hiroshi Noda/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 Dr.平賀に育てられたサイボーグ・ジンタが、将来真田十勇士の母となる少女を抹殺するために過去へと送り込まれるけど、色々あってジンタが彼女に惚れちゃって逆に彼女ともども徳川からの刺客に狙われちゃって、みたいな感じのアクションコメディマンガ。
 歴史上の有名人が時代関係無しで無節操に出て来て主人公達と絡む、良い意味でのいい加減っぷりさを楽しむマンガと理解。面白いです。


呪法解禁!!ハイド&クローサー

呪法解禁!!ハイド&クローサー

麻生羽呂
(C)Haro Aso/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-08-01

 連載終了。クラブサンデーに移行してからというもの、「これは週刊誌じゃ無理だわ」と心底思わされるハードな展開で読者をビビらせ、最後は地球規模どころか時空をも超える展開を見せて大団円。まさか「窓辺の男」がああいうことになるなんて! と驚かされました。
 作者の麻生先生は現在旅に出てるそうです。かっこいいなあ。



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