クラブサンデー作品紹介日記
せっかくクラブサンデー用のブログツールみたいのを作ったので、クラブサンデー限定で載ってるWeb連載マンガを一通り紹介する記事を書いてみます。
週刊から移籍。連載時は純粋に「仕事を通じてシェフとしての才能に目覚めていきつつ、関わる人を料理で救っていく主人公」を描く正統派の料理マンガという印象だったが、Web版では人間ドラマを描きつつも、より「料理バトルマンガ」としての側面を強く打ち出していく意向っぽい。
甲子園で投げることを夢見る豪腕の美少女が、主人公の少年が在籍する部員が一人しかいない野球部にやって来て、主人公の幼なじみで生徒会副会長の女の子がやきもきするマンガ。絵柄的にはラブコメなんだけど、主軸はあくまでも野球! 熱血! と思わせておいて、でもやっぱりラブコメみたいな感じ。
こういうタイプの絵柄であえて野球マンガをやるという試みが面白い。個人的な注目作品の一つ。
「タキシード銀」「ライジングサン」など、90年代からサンデー読んでる人にはお馴染みの松浦先生最新作。薬草マニアのボンクラ主人公のところに、語尾に「マニ」を付けて喋る愛くるしいマスコットになったマンドラゴラが押しかけてくるという、「ドラえもん」スタイル少年マンガの最前線というか、極北に位置してそうなマンガ。松浦先生がんばってるなあ。
クラブサンデーの偉大な先達であるこの作品も、すっかりクライマックスな展開に突入。Webに移ってからは近江の才能が大爆発して凄いことになってる。サンデーでこのマンガを読んでいた人なら是非。
不条理系社会派ギャグマンガ(自称)。「社会派」を名乗ること自体がメタなギャグになっている、存在自体がカオスな作品。
しかし、バックナンバーとしていつでも読めるダウンロード系のマンガで時事ネタをやるのは、実はかなりの冒険なのではないか? と、裸のキャラを「ツヨシ」呼ばわりするネタを読みながら思ったのは秘密。
みんな大好き万乗先生の最新作。夢と現実の狭間にある、人の心の「間の世界」にダイブする能力を持った美少年が彼に関わった人々の心を救っていく、という趣向のハートウォーミングなファンタジー。
彼をネタに金儲けを企む、ちょっと腹黒な万乗美少女もいるよ! 万乗パンツもあるよ!(お約束)
竜が世界を闊歩し、騎士崩れの悪漢達が蠢くこの世界だけど、それでもオレは騎士道を貫いていきたい! と願う主人公の少年が、リアルバウト騎士道を歩むおっさんの従者になって成長していく正統派騎士道ファンタジーマンガ。
騎士は渋いオッサンに限るね! という俺みたいな趣味の人にはたまらないマンガ。でもオッサン死んじゃいそう。がんばれ。超がんばれ。
週刊少年サンデーからクラブサンデーに流されて来たことで有名な擬人化美少女マンガ。なんかクラブサンデーになってからちょっと面白くなってる気がする。ちょっとだけ。コミックス売れるといいですね(礼儀)。
なお椎名先生が寄稿したと言い伝えられているコミックス1巻の特典ですが、自分はまだ「売っているところを観た
」との目撃情報を直に聞いたことがありません。あれは本当に存在していたのだろうか。
アニメに出てくる釘宮ヴォイスのツンデレキャラを妄想しすぎた挙げ句、オレだけにしか見えない妄想キャラ(M.S.ドールズ)を現実にしてしまう能力を得てしまったダメ主人公が、同じような能力を持ったダメなオタク達相手に「妄想バトル」という名において相手のダメっぷりを罵倒する不毛な争いを繰り広げる、おかしい(頭が)マンガ。
「俺の方が凄いんだ!(オタ的な意味で)」というオタクの自己顕示欲求をバトルに組み入れる発想が面白い。でもオタクはオタク同士で仲良くしようぜと思った。
かつて「メルΩ」をサンデーで連載、少女ゲルダの辛気くささがオレ達の心を掴んだ星野先生の新作。今度は、過去に色々あってすっかり辛気くさくなった主人公の少年が神族と魔族の争いに巻き込まれてしまい、「神」を名乗るナイスバディかつサディスト気味なお姉さんにつきまとわれて罵倒されたり励まされたりするマンガ。大変に羨ましい(正直な感想)。
能力バトルものの基本に沿ったマンガだけど、バトルの最終目的が「主人公の引きこもり体質からの脱出」に設定されているように見えるところが今っぽいなと思ってます。
撮った写真に「未来」が映る能力を持っちゃった写真少年が、好きな幼なじみの女の子に告白できなくてモジモジしてる間に、彼女の「未来」の写真には自分じゃなくてイケてるテニス系男子が一緒に写っていたよ! どうしよう! みたいなジュヴナイルSFマンガ。
個人的に大好きな要素で構成されたマンガなのでオレ大喜び。更新を楽しみにしてる作品。
Dr.平賀に育てられたサイボーグ・ジンタが、将来真田十勇士の母となる少女を抹殺するために過去へと送り込まれるけど、色々あってジンタが彼女に惚れちゃって逆に彼女ともども徳川からの刺客に狙われちゃって、みたいな感じのアクションコメディマンガ。
歴史上の有名人が時代関係無しで無節操に出て来て主人公達と絡む、良い意味でのいい加減っぷりさを楽しむマンガと理解。面白いです。
連載終了。クラブサンデーに移行してからというもの、「これは週刊誌じゃ無理だわ」と心底思わされるハードな展開で読者をビビらせ、最後は地球規模どころか時空をも超える展開を見せて大団円。まさか「窓辺の男」がああいうことになるなんて! と驚かされました。
作者の麻生先生は現在旅に出てるそうです。かっこいいなあ。