感想 一覧

私も目は死んでるけど大丈夫です・サンデー45号感想

Tomorrows

 「アンアン」と来たら「ギシギシ」を連想してしまう皆さんこんにちは(最低)。

 新連載。幼い頃に謎の人体改造実験施設に入れられて過ごした主人公・アンアンとミンミが自由を求めて脱走して成長、周囲の人々に支えられて幸せに過ごしてきたものの、しかし施設の魔の手はすぐそこまで迫ってきていたのであった! というハードなストーリー、動物をモチーフにしたであろう派手な変形と超能力の数々、そしてかつて同じ施設で暮らしたであろう仲間達との避けられない「自由」への戦いなど、燃える要素が惜しげもなく投入されているという印象です。
 絵柄もハードな世界観を持つこの作品にマッチした迫力あるもので、読んでで素直にハラハラさせて頂きました。今後に期待します。

 そして本編のヒロインであるミンミはトカゲの姿でアンアンを治癒する際に「こんな『トカゲ』の姿、見ちゃダメだよ…」って泣きながら呟いていましたが、この広い世の中には爬虫類を擬人化した少女キャラに萌えられる属性を持っている人もいるというか、むしろ爬虫類じゃないとダメという爬虫類フェチな人も存在しているはずなので、そっちの意味でも希望を捨てないで頑張って生きて欲しいですね。

神のみぞ知るセカイ

 先週からラーメン店編開始。ここのところは天理や愛梨の祖母など、ちょっと異常なパターンのストーリーが続いていたのですが、今度は久しぶりに普通の攻略パターンで物語が進展しそうです。
 今のところは桂馬があまりにラーメン店の店員として完璧であるが故に、攻略対象である店の娘のスミレよりもむしろ店のオヤジとフラグが立ちそうな雰囲気なのですが、まあそれはそれでですよね。

 なお、自分は都内で食べたラーメンの中で今のところ一番性にあったのが「福しん」のタンメンだったというレベルの人間です。アニメに例えたら、多分「サザエさん」が一番好きですと言うレベル。ところで最近の「サザエさん」ってオチの付け方がちょっと強引過ぎる事が多いと思いませんか?(どうでもいい)

結界師

 まさかのカケル復活。このエピソードを読んだ時は、「灰の状態から復活するだなんて、アンタは『ウィザードリィ』のプレイヤーキャラですか?」という突っ込みが脳裏をかすめましたが、既に「ウィザードリィ」という単語そのものがオッサンホイホイ用語なので、実際に書くのは自重します(失敗)。
 最愛のミチルを失い、主さえも失った彼女の今後の暴走っぷりが気がかりですが、それより何より個人的にはカケルの性別すら正直判らなくなったことが更に気がかりです。あれだけのっぺりした体付きだと、パッと見ただけで性別がどっちかを判別するのは難しいですよね。
 もしカケルが女性だったら、せっかくの全裸シーンなので区別の意味でも乳首を付けて欲しかったところなのですが、でも「結界師」はどう考えても乳首券が配給されるタイプのマンガではないのがもどかしいです。でももし「結界師」に乳首券が使用されることがあったら、カケルじゃなくて時音さんに使って欲しいですよねえ。難しいですよねえ。

 そして、扇七郎の「殺し」に対する職業倫理は「一族の犠牲の上に自分がいる」という信念がベースになっている分やっかいだよなと思いました。
 最後にまともな感想書いてフォローするパターンにしてみた。

ハヤテのごとく

 アテネは、ハヤテが相手だと本当に一挙手一投足に至るまで仕草がエロくなるよなあと感心させられます(感想)。
 しかしアテネとハヤテは「王玉」を巡って争うことが必至の流れであり、彼女のエロさにはそういう儚さも秘められているんじゃないかと思いました。愛し合っているのに決して結ばれない二人。なんてエロス。

MAJOR

 吾郎ちゃんが結婚しただけでもビックリなのに、まさか寿也まで吾郎を追って(決めつけ)メジャーリーグに来ていたとは、更にビックリさせられました。しかも吾郎と同じチームで、ポジションがキャッチャーだなんて、メジャーで吾郎とバッテリー組む気マンマンですよ! 海堂学園以来の吾郎×寿也バッテリーの再来ですよ! 吾郎が海堂を辞めた時に「吾郎が寿也を捨てた!」と大騒ぎになった時のことが脳裏にフラッシュバックして来ましたよ!

 何か最近の「MAJOR」のテンションの高さを見てると、このマンガいよいよ終わりが近いんじゃないかという気がして来ます。このマンガは宇宙リーグ編まで続くと思っていたのですが。うそです。

はじめてのあく

 ジローがキョーコ型メイドロボを作っちゃったの巻。我々読者としては、「メイドロボ」という存在についいかがわしさをかぎ取ってしまいがちなのですが、ジローはバカなので(褒め言葉)純粋に労働力を増やしてキョーコの負担を軽減しようとしている様です。しかもキョーコが悪戯心からメイドロボと入れ替わってジローの本心を聞いてみたところ、ジローの口から「一生一緒にいて欲しい」みたいなプロポーズに等しい言葉が出て来てしまって思わず赤面。勿論オレが。
 メイドロボという題材からこんなピュアな物語を作り出した、藤木先生の心の美しさに感激しました。いかがわしさをかぎ取ってしまった私の敗北です。こんなピュアな藤木先生がどうしてモテないんでしょうか(余計)。


ご無沙汰しています。色々あって体調整えるのが大変です。サンデー44号感想

はじめてのあく

 作者もビックリの巻頭カラー。藤木先生は「よくある打ち切り前の最後の編集部のプッシュ」とか謙遜したことを仰っていますが、本当に打ち切り前にサンデー編集部がプッシュする時は巻頭カラーではなくセンターカラー枠を使うことをかつて我々は「一番湯のカナタ」で学んだので、「はじあく」が打ち切られることはまだ当分ないのではないかと思われます。

 話の方は「一つ屋根の下同居型コメディー」の定番の一つである看病ネタであり、汗かいた寝間着を着替えさせてドッキリとか、熱で朦朧としている時に妙にエロい態度をとってドッキリとか、ちゃんとこのエピソードでやるべきことはキッチリとこなしており、ジローとキョーコの両主役キャラがキッチリと立っている本作においてこれで面白くならないはずがありません。「はじあく」の連載枠確保は当分安泰なのではないのでしょうか。

結界師

 ATフィールドは誰もが持っている心の壁ですが(唐突な枕詞)、良守の白い結界は「心の壁」どころか現実に起こっていることそのものを拒否して自分にとっての完璧な世界法則を持った空間を造り上げるという、まさに神に等しい力であったでござるの巻。氷浦が死ぬことを怖れた良守は、彼の死そのものと、彼を死に至らしめようとした七郎の存在を否定しようとして、今の世界とは違う彼にとっての「理想」の世界を作ってしまったということなのでしょうか。
 新たな「世界」を開闢する能力はこのマンガにおける土地神と同レベルであり、良守がついにただならない領域に足を踏み入れてしまったことを示唆しています。

 更に、現実を否定して新しい世界を作るという力は、かつて「神聖モテモテ王国」でブタッキーの存在理由として語られた「宇宙開闢時に、神の死骸の大きいかけらが浄化を恐れて宇宙を否定した。彼は因果律を修復不可能な程に破壊して、時を外に開くため、行動を起こした。」という文章における「神の死骸」と基本的に同様のものであると考えられます。即ち良守は、この作品世界においては「神聖モテモテ王国」の神の死骸=ブタッキーと同様の危険人物となってしまったと言えるのではないのでしょうか。神と同レベルだなんて良守ヤバイ。超ヤバイ。
 そんなヤバイ良守を止めようとした時音さんとか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。

MAJOR

 「吾郎が童貞を失う時がMAJORの終わる時である」とか言ってるうちに、何か吾郎ちゃん童貞喪失どころかそのまま清水と結婚しちゃいましたよ! しかももう子どもまでこさえちゃって! アラヤダ!
 「MAJOR」を連載が始まった時からずっと読んでる私としては、何かこう親戚の甥っ子が結婚したという報告を聞いた時くらい嬉しいです。そうかーあの小さかった吾郎ちゃんがもう結婚しちゃったのかーとか言いながら、自分も歳とったことを感じる今日この頃です(感想?)。

マギ

 モルジアナの奴隷の軛を切ったのはゴルタスでしたが、アリババは彼女を「奴隷」という立場から社会的および経済的に解放したという話の流れに。
 モルジアナは自分を心身共に解放したアリババに感謝しており、フラグまで立ちそうな勢いなのですが、そのアリババの頭の中にあるのはアラジンのことばかり。「アラジンならこうしたに違いない」と思って奴隷を解放し、「アラジンならこんなところで立ち止まっているのが望みなんかじゃない」と出生の地のバルバッド(=バクダッド)へ戻って過去に決着を付ける決意をし、そしてアラジンと再会したい一心でアラジンを捜して絶対見つけると意気込むという、そこまでアラジンのことが好きなら仕方ないよなと納得せざるを得ない内容でした。

 そしてそのアラジンは、今度は全く別の土地に流された模様。「ルフ」という単語が出て来たということは、今度はそのルフ(=ロック鳥)が出てくるシンドバッドの物語をベースにしたストーリーが始まるのかも知れません。

アラタカンガタリ

 門脇に再会したことでフォースの暗黒面に目覚めてしまった自分に落胆する革を、あのカンナギ様が「お前はそこまでの人間だったのか?」と手荒く激励。「革は傍らに彼を献身的に愛するコトハという美少女がいるリア充なので、心が歪んでも持ち直せる」というのが前回の私の見解だった訳ですが、革の傍らにいて彼を支えるのは美少女のコトハちゃんだけではない! カンナギ様いるのだ! 男同士が拳で語り合わなければ解決できないこともあるのだ! みたいな感じで、カンナギ健在っぷりをアピールするエピソードでした。やっぱり彼はただのヘタレじゃなかったんだ。

アーティストアクロ

 前回はおっぱい触られて「にゃー」で和ませてくれたマルルでしたが、今回は一転してラウと共に貧しい生活を生き抜いてきたハードな過去が明かされました。これじゃ確かにラウ以外の人間におっぱい触られたら「にゃー」とか言っちゃう訳だわ(間違った解釈)。
 「アーティストアクロ」はたまにこういうことやって来るので、相変わらず油断できません。


ハヤテのシーツよりもハヤテのカーナビが欲しいです><サンデー42+43号感想

MAJOR

 「次号、衝撃の新展開」って、まさかこのまま吾郎ちゃんが童貞を失う流れに!
 私は『吾郎が童貞を失う時がMAJORの終わる時である』説を人知れず提唱しているのですが、もしそうなっちゃったら私の中のMAJORが終焉を迎えてしまいますよ! 童貞じゃないサンデー連載マンガの主人公カテゴリに、「絶対可憐チルドレン」の皆本に加えて吾郎ちゃんも加わってしまうのか!(←何だこの怪文書)

ハヤテのごとく!

 「ハヤテのごとく!」公式サイトで開催されている桂ヒナギクご奉仕シーツ添い寝方向アンケートが、ちょっと前にネットで話題になってました。アンケートの設問そのものも大概なのですが、個人的にはそれ以上にヒナギクと一緒に「綾崎ハーマイオニー」がシーツ化されることに対する違和感が全くないのが凄いよなと思いました。
 可愛ければちんこの有無とか余裕で超越するというか、こういうシーツを売り出すということはむしろちんこあった方が(略)みたいな連中が沢山いるということを意味するので、そういうアレが今の時代の趨勢なんだなあと再認識した次第です。
 ちなみに個人的にはBです(買うの?)。

 本編の方は、何かアテネの物語が真面目に神話レベルにまで拡大していることが提示され、アテネはハヤテのことを今もまだ疑っていること、そして文字通り人間じゃないアテネの執事がハヤテに対して明確な殺意を持って襲いかかってきたりと、ハヤテの前にあらゆる艱難辛苦がのし掛かってきている感じがします。ハヤテが仮にこの庭園から再び生きて外に出られた時は、何か髪の毛の色が変わってスーパーハヤテ人になっててもおかしくないレベルの艱難辛苦。
 ヒナギクも今頃は失恋に打ちひしがれている頃と思いますし、本当にこのマンガは添い寝シーツ化されるくらい(性的な意味で)人気があるハヤテとヒナギクに辛く当たるマンガだなあと再認識した次第です。

神のみぞ知るセカイ

 田舎編完結。駆け魂が入っているのが愛梨ではなく彼女の祖母の方で、歳を取って身近だった友達や家族がいなくなってしまう寂しさが心のスキマとなっていたという話でした。もし祖母の方に駆け魂が入っていたらどうやって攻略するんだろうかと心配していたんですけど、とりあえず攻略の方は杞憂に終わったので良かったです。
 何故(一般的に帰郷シーズンである)お盆休みではなくこの時期に帰郷ネタをやるのかなと思っていたのですが、21日が敬老の日だからおばあちゃんネタにしたのかも知れませんね。多分考えすぎですが。

 おばあちゃんも高校生くらいの頃はあんな美少女だったということは、愛梨ちゃんもいずれはあんな美少女に成長するということになるのでしょうか。見た目があれで中身が「遊んでくれなきゃ首斬るぞ」のままだったら、立派に猟奇系ジュヴナイル作品のヒロイン役を張れそうです。将来有望。

アラタカンガタリ

 異世界に現れてまでいじめっ子モードでこっちに接してくる門脇に対する昔年の恨みが重なって、革までフォースの暗黒面に囚われそうになったでござるの巻。「六ノ鞘」がわざわざ門脇君を送り込んだ狙いは、多分「創世」を鬼化し、秘女王復活のための使い物にならなくすることなのでしょう。

 にしても鬼と化した革が「創世」から放った飛び道具は、いじめられっ子の怨念が籠もっていて格好良かったですね(良かったの?)。これに比べると、門脇君の卑屈パワーなんてまだまだだと言わざるを得ません。もし門脇君がこのバトルを生き延びることができたら、今後は更にライバルキャラとして更に性格を歪める必要に駆られそうです。
 革は傍らに彼を献身的に愛するコトハという美少女がいるリア充なので心が歪んでも持ち直せると思うのですが、門脇君はそういうキャラが金輪際出てこなそうな非モテキャラっぽいので、このままでは一生歪んだままでダメになることは必至の有様。彼の行く末が恐ろしくなってきました。

はじめてのあく

 「まったく恋愛相談も楽じゃない!
 連載が始まった頃には恋愛という概念すら頭の中に存在しなかったあのジローが!
 色を知る年齢(とし)か!

 これでキョーコがもうちょっと昔の感性を持っていたら、きっとジロー×緑谷の関係を妄想したに違いないのになと思いました(まちがい)。彼女も今ではすっかり恋する少女ですからね。今回はその鱗片もありませんでしたが。

アーティストアクロ

 今回は「にゃー!」が全てでした。にゃー。
 「アクロ」でボインにタッチとかそういうネタにお目にかかれるとは嬉しい誤算(バカな感想)。

読み切り:魔法行商人ロマ

 クラブサンデー掲載陣の読み切り攻勢第二弾として登場した「魔法行商人ロマ」。物語のパターンとしては往年の名作「アウターゾーン」に近いと思うのですが、物語をミステリアスにするために不可欠な存在である「案内人」役が、妖艶なお姉様だった「アウターゾーン」とは違ってロリロリな美少女になっており、かつそれに違和感が全くないのがこの作品の特徴でしょう。そういう時代ですものね(時代?)。

 物語の方は「魔法行商人ロマ」の基本パターンに忠実なストーリーだったと思いますが、個人的にはいつもの話よりも面白かったと思いました。主人公が魂を売ってまで欲しいと望んでいたものは既に自分が持っているものだった、という皮肉なオチにはグッと来ます。まあ結論としては、こんな変なモノに頼らないで自力で何とかしないといかんですよね(エラそう)。

魔法行商人ロマ

魔法行商人ロマ

倉薗紀彦
(C)Norihiko Kurazono/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2009-09-21


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