ワネットちゃんのお母さま登場記念・サンデー7号「クロノ・モノクローム」感想

クロノ・モノクローム

 サンデーの入荷数を絞っている近所のコンビニに朝9時半頃行ったところ、既にサンデーが売り切れていました(近況)。

 今週のサンデーのセンターカラーは「クロノ・モノクローム」でしたが、このマンガは何かこう回を追うごとにアントンが可愛くなって来ていることを実感させられました。
 今週は、彼のご主人様であり稀代の発明家でありそしてサディストでもあるケンペレンとの出会いのシーンが描かれ、如何に彼がケンペレンを敬愛しているのかというバックグラウンドが語られました。そして、それ故にケンペレンがタークの操縦者として拾ったチェスの天才・黒六に対して嫉妬の念を抱いてしまうという構図も見えて来たように思えます。

 チェスの才能を持った黒六にご主人様の愛情が注がれるのを見て、自分が何も「持っていない」ことに気付き、このままではご主人様の言う「つまらん大人」になってしまうことを自覚して悔しがるアントン。いいですね
 ご主人様が自分のすべてだったのにも関わらず、そのご主人様を黒六に取られてしまうかも知れないと疑念を抱くアントン。可愛いですね

 これまでは単純に「サディストなご主人様と、でもそんなご主人様が大好きな純朴な少年」という構図でアントンに萌えていましたが、今週のお話でグッとアントンという人物に深みが出て来たように思えます。それでこそより萌えられるというものですよ。そうなんですよ(連呼)。
 この作品で史実に名高いオートマタ「ターク」の活躍がどのように描かれるかということ以上に、アントンというキャラの描かれ方にも注目していきたいなと思いました。

パルメランの夢 (ハヤカワ文庫JA)
井辻 朱美
早川書房
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「ターク」の存在にインスパイアされた作品は数多いらしいのですが、これも「自動人形の中に小さな将棋指しの男が入っている」設定で描かれたファンタジー作品。自分にとっては思い出深い小説です

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コナン連載二十周年おめでとう記念・サンデー6号感想

名探偵コナン

 現在、過去サンデーに掲載された作品の第一話を集めた電子書籍が無料で公開されていますが、そこで「名探偵コナン」の第一話も読めます。
 なのでこの前久しぶりに読んでみたんですが、やっぱりこの第一話は何度読んでも「犯行の動機と比較してトリックが大胆過ぎる」と思ってしまいます。人一人殺すなら、わざわざジェットコースターに乗ってる最中に首を切り落とさなくても、アリバイ工作に使った包丁を使って三寸斬り込めば人は死ぬのだ! 虎眼流は最小の斬撃で斃す! って「シグルイ」で言ってました(間違い)。
 勿論そんなことは作っている側は承知の上であり、むしろ探偵小説における醍醐味は犯人の仕掛ける大胆かつ繊細なトリックと、それを推理と洞察で見破る探偵の妙にあることを「名探偵コナン」第一話は教えているんだよなと、今でも思ってます。

 なお「名探偵コナン」は1/17に82巻が発売されますが、このコナンの長期連載記録に比類する作品が今後のサンデーで現れるかどうかを妄想するのが、最近の個人的な趣味です。今連載している中で可能性があるとしたら「ケンイチ」か「マギ」かな…(ポワワワ)

湯神くんには友達がいない

 学校の屋上で男女がふたりきりで向かい合うというラブコメみたいな構図にも関わらず、全くそういう雰囲気にならずに片や落語の、片や友人関係の悩みの話を一方的に話すだけってシチュエーションが物凄く面白かったです。このマンガに色恋沙汰は不要だということがすごくよく判りました。
 あとは、普段は神のように超然としている湯神が、落語に関しては自分を見失っていることに気付いて「自分のことだと見えねえな…」と呟くところも良かったです。彼もまた、神ならぬ人に過ぎないということなのでしょう(大げさ)。

クロノ・モノクローム

 「ターク稼働します!」のシーンが、ちょっとだけモビルスーツで出撃するっぽくて良かったと思います(そこか)。

 このマンガ、ケンペレンがキャラ的に非常に面白いので、今後彼が黒六やアントンをどのようにいたぶるのか期待して行きたい所存です。特にアントンはケンペレンが好き過ぎていたぶられるのも嬉しそうなフシがあるので尚更ですね。
 金髪サディスト貴族が、自分を慕う純朴な召使の少年を(以下略)とか素敵…(ポワワワ)

神のみぞ知るセカイ

 ここ最近の展開で二階堂先生とリミュエルの伏線というか正体が明かされましたが、何かすごすぎて理解が追いつきません(ダメ)。
 リミュエルとエルシィの関係は、今後の展開に影響を及ぼすんでしょうか。あと、エルシィはフラグ立てちゃった以上死んじゃうんでしょうか。

アナグルモール

 「ルチル編」完結。おつかれさまでした。終盤の盛り上がりっぷりは期待以上でした。
 ルチルは勿論、ストーカー氏のその後も気になります。外伝を希望。

無料試し読み版「少年サンデー」0003 (少年サンデーコミックス)

絶チル第一話は0003に掲載。「私の夢は世界征服です」って薫の台詞、今読むとあまりにこの頃の彼女が無邪気で泣ける

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孤独な中学生男子に羨望の眼差しを送る2014年4+5号サンデー感想日記

BIRDMEN

 あけましておめでとうございます!(一週間ぶり二度目)

 二週間前に出た2014年4+5号のサンデーですが、一番印象に残っているのはやはり「BIRDMEN」です。鷺沢から「仲良くなれて嬉しい」と言われて一人でニヤニヤしたり、図らずも女子に囲まれる羽目になって一人で赤面しつつニヤニヤしたかと思えば、親との関係が上手く行かずにやっぱり一人で悩んだりする、主人公の烏丸君の「学校と家庭が世界の全てを占める中学生的な世界」を生きてる孤独な男の子っぽさが凄く良かったです。
 最後に翼を出して空を飛ぶところは、まあワシらの若いころの感覚からすると「盗んだバイクで走り出す」的な、自分がいる世界ではないここではない何処かへの渇望を表していると解釈できますよね。このシーンを読んだ時は、「そうそう、若者はこうじゃなくちゃイカンのじゃよ!」とか、しみじみ思ってしまいました。
 「銀の匙」もそうなのですが、若者が色々と思い悩みながらも自分の力で前に進もうともがく姿は、何かこうイイですよね…(オッサン)。

 今烏丸君が色々悩んでいることは、(超人としての力の件はともかくとして)「学校と家庭が世界の全てを占める中学生的な世界」に閉塞しているから感じることであって、大人になって自分の世界が広がって社会的な力を持てれば、まあ何とでもなることではあると思います。
 今の烏丸君にとっての不幸は、そういった悩みに対して「君は何処にだって行けるし、何にでもなれるんだ」と言ってくれる、「絶チル」の皆本みたいな大人の存在が欠けていることなのかも知れないな、と読んでいて思った次第です。

絶対可憐チルドレン

 そしてその「絶チル」ですが、ユーリ×ナイのカップリングが大好きだった私としては、悠理がナイと好きなだけイチャイチャできる平穏を手に入れることができたことを、何より嬉しく思います。ユウギリという可愛い妹もできたことですし、かつて自分が手を汚して来たことによる心の傷を癒やす意味でも、ンもう百合百合な生活を送ってほしい所存です。

 悠理にとって薫たちザ・チルドレンの存在が救いになったように、悠理の存在がユウギリやギリアムのクローン少年兵のような暗い生い立ちを背負った者達にとっての救いになれば、自然と彼女の罪というものも償われることになるのかも知れませんね。
 何か思いのほかキレイなことが書けたのでおわり(自己満足)。

絶対可憐チルドレン 37 クリアしおり付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

ユーリ最期の戦いを描いたコミックス最新刊は1/17発売とのこと

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