まだ咳が出ます(近況)・サンデー2013年51号感想

BIRDMEN

 練習ではほとんど自力で飛べなかった烏丸が、実際に人間の断末魔の「声」を聞いたことで一気に変身し、真っ先に飛べるようになるまでのお話でした。
 鷹山が言うところの「翼と生きる」「翼が望む」ことを、烏丸は仲間たちの中で良くも悪くも一番早く悟ってしまうのではないのだろうか。そういう予兆を感じさせる回だったと思います。

 あと鷹山は、やっぱり間違いなくまず真っ先に死ぬタイプだなと思いました(ひどい感想)。

氷球姫

 いわゆるドジっ娘がうっかり自分から脱いでパンツ見せたりとかするのは美少女わんさかコメディーの世界ではよくあることですが、このマンガはそういったシーンに対して「筋肉の付き方でポジションを見分ける技術を持つのは、スポーツ女子好き紳士の嗜み!」という理屈で変態紳士な主人公がドジっ子の真の姿に気付くという必然性を与えているのが素晴らしいと思いました。いやマジで。

競女!

 「お尻の雰囲気が変わった! まるで獲物を待ち構えるハンターのよう
 この号のサンデーで一番ビジュアルショックだったのは間違いなくこのコマでした。一見すると明らかにおかしいのですが、このコマは主人公の尻の感覚の鋭さを表現する至ってシリアスなシーンで使われているので、流れで読んでいると自然とこのコマに妙な説得力が出てくるという意味において、マンガ的に優れた表現なのではないかと思います。いやマジで。
 シリアスな雰囲気を尻で表現ですよ? 尻だけにシリアスですよ?

 「尻だけにシリアス」で検索したら約28000件ヒットしました(どうでもいい)。

マギ

 「アリババさん…この人こそ俺たちの王の器…!
 前回がかなりアレだったので、今回はアリババくんがさぞや酷い目に遭うのではないかと身構えていたんですが、何か結局ありのままの非モテ童貞っぷりをさらけ出してくれたアリババさんマジかっけーっス! みたいな雰囲気になって仲間たちの尊敬を得たり、モルジアナはモルジアナで「将来アリババと一緒になる」という選択肢をそもそも考えられなかったが故にこれまで妙に鈍くさかったことが明らかになるなど、総じて何かちょっといい話になっていたのが良かったです。
 そもそもアリババは、単に非モテなだけで罪はないですからね。これから幸せになって欲しいですね。続く。

アナグルモール

 千羽たんのストーカー氏がまさかの大活躍をした回。彼は千羽たんをストーカーすること以外には全く意を介さないため、それゆえに「殺人兵器」と呼ばれて忌み嫌われていたサイコドールとも意志を通じることに成功したと言えましょう。彼なら、きっとサイコドールも立派な千羽たんのストーカーとして教育してくれるに違いありません。

 しかし「氷球姫」といい「アナグルモール」といい、今サンデーではストーカーがかなりキテる! 無敵のパワー! マジでいいカンジ! という状態なのが素晴らしいです。何事も道を極めることは尊い、たとえその道がストーカーであろうとも。ということなのです。多分

絶対可憐チルドレン

 あの兵部が皆本を助けた! というある意味衝撃の展開を迎えた今回ですが、兵部がギリアムを殺さなかったことも、またそれと同じくらい衝撃的だったと言えます。兵部の内面は、皆本と共に暮らした京介少年の意志によって変わりつつあることを示していると言えましょう。
 そして最期は、ユーリをギリアムの支配から取り戻すためのフェザーの切り札として『もう一人の「ザ・チルドレン」』なる存在がフェイスフラッシュしながら登場したところで締めとなりました。
 兵部は「来ているべき人物の心当たりが僕には2人いる」と言ってましたが、一体その人物とは誰なのでしょう。ユーリにとって大事な存在であることは間違いないと思うのですが。

 それでもう一人の「ザ・チルドレン」というと、アニメやってた頃に発売された絶チルのDS版ゲーム「第4のチルドレン」を思い出しますよね(いきなり)。
 このゲーム、自分はまだ序盤(ドリーが初登場する辺り)までしかプレイできていないんですけど、チルドレンが物理的なダメージを受けるところがちょっと気になってます。アニメやマンガだと、チルドレン達が物理的な暴力でダメージを受けるシーンは表現が抑制されている印象を受けるのですが、ゲームだとわりとカジュアルに敵のエスパーが飛ばしてくるブロックとかでダメージを受けたりするので。まあゲームのお約束的な表現なのは判ってますが。

 またプレイヤーは皆本を操作する立場になるのですが、歩いて建物やマップを移動するのが面倒なので、皆本もテレポーテーションを覚えるべきだと思います。

絶対可憐チルドレンDS 第4のチルドレン
コナミデジタルエンタテインメント (2008-09-04)
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何だなんだで原作ファンには面白いゲームという評価だと思います。メディカルチェックのいかがわしさは特筆モノなので必見

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風邪引きました(近況) サンデー50号感想

BE BLUES!

 宮崎のチームと対戦した時の桜庭さんは、あくまで助っ人的な立場で試合が終わったらすぐに帰ってしまうツンっぷりを発揮してましたが、その後もFチームの練習に参加していたところを見ると、何だかんだで龍に対してデレていたように思えます。
 武蒼Aチームは龍と桜庭が連携として機能することが今後より重要になってくることは必至であり、そういう意味で龍は何としても桜場を攻略しないといけない訳なのですが、桜庭はナチュラルボーンなツンキャラなので、そう簡単に彼の龍に対するステータスをうかがい知ることはできません。

 果たして、現段階で桜庭の攻略フラグは立っているのかいないのか。まだエンディングは見えませんね(上手いこと言ったつもり)。

AREA D

 プロフェッサー・モウリがコスプレ女子二人に踏まれながら「もっと踏んでくれ~」と言ってるシーンは、一体誰の願望が反映されたものなんだろう? と思いました(そこか)。

姉ログ

 このマンガ、夏休みに入った辺りから「いつ姉が弟と一線を越えて過ちを犯してしまうのか?」と、妙にハラハラしながら読んでます。今回の場合、フォークダンスで弟のモテっぷりに嫉妬した姉が弟の腕を奪った辺りが一番ヤバイと思いました。
並のマンガだったら、あそこでもう告白してますよね普通。このマンガは普通じゃないマンガなので何事も起きませんでしたが。

 いやもう毎回毎回一触即発の事態が起こってますぜこのマンガ。そういう視点で読むと(ダメ)。

ハヤテのごとく!

 同人誌勝負編完結。このエピソードが始まった頃と比較すると、ナギお嬢様が何かものすごく人間として成長してしまった感があります。
 あの人としてダメだったナギがこんなに立派になってしまったら次からどんな話を作ればいいのか、想像するだけで途方に暮れるレベル(ナギの成長を喜んでるつもりのコメント)。

マギ

 次回にアリババくんが酷い目に会うことは必至の様相なので、今から心の準備をしておきます。
 酷い目にあった方がマンガが面白くなるという意味では、今のアリババは「GS美神」における横島くんみたいな存在なのかも知れません。

絶対可憐チルドレン

 ここ数週間のお話で、ギリアム、そしてユーリの生い立ちと、これから起こるであろう未来について語られました。
 この号では「フェザー」がユーリに取り付いた理由についても語られていましたが、フェザーがユーリの「第四の人格」として登場したのは、コミックスだと20巻辺りになります。
 今号までの展開を踏まえた上で改めてコミックス20巻を読むと、この段階で既にフェザーが悠理をも守るために行動していたことが伺える描写があったりして、ちゃんとこの頃から今の展開を考えていたんだなあと感心させられます。あの辺の話って行き当たりばったりじゃなかったんだ(一応褒めてます)。

 あと今20巻を読むと、「けいおん!」が引き起こしたガールズバンドブームや、TVアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」における伝説の「エンドレスエイト」辺りがネタとして仕込まれており、何かこう「あの頃から、随分遠くに来てしまったな…」と違う感慨に耽ってしまうこと請け合いです。もう4年も前の話なんですよ? 困りますよね?

絶対可憐チルドレン(20) (少年サンデーコミックス)

バックナンバーをどこでも閲覧できるよう、Kindle版が欲しいです

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【お久しぶりです】ここ三週間くらいのサンデー感想

サンデー49号・氷球姫

 サンデーSで「氷の国の王子様」を連載していた小野ハルカ先生が、サンデー本誌についに進出。
 主人公の常盤木はストーカー歴=年齢に等しいレベルの本格派の変態さんであるにも関わらず、そのストーキングっぷりを極めた結果「対象の女性を観察して才能を見ぬく」という能力を獲得していた、というところが素晴らしいです。そしてその主人公のストーキング対象でありこの作品のヒロイン格である「氷球姫」紅羽は、そのストーカーの変態をも許容してその才能を活かそうとする大物であり、その点も素晴らしいと思います。
 端的に言えば、とてもおもしろかったです。

 主人公が常道を逸した、世間的にはネガティブと思われている趣味を持っており、その趣味によって獲得した才能を武器に問題を解決していく──という図式は、「神のみぞ知るセカイ」と系統が似ていると言えます。そういう意味において、また一つ極めてサンデー的な連載が始まったと言えるのかも知れません。みんなそういうの好きだよね?(と言われても)

サンデー48号・湯神くんには友達がいない

 サンデー秋季攻勢の一環として始まった(多分)月一連載陣として、サンデー本誌に移管した「湯神くんには友達がいない」。サンデーS時代から面白さには定評がある作品なので、今後もこのペースを保って頂きたいと思います。
 自分も学生時代は湯神くんのように生きたかったと思いながら読んでます。私、湯神くんみたいに強くないんだもん(綿貫ちひろさんっぽく)。

サンデー47号・BIRDMEN

 結果的に月一連載という形になった「BIRDMEN」。前回に引き続いて変身しても下半身丸出しとか、全身タイツ感とか、そういう男子同士のキャッキャウフフな展開は健在でしたが、物語的には主人公達を「超人」にした元凶である鷹山と、紅一点のつばめとの関係性の構築がメインでした。鷹山がつばめを抱えて空を飛ぶシーンが象徴的でしたよね(3週間前の話を今する奴)。
 これまでの鷹山の言動を読む限り、彼は極めて孤独な環境で一人超人として戦っていたことが伺えますが、そんな彼が新しい仲間、しかも女性と接して頼られたりしたら、そりゃーもうキますよね。童貞的な意味で。

 鷹山は烏丸達に対して「(ブラックアウトして襲われた時は)必ず助けに行く」と発言しており、この発言の真意を烏丸は訝しんでいますが、この台詞を言った時の鷹山n表情からして、おそらく彼は本気でそう思っているものと考えられます。特につばめがピンチになった時は尚更でしょう。
 この辺から推理すると、鷹山はいつか、つばめを守るために戦って死んでしまうような展開になってしまうのではないか? という気がしてなりません。惚れた女を守って童貞のまま死ぬ。これぞ男のロマンですよ(と言われても)。

氷の国の王子様 1 (少年サンデーコミックス)
小野 ハルカ
小学館 (2012-09-18)

主役が天才的でクールなアイスホッケー選手、という点も「氷の国の王子様」から「氷球姫」に受け継がれてますね

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