感想 一覧

あけましておめでとうございます記念・サンデー2014年1号感想

クロノ・モノクローム

 チェスは将棋と比べると何かオシャレというか中二心をくすぐる雰囲気があるゲームなので、多分みんな一度はチェスのルールを覚えて「みんなとは違う遊びをするオレ」的な優越感に浸ろうとした過去がありますよね?(挨拶)

 チェスを題材とした新連載。かつてはチェス界のホープだった主人公の黒六君が色々あって挫折、でもチェスのことはやっぱり好きだと再認識するところまでは王道なお話でしたが、いきなり最後で中世ヨーロッパらしき世界に飛ばされてこのマンガがタイムスリップものであったことが明かされるという意表をついた展開には驚かされました。
 もし彼が飛ばされた先がこの世界線に繋がる地球であったと仮定すると、チェスが現在のような形になったのは15~16世紀頃と言われているそうなので、飛ばされたのもその辺の時代なのかも知れませんね。ルネッサンス!(髭男爵風に)

 なお個人的にチェスというと、「バトルチェス」というパソコンソフトでクィーンがポーンをタコ殴りにするアニメーションをニヤニヤしながら見てたり、同じくパソコンのゲームでチェスをモデルにしたステージを舞台にモンスター達が殴りあう「アーコン」を友達と散々プレイしまくってた思い出があります(両方とも分かる人は間違いなくオッサン)。

ハヤテのごとく!

 「確かにその色紙は今、何の価値もないただの落書き。取るに足らないゴミでしかない。
  だが十年後それは、キラキラ光る宝石なようなものになるから──

 前回の話では、ルカは「キラキラした何かだって、手に入れてしまえばチープなガラクタなのかもしれない」と言ってましたが、今回のナギのこの台詞はそれとは対照的です。この辺の考え方の違いがルカとナギの違いであり、そしてナギがルカに勝った原因なのでしょう。
 前回に続いて今回もホントに美しいお話で、あまりの眩しさに目が潰れました。今のナギのキラキラした輝きはワシには強すぎる…(ポムじいさんっぽく)。

電波教師

 ジェット機対レシプロ機の対戦シーンを見て、往年のセガの名作「ウィングウォー」を思い出した人?(知ってる人は間違いなくオッサン)

ムシブギョー

 今回は火鉢回だったんですが、個人的には倒れたお春殿のおっぱいの間にニンジンをあえて挟ませる巧妙な演出に唸らされました。
 「ムシブギョー」って、やっぱり本来はそういうポジションのマンガですよね?

最上の明医

 幼児の開腹手術中に痴話喧嘩を始める医療マンガって凄いと単純に思いました(感想)。

アナグルモール

 この号のサンデーで一番感動したのが、「アナグルモール」のストーカー男子に千羽が「あなた、もしかして絵描きの──」と話しかけたシーンでした。自分には、この言葉をかけられた時のストーカー男子の気持ちがすごくよく判ります。自分の努力が思いもかけずに報われたあの瞬間、彼はこの時、これまでの人生で最大の喜びを感じたはずです。いやもうホント、彼が報われてよかったです。
 そしてこれだけ大活躍しておいて、更に「ここからがストーカーの真髄だよ!」と言い出す始末。大丈夫なんでしょうか。この台詞ってなんかヤバイ方のフラグか何かじゃないんでしょうか。ドキドキしながら次回を待ちたいと思います。

絶対可憐チルドレン

 「フェザー」がユーリを説得するために未来から連れて来たのは未来の悠理だったという、時間SFっぽい展開に。「不幸な過去を赦し、より良い未来を創れば、辛い過去もただ不幸なものではなくなる」というテーマはこのマンガで繰り返し登場しており、チルドレン達も皆本も(そしておそらく兵部も)このテーマをそれぞれ自分で乗り越えてきた訳なのですが、ついにユーリもそれを乗り越えられるかどうか? という局面にまで物語が到達しました。

 今回の話を読んでいて思ったのは、これをマンガとして形にするのは相当大変だったんじゃないかということでした。テーマがかなり哲学的というか思想的なところにまで入っているので、それをマンガとして描ききるというのは、多分作り手側にものすごいパワーが必要なんじゃないかと思います。「過去を許して大切な人たちと共に未来を創れ!」なんてテーマ、真顔で伝えるのはそうとうしんどいと思います。昔は「ちちしりふとももー!」とか「売れるためなら何でもやります…」とかやってた椎名先生がですよ?(注:褒めてます)
 何にしろ、ここまで来たらこのテーマを描ききって、その上でどのような未来をユーリにもたらすのか、最期まで付き合って読んでみたいと思いました。

 あと、もし自分がユーリと同じ中学1年生で、大人になって未来からやって来たと称する自分自身から「まあ今は色々大変だとは思うけど、そのうち何とかなるから頑張れや。あと将来歯が悪くなるから、今からちゃんと歯磨きしとけ?」とか言われたら、まあまかり間違いなく「何言ってるんだこのオッサン」と反抗するに違いないと思います。
 その点ユーリは素直ないい子ですねえ。最後にユーリの髪が黒くなったのは、彼女が「ユーリ」から「悠理」に変わったってことでしょうからねえ。中学生時代の自分も彼女くらい素直だったらなあ(´・ω・`)。おわり。

アナグルモール 4 (少年サンデーコミックス)

はい、この子の腰の辺りの肉付きが大好きです


来年は尻が加速しそうなサンデー2013年52号感想

ハヤテのごとく!

 美しすぎる悲恋な結末の物語でした。あまりに眩しすぎて目が潰れそう。ワシには強すぎる…(ポムじいさんっぽく)。

最上の明医

 「ケンイチ」の巻頭カラーの時にも思いましたが、カラーページに女性の裸をキチンとぶつけてくるマンガは良いマンガだと思います。

 あと、橋口先生は女性の裸が出るシーンではまかり間違いなく乳首を描いて下さいますが、ここまで来ると「橋口先生は乳首券を行使している」のではなく、むしろ「橋口先生は、何のお咎めもなく乳首を描くことができる乳首フリーパスを持っている」と解釈するのが妥当なのではないかと考えられます。さすがベテランの大物作家は違う(違う)。

神のみぞ知るセカイ

 「女の子に穴を開けて回る」って何かエロいですよね?(と言われても)

 心の隙間を埋めるのではなく心に隙間を作るってのは、桂馬に与えられた任務としてはこれまでの中でも一番キツいものになりそうですが、まあ桂馬ならやり遂げるでしょう。
 でも、もし歩美ではなくちひろに穴を開けたりしたら将来何が起こるんだろう? とは考えてしまいます。再びちひろ絡みで葛藤を起こす展開になると個人的にはたいへんに嬉しいので、そうなることを期待(ひどい)。

電波教師

 クールでクレバーだった赤嶺兄が、精神的に追い詰められたことで妹への愛をむき出しにして本気をさらけ出すシーンが印象的な今回でしたが、個人的にはA-10の燃料気化爆弾で航空機を攻撃するという如何にもゲーム的な発想が新鮮でよかったです(そこ?)。

競女!

 毎回尻絡みで名台詞を連発しているこのマンガですが、今回は「お尻を加速させてる」「尻キャノン砲」「尻知恵」と尻的な名言が次々と登場。お尻の描写も冴え渡っており、ここまで徹底されるともはや清々しさしか残りません。
 来年のサンデーをけん引するのは、もしかしたらこのマンガになるのではないか? と思い始めてます。マジで。

姉ログ

 靄子が輝に対して抱く過剰な警戒心から来る妄想は、基本的には全て「あまりに弟を好き過ぎるあまり、自分が抱いている弟に対して行いたい妄想を弟に転化している」と解釈できるので、「輝が女装して自分に迫って来る」妄想を抱くってのは、つまり靄子さんは女装した弟とイチャイチャしたいということなんですよね? と思いました。
 いいと思います(感想)。

姉ログ 3 (少年サンデーコミックス)

夏休み編が収録された姉ログ3巻は12/18発売。いつ姉が弟相手に間違いを起こすかドキドキできそう(煽り)


まだ咳が出ます(近況)・サンデー2013年51号感想

BIRDMEN

 練習ではほとんど自力で飛べなかった烏丸が、実際に人間の断末魔の「声」を聞いたことで一気に変身し、真っ先に飛べるようになるまでのお話でした。
 鷹山が言うところの「翼と生きる」「翼が望む」ことを、烏丸は仲間たちの中で良くも悪くも一番早く悟ってしまうのではないのだろうか。そういう予兆を感じさせる回だったと思います。

 あと鷹山は、やっぱり間違いなくまず真っ先に死ぬタイプだなと思いました(ひどい感想)。

氷球姫

 いわゆるドジっ娘がうっかり自分から脱いでパンツ見せたりとかするのは美少女わんさかコメディーの世界ではよくあることですが、このマンガはそういったシーンに対して「筋肉の付き方でポジションを見分ける技術を持つのは、スポーツ女子好き紳士の嗜み!」という理屈で変態紳士な主人公がドジっ子の真の姿に気付くという必然性を与えているのが素晴らしいと思いました。いやマジで。

競女!

 「お尻の雰囲気が変わった! まるで獲物を待ち構えるハンターのよう
 この号のサンデーで一番ビジュアルショックだったのは間違いなくこのコマでした。一見すると明らかにおかしいのですが、このコマは主人公の尻の感覚の鋭さを表現する至ってシリアスなシーンで使われているので、流れで読んでいると自然とこのコマに妙な説得力が出てくるという意味において、マンガ的に優れた表現なのではないかと思います。いやマジで。
 シリアスな雰囲気を尻で表現ですよ? 尻だけにシリアスですよ?

 「尻だけにシリアス」で検索したら約28000件ヒットしました(どうでもいい)。

マギ

 「アリババさん…この人こそ俺たちの王の器…!
 前回がかなりアレだったので、今回はアリババくんがさぞや酷い目に遭うのではないかと身構えていたんですが、何か結局ありのままの非モテ童貞っぷりをさらけ出してくれたアリババさんマジかっけーっス! みたいな雰囲気になって仲間たちの尊敬を得たり、モルジアナはモルジアナで「将来アリババと一緒になる」という選択肢をそもそも考えられなかったが故にこれまで妙に鈍くさかったことが明らかになるなど、総じて何かちょっといい話になっていたのが良かったです。
 そもそもアリババは、単に非モテなだけで罪はないですからね。これから幸せになって欲しいですね。続く。

アナグルモール

 千羽たんのストーカー氏がまさかの大活躍をした回。彼は千羽たんをストーカーすること以外には全く意を介さないため、それゆえに「殺人兵器」と呼ばれて忌み嫌われていたサイコドールとも意志を通じることに成功したと言えましょう。彼なら、きっとサイコドールも立派な千羽たんのストーカーとして教育してくれるに違いありません。

 しかし「氷球姫」といい「アナグルモール」といい、今サンデーではストーカーがかなりキテる! 無敵のパワー! マジでいいカンジ! という状態なのが素晴らしいです。何事も道を極めることは尊い、たとえその道がストーカーであろうとも。ということなのです。多分

絶対可憐チルドレン

 あの兵部が皆本を助けた! というある意味衝撃の展開を迎えた今回ですが、兵部がギリアムを殺さなかったことも、またそれと同じくらい衝撃的だったと言えます。兵部の内面は、皆本と共に暮らした京介少年の意志によって変わりつつあることを示していると言えましょう。
 そして最期は、ユーリをギリアムの支配から取り戻すためのフェザーの切り札として『もう一人の「ザ・チルドレン」』なる存在がフェイスフラッシュしながら登場したところで締めとなりました。
 兵部は「来ているべき人物の心当たりが僕には2人いる」と言ってましたが、一体その人物とは誰なのでしょう。ユーリにとって大事な存在であることは間違いないと思うのですが。

 それでもう一人の「ザ・チルドレン」というと、アニメやってた頃に発売された絶チルのDS版ゲーム「第4のチルドレン」を思い出しますよね(いきなり)。
 このゲーム、自分はまだ序盤(ドリーが初登場する辺り)までしかプレイできていないんですけど、チルドレンが物理的なダメージを受けるところがちょっと気になってます。アニメやマンガだと、チルドレン達が物理的な暴力でダメージを受けるシーンは表現が抑制されている印象を受けるのですが、ゲームだとわりとカジュアルに敵のエスパーが飛ばしてくるブロックとかでダメージを受けたりするので。まあゲームのお約束的な表現なのは判ってますが。

 またプレイヤーは皆本を操作する立場になるのですが、歩いて建物やマップを移動するのが面倒なので、皆本もテレポーテーションを覚えるべきだと思います。

絶対可憐チルドレンDS 第4のチルドレン
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何だなんだで原作ファンには面白いゲームという評価だと思います。メディカルチェックのいかがわしさは特筆モノなので必見


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