小学6年生女子にボディブローを喰らって悶絶したい人の数→ サンデー24号感想

マギ

 今週のサンデーの表紙を飾るのみならず、オールキャラクターピンナップまで付いてくるなんて、ホントに「マギ」は人気高いんだなと実感しました。個人的には、特にこのピンナップにおける夏黄文の「卒業アルバムに載せる集合写真を撮影するときに欠席した」的な扱いに胸が熱くなります。彼もう出てこなさそう(ひどい)。

 物語の方は、個人的には「武装錬金」の躁状態のパピヨンを連想させるジン・サガンが本格的に登場。彼は明らかにアッパー系の変態です。
 最終的には彼も誰かの金属器に宿ることになるのでしょうが、こんな変態を使役することになる人は大変だなあと同情せざるを得ません。クソ真面目な白龍と組ませて、白龍を変態色に染める展開?
 あと幼女かわいい(お約束)。

BE BLUES!

 「はっきりわかったろ! テメーは持ってねえ!
 あれから長い月日が経ったにも関わらず桜庭君の龍に対するツンデレっぷりに拍車がかかっており、何だか胸が熱くなります。龍が大怪我から復帰しようと頑張っているのを知っていながら、同情の素振りも見せずにツンを貫き通すその姿勢は、ツンデレとして見事。実際には彼の方が「持ってない」ことは明らかなので、いずれ彼は再び「持っている」龍君にしてやられることになるのは必至でしょう。
 もしそうなるのであれば、彼はいずれ「アラタカンガタリ」における門脇のようにひねくれたツンデレ男子に育つことは間違いありません。将来が楽しみです。

 その桜庭のツンデレに拍車がかかる一方、登場当時はツンデレ化すると思われていたアンナは相変わらず態度が陰鬱な上にリハビリで龍に置いて行かれてしまったストレスも溜まっているので、このままではヤンデレ化してしまう可能性があるのではないか? と懸念しているところです。
 龍君もツンデレとかヤンデレとかやっかいなのに惚れられてしまって大変ですね。続く。

ちいさいひと

 リアルバウト児童虐待ドラマシリーズ「ちいさいひと」の第二弾が開始。前回はネグレイトでしたが、今回は身体的虐待、いわゆるDVがテーマな模様。
 前回同様に読むのがしんどい展開になること必至ですが、せめてこのマンガがサンデーに掲載されることで、このマンガと同じような境遇に置かれている子どもが、このマンガを通じて自分が虐待されている状況にあることを自覚してそこから逃げ出すような行動を起こしたり、周囲から救いの手が差し伸べられたりするようなことが起こることを祈っております。
 さすがの私もこのマンガのみはマジレス。

神のみぞ知るセカイ

 桂馬が結に「落とされる」気満々で女装を開始、そのあまりの可愛らしさに結もメロメロになってしまい、ついには結の中の女神まで飛び出してしまったでござるの巻。桂馬の女装については、かつてコミックス4巻(今まさにアニメで放映中の対ちひろ編)の巻末のおまけで、ちひろから「女装してドラムをやれ」みたいなアプローチをかけてくるネタがありましたが、まさかこんな形で実現してしまうとは想定外でした。

 今回は絵的にやたらかわいく描かれている桂馬の美少女っぷりに思わず目が行ってしまいますが、桂馬は「女装した自分はカワイイ」ことを十分自覚した上で今回の結に対する篭絡作戦を実行しているに間違いなく、そのあまりの女子力の高さに感心してしまいます。己がカワイイことを自覚し、甘えるところは甘え、隙を見せつつターゲットの男性(結は女だけど)を意図した通りに操るその高度な女子力は、もはや肉食系どころか猛禽の域にまで達していると言えるのではないのでしょうか。
 何にしろ、本気になった桂馬の恐ろしさはやはり半端ないです。世の男性は、彼が男性であったことに感謝するべき。でも桂馬なら、必要とあれば同性をも攻略しにかかるに違いありませんが(決めつけ)。

はじめてのあく

 対真世界編決着。ジローの心の強さを信じて待つキョーコの姿に、妻としての貫禄を感じました。
 何故この二人まだ結婚してないんでしょう(真顔で)。

おすもじっ!

 第一部完。今回寿司勝負をした星鮨の板前は、間違いなく司に惚れましたよね。同じ板前として。
 この作品はこうやって徐々に皆を司に惚れさせて行き、それがやがて性別を超えた純粋な恋に変わるようになり、その上で何時「司は実は女だった!」という最大最後最強の伏線が持ち出されて日本の寿司業界を巻き込んだドッキドキな性倒錯寿司ラブコメに移行するのかを読者もハラハラしながら楽しむタイプのマンガになったらどうしよう(と言われても)。

読み切り:全員留年!2年森組

 読み切りギャグマンガ攻勢の最期を飾ることになった「全員留年!2年森組」は、粗筋を追うことそのものに全く意味を持たない本気でアナーキーなマンガであり、読んででクラクラ来ました(本気で)。まさか読み切りギャグ枠でこんなおかしいマンガが掲載されるとは驚きです。
 まあアナーキーであることとマンガとして面白いことは全く別問題であることは確かですが、読んだ時のインパクトはとにかく凄かったことを、ここに記録しておきます。

 なお、おたみ先生の読み切り作品は現在クラブサンデーでも読めます。クラサンのマンガの方がもっとひどいと思います。

おさむらい

おさむらい

おたみ
(C)Otami/Shogakukan 2010

ギャグの超新星現る! 大胆な見せ方で笑いのツボを刺激する手法に編集部は大いに沸いた! 2010年3・4月期まんがカレッジ入選作!

posted with EmbedSunday on 2011-05-17

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

久しぶりにマガジン買って読んだ日記

 「フェアリーテイル」の「テイル」って、TALE(物語)じゃなくてTAIL(尻尾)だったのか!(挨拶)

 そんな感じで普段は諸般の事情により週刊少年マガジンを購読していない私ですが(=単に資金的な問題です)、先週のマガジンは「かってに改蔵」が掲載されていたこともあり、久しぶりに購入しました。自分が毎週マガジン買っていた最後の時代は確か「ラブひな」が連載されていた頃だったので、もう10年以上前の話になります。
 せっかく買ったので、ほとんど予備知識がないまま、いつものように感想を書いてみます。

ファイ・ブレイン 最期のパズル

 新連載。最初はクイズ部を舞台に、パズルを織り込みつつゆるい学園ラブコメディをやるマンガなのかと油断していたら、いきなり最後の方で女子高生がダイイングメッセージを残しつつ三人まとめて怪死、「敏腕警察官登場!」のナレーションを背負いながらちょっと警察官っぽくない人が出てきてエンド、という急展開にビックリしました。
 今のサンデーだと、こういうタイプのマンガは載らないんじゃないかと思います。こういうマンガこそ今のマガジンっぽいと思います絶望先生。

 この作品、(マンガの中で特に明示されていないようですが)作品のタイトルからしてこの秋にNHK教育で放送が予定されている「ファイ・ブレイン 神のパズル」の連動作品のようですね。
 アニメの方は、パズルで世界を支配しようと企んでいるに違いない謎の組織P.O.G(Puzzle of God)が登場するそうですけど、こちらの方もそれを踏襲する形になるのでしょうか。Puzzle of Godってネーミングセンスはちょっと厨二病っぽくて、個人的には好感が持てます。

AKB49

 さすがの私もタイトルは知っていたこのマンガ。「女装イロモノマンガのように見えて、実は努力と根性の熱血マンガである」との話は聞いていたのですが(主にヤマカムさん経由で)、実際読んでみたら確かに努力・友情・根性・勝利を是とする、極めて真っ当な熱血少年マンガでした。色々と精神的な葛藤を乗り越えてきた結果公演に遅れてしまったに違いないアイドルを主人公がぶん殴ったり、彼女を疑った自分が許せない主人公が自分自身を殴ったりするシークエンスは、間違いなく熱血ドラマのクライマックスの展開です。
 総じて、判りやすくてなおかつ面白いマンガだなという印象を受けました。人気出るのも頷けますね(エラそう)。

金田一少年の事件簿

 「金田一少年」が「脱出ゲームDERO!」みたいな脱出ゲームをやってる! と思いました(貧弱な感想)。
 こういうの最近流行ってるんでしょうか?

はじめの一歩

 両者にらみ合ってるだけで一話終わり。なおかつこの緊張感。さすが「はじめの一歩」は違います
 久しぶりにマガジンを読んでも、「一歩」が載っているとマガジン読んでる実感がふつふつと沸いてきます。これこそが超長期連載作品の魅力というもの。一歩はまだ戦っている…!

A-BOUT!

 サンデーに目が慣れた身には目が眩む、どこかチャンピオン的なノリすらも感じる正統派ヤンキーマンガだということはよく判りました。さすがマガジン。マンガも面白いです。

この彼女はフィクションです。

 脳内妄想していた女の子が現実社会に出て来てしまった! という素晴らしい設定のマンガであるという話は聞いていたのですが(主にヤマカムさん経由で)、今回の話だけ見ると割と普通の「幼なじみのドジな女の子と学校のクールで素敵な先輩との間で揺れる三角関係ラブコメ」に見えます(ただし、ミチルの目からビーム出そうになってたところを除く)。
 今回かなりイイ感じのシーンで終わっていたので、純粋に次回が気になります。多分目からビームが出てオチが付く展開に繋がるんでしょうけど。あと皆さん仰るとおり、フーコ先輩いいですねフーコ先輩。

読み切り:かってに改蔵

 サンデーでの連載が終了してから幾星霜。あれから掲載誌が変わったり、本来ならDVD発売と同時掲載なはずだったのにDVDが延期になった結果不本意な形で掲載されたりと、連載が終わっても相変わらず数奇な運命を辿っている「かってに改蔵」ですが、今回の内容は相変わらずの「かってに改蔵」なので安心しました。
 個人的にはもっと羽美に暴れて欲しかったんですけど、彼女がモーニングスターを振り回して大虐殺に走るのはさすがに時節柄駄目だったのかも知れません。早く羽美が心置きなく暴れられるような、平和な世の中が戻って来て欲しいものです(感想)。

 久しぶりに読んでみましたが、「ダイヤのA」「あひるの空」「振り向くな君は」「エリアの騎士」などのスポーツものは、それまでのストーリーが判らなくても一話で話を把握できる感覚がありました。逆にバトルやサスペンスもの、いわゆる群像ドラマなどはキャラ同士の関係が把握できないせいか、初見で話を把握するのはちょっと難しい感じ?(サスペンスは自分がジャンル的に苦手というものあるかも) これらの作品は、雑誌を読み続けることでどんどん面白く感じられるようになるタイプでしょうね。

 今週続きが気になったのは、「AKB49」「この彼女はフィクションです。」、あと「アゲイン!!」でした。続き読んでみたいものです(←買えよ)。おわり。

野球盤 週刊少年サンデーVSマガジン
エポック社 (2008-10-15)
売り上げランキング: 92239

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大人の階段を登り始めたバレット×それを優しく見守る賢木ですね、判ります。サンデー22+23号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「闇を覗き込む時、闇もまたお前を見ている
 かのニーチェが『善悪の彼岸』で提示したこの一節は、かのウルトラマンネクサスでも引用されたくらい有名な言葉ですが(ファンサイト要素)、こう言われたのがこれまで絶チル界で最も腹黒い(断定)紫穂であるところが興味深いです。
 既にこれまでの人生で散々心の闇を覗いて来たはずの紫穂に対し、「闇もまたお前を見ている」と堂々と宣戦を布告して来たギリアムはこれまでのエピソードでも伺えるように相当の腹黒キャラであることは間違いなく、この二人の関係は早くも新旧腹黒キャラ対決とも言える様相を呈してきました。
 今回はギリアムの奇襲を受けてあわやというところまで追い込まれたものの、かつて自分達がティムに放ったブーストの力によって辛うじて救われた彼女でしたが、しかし紫穂はやられっぱなしで黙るような女ではないので(断定)、ギリアムの尻尾を掴んだら必ず仕返しをしてくれるものと信じています。「将来世界を支配する女」の鱗片をギリアムに対しても見せつけることができるよう、紫穂にはがんばって欲しいですね(ひどい)。

 そしてその紫穂を守った力を「薫ちゃんの意志」と表現した時、フェザーが意味深な表情で微笑んでいたところも印象的でした。あのフェザーの表情は、多分あれは単に薫の力だけではなく、紫穂をも含めた、未来を変えることを望むエスパー達の意志の力なんだよ的なことを言いたかったのではないかと、妄想してるところです。

 次回からは「紫穂ちゃんの視点でチルドレンの出会いを振り返るエピソードとなります」とのことなので、しばらくは紫穂の腹黒さを堪能できそうな予感。彼女は薫や葵よりも「腹黒」という我々のようにひねくれた読者にとって共感しやすい属性を持っているので、彼女の視点からの方がより楽しく読めそうな気がします。
 三人が寝泊まりするところは、彼女たちが幼年時代を過ごしたあの部屋でしょうか。続く。

善悪の彼岸 (岩波文庫)
善悪の彼岸 (岩波文庫)

posted with amazlet at 11.05.04
ニーチェ
岩波書店
売り上げランキング: 133628

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク
1 136 137 138 139 140 141 142 271