大人の階段を登り始めたバレット×それを優しく見守る賢木ですね、判ります。サンデー22+23号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「闇を覗き込む時、闇もまたお前を見ている
 かのニーチェが『善悪の彼岸』で提示したこの一節は、かのウルトラマンネクサスでも引用されたくらい有名な言葉ですが(ファンサイト要素)、こう言われたのがこれまで絶チル界で最も腹黒い(断定)紫穂であるところが興味深いです。
 既にこれまでの人生で散々心の闇を覗いて来たはずの紫穂に対し、「闇もまたお前を見ている」と堂々と宣戦を布告して来たギリアムはこれまでのエピソードでも伺えるように相当の腹黒キャラであることは間違いなく、この二人の関係は早くも新旧腹黒キャラ対決とも言える様相を呈してきました。
 今回はギリアムの奇襲を受けてあわやというところまで追い込まれたものの、かつて自分達がティムに放ったブーストの力によって辛うじて救われた彼女でしたが、しかし紫穂はやられっぱなしで黙るような女ではないので(断定)、ギリアムの尻尾を掴んだら必ず仕返しをしてくれるものと信じています。「将来世界を支配する女」の鱗片をギリアムに対しても見せつけることができるよう、紫穂にはがんばって欲しいですね(ひどい)。

 そしてその紫穂を守った力を「薫ちゃんの意志」と表現した時、フェザーが意味深な表情で微笑んでいたところも印象的でした。あのフェザーの表情は、多分あれは単に薫の力だけではなく、紫穂をも含めた、未来を変えることを望むエスパー達の意志の力なんだよ的なことを言いたかったのではないかと、妄想してるところです。

 次回からは「紫穂ちゃんの視点でチルドレンの出会いを振り返るエピソードとなります」とのことなので、しばらくは紫穂の腹黒さを堪能できそうな予感。彼女は薫や葵よりも「腹黒」という我々のようにひねくれた読者にとって共感しやすい属性を持っているので、彼女の視点からの方がより楽しく読めそうな気がします。
 三人が寝泊まりするところは、彼女たちが幼年時代を過ごしたあの部屋でしょうか。続く。

善悪の彼岸 (岩波文庫)
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