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【お久しぶりです】ここ三週間くらいのサンデー感想

サンデー49号・氷球姫

 サンデーSで「氷の国の王子様」を連載していた小野ハルカ先生が、サンデー本誌についに進出。
 主人公の常盤木はストーカー歴=年齢に等しいレベルの本格派の変態さんであるにも関わらず、そのストーキングっぷりを極めた結果「対象の女性を観察して才能を見ぬく」という能力を獲得していた、というところが素晴らしいです。そしてその主人公のストーキング対象でありこの作品のヒロイン格である「氷球姫」紅羽は、そのストーカーの変態をも許容してその才能を活かそうとする大物であり、その点も素晴らしいと思います。
 端的に言えば、とてもおもしろかったです。

 主人公が常道を逸した、世間的にはネガティブと思われている趣味を持っており、その趣味によって獲得した才能を武器に問題を解決していく──という図式は、「神のみぞ知るセカイ」と系統が似ていると言えます。そういう意味において、また一つ極めてサンデー的な連載が始まったと言えるのかも知れません。みんなそういうの好きだよね?(と言われても)

サンデー48号・湯神くんには友達がいない

 サンデー秋季攻勢の一環として始まった(多分)月一連載陣として、サンデー本誌に移管した「湯神くんには友達がいない」。サンデーS時代から面白さには定評がある作品なので、今後もこのペースを保って頂きたいと思います。
 自分も学生時代は湯神くんのように生きたかったと思いながら読んでます。私、湯神くんみたいに強くないんだもん(綿貫ちひろさんっぽく)。

サンデー47号・BIRDMEN

 結果的に月一連載という形になった「BIRDMEN」。前回に引き続いて変身しても下半身丸出しとか、全身タイツ感とか、そういう男子同士のキャッキャウフフな展開は健在でしたが、物語的には主人公達を「超人」にした元凶である鷹山と、紅一点のつばめとの関係性の構築がメインでした。鷹山がつばめを抱えて空を飛ぶシーンが象徴的でしたよね(3週間前の話を今する奴)。
 これまでの鷹山の言動を読む限り、彼は極めて孤独な環境で一人超人として戦っていたことが伺えますが、そんな彼が新しい仲間、しかも女性と接して頼られたりしたら、そりゃーもうキますよね。童貞的な意味で。

 鷹山は烏丸達に対して「(ブラックアウトして襲われた時は)必ず助けに行く」と発言しており、この発言の真意を烏丸は訝しんでいますが、この台詞を言った時の鷹山n表情からして、おそらく彼は本気でそう思っているものと考えられます。特につばめがピンチになった時は尚更でしょう。
 この辺から推理すると、鷹山はいつか、つばめを守るために戦って死んでしまうような展開になってしまうのではないか? という気がしてなりません。惚れた女を守って童貞のまま死ぬ。これぞ男のロマンですよ(と言われても)。

氷の国の王子様 1 (少年サンデーコミックス)
小野 ハルカ
小学館 (2012-09-18)

主役が天才的でクールなアイスホッケー選手、という点も「氷の国の王子様」から「氷球姫」に受け継がれてますね


【まっ裸で】これが少年誌最先端!サンデー46号BIRDMEN感想【キャッキャ】

BIRDMEN

 「何で廃工場で野郎とまっ裸でキャッキャ言わなきゃいけないの!?

 キマシタワー!(まちがい)

 めでたく連載再開された「BIRDMEN」ですが、再開第一話は主人公達を「鳥人」にした鷹山の孤独な生き方に焦点を当てるのかと思わせておいて、そこから「変身する時パンツ履いてない?」→「履いてない」→「パンツ早く脱げばいいんじゃね?」→「女子にパンツ脱ぎかけのところ見られてショック」→「いいから脱ごうぜ」→「だから脱がすなって」→脱衣所的なキャッキャウフフ開始! という感じで、シリアスからコメディにシームレスに展開するところが素晴らしかったです。いやマジで。

 この号のサンデーの表紙には、「BIRDMEN」を『これが、少年誌…最先端!』と宣伝していたことを考慮すると、サンデー編集部が考えている少年誌の最先端とは、つまり半裸の少年同士がキャッキャウフフしながら脱衣するということであると解釈するのが自然でしょう。
 私は、少年誌上であえて少女同士がキャッキャウフフする百合百合な展開をすることこそが少年誌の最先端だと思っていたのですが、時代はいつの間にか少年同士のキャッキャウフフが最先端に移行していた模様です。それもただ単にキャッキャウフフするのではなく、思春期特有の気恥ずかしさとか子供じみたプライドは勿論、「死をも超越する力」なる厨二的な要素をも内包した、極めて高度なレベルのキャッキャウフフなのです。これが、少年誌の最先端ということなのです。なのです。

 感想としては、私は「BIRDMEN」を読むことで、新しい少年誌の世界を垣間見たような気がしました。
 気のせいでしょうか?(はい)


BIRDMEN 1 (少年サンデーコミックス)
田辺 イエロウ
小学館 (2013-10-18)

でも何だかんだ言っても、この作品は正統派のジュヴナイルですよ?(フォロー)


マンガとアニメは心に火をつける名言の宝庫!(キリッ)・サンデー45号感想

ハヤテのごとく!

 「たとえ話が全部アニメとか、ホントダメな奴だな
 すみません(何となく)。

 ナギお嬢様ついに開眼そして覚悟完了の回。
 今回の同人誌対決編は、ナギもルカも自分に与えられた運命によって与えられたものではなく、それに抗って自らの手で掴める何かを求めて戦うことがメインテーマとなっているように思えます。そしてルカは己の持って生まれた運命によって与えられたアイドルとしての道を進むことを選び、ナギは己の運命を投げ捨ててまでマンガを描く道を選びました。

 同人誌対決がどうなるかはともかく、己の決意によって道を決められたことは、もともと過酷な運命の元に生まれてきた彼女たちにとってとても幸せなことなのではないのでしょうか。可能性のある若さっていいなあ(今後の可能性が狭いオッサンの感想)。

BE BLUES!

 「真のヒーローは、仲間が絶体絶命のピンチの時に、絶妙に遅れたタイミングで、高いところから颯爽と現れる」という、「ダイの大冒険」におけるヒュンケル様メソッドを実践したかのように桜庭が登場。ついに再び龍とコンビを組んでのプレイが実現することになりました。
 桜庭本人は相変わらずの狂犬っぷりを発揮しており、藍子などは既に彼の態度にドン引きしてますけど、「ああ見えて実は犬が大好き」「おじいちゃんが飼っていた犬を大切に育てているくらいのおじいちゃん子」という要素を提示していることを考えれば、桜庭に対して「犬が好きな人に悪い人はいない」という伝承を適用させようとしていることは明らかです。
 サッカーの試合の方はまだもう一悶着ありそうな予感ですが、最終的に桜庭がただのやんちゃな駄々っ子ではないことが明らかになる感じの話になるんじゃないんでしょうか。桜庭が龍にデレる過程で。

競女!

 難関の試験に合格するために集まった個性豊かなキャラクター達が密室に閉じ込められ、降って湧いたトラブルを皆で解決しようとする展開というと、個人的に「11人いる!」を連想してしまいます(古い)。

 そして、今週も乳首券は発行されなかったんですね…。

マギ

 アリババ君はやっぱり童貞僕達の大好きなアリババ君のままだったんだ! と安心しました。

 この号の「マギ」は、ンもう心底面白かったです。大高先生がたまに描く、こういうどうしようもない話(褒めてます)を本当はもっと読んでみたいんですが、もはや壮大な大河ドラマになった「マギ」にそれを求めるのは、ある意味贅沢なんでしょうね。
 あとモルさんももう少し何とかするべきだと思いました。色々と。

神のみぞ知るセカイ

 天理はありのままの(=ゲームばっかりやっている)桂馬を愛する人物であり、自らは彼に対して干渉をしないタイプだと思っていたのですが、それだけに「悲しいこと、私が半ぶんこするよ!」って台詞には、普段は引っ込み思案な彼女のありったけの勇気と愛を感じてグッと来てしまいました。
 天理はやっぱりいい子ですねえ。息子の嫁にはこういう娘さんが欲しいですねえ(息子?)。

絶対可憐チルドレン

 40号でユーリに封じられたトリプルブーストのトリガーを、実は眼鏡のつるに隠し持っていたという皆本のせこい頭脳的な作戦により形勢逆転、チルドレンのパワーに「フェザー」の力も加わった最初で最後の新必殺技・インフィニティブーストが炸裂。ユーリに施された洗脳を解除すると共に、ギリアムのクローン兵士達のネットワークをも寸断、たじろぐギリアムの前にはついに兵部が! という感じで、ターンオーバーに相応しい逆転劇を演じたエピソードでした。
 唯一気になるのは、兵部の「あの未来がなければ、今これは起きていない。ひょっとしたら、この現在は全て──」という独り言の真意でしょうか。未来を覆すためにこれだけやっても、まだ専門用語で言うところの世界線は変わっていないとか、そういう感じなのでしょうか?

 あとは、自分で「漆黒の堕天使」って言っちゃう兵部は、アニメ世界と変わらずにお茶目だと思いました。果たして兵部とギリアムの決着や如何に。闇でしか裁けない原罪がある(キャッチコピー)。


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THE UNLIMITED 兵部京介のBDも完結。11話「嵐の中のふたり」の戦闘シーンで妙に通じあってキラキラしてる兵部とアンディが好きです


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