What's Old


03/02/26  (更新情報へ)

 シャーリー」の買い逃しに成功!(挨拶)

 もはやコミックの買い逃しがステータスになりつつある自分の社会的な立場を客観的に見つめながらこんにちは。
 こちらは、椎名高志ファンのためのサイト C-WWW の更新情報ページです。

 24日発売の森薫氏のコミックスのうち、「エマ」は何とか本屋をハシゴして最後の一冊を入手できたのですが、「シャーリー」の方は完璧なまでに完売してました。やっぱり、成熟した大人の女性のメイド姿よりも、13歳の少女のメイド姿の方が好きなのですね皆さん。
 ネットのマンガ系サイトを読むと、「シャーリー」と「エマ」2巻は24日を待たずにその前の土日にはもう入手可能状態だったそうなのですが、どのみち土日は本屋へ行く暇がなかったので、その時点で既に私の運命は決していたと言えましょう。とりあえず、まだ版元には在庫がある(らしい)というのが救い。そんなに間をおかずに買えるといいなぁ。

 いやでも、実は「シャーリー」に掲載されているマンガが載ってる同人誌を全て持っているので、そんなに悔しくないんですけどNE!
 「エマ」1巻が発売された後に森薫氏の人気が急上昇し、氏が「県文緒」名義で出していた同人誌も軒並み値を上げていた、という話を聞いた時は、「数年前のコミティアで見かけた "Shirley Medison" を発見して衝動買いした、あの時のオレの目利きに間違いはなかった!」と妙な優越感に浸れましたYO!(狭い)


 そんな感じで今週は個人的に大注目なマンガ(エマ/羊のうた/江戸狼浪伝/ネギま!)が立て続けに発売されたので、マンガサイトらしく購入した順番に簡単な感想を載っけておきます。
 購入した順番に掲載しているので、ここは椎名高志ファンサイトであるにも関わらず「江戸狼浪伝」の感想が下の方に行ってしまっていますが、他意はないので気にしないで下さい(´Д`;)。

「エマ」2巻(森薫エンターブレイン

 ビクトリア朝時代のイギリスの魅力がメイドだけではないことを教えてやる!(池田秀一の声で)
 と言わんばかりにエマさんがメイド服をかなぐり捨てて汽車に乗ってロンドンを脱出して大変なことになる物語。それが「エマ」2巻のあらすじです(ウソです)。

 1巻は主人公のエマとウィリアムが出会ってから徐々に心を通じ合わせて行く様子を描くのがメインだったので、比較的穏やかな雰囲気だったのですが、この巻では雰囲気が一変。1巻では「ビクトリア朝時代のイギリス」を演出するフレーバー程度の使われ方をしていた貴族とメイドという「階級」の違いが、二人のラブストーリーにおける最大の障害としていよいよ立ちはだかって来る様子が描かれます。特に、上流階級社会に属し、「階級」があることを当然のものと認識しているウィリアムの家族達からの彼に対するプレッシャーは相当なもので、これからの二人の恋が前途多難なものになる予兆がヒシヒシと。
 一方の当事者のエマも色々あって恋を諦めてロンドンを後にしてしまいますし、このマンガはこれから相当長くなりそうな予感がします。

 そして、そんなイギリス貴族社会の埒外に位置し、普段は非常識でやんちゃでエキセントリックな行動をするキャラとして描かれているインドの王族・ハキムが、エマに対して言った台詞――「変だな。エマはウィリアムが好きで、ウィリアムはエマが好きなのだろう? 何故ひとりで遠い所へ行く?」――が、この作品世界の中において一番説得力を持っている言葉として聞こえてくるのが興味深いです。こんなところにも、作者の巧さが感じられるなぁと思いました。
 2巻に登場した新キャラの若くて元気なメイドさんも、今後の活躍を期待して良いのかな(結局メイドですか?)。

羊のうた7巻(冬目景/幻冬舎コミックス

 千砂がエロい!(感想)

 いやマジですマジ。このマンガの感想を私が一言で表現するとこうなります。
 このマンガが描いているのは吸血病という奇妙な病に侵された一族の末裔・千砂を巡る哀しい物語なのですが、そんな重い彼女の背景に説得力を持たせているのが、はかなげであやしい魅力を放つ、彼女の存在そのものです。

 長い黒髪、白い肌、少しつり上がった瞳、泣きホクロ、そしてセーラー服に和服。「吸血」という行為が意味するメタファー。常に死と向き合い、「一族の呪いは自分の死で終わらせる」と言い放つ彼女の強い意志。それでいて、死別した父親と母親への想いを断ち切れず、同じ血を引き同じ病を持つ弟の一砂を愛そうとする、少女らしい感情。そして、それらを繊細に描写できるだけの表現力を持つ、作者の冬目景氏の漫画家としての力量。
 それら全ての要素が相まって、千砂というキャラの何とも言えない妖艶さというかエロさというか、そういうものを感じさせることに成功しています。千砂の破滅的な力を内包した美しさが描写できているからこそ、この物語はここまで説得力を持つことができたと言えましょう。

 更にこの7巻では、このマンガのアイドル的な存在である八重樫さん(彼女には「さん」を付けるのが慣わしです)までなんかエロく! 首から血を流しながら微笑む八重樫さんのあまりのエロさ加減なんかもう! もう! って感じで合掌。
 あと、このマンガの終わり方についてはなんか各論ありそうな感じですが、結果的に千砂の願いは叶い、この作品の世界と登場人物達はほんの少しだけ救われ、そして強くなった(あるいは、なろうとする)様が描かれているので、概ねハッピーエンドと呼べるのではないのでしょうか。冬目景はやっぱり凄いマンガを描く人だなぁと思いました。

江戸浪狼伝(椎名高志サンデー超増刊2003年3月号)

 俺はこの漫画オモシロイと思うのだが、読者はどうか。(コピペであり感想)

 サンデー超増刊では、先月から週刊少年サンデー執筆陣による読み切りマンガを掲載し始めました。これもその中の一作です。
 『駒木博士の社会学講座』さんに「実はこのマンガは大傑作なのさ〜」(要約)とまで評された2月号掲載の藤田和日郎氏の「美食王の到着」や、来月発売の4月号で掲載が予定されている井上和郎氏の「葵DESTRUCTION!!」の続編に比べるとさすがに話題性の面では落ちる感もありますが、でも椎名高志の名はまだまだ伊達じゃありません。キッチリと面白いマンガを提供してくれました。
 それも、「椎名高志」のマンガのブランドイメージとも言える『パロディ』や『コメディ』の路線とは一線を画し、読者に対して真っ向勝負なテーマを掲げた、至ってシリアスな雰囲気を持った作品です。

 なんか例によってサンデー超増刊の出回りが悪く、まだこのマンガを読んでいない方も結構いるようなので直接的なネタバレは避けますが、この作品を一言で説明するとすれば、「まつろわぬ者たちが『帰る』場所を探し求める」物語ということになると思います。
 こう書くとなんか『自分探し』がテーマの泣かせ系ギャルゲーみたいで萌えて来ますが(来るな)、このマンガにおける「まつろわぬ者」=人狼達の生き様は正にハード。居場所を求めて放浪を続けて江戸にやって来た主人公・藪月と、「自分の居場所は此処だ」と決めたが故に彼と対立しなければならない女性・おりょうとの対比構造が、このマンガの肝でしょう。そして、そういう構造を持ったマンガだからこそ、最後のページのあのコマが映えてくるというものです。
 (週刊サンデーに比べれば)読者が限定されるサンデー超増刊というマイナー気味な雑誌に、あえてこんな直球勝負な作品を持ってきた椎名氏の度胸に敬意を表したい気分。よくやった!(エラそう)

 あと、「椎名先生の新企画は続々登場予定です!」と書かれているということは、例の4巻の発売も期待して良いのでしょうかサンデー編集部。
 「江戸浪狼伝」と同じく人狼がテーマの『百貨店』未収録作品「眠る牙」を収録したコミックをとっとと出しやがれと思いました。

魔法先生 ネギま!(赤松健週刊少年マガジン2003年13号)

 「パイパン」ってマガジンだとオッケーなの?(挨拶)

 かつてゲームラボのインタビューで、同人界との関わりを聞かれて「(同人界とは)最新のエッセンスを吸収する場所として関わって行きたい」「ほかのアニメを吸収しながら、最先端のところに居続けたい」と語った赤松健氏の最新作が、ついに週刊少年マガジン誌上で連載開始。
 世間的には美少女わんさかコメディーの「ラブひな」で一発当てたマンガ家、という見られ方が一般的っぽいのですが、上記のコメントからも判るように、氏は「時代」に対する意識をかなり強く持っていることを伺わせます。「ラブひな」は90年代後半におけるオタクムーブメントに迎合した(悪口じゃないよ)形でスマッシュヒットを飛ばして見事に連載を成功させた以上、その次の連載も当然今の「時代」の趨勢を読んだ形の作品になるであろうことは、容易に想像できました。
 大げさに言えば、この連載は自分のスタジオを率いる企画屋としての氏の才能が試される機会でもあるのです。

 そんな感じで色々と注目された新連載第一話ですが、なんかアンタ今度の主人公は10歳でショタ全開のめがねっ子(=メガネが「聡明」や「知性」の象徴ではなく、あくまで「可愛らしさ」を強調する為のアイテムとして機能している少年キャラクターのことを指す専門用語。試験に出ますと来ましたよ!
 今が旬のショタなメガネ少年に目を付けるとは、さすがは時代の寵児・赤松健! 目の付け所が的確過ぎますな! イエッヒー!

 という訳で、個人的にはもうバッチオッケーですこのマンガ。そんなショタな少年が女子中学校のクラスの担任になってしまう無茶な展開とか、恐ろしいことに第一話の段階でクラスの30人の女子の顔や名前が全て決定されているというバトルロワイヤルっぷりとかも、徹底的にエンターテイメントに拘った姿勢として評価してやりたい所存。どこまでこの調子で突っ走れるか注目です。

 あとマンガの話から外れますが、前にこのページで紹介した「Emily: the Strange」の日本語翻訳版「エミリー・ザ・ストレンジ ちょっと変な女の子」が、メディアファクトリーから3/20 頃に発売されるそうです。
 しかも翻訳は、何の因果かあの宇多田ヒカルが担当。

 個人的なイメージだと、この本が好きそうなタイプは宇多田ヒカルのファンというよりも、むしろ20年くらい前の松任谷由実のラジオ番組のリスナーみたいな印象があったのですが(どういう比喩ですか?)、でも宇多田ヒカルのセンスを持ってすれば 、Emily の不思議かつおかしい世界を彼女独特の言葉で翻訳してくれるのではないかと期待しています。
 「アメリカ西海岸の名取羽美」の異名を持つ(持ってません)Emily の赤と黒で彩られた異常な世界に興味がある方、および不思議少女になりたい方は是非! という感じで一つ。

 なんか今回は普通のマンガサイトの更新日記っぽくね?
 最初のマンガの買い逃し自慢を除けば(ダメ)。


 

更新情報:

 


03/02/18  (更新情報へ)

 聖バレンチノに先週の「エイケン」を読ませてやりたいです(挨拶)

 ウケる少年マンガのセオリーとして「美少女キャラをわんさか出して主人公をモテモテにさせれば良い」なんてよく言われますが、先週の週刊少年チャンピオンに掲載された「エイケン」は、『このマンガはそんな定説に対するアンチテーゼを掲げているのではないか?』と思ってしまいそうになる程でした。
 楽しい楽しいバレンタインデーを題材にしたマンガのはずなのに、理不尽なまでにダメな主人公が理不尽なボディバランスの美少女達に理不尽にモテまくる大理不尽な展開を読んでいるうちに、何というかこう漠然とした不安感に苛まれそうに。いや、元々これはそういうマンガだというのは頭では理解しているのですが。

 でも、これ間違ってるよ! こいつ必要以上にモテ過ぎ!(結局)

 そんなピュアな心(ピュア?)を、いつまでも忘れないで生きていきたい。
 こちらは、そんな私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW の更新情報ページです。

 なお、今週19日に発売される「サンデーGX」3月号に、4月号から短期集中連載される椎名氏のマンガ「パンドラ」の予告が掲載されるはずですので、ファンの方はお見逃しなくっつうことで。
 ファンサイトとしての情報は以上(´Д`;)。早くこれ以上の情報が欲しいです。


ワイルドネガネ

 で、いきなり話は先週のサンデーに変わります。

 去年のコミケで「ビバ!メガネくん」(渡辺由美子氏の同人誌)を読んで以来、いわゆる創作作品における眼鏡を掛けた男性キャラ(以下、メガネ)の存在や役割についての認識を改めつつある最近の私なのですが、そんな中、先週のサンデーの「ワイルドライフ」に、眼鏡+白衣+長身+歪んだ性格というコンボ要素満載のメガネキャラ・鞍智が参上。
 これまでのこのマンガに対する主な感想は「絵柄が少年マガジン系統だなぁ」「動物を少年マンガ的に表現するのって難しそうだなぁ」くらいだったのですが、そんな中に如何にもネタにして下さいと言わんばかりのオーラに満ちあふれたメガネが登場したことにより、俄然興味が湧いてきました。

 いやその、マンガとして面白くなるというよりも、読者が色々な妄想をしやすくなった、という意味での面白さですが(失礼)。

 まず彼のルックスですが、ドラマなどに良く出てくる「病院の若きエリート医師」のオーソドックスなスタイルのイメージを引き継いだ、極めて標準的なものであると言えます。白衣と横長楕円眼鏡の組み合わせは、理系の職業に就いている男性の記号的な表現方法として定着しているのはご存じの通り(主に少女マンガの世界で)。
 本来、このタイプのキャラは眼鏡を光らせながら周囲を冷静に観察して計算高く理知的な行動をする、比較的クールな役回りをするものなのですが、彼にとっては災難なことに「ワイルドライフ」は基本的にコメディベースなマンガであるため、下手に常識があるばっかりに周囲(特に主人公)の異常な状況に対してツッコミを入れなければ気が済まない性格にされてしまっているのが特徴と言えます。

 更に、それ以上にこの鞍智というキャラを特徴付けているのが、彼の陵刀先生(主人公の上司)に対する複雑な感情です。
 彼は心から陵刀先生を尊敬しており、彼に認めてもらいたいと常に思っているのですが、しかしその陵刀は既に主人公である鉄生に傾倒。鞍智に対しては「お前はこいつに比べれば無能(要約)」と冷たく言い放つわ、鞍智に鉄生のアシスタントをさせることを強要して自分の無能っぷりをイヤでも自覚させようと仕組むわと、登場一回目から散々な扱われ方をしています。そんな陵刀の態度からは、自分を慕う鞍智を内心では鬱陶しいと思っているに違いない様子が伺えます。

 でも鞍智は、顔を真っ赤にしたり真っ青にしたりしながらも、ひたすらそんな屈辱に耐え続けます。こんな屈辱に彼が耐えられるのは、陵刀に対する想いがそれだけ強いからという理由以外は考えられません。あまりにその愛が深すぎる為、彼の横長楕円眼鏡には、陵刀先生(および、その陵刀に気に入られている憎いアンチキショウな鉄生)しか写らなくなってしまっているのです。
 そんな彼にとっては、本来の客である患畜なんて存在は最初からアウトオブ眼中なのであり、それは劇中でも示されている通りです。勿論、そんな狭い視野が彼を陵刀から遠ざけている原因になってしまっているのですが、陵刀に対する想いはそれを認識できないくらい強いのです。恋は盲目とはよく言ったものですネ。ハハハ。

 つうか、どうですかこのやおいっぷりは。

 陵刀登場以後は意図的にやおい臭さを演出し、それをギャグにしている傾向が見られるこのマンガではありますが、しかしこんな歪んだ愛をン百万部も刷られるサンデーで読めてしまって良いのでしょうか。他人事ながら心配になってきます。
 最近のサンデーは容赦が無いなぁ。


 なお、これまでサンデーに登場したメガネ男の中で、この鞍智というキャラに(私が思い出す範囲で)一番似ていると思われるのが、「歩武の駒」に登場したメガネキャラ・赤川 "データマン" 真一郎です。
 赤川の場合は、彼の意中の人は同期で元ライバル棋士の霧島大というキャラ(主人公の最終的なライバル)でしたが、その霧島から「そんな将棋ではお前は勝てない(要約)」と冷たく言い放たれて放置されたり、その霧島が傾倒する主人公の歩武に露骨なライバル意識を燃やしたりと、キャラクターの立場としては結構似ているものを感じます。

 この赤川というキャラ、マンガの中では主人公にやられるだけのザコキャラ扱いをされてあっけなくフェードアウトしてしまいましたが、その反面同人的な人気はあったらしく、赤川の霧島に対する屈折した感情に着目してネタにしたやおい同人誌を作ったサークルが現れる、という快挙(?)を成し遂げました。この手のタイプのメガネキャラにグッと来るファンが、サンデー読者の中にも確実に存在することが証明されたのです。
 ですので、「ライルドライフ」の鞍智君には、サンデーにおける貴重なメガネとして、この調子でどんどんひねくれて行って欲しいと思いました。

 まぁ、そんな「ライルドライフ」の今後の問題は、そんな局所的な人気を、より一般的なものに広げられるかどうかという気がします。
 やおい的な人気とマンガの一般的な人気は必ずしも一致しないことは、結局1年くらいで連載が終了してしまった「歩武の駒」が証明してしまいましたしね(ドクロ)。

(;´Д`)

 以下は余談になりますが、個人的に今一番熱いメガネは、絶賛放送中のアニメ「ガンダムSEED」に登場するサイで決定です。

 最初のうちの彼は、ワガママな許嫁・フレイに対してもイヤな顔一つせずに細かい気配りを見せる「いい人」系のキャラだったのですが、フレイの父親が敵方の組織ザフトに殺害され、彼女が復讐を誓ってからは、彼女の彼に対する態度が豹変。フレイは自らの復讐を果たすため、主人公のガンダムパイロット・キラ女の武器を総動員して急接近、ただのいい人だったサイは彼女にフラれて自暴自棄に。級友だったキラに殴りかかって返り討ちにされた挙げ句にフレイに罵倒されたり、それでも諦めきれずにキラが乗るガンダムを奪って操縦してみたけどフラフラするだけで大失敗して懲罰房に監禁された挙げ句にフレイに哀れまれたりと、やることなすことがいちいち切なくて泣けてきます。
 わがままで我の強い女の子の注意を一生懸命惹こうと頑張る男の情けなさと哀しさを、メガネの存在がより際だたせているなぁと思いました。

 なので、彼は「ガンダムSEED」における、我々のような情けない男達の代表と認定。耐えろメガネ。がんばれメガネ。フレイを復讐の泥沼から救えるのは多分お前だけだメガネ。でも、そんなメガネなんかほっといて、人を殺す決意を秘めたステキな瞳の輝きを失わず、どこまでも突っ走れフレイ。男性視聴者はみんなフレイにメロメロよ! 今年はヨゴレながら野望を果たそうとする女の子がクるね! というか、もう男の子達の間じゃかなりキてるよ!

 という訳で、私にとっての「ガンダムSEED」は、キラとアスランのための物語ではなく、もはやフレイとサイのための物語なのです。
 歪んでますか?(歪んでます)


 

更新情報:


お知らせ:

 次週の更新は、早くても26日以降になる予定です。

 このところ色々と忙しかったのでちょっと休暇を取ってゆっくりしたいというのが主な理由なのですが、それよりなにより来週は24日に「エマ」2巻とメイドもの短編集「シャーリー」(森薫)、および「羊のうた」7巻(冬目景)が発売、25日は椎名高志氏の読み切りマンガ「江戸浪狼伝」が掲載されるサンデー超増刊3月号が発売、そして26日は週刊少年マガジン赤松健氏の新連載が開始と、個人的に重大なイベントが集中的に発生して大変なことになりそうな予感が!
 休んでる場合じゃねぇじゃん!(矛盾)

 ということでご了承を。

 


03/02/11  (更新情報へ)

TOO FULL WITH LOVE

 ハッピーバレンタイン!(普通の挨拶)

 聖人バレンタインの名の下に、愛する人の元へチョコレートを年貢に見立てて納める日本特有の儀式が執り行われようとしている今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。色々な意味で年貢を納める心の準備はできましたか?
 こちらは、私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページですがようこそ。

 なお、個人的に今年のバレンタインのプレゼントは、「七人の侍トレーディングカード」のコンプリートセットが良いと思います。
 これで喜ばない男の子はいないヨ!(アドバイスに失敗)


TO MAKE THE END OF BATTLE

 ところで話は変わりますが、週刊少年ジャンプを毎週欠かさず読んでいるような人なら、誰でも次に終了する連載マンガを予想する、いわゆる「ジャンプ打ち切り予想レース」を楽しんでおられると思います(話変わりすぎ)。そして、昨年打ち切りっぽい終わり方が相次いだ我らが週刊少年サンデーにおいても、同様の予想ができる雰囲気になって来た感があります。
 実際、ネット上でも、

 「今のサンデーの巻末はもう『拳児』の頃のような優遇されたマンガが掲載される『名誉席』ではなく、このマンガが打ち切り対象にあることを読者に知らせるシグナルになっているようだ。もうすぐ打ち切られるのではないか
 「最近の展開や掲載位置から推測すると、このマンガは次が最後の戦いになりそうだ。もうすぐ打ち切られるのではないか
 「普段後ろの方に載ってるマンガが、今週はいきなりセンターカラーになった。もうすぐ打ち切られるのではないか
 「なんかこのマンガ、最近は妙に面白い。もうすぐ打ち切られるのではないか

 など、予想というよりは疑心暗鬼に陥っているっぽいコメントが見られるようになって来ています。
 いい雰囲気だよね!(ドクロ)

 特にサンデーの場合、例年通りならゴールデンウィーク前辺りでいわゆる「春の新連載攻勢」が始まる事が予想されているため、それまで残り3ヶ月を切ったこの時期は、そういう話題で盛り上がるのが健全な読者のあるべき姿というもの(注:この場合の健全は、「健全な男の子なら、そういうエッチな本を読むのも仕方ないわよね」の健全と同義)。

 そういう意味において、先週のサンデーは色々と妄想をかき立ててくれる展開を見せてくれたマンガが多く、とても楽しかったです
 いやその、具体的にどのマンガがどうとか言うつもりは毛頭ありませんよ?ヽ(´Д`)ノ


 そして、そんなサンデーにおいて、個人的に今後の展開が楽しみなマンガが「DAN DOH!! Xi」です。

 様々な困難を経て、ついにこのシリーズ最大最強のライバル・ラファエル=バーンとの一騎討ちにまで漕ぎ着けたダンドー! 吹きすさぶ嵐の中、ダンドーはゴルフという競技そのものを憎みきって破壊しようとするラファエルを倒し、彼が愛するゴルフの未来を守ることができるのか! という展開はとても正統派で判りやすくて燃え燃えなのですが、しかしそれ以上に重要なのが、今の展開こそが本来の「ダンドー」というマンガのあるべき姿であり、一番最後の戦いでついにこのマンガは自らの本質を取り戻したのだ、ということを実感させてくれるからなのです。

 ここ最近のこのマンガは、どんどんダンドーを意識して女の子らしくなっていくラミア(のパンツ)だとか、最初は高慢だったけどダンドーの真摯な姿に感動して徐々にうち解けていくエバ(のパンツ)だとか、そちらの方に比重が傾いていた感がありますが、しかしそれらはこのマンガの本質ではありません。
 貧乳美少女のラミアたんにハァハァするのは、読者として、また人として正しい姿ではありますが、しかし美少女にハァハァしてるだけではこのマンガの読者として一流にはなれません! それだけがこのマンガの面白さではないのであります! と訴えて行きたい!(机を叩くリアクションをしながら)

 サンデーを昔から読んでいた方にここで思い出して頂きたいのは、本来ダンドーというマンガは、「邪悪な意志に囚われたオヤジゴルファー達を、ダンドーが散々余計な苦労をしながら彼らを打ち破り、戦ったオヤジ達はみんなボロボロになったダンドーに身も心もメロメロになってしまう」というシークエンスの繰り返しを基調として進行するマンガである、ということです。
 また、当のダンドーは自分にゴルフを教えた新庄先生や拓さんといったオヤジキャラにメロメロになっており、彼自身も嗜好がオヤジ好きに傾倒していることを伺わせます。つまり、ゴルフを通じた少年とオヤジの心の交流――多少歪んでいますが――が、このマンガのメインテーマなのです。

 「DAN DOH!! !Xi」コミックス1巻の裏表紙に書かれている作品解説に、わざわざダンドーを「青葉弾道(13歳)」と年齢を付加して少年要素を強調していること、また今は大人気のラミアも最初に登場した時は少年の姿だったということからも、この作品をプロデュースしているサンデー編集部は「このマンガの売りは少年とオヤジだ!」と認識しているに違いありません。

 そして、今度のラファエルとの戦いは、正にこの「ゴルフを通じた少年とオヤジの心の交流」のフォーマットに当てはまります。
 ラファエルは、今でこそゴルフを憎みきった邪悪な男として描かれていますが、しかしその原因となったのは少年時代(重要)に母親がゴルフ界の陰謀によって葬り去られた、というトラウマがあるからです。ダンドーがラファエルに勝つためには、そのトラウマを癒すだけの慈愛に溢れたゴルフを、彼に見せなければなりません。ゴルフを通じてオヤジをメロメロにする、ダンドーの特殊能力の本領が発揮されることが期待できます。
 また、彼の魅力は余計な苦労をして自分がボロボロになることによってより輝きますが、それも「嵐の中」という舞台設定があるので問題ありません。第一ホールで既に額から血を流しているくらいですから、この調子で最終ホールまで行ったら、そりゃもうもの凄くエロいことになりそうです。

 更にラファエルは、「新庄御靖が持つ『真のゴルフの奥義』は、青葉(ダンドー)の中に受け継がれた」と知ってからは、ダンドー本人に対しても異常な執着を示すようになっています。ラファエルの興味は、今やダンドーの中そのものに向いている、と言っても過言ではありません。
 つうかアンタ、ゴルフの奥義はダンドーの中に! ダンドーの中ですよダンドーの中! 『「柔らかい石」はいい笑顔のものに』どころじゃないこのメタ表現としてのエロさ加減はどうよ! どうなのよ!(再び机を叩くリアクションをしながら)

(*´д`*)

 ――えーと、おそらく今後は、この二人の文字通りの死闘を、ラミアやエバ、そしてこれまでダンドーが戦ってきたライバル達が見守ったり彼らを助けたりしながら進行していくことになると思いますが、そういうストーリー以上に、「ダンドーXi」がこれまで積み上げてきたマンガ上のテクニックを存分に披露して頂き、作者にとっても悔いが残らない戦いをして読者を楽しませるマンガになって欲しいと思います。

 ガンバレ万乗先生。(おわり)


 

更新情報:

 


03/02/05  (更新情報へ)

ひるいなき美鳥初版ゲッター

 勝った!(挨拶)

 先週の懸案事項だった「美鳥の日々」1巻と「無敵看板娘」2巻は、どちらも無事入手することに成功しました。
 初版で。(重要)

 おかげで先週までの敗北者モードから一変、一躍人生の勝利者モードにマインドセットが早変わり! これがオレの本当の実力なのだワハハハハ!(遊戯王の登場キャラ特有のハイテンションな笑いをイメージ)
 たかがマンガ2冊買っただけで勝利者気分が味わえるだなんて、我ながら安っぽい精神だなぁ!

 とか、そんな感じで感情がマンガ(の購入成果)に支配されている私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW へようこそ。

 そして、苦労して入手した甲斐あって「美鳥の日々」1巻は概ねたいへんに面白く読ませて頂いたのですが、しかし昼休み中に職場で読んでいたら、たまたま美鳥が乳をほっぽり出してるシーンを開いていた時に自分の後ろを通りかかった同僚の高橋留美子似の先輩女子に現場を目撃されて鬱になったり、5話を読んでいる最中にイエローサブマリン新宿店2ちゃんねる用語を駆使して軽快なトークを繰り広げる若者グループ(湾曲表現)に遭遇して何故か憂鬱になったことを思い出してしまって再び鬱になったりと、要所要所で素直にマンガを楽しめないイベントが発生しまい、ちょっと辛い気分に。

 今サンデーで一番面白い漫画を読んでるはずなのに、どうして俺は素直に幸せな気分になれないのかなぁ…?
 (↑指の第一間節を曲げるポーズをしながら、夜空を見上げつつ)

 あと行きつけの本屋では、「美鳥」1巻と一緒に、同日に発売された他のコミックスも増量されていました。
 「一番湯のカナタ」3巻も例外ではなく、発売日に見た時は他のコミックスの隅っこに隠れる形で3冊くらいしか置かれていなかった「カナタ」が、今では他のサンデーコミックス同様の平積み状態で売られていましたよ(勿論その横にはワイド版「GS美神」2巻の姿が)。
 3巻は本気で(というか色々な意味で)面白いので、もっと売れるといいですね…。


Your First BIG, Our First BIG

 また先月31日には、椎名高志氏が高橋留美子先生について語ったコメントが載ってる「うる星やつら」のコンビニ売り版(My First BIG, 小学館)が発売されています。

 前回は椎名氏が高橋留美子作品から与えられた影響を語る側面が強かったですが、今回は「高橋留美子に近い場所にいる漫画家が、如何に彼女が偉大な存在であるかについて語る」といった意味合いが強いなと感じました。勿論、このコミックの趣旨からすれば、こちらのコメントの方が本筋なのでしょうけどね。
 それ以外にも、男子禁制の高橋スタジオに結婚前の椎名氏が一泊して(以下略)なエピソードがあったりしてなかなか興味深いので、例によって情報飢餓気味な椎名ファンは読んでおくことをお勧め致します。

 そして椎名高志マンガのファンな方は、インタビューの横に添えられている美神令子のイラストのキャプションとして書かれている「GS美神』はマニアなファンも多く、それについて椎名先生もその声の大きさに、色々と迷ったこともあったらしい」というコメントを読み、当時を振り返って自分を省みて頂きたいと思いました。
 いやその、あの頃は私も若かったから…(標準的なごまかし方)

 まぁ、このサイトは元々そういうマニアなファンの意見を喜んで拾い上げて記録に残すことを目的の一つにしてますし、「作者を擁護しないファンサイト」と呼ばれているのも承知しているので今更こんなことを書くのもアレなのですが(´Д`;)、今の椎名氏はもうそういうことで迷うレベルからはとっくに脱していると判断していますし、それにそんなマニアなファンの中でも、インタビューの中で出てくる高橋先生の「あんたは大丈夫よ」という言葉に賛同する人は決して少なくはないはずです。
 というか、そういう信頼できる作家相手じゃないと、こんなスタンスのサイトなんてやってられませんよ?(←自己正当化)

 あと、最近椎名氏のサイトのトップページのイラストがいきなりリニューアルされましたが、これってやっぱりこのインタビューの中で「おっさんになってくる過程でいろいろ枯れてきちゃったかな、とか思うところ多いんで」と語っていたことに対する、自分なりの反逆の狼煙と解釈してよろしいのでしょうか。
 まさか、下着通販カタログには30代後半の男性に対する回春の効果が!?

 できれば、次はミソッカスが大きめのブラを着けようとして寄せて上げようとするんだけど機械の体なので寄せるモノがなくてはわはわ言いながら困っているようなイラストを一つお願いします。あるいは、鋼鉄のロボっ娘が直接下着を着ている奴でも可。銀色の肌に白い下着って何か萌えるべ?(べ?)
 マニアなファンからのお願い(自己正当化に失敗)。


 

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- '96
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